長時間試合に出場し、下級生が自信をつけた2日間となった慶関戦。2試合を終え、次なる戦いの舞台は新人戦だ。上級生がいない中、1・2年生がどこまで戦う事ができるか、新戦力の実力に注目が集まる一戦となった。初戦の相手は2メートル近い選手が多く所属する上武大学。体格差を感じる相手に、鳥羽、澤近が中心となって懸命に挑もうとするも、最後まで流れを掴めなかった慶大。2回戦進出ならず、新人戦を終えた。
2016/6/7(火)@大田区総合体育館 | |||||
第56回関東大学バスケットボール新人戦 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 12 | 16 | 19 | 20 | 67 |
上武大 | 27 | 19 | 26 | 17 | 89 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
PG | #9 小原陸(政2・慶應志木高) | ||||
SG | #6 原匠(環2・近大付属高) | ||||
SF | #4 鳥羽陽介(環2・福大大濠高) | ||||
PF | #8 吉敷秀太(政2・慶應志木高) | ||||
C | #5 澤近智也(環2・高知学芸高) |
第1Qの立ち上がり、慶大はゾーンディフェンスで上武大を抑えようと試みるが、抑えきれず、上武大に3ポイントを連続される。ラスト5分間だけで13点を奪取され、このQのスコアは12-27。第1Qだけで27得点を許してしまう。
続く第2Q序盤、これまでの嫌な流れを止めたのは澤近だった。バスケットカウントを含め、1人で連続8点を稼ぐなどし、上武大への逆襲を開始する。続いて#11髙田(環1・城東高)、#15山崎(総1・土浦日大高)がそれぞれフリースローを2回ずつ決める。流れを掴みかけたかの様に見えたが、上武大の#11マーテルテイラーバロンに連続得点される。慶大はシュートがなかなか決まらない場面が多々見られたのに加え、相手のセンターに連続得点を許してしまうなど、インターのディフェンスで点差を広げられてしまった。前半を18点ビハインドで折り返した。
第3Q開始40秒で山崎が1対1からドライブが上手く通り得点。続いて吉敷がオフェンスリバウンドから、更に小原がスティールから得点し、巻き返しを図ろうと奮闘する慶大。その後も#15山崎が1対1から3ポイントを決めるなどするが、上武大のオフェンスに更に攻め入られ、攻防を止めきれない慶應は、インサイドの力負けで、このQだけで26得点を許してしまった。
最終Q序盤、慶應はオールコートでのディフェンス。これまでのQより選手1人1人の運動量が増え、最後まで諦めない姿勢を見せる慶大。ディフェンスがここで上手く機能し、5分間で5得点しか取らせなかった。しかし終盤で再び上武大に攻め込まれ、最終スコアは89-67。20点以上の差を付けられ、敗北した。
所々に良いプレーが見られたが、ディフェンスが思うように機能しないなど、ミスが見られたこの試合。新人戦ということもあり、下級生に緊張の様子が見られた。しかし慶大は、今月6月25日に、いよいよ早慶戦を目前としている。上級生・下級生共に十分に実力を発揮できる様に、前進し続けて欲しい。
(記事 大場春佳)
阪口HC
(今日の試合は)もうちょっと頑張れると思ってました。まだ13点差位の時に、レイアップシュートを何個か落としちゃってたんです。あの辺で、もうちょっと決まっていれば、違ってきたのかも知れないですね。でも今日は新人戦で、これからもっと伸びる選手達だから(笑)。うちは来年・再来年もどんな選手が入ってくれるか分かりません、でもその時いるメンバーで、戦わなければならないのは事実なので。今ある現状で何とかしなければならないんです。今日の試合は、現時点では仕方ないですね。(上武大は慶應にとって)上武大は実は3部校なんです。最近は、あの様な下級生達も上手いチームは一杯いて…。2部にも3部にも一杯良い選手がいる訳ですよ。だから、リーグ戦では、2部に落っこちない様に、死に物狂いでやらなきゃいけないですね。(早慶戦は)もちろん早慶戦は特別な大会なので、絶対勝たなきゃいけません。今も早慶戦に向けて色んな事をしているので、頑張ります。