今季、CBの一角としてレギュラーを掴んだ豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)。正確なロングフィードで慶大のサッカーを体現する。前期リーグではDFながら2得点を決めるなど勝負強さも光った。そんな遅咲きの色男もまだ定期戦に出場したことはない。最後の大舞台に懸ける意気込みを語ってもらった。
「今年にかける気持ちは大きかった」
――今季ここまでを振り返って下さい
今までコンスタントに試合に出られることがなかったのでその分、今年にかける気持ちは大きかったんですけど、開幕戦に退場してしまい、どん底まで追い詰められました。それでも、周りの支えもあり、チームとしても出だしはよくなかったものの、徐々に良くなってきていて、4位以内という目標は達成できませんでしたが、踏ん張れたかなという印象です。
――ここまでのベストゲームは何戦ですか
早稲田戦です。最終的に失点してしまいましたが、やられるシーンはほとんど無くて、守備が安定していました。またチームの目標であるつなぐサッカーが表現できた試合でした。
――シーズン序盤ではアンカーとしての起用だったが、その時に意識したことを教えて下さい
フォーメーション的に自分の両脇のポケットが空いてしまうので、そこを埋めることだったり、後ろにセンターバックがいる分、前で取りきることだったりを意識しました。
――センターバックを務める際に意識していることはありますか
こまめなラインアップができないことがチームの課題としてあったので、声を出して、ラインを押し上げたり止めたりといったラインコントロールは意識しています。
――センターバックのコンビの望月選手との連携について
お互い良さを理解できていると思います。望月選手は対人だったり、裏へのボールの処理だったりに強いです。ラインが下がってしまうと彼の良さが出なくなってしまうので、自分はラインアップを意識しています。細かい声掛けというのも日々、お互いできています。
「自分の長所は左足のキック、ビルドアップ」
――自身のプレースタイルを分析して下さい
自分の長所は左足のキック、ビルドアップだと思っています。改善すべき点は、つぶしの対応といった望月選手の長所の部分を彼から盗んで、自分も伸ばしていきたいです。
――お手本にしている選手はいますか
FCバルセロナのマスチェラーノ選手です。ビルドアップ、対人の部分、カウンターの処理の部分はお手本になります。Jリーガーなら今野泰幸選手です。身長が高くないですけど、競り合いとかも上手で参考になります。
――同年代の植田直通選手、岩波拓也選手から刺激を受けることはありますか
岩波選手はユースのときに対戦したことがあるので、テレビでみて、自分もそういう年代になったんだなと実感することがあります。立場は違いますが、自分も頑張らないといけないという刺激は受けています。
――今年のチームの雰囲気
自分たちの代は、個性が強いです。最初はうまくかみ合っていませんでしたが、去年のいいときと比べればまだまだとはいえ、徐々にまとまってきたなという印象があります。
――オフの日の過ごし方
誰かに誘われたら、外出しますが、基本的には午前中は寝て、掃除して、何もしない日は日吉にとどまっていますね。
――サッカー観戦はよくしますか
パソコンで海外の試合を見ます。スタジアムに行くことはあまりありませんが、誰かがチケットを持っていたら見に行きますね。
――サッカーをはじめたきっかけは何ですか
兄が小1のときにサッカーを始めたときについていって、それではじめました。
――慶應を選んだ理由は何ですか
まず親が勉強に厳しかったです。また、ジェフのコーチから慶應のAOの話を聞いて、練習会に参加してみました。それがきっかけでした。
――練習会に参加した時の慶應ソッカー部の印象を教えて下さい
大学チームには、ボールをつなぐチーム、あまりつなぎを意識しないチームがありますが、慶應はつなぐことを意識していて、そこに魅力を感じました。先輩も優しかったです。
――将来の夢は
まずはジェフのトップに戻って、ステップアップしていきたいと思っています。そうは言いつつも、現実的にはプロになるためにチームを探さないといけないと思っています。
「必ず勝って、みんなで若き血を歌いたい」
――早慶戦の印象は
勝てない、早稲田が強いという印象が一番にあります。特に去年はベンチからそれを眺めることしかできなくて、悔しいという印象が残っています。
――今年の早稲田にはどういう印象がありますか
毎年変わっていないなという印象です。仲のいい人が結構いて、例年よりは親近感がありますね。でも、ピッチに立つと新鮮な気持ちになりますね。
――早稲田のここが怖いなというところはありますか
ユースのときから中山雄希選手のことは知っているんですが、彼の破壊力、スピード、パワーは怖いという印象です。いま、ケガで離脱している山内寛史選手が戻ってきた時のことが楽しみですね。
――早慶戦に向けた意気込み
入学してから一度も勝ってないですし、自分にとって定期戦のような素晴らしい舞台でできるのが最後の舞台なので、必ず勝って、みんなで若き血を歌いたいです。
(取材 佐賀祐真)