【ソッカー男子】早慶戦企画第9弾!1年生対談(上田×沼崎×落合)

早慶定期戦企画第9弾は1年生対談。慶應義塾大学入学式を終えて約3ヶ月が過ぎ、大学やソッカー部での生活にはすっかり慣れたようだ。今回は1年生ながら試合に出場する上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)選手、沼崎和弥(商1・暁星高)選手、落合祥也(商1・横浜FCユース)選手の3人に色々な質問をしてみた。
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(左から)落合、沼崎、上田

 

 
–まずは、自己紹介ならぬ他己紹介ということで、他の方の紹介をお願いします
 
 
上田 誰から行きますか…。じゃあ俺から(落合)祥也を紹介します。祥也…祥也ね…。実はユースで高校の時から知ってたんですけど、一緒にやって改めて上手いなあと思いました。中盤でボールさばくのとか。サッカー以外だと、お茶目系ですね。
 
 
沼崎 かわいい系です。でもプレーは一年なのにどっしりとしてて、落ち着いてるなあって感じです。
 
 
上田 じゃあぬま(沼崎)いきますか。ぬまはCチームから上がってきたので最初は知らなかったんですけど、やってみたらヘディングとか強いし、体の入れ方とかもめっちゃ上手いので、頼りになるDFです。
 
 
落合 一番驚いたのはやっぱりレスリングのことですかね。すごい選手だったって聞いて。
 
 
–小学校の頃にやっていてかなりすごい選手だったそうですね
 
 
落合 それもびっくりしたし、サッカー始めたのも中学校だよね?
 
 
沼崎 うん。
 
 
落合 そっからこんな上手くなって、すごいなって思います。
 
 
上田 さてやりやすいんじゃないの俺は?定型文があるでしょ?(笑)
 
 
落合 (上田)朝都はまあ俺は一応小学校から知ってて、うるさいってのは噂でも聞いてたんですけど、大学入ってみたら本当にもう話が止まんなくて(笑)。
 
 
上田 いや~。
 
 
落合でも悪気はなくて、明るく喋ってるんで見てて面白いです。プレーもめちゃくちゃ止めるし、スライディングとかハイボールとかも、言わなくても分かるくらいすごいと思うんですけど、もっと私生活をちゃんとすればもっといいプレーができるかなって思います(笑)
 
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話が止まらない上田

 
–具体的にこんなところとかありますか
 
 
上田 それはもう言えないやつですね(笑)
 
 
落合 詰めが甘いんですよね。チームの仕事とかも結構覚えてはいるんですけど、最後までやりきらずにすっぽかしちゃったりとか。
 
 
上田 やっぱもう…直るものと直らないものってあるよね。自分で言っちゃうけど。
 
 
落合 直らないね。
 
 
上田 チームの仕事ね…私に向いてないというか。……これやばない?
 
(一同爆笑)
 
 
上田 ダメですね。私生活直します。はい。
 
 
–では、自分自身でも少し自分の長所の紹介をしてみてください。
 
 
上田 自分の長所は…やっぱあれ、喋りが止まらないことですかね。え、でも良くない?
 
 
落合 うんまあ良いと思う。
 
 
上田 俺は良いと思ってるんだよ。私生活では、長所はやっぱりずっと喋ってるとこですね。まあ短所もそこなんですけど。俺は何につけてもずっと喋ってるってことですね。今みたいに。で、プレーに関しては、11とかハイボールとかは自分の中では得意だと思ってます。ただ下半身に問題があるというか、足元の技術とか練習が必要なところもいっぱいあって、それもちゃんとやっていきたいと思ってます。
 
 
沼崎 俺は…レスリングやってたのもあって、体幹はしっかりしてるので、細いわりには吹っ飛ばされないかなという印象です。これから筋トレやるのかやらないのかですけど…もっとどっしりとしたセンターバックになりたいです。
 
 
上田 じゃあこの場からどっしりしてこうよ!ヘコヘコしてないでさ。
 
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レスリングの経験がある沼崎

 
沼崎 いやいや…。二人はずっと上にいたんですけど、俺は一番下のチームにいた時期が長かったのでいろんな人とコミュニケーション取ってきて、下の方の人の気持ちも分かるので、気遣いながらやっていけたらいいなと。
 
 
落合 プレーの長所はセカンドボールとかを拾って繋ぐことだと思います。あと大学入ってからはまだあんまり出せてないんですけど、球際とかも自分は得意なので、出していきたいです。短所はロングボールとかシュートとかの精度が低かったり、違いを作るパスとか、攻めの部分が出来ないので練習していきたいと思います。ピッチ外の長所は…
 
 
上田 …髪の毛の軽さ。
 
 
 じゃあそれも一つで(笑) あと…あんまり自分で言いたくないんですけど、コツコツ頑張ることはできます。地道にやるのは得意というか…やってて楽しいみたいな。
 
 
 すげえな。
 
 
 
–ソッカー部に入って数ヶ月ですが、慶大ソッカー部というチームの印象はどうですか?
 
 
落合 入った当初は、一人一人の意識が高くて、練習中も戦術について話し合ったりコミュニケーションが多いのが印象的でした。高校時代もそういうことはやってましたけど、大学はそこらへんをもっと細かく、それも選手が主体的にやってるなと思います。
 
 
沼崎 …ぼそぼそ…(上田に耳打ち)
 
 
上田 …スイマセン、こいつどういう質問か忘れてるみたいです。
 
 
(一同爆笑)
 
 
上田 だからもっとどっしりしろって(笑)
 
 
–慶大というチームの今の印象を教えてください
 
 
沼崎 はい…印象…うーん……なんか、プレー中は……あれ、なんだっけもうわかんなくなってきた(笑)
 
 
上田 まず座り方から変えよう。どっしりと。
 
 
沼崎 (座り直す)…えっと…高校の時は上下関係があんまりなくて、大学はそれじゃやばいかなと思ってたんですけど、入ってみたら、私生活はそういうとこはハッキリしてますけど、サッカー中は結構意見も聞いてくれるし、一方的に言われるんじゃなくて「お前はどう思う?」みたいなことも言ってくれるんで、…良い部活だなって。
 
 
-先輩との雰囲気は良いということですか
 
 
沼崎 そうですね。
 
 
上田 僕は…真面目なところだと、高校の時はユースでやっててみんな技術がすごく高くて、ユースからプロに行くような人もいたんですけど、そういう人に比べて大学も技術がないわけではないですけど、それよりも球際とかの面が重視されてて、一生懸命泥臭いところを頑張るんだなっていうことを来た時に感じました。適当なところで言うと、あれ、まあ俺がふざけすぎてるからかもしんないけど…粗相とかね(笑)どうしてもそれに近いことしちゃうんですよね…。まあ誰かがカバーしてくれるんですけど。あれは怖いっす。
 
 
–須田監督の印象はどうですか?
 
 
沼崎 僕は出身校が同じ暁星高校なんですけど、暁星のことで話してくれたりして、選手と近い関係でいてくれるので、すごく喋りやすい監督だなあと思います。
 
 
 スイッチ入ったら半端ないよね。なんか色んなところにスイッチがあるんですよ。あ、こっから祥也のコメントってことでお願いします(笑)この前試合前のミーティングでユーロが開幕する話になって、「ユーロはレベル高いよ、クロアチアとか、やっぱ海外のサッカー見てお手本にすべきだよ。」って、そこまではそうだよな~って思ってたんですよ。そしたら、「俺が海外行った時もすごかったもんな…○○って街知ってる?知らないのお前?すごいいいとこなんだよ…。」みたいな話になって、そのまま20分位?喋ったよね。試合前のミーティングで。そんで「じゃあそういうことで今日も頑張ろう。」って。本当スイッチ入るとガーって喋る人なんですよ。
 
 
–結構サッカーに関係ないこととかも喋るんですか
 
 
落合 まあサッカーの話から膨らんでいくんだけどね。
 
 
上田 でもハーフタイムとか怒るとやっぱ怖いですよ。
 
 
落合 確かに。
 
 
 もう、全てが散るよね。元々あった場所に物はないです。(笑) マグネットとかも全部ガーって。怖いっす。
 
 
–面白い先輩とか、すごいなと思う先輩とかはいますか
 
 
沼崎 俺はもう一人しかいないです。
 
 
 誰?
 
 
沼崎 安井(迅郎)さんしかいない。暁星の先輩で、すごい盛り上げ役なんですけど…下級生が盛り上げなきゃいけないところでもなぜかあの人が全部やってたりして、大学でもその明るい雰囲気を保ち続けてて、あの人が試合に入るだけでみんな元気出たりして、すげえもん持ってんな~って思ってます。
 
 
落合 優しい先輩なら、一個上の増田皓夫くん。自分がAチームに来た時自分の指導係だったんですけど、すごく優しく接してくれて、色んなこと教えてくれたり、前に遠征の時サービスエリアでパン二つ買ってきてくれて、すごい感動しました。面白い人は(加瀬澤)力くんですね。なんか俺のこと舎弟だと思ってるらしくて(笑)、かわいがってもらってます。
 
 
上田 う~ん…特定の先輩は……なんか、僕が先輩をなめすぎてるっていう説は、御殿場の3月の…3月だよねあれ?
 
 
落合 3月。
 
 
上田 3月のチームビルディング的なノリを含めた合宿のときからあがってまして、だから…もうなんか、みんなありがとうございますって感じです。そんな感じでも受け入れてくれてるんで。まあ怒るときは怒りますけど、別に「お前ウザい」とかって感じじゃなく、普通に話してくれるし、色々してくれるんで、器広いなあって思います。僕なら間違いなくこんな後輩なめてるって思っちゃうんで。
 
 
–問題児だという話は上級生もしてました(笑)アイツは頭のネジが三本くらい外れてるとかって
 
 
上田 誰ですか。たなけん(田中健太)さんですか。
 
 
–増田選手ですね
 
 
上田 ああ~。皓夫くんはジュニアユースで一緒にやってたんですよ。…でも優しいですよねホントに。
 
 
落合 全体的にね。
 
 
上田 あと先輩は…遊ぶ時の遊び方がいいよね(笑)いやあの人たちめちゃくちゃ遊ぶじゃないですか遊ぶ時は。その切り替わりが僕は好きです。
 
 
–ちなみにこの三人の中でモテる人は誰なんですか
 
 
落合 朝都だろ。
 
 
上田 祥也でしょ。
 
 
落合 いやいや。
 
 
上田 あ、でもぬまね~なんだっけあの子。一個上でさ~、話題になったやつ。
 
 
沼崎 いやなってないです。やめてください(笑)
 
 
上田 いや~これいきましょう。
 
 
落合 昨日飯行ったときは彼女いるって言ってたじゃん。
 
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沼崎が次の話題に逃げる

 
沼崎 いや言ってないから!ジョークだから。いや待ってこれめんどくさいな~もう。
 
 
上田 祥也彼女いんの?
 
 
落合 いやいない。
 
 
上田 俺もいないもん。じゃあぬまで。
 
 
沼崎 …次の話題行きましょう…。
 
 
 
 
–ではサッカーの話に戻りたいと思います。まず、前期リーグ戦を振り返ってみてどうですか
 
 
上田 僕は開幕から出させてもらってたんですけど、最初のほうは全然勝てなくて失点もすごく多かったし、勝ち点がなかなか積み上がらなくて、途中連勝したとこもあったけど結局前期終わって5位で、得失点差もマイナスで終わっちゃってるんで、それは一番後ろの選手として良くないなと思ってます。まあでも個人としては、最初のほうに比べて色々できることも増えてきたので、それはプラス面ですね。
 
 
落合 僕は最初の方はベンチに入ることもできなくて、中盤戦くらいからベンチに入れるようになって順天堂戦で初出場したんですけど、最初はホントに緊張してて、緊張してて……なんだろう。
 
上田 いや俺の方を見るなよ(笑)
 
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順大戦でデビューした落合

 
落合 ま、まあ試合できるのは楽しいんで、出れて嬉しかったです。でもやっぱりまだ自分の良さとかが出せてないんで、いろんな経験積んでもっと上手くなりたいと思ってます。チームとしてはやっぱり失点が多い。慶應は一応守備がベースのチームなので、後期は減らしていきたいなと思います。
 
 
上田 スイマセン。
 
 
沼崎 個人としては、開幕の時はCチームだったのでまさか出れるとは思ってなかったんですけど、元々僕は緊張しないタイプなので、出たときは自分のプレーが出来たかな…。出たときはやっぱり楽しくて、最近はベンチに入れてないんですけど、カップ戦挟んで後期があって、出たいのはもちろんですけど、まずはチームが優勝できるように、練習からスタメン組を倒していきたいなと。プレッシャーを与え続けることでチームが活性化すればいいかなって思ってます。
 
 
–落合選手は緊張した、沼崎選手は緊張しなかったということですが、上田選手は一年生としてプレッシャーを感じていましたか
 
 
 あの~これも大学の特徴だと思うんだけどさ、開幕戦にかける意気込みがレベルが違ったよね。西が丘でやったじゃないですか。それでみんな見てるっていうことと、あと開会式の直後の試合だったこともあったのか、リーグ戦の開幕にかける思いが違ったよね。だから緊張というより、「え~!?」みたいな。なんか若干置いてかれてる感はあったかなと。高校時代はユースで、リーグ戦とかってあんまり意識してなくて、それよりも夏とか冬の全国大会とかが目標だったので、リーグ戦にめちゃくちゃ気合い入れるってのは新鮮でした。
 
 
–ここまでで一番印象に残ってる試合を教えてください
 
 
上田 …早稲田?
 
 
落合 俺は…出てなかったけど専修戦とか。
 
 
上田 あ~専修あったなあ。俺3失点してるからあれは嫌だ(笑)
 
 
–あんまりいい思い出ではない
 
 
上田 3点決められてますからね~。
 
 
沼崎 でも俺も専修だわ。
 
 
上田 いやまあ劇的っちゃ劇的だったけどね。俺は早慶戦ってのがリーグとはいえ初めてだったのでちょっと楽しみにしてたんですけど、試合に勝てたのと、その後に若き血歌ったのとかもあって、思い出に残ってます。専修戦は忘れました。
 
 
落合 まあ専修戦か早稲田ですね。
 
 
沼崎 俺は専修戦が途中出場ですけどデビュー戦だったので。負けてる状況から入って「まじか~」と思ったんですけど…2点とって逆転して
 
 
上田 俺のおかげだって言いたいのか。
 
 
沼崎 違う(笑) 前の人が2点取ってくれて逆転したんです。いきなりすぎたからか分からないけどなんか逆に自然体で入れて。でもちょっとしか出てないはずなのに次の日の疲労感がすごくて、これが関東リーグなんだなって実感した試合でした。
 
 
これからみなさんはAチームに定着していこうとする所だと思いますが、そのためにやっていかなければいけないなと思っていることはなんですか
 
 
落合 監督にも言われたんですけど、試合中の運動量ってところで、いろんな所に顔を出したりとかカウンター時の押し上げだとか、そういうスプリントと運動量を大事にしていきたいなと思います。あとは攻めの部分ですね。
 
 
上田 僕はもう分かりきってます。足元の技術です。キーパーの仕事は止めることですけど、今のサッカーは両方できなければいけないので、足元にも力を入れていきたいと思います。
 
 
–早慶戦についてどのような印象を持ってますか
 
 
落合 定期戦はリーグ戦とは観客数が全然違うので、盛り上がりがすごいんだろうなと思ってます。監督も全然声が通らないとか言ってたので…。でも見に行ったこともないので、そのくらいですかね。
 
 
上田 先輩にたまに「リーグ戦は半分だけ出て早慶定期戦に全部出るのと、リーグ戦は全部出て定期戦に出ないのではどっちがいいですか」って質問するんですよ。そしたらだいたいの人が定期戦に全部出る方を選ぶので、そんなにすごいのかって思ってます!……終わったよ(笑)はいっ。
 
 
沼崎 俺はリーグの早慶戦も出てないので…ちょっとわかんないっす。
 
 
–では定期戦に向けての意気込みをお願いします
 
定期戦はリーグとは別のいろんな伝統とかがあると思うので…しばらく勝ててないので、勝ちにいきたいと強く思ってます。
 
 
落合 長い歴史がある中で最近は全然勝ててないので、今年は勝って歴史をまた変えたいなと思います。
 
 
沼崎 全部言われました…(笑)まだ経験したことないので…うん…。
 
 
上田 まあやっぱりメンバーには入りたくない?出たいし、出れないにしろメンバーには入ってみたいよね。
 
 
落合 あっち側にいたい!
 
 
上田 それが早慶戦ですよ。
 
 
 
–最後に、自分のなりたい理想の選手像について教えてください
 
 
落合 …これはむずい(笑)
 
 
上田 じゃあ俺から。選手としてというか、人としての話なんですけどいいですか?イーロン・マスクっていう企業家の人がいるんですけど、その人がハンパなくて、PayPal(インターネットを利用した決済サービス)を開発してそれを売った人なんですけど…これ違うね!違うね! …あの、行動力がすごいなって思ってて、俺も選手としてというより人として、そういう人になりたいなって。常にいろんなことに挑戦していたいです。新しいことをやりたいなっていうふうに思います。
 
 
落合 俺はチームを勝たせる選手になりたいです。自分が出なきゃ勝てないみたいな、そういうのあんまり良くないかもしれないけど、自分がいたら絶対勝てるみたいな選手になりたいです。目指すのはイニエスタとブスケツが合体した感じの選手です。いつかなりたいです。
 
 
沼崎 俺はCBとしてはそんなに身長はでかくないですけど、空中戦でも地上戦でも「こいつの方にボール蹴りたくない」って思わせるような、全部勝てるCBになりたいです。
 
――みなさん、ありがとうございました!
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(取材 桑原大樹)
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