インカレも終盤に差し掛かり、ベスト4を懸けて今日も熱戦が繰り広げられた。慶大は男子シングルスで上杉海斗(環3・清風高)が二年連続での準決勝進出を決めた。また、男子ダブルスでは逸﨑凱人(環2・大阪産業大付属校)・畠山成冴(環2・湘南工科大付属高)がストレート勝ちで4強入りを果たした。昨日からの延期試合となった上杉・平山浩大(環1・京都外大西高)組は3回戦で早大の齋藤・高村組に敗れた。
◇男子シングルス
○ | 上杉海斗 | 2{6-3,6-2}0 | 大和田秀俊(中大) |
ベスト4を懸けた試合で顔を合わせたのは中大の大和田。互いにキープする展開で進んだ試合で先にブレークしたのは大和田だった。しかし、続く第6ゲームでブレークバックし、ゲームカウント3-3とした上杉は得意のフォアショットで攻め込み、その後も3ゲーム連取。6-3でファーストセットを奪った。セカンドセットでも上杉の力強いショットが大和田を襲う。押し込まれた大和田は上杉のショットを返すのが精いっぱいだった。チャンスボールを仕留め第3ゲーム、第5ゲームでブレーク。第6ゲームをブレークバックされるも、続く第7ゲームでもブレークした。最後は積極的に前に出る攻めでキープすると6-2で圧倒し、ベスト4進出を決めた。
◇男子ダブルス3回戦
● | 上杉海斗・平山浩大組 | 0{6(6)-7,2-6}2 | 齋藤・高村組(早大) |
コートの照明の都合上、延期となったこの試合。昨日の時点でファーストセットが終了していたため、セカンドセットからの再開となった。ファーストセットはキープ合戦。ところどころでリターンエースを決め、ブレークのチャンスをうかがうも最後の決め手に欠けタイブレークに突入した。平山のボレーや上杉のショットでポイント取っていくが互いに譲らぬ展開に。最後は6-8でファーストセットを落としてしまう。今日行われたセカンドセットでも流れをつかめずに相手にペースを握られてしまう。0-3で迎えた平山のサービスゲームでは互いにアドバンテージを決めきれず、デュースを繰り返す展開に。上杉・平山組にとっては何としても奪いたいゲームだったが、ダブルフォルト0-4とされてしまう。続く第5ゲームでは上杉のリターンが冴え、なんとかブレークに成功したがその後も波に乗ることができず2-6で奪われストレート負け。3回戦で敗退となった。
◇男子ダブルスQF
○ | 逸﨑凱人・畠山成冴組 | 2{6-1,6-4}0 | 染矢・林組 |
2回目のインカレで初のベスト4入りを狙う逸﨑・畠山組は関大の染矢・林組との対戦となった。安定感に加え、勢いのある逸﨑・畠山組は逸﨑の好リターンを相手がうまく返せず、畠山がボレーでたたき込む場面が目立った。積極的な攻めで相手を圧倒した逸﨑・畠山組は2ブレークアップの6-1でファーストセットを奪う。セカンドセットになり、苦しむ場面も見られたが6-4で奪った逸﨑・畠山組は見事に4強入りを決めた。
(取材・記事 森本凜太郎)
◆試合後コメント
上杉海斗(環3・清風高)
(ダブルスを振り返って)率直に言って、負ける相手ではなかったと感じています。今日も今日だったんですけど、昨日の結果が大きくて、あそこ(タイブレーク)を取りきれなかったことが相手にのびのびプレーさせてしまったかなと思います。今日は序盤で離されてしまったのが痛かったです。(ポイントは昨日のタイブレークだったということか)プレーの内容は悪くなかったんですけど、そこで取ってるか取ってないかで気持ちの持ちようが違うかなと。でも、敗因としては昨日より今日の序盤。最初に一気に離されてしまってエンジン全開でいけなかったことが良くなかったと思います。(春関からこのインカレまでの期間でペアとしての成長は感じているか)だいぶ二人でコミュニケーションをしっかりと取れるようになりましたし、ダブルスとしても春関よりも結果は悪いですけど二回りくらい上手くなってきていると思うので、成長は実感しています。(シングルスの自身のできについて)悪くもなく良くもなくという感じです。正直、ドローを見たときにベスト4からが勝負だなと感じていたので、明日は調子を上げていって決勝で最高のパフォーマンスを出せれば良いかなと思います。