秋のリーグ2戦目。相手は今季サマーカップで優勝した明大。前日の中大戦に続き厳しい試合展開になった。慶大は明大の隙のないパス回しに苦戦し第1ピリオドを0-2で終える。第2ピリオドは相手を上回るシュート数で積極的に攻めるも、得点を決められず、第3ピリオドでは大量の失点を許し、結果は0-8の完敗に終わった。
平成28年度 関東大学アイスホッケーリーグ戦 DivisionⅠ GroupA
2016年9月11日(土)10:00F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ
慶應義塾大学0-8明治大学
Period | 1P | 2P | 3P | Score |
慶大 | 0(6) | 0(11) | 0(3) | 0(20) |
明大 | 2(15) | 1(10) | 5(15) | 8(40) |
※()内はシュート数
今回の相手は、先月末に苫小牧で開催されたサマーカップで優勝した明大。前日の中大戦に続き強豪校との試合になった。開始40秒、早くもシュートを決められ第1ピリオドは明大に流れを掴まれてしまう。慶大はキーパーの河合智哉(環1)中心に守備を固め、追加点を最小限に抑える。10分には史習成リック(総2)が長谷川真之介(政1)からのパスを受けシュートをするが、パックははじかれ、滝智哉(政2)が再度押し込むもゴールとの距離を詰めることはできなかった。18分にはキルプレーになったところを相手に突破され追加点を許し、0-2で第2ピリオドへ。
得点を決めたい第2ピリオド。慶大は攻めの姿勢を見せ積極的にシュートを打ちにいく。ゴール周辺では滝、史、小池玲央(環4)がパスを回し相手の隙を狙う。しかし中盤、自陣ゴール前でのフェイスオフ直後に明大がゴールを決めまさかの失点。その後は細やかなパスを回しながら相手ゴールに詰め寄り、シュートを重ねていく。惜しくも得点にはつながらなかったが相手を上回る数のシュートをし「ゲームプラン通りできた」と語る滝。明大の動きを読みながら守備、攻撃をおこない、第3ピリオドへ良い流れを作って第2ピリオドを終えた。
第3ピリオドは0-3からのスタートということでまだまだチャンスがある慶大。しかし、試合の主導権は明大に握られてしまった。十文字開紀(商1)がリンクに飛び込むように体を使った守備をしてパックを奪おうとするが、明大はなかなかパックを離さない。5分には明大が立て続けに得点を決め、3失点を許してしまう。その後も流れを変えることができず、0-8で試合を終えた。
「ディフェンスへの意識を最後まで持てなかったということが大量の失点につながった」と今回の試合を分析する小池。第2ピリオドまでいい流れで試合運びができていただけに第3ピリオドの失点は衝撃が大きかった。第3ピリオドまで慶大のプレーを維持できないのは今後の試合でも課題となるだろう。次回の相手も強豪の早大。試合の主導権を握れるようなプレーを期待したい。
(記事:佐野ちあき 写真:高橋春乃、國分萌々子)
小池玲央(環4)
(今日の試合を振り返って)完敗の一言なんですけど、2ピリオドまではいい勝負ができていたと思います。でも最後まで踏ん張り切るまでの体力がないので切り替えが大事だと思います。(昨日の中央大との試合結果を受けて、改めて今日はどのような気持ちで試合に挑みましたか)スタートを意識したので今日は1ピリオドで失点を1までに抑えられました。結局キルプレーのときに1点追加されてしまいましたがスタートの改善はできました。中央大の試合から直せなかったのは3ピリオドの部分かなと思います。(3ピリオド目では大量失点を許してしまったことについて)体を張ってまでゴール前を守ったり、ブロックショットを打ったり、2ピリオドまでできていたことが3ピリオドまで続けることができなかったこと。ディフェンスへの意識を最後まで持てなかったということが大量の失点につながったと思います。(次回の早稲田大との試合に向けて)早稲田とはサマーカップでも対戦していて、そのときも結構な大差で負けています。でもサマーカップのときよりメンバーも復帰し、来週には2人復帰するので万全の準備をしてなんとしてでも勝ち点1でも3でも獲りたいです。
滝智弥(政2)
(今日の試合を振り返って)良かったのは、第2ピリオドまで3失点で抑えられたこと、悪かったところは、ただでさえ怪我人が多くて大変な中ディフェンスが頑張っていたのにオフェンスが全然点を入れられなかったことです。あそこで1、2点とれていれば試合展開も全然違っていたと思います。そういう意味で2試合終わって無得点なのでそこはフォワードがもっと責任を感じて、ここからが本番なのでそこでしっかり点をとれるようにやっていきたいです。(昨日の試合を受けて今日は改めてどのような気持ちで試合に挑みましたか)パックをある程度持たれるというのはしょうがなく、シュート数打たれるというのも皆わかっていたことだったので、昨日の試合から今日の試合にかけて、ゴール前でしっかりかためるということが第2ピリオドまでは改善できていたと思うので、そこは良かったと思います。(第2ピリオドはオフェンスの流れがすごく良かったと思いますが、チーム内で特に意識していた点などはありましたか)明治は個人スキルの高い選手が多く、1対1などで仕掛けてくることが多い。逆にそれをしっかり全員でトラップをひいてパックを奪ってからカウンターという流れをもともと狙っていました。そのカウンターで2対1だったりノーマークだったりというのを作れていたので、そこを話し合ったのがゲームプラン通りできたところでした。あとはそれをしっかり決めるだけだと思います。(次の試合に向けて一言)2試合終わってシュートを合わせて40回打っていているんですがそれで1点も入っていないので、点を取られているのもそうですが1点も取れていないということも問題だと思います。1つ目で慶應の看板セットをやらせてもらっている以上、僕らのために体を張って守ってくれている2つ目3つ目の選手や、キーパーも含め守ってくれている人がたくさんいるので、その期待に応えられるように今度は点を取ってチームを勝たせてあげられるようにしたいです。そうすれば少しは恩返しできるのではないかと思うので頑張りたいです。