【ソッカー男子】第13節 逆転まで一歩及ばず、後期初白星は持ち越し 流経大戦

後期開幕戦で惜敗を喫した慶大。中2日で流経大を相手に迎えた。スコアレスドローで前半を折り返すと、47分にセットプレーから先制を許してしまう。何としても勝ち点を奪いたい慶大を救ったのはエース・松木駿之介(総2・青森山田高)。69分、井上大(総4・國學院久我山高)のCKにヘディングで合わせ、同点に追いつく。その後は多くの決定機を作るも決め切れず、勝ち点1を分け合った。

1年生佐藤が先発出場

1年生佐藤がリーグ初先発

 

第90回関東大学サッカーリーグ戦 第13節

2016/9/14(水) 11:30KO @江戸川区陸上競技場

慶應義塾大学 1- 1流通経済大学

 

【得点者(アシスト者)】

〔慶〕 69分 松木駿之介(井上大)

〔日〕 47分 今津佑太(小池裕太)

 

◇慶大出場選手

GK上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)

DF佐藤海徳(政1・桐光学園高)

DF望月大知(環4・静岡学園高)

DF豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)

DF井上大(総4・國學院久我山高)

MF落合祥也(商1・横浜FCユース)

MF宮地元貴(総4・東京ヴェルディユース)

MF近藤貫太(総1・愛媛FC) → 66分 小谷春日(環2・藤枝東高)

MF松木駿之介(総2・青森山田高)

FW田中健太(法3・横浜F・マリノスユース) → 76分 渡辺夏彦(総3・國學院久我山高)

FW池田豊史貴(総3・浅野高)

 

後期初勝利を目指す慶大は、右SBにリーグ戦初スタメンとなる1年生・佐藤海徳(政1・桐光学園高)を抜擢。前節に引き続き、池田豊史貴(総3・浅野高)を2トップの一角に起用した。

 

開始早々、田中健太(法3・横浜F・マリノスユース)とのパス交換から裏へ抜けた池田がシュート。相手GKの弾いたこぼれ球を松木が合わせるが惜しくも右へ。幸先の良い滑り出しを見せる。19分、井上の裏へのロングフィードに抜け出した池田がシュートを放つも、これはGK正面。「相手のウィークポイントであるセンターバックやサイドバックの裏を突き」(宮地元貴・総4・東京ヴェルディユース)、試合を優位に進める。34分には、松木がドリブルで持ち込み、シュートを試みるが相手DFに阻まれてしまう。前半は両者得点を奪うことが出来ないまま、スコアレスドローで折り返す。

宮地が気迫のこもったプレーをみせる

宮地が気迫のこもったプレーをみせる

後半に入ってすぐに先制点が生まれる。均衡を破ったのは流経大。47分、FKを上手くつながれ、セットプレーから痛恨の先制点を献上してしまう。反撃に出たい慶大は、田中に代えて渡辺夏彦(総3・國學院久我山高)、近藤貫太(総1・愛媛FC)に代えて小谷春日(環2・藤枝東高)を投入し、一気に攻勢をかける。するとその渡辺がカウンターからドリブルで持ち込み、チャンスを作る。これはシュートに持ち込めなかったが、流れが慶大に傾いた矢先の69分。井上の低い弾道のCKに松木がニアサイドで合わせ、待望の同点弾が生まれる。

2試合連続ゴールとなった松木

2試合連続ゴールとなった松木

その後もサイドを起点に攻撃を仕掛け、75分には小谷のクロスに松木、79分には井上のクロスに池田が飛び込むも最後のところで合わず、逆転には至らない。すると逆に83分、自陣でのミスからジャーメイン良に決定機を迎えられたが、豊川が身体を張った守備でゴールを死守。試合終盤は決定機を迎えた両チームだったが、ともに勝ち越し点は奪えず、1-1のドローに終わった。

逆転勝利を掴むことは出来なかった。しかし、試合内容では相手を上回り、今後につながる勝ち点1となった。佐藤は冷静な守備でチームに落ち着きをもたらし、池田も前線での身体を張ったプレーで攻撃の起点に。前期とは異なる顔ぶれがチームに新たな風を巻き起こしている。次節の相手は順大。過密日程での3戦目、何としても勝ち点3を勝ち取りたいところだ。

途中出場の渡辺がチャンスを作ったが決められず

途中出場の渡辺がチャンスを作ったが決められず

 

(記事 氏家滉登)

 

 

試合後選手コメント

 

宮地元貴主将(総4・東京ヴェルディユース)

(今日の試合を振り返って)1点取られた中で最後追いつくことができたのは結果として良かったです。試合内容も結果は伴わなかったですが、内容としてはこっちのゲームだったと思うので、充実感は得ています。(中2日でしたがコンディション面は)むしろ試合を短いスパンでやらせてもらうことで試合勘とかゲームの中での体力とかもついてきたし、個人的に前の試合よりも動けるようになってきたという印象です。(前半から前や裏へという意識が強かったですが)流経大が前からくるというのは分かっていたので、僕らも負けないように相手のウィークポイントであるセンターバックの裏やサイドバックの裏を突こうという意識でやっていました。(終盤はあと一歩で逆転というところでした)最後詰めのところが甘かったですね。こういう結果になったのも自分たちの実力不足でもあるので、流れの中でもやはり点が欲しかったですね。(今日は1年佐藤選手がリーグ戦初スタメンでした。主将として何か声をかけましたか)練習からしっかりやっていますし、図太い性格なので、いつも通りやればいいよということを言いました。そしたらいつも通りのパフォーマンスをしてくれたし、すごく安定していて、デビュー戦とは思えない働きぶりでした。(連戦が続き、次節は順大戦です。意気込みを)連戦は最初負けて、今日引き分けて、徐々に上がってきている中で次は必ず結果として出せるようにまた今日の準備からしっかりやっていきたい

 

豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)

(今日の試合を振り返って)今日はまずは守備に重きを置いて、失点を0にしようというテーマで臨みました。後半の立ち上がりにセットプレーで失点してしまったのは良くなかったと思うんですけど、それ以外は監督からも言われたように悪くはなかったと思います。(後期開幕2戦で1分1敗とつまずいたが、優勝という目標に変わりはないか)そうですね。そこはブレてはいません。ただ優勝を意識するというよりは、次の試合どう勝つか、一試合一試合を大切にしていこうというふうにやっているので、先のことよりも今は次の順大戦に向けてやっていきたいと思います。(失点が多かった前期の結果を受けてやってきたことは)やっぱりセットプレーでの失点を減らすこととか、チャレンジ&カバーをしっかりするとか、コンパクトさを保つとか、そういったことをテーマにやってきたんですが…、前節、攻撃は良かったと思うんですけど、チャンスで決められてしまうこと、守備のオーラがなかったという課題が出ました。そういった面で今節は前節よりは改善できたかなと思います。(前節、今節とセンタリングやセットプレーからの失点が続いているが)そうですね。映像を見て振り返っても枚数は足りているのに人に行けてないシーンが目立っていて、今日は流れの中では全体的にそれが出来ていた印象だったんですけど、やっぱりセットプレーの失点を減らしていかないと勝ち点3には結びつかないので、そこが反省点です。(前節から2トップの一角に長身の池田選手が入っていることで後方からの組み立て方も変わってきていると思うが)彼の特徴を生かすためにロングボールは増えています。前節はもう1人に(渡辺)夏彦が入って、ギャップと裏という選択肢を増やす意図があって、今日は相手の裏を突いていきたかったので(田中)健太が入って、池田が競った後のセカンドボールや池田に食いついたDFの裏を取ろうとしました。今日は序盤何回かそういう形でのチャンスもあったかなと思います。彼は今調子がいいので、彼の長所を活かせるような配球をしています。(次節に向けて)次節こそは勝ち点3をとらないと上との差が縮まっていかないので、守備面ではまず失点を0に抑えることです。0に抑えれば攻撃陣は必ず点を取ってくれると思うので、それを目標にやっていき ます。

 

松木駿之介(総2・青森山田高)

(後期リーグ1戦目にして勝ち点を獲得できましたが試合を振り返って)自分自身がしっかり決めるところで決められたのですが、失点にも絡んでしまったので本当に自分が壊してしまった試合だと思っています。勝ち点3をとれた試合を逃してしまって責任を感じています。(後半は開始早々自身で攻撃を仕掛けていくなど積極的でしたが、何か意識したことなどは)前半はゴール前に入っていく動きというのが無くて、全く迫力を出せていないなと感じていたので、試合に入る前に須田さんからもどんどんゴール前に入っていけ、と言われていたのでファーストプレーで積極的にいくところから波に乗れたと思っています。そういったところが良かったですね。(得点は不安定な体勢ながらも自身のヘッドで決めることが出来ましたが)コーナーキックのニアというのは自分の得意なゾーンで、後期から近藤貫太さんにキッカーが変わっていますけど、ゴールの時は大くんが蹴って。大くんとはずっとわかり合っていて、アイコンタクトもあってニアに来るなというのはわかっていたので、地面すれすれに頭からボールに突っ込んでいけたのが良かったと思います。(MVPにも選出され、次節以降マークも厳しくなると思います)そういう中でも結果を残していく選手でないと上まで行けないと思いますし、今日MVPという評価をしていただきましたが、失点も絡んで決めるところで2本外してしまったというのはあるので、本当に満足できない結果です。次の順大は相性もいいと思いますし、個人的にも去年から3試合やって3点決めることができているので、自信をもってしっかりと戦って勝ち点3をとれるように頑張りたいと思います。

 

望月大知(環4・静岡学園高)

(今日の試合を振り返って)チームとして勝ち点3を目指した中で、勝ち点1で終わってしまった事は悔しかったのですが、自分たちでこうして戦おうという意思疎通ができたので、そのような面は次の試合に繋がったかなと思います。(セットプレーから失点したが)後期リーグからフリーキックのときの守備もゾーンディフェンスを練習していたので、その中で崩されてしまったので修正したいです。(夏の間にどのような点を伸ばしてきたか)前期リーグ戦では失点が20とリーグでワースト2位だったのでそこを減らそうということで須田監督と話しながら、どのようにして守るかということを決めてきて、今節も失点してしまったのですが少しずつ良い方向に向かっていると思います。(リーグ戦での目標)目の前の1戦を全力で戦うということ。自分も最後のシーズンということで、大(井上)も元貴(宮地)も功治(豊川)もそうですけど、1試合ずつこのメンバーでやるのは最後ということを考えて悔いが残らないように全力でプレーして、そうしているうちに最終的に結果がついてくればいいと思っています。(次節への意気込み)順大には前期リーグ戦では勝っているんですけど、個人的に自分の後輩も多く所属しているので、負けたくない気持ちは強いですし、チームとしてもここで勝ち点3をとることができなければ上を目指すという意味で厳しくなるので頑張りたいと思います。

 

佐藤海徳(政1・桐光学園高)

(今日の試合を終えて)勝ちきりたかった試合ですね。自分は1年生ですけど、そういう事は関係なしにもっと試合の流れを変えられるようなプレーができたら良かったと思います。(大学リーグで初出場、初スタメンだったが)初めての出場でしたけど、初めてだと思いすぎると良くないと思うので、チームの中心だという意識を持って試合に臨みました。(監督から何か言われていたことはあるか)練習試合などで自分がやってきたプレーをそのままやれば大丈夫だと言うことを言われました。(出場してみて大学リーグの印象は)皆一つ一つのプレーに気持ちが入っていて球際とかも激しかったんですけど、自分もそれに負けないようにやれたと思うので、これからもそれを続けていきたいです。また、その中で何か一つ光るものを見せられたら良いと思うので、自分はクロスが得意だからそれを試合の中で見せられるようにしていきたいです。(今日の試合で通用した部分とそうでない部分は)マッチアップした選手が大学選抜に選ばれていた選手だったんですけど、やられる場面も特になかったので守備面では通用したと思います。後はもっと攻撃参加を積極的にしていければ良いと思います。(その攻撃面で意識していることは何か)リスクをあまり侵さずに相手より高い位置にタイミングよく上がっていくことです。(これからどのような選手を目指していくか)今日をきっかけにこの先もスタメン出場し続けて、ボランチもできるので、その中でしっかりと結果を残せる選手になりたいです。(次節に向けて)今日は初出場という事で多少戸惑う部分もあったんですけど、次は大丈夫だと思うので、最初からしっかりとプレーをしていきたいと思います。

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