春季リーグを1部7位で終えた男子ホッケー部は、秋季リーグ初戦の駿河台大戦に臨んだ。前半は終始慶大のペースで試合が進み、9分に下山雄大(経4)が先制点を挙げて1-0で前半を折り返す。後半1分、坂田大樹(法3)がゴール前のボールに触れて、待望の追加点を得る。しかし19分に1点を奪われ、さらに宮坂健吾(政4)と河本倫太郎(法2)に立て続けにイエローカードが出されたことで、慶大の勢いは失速。23分にPCを決められ、同点に追いつかれる。そのまま試合は終了し、同点という形で秋季リーグ初戦を終えた。
平成28年関東学生ホッケー秋季リーグ Bプール
9/4(土) 13:00試合開始 @慶応義塾大学大学日吉ホッケー場
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 1 | 1 | 2 |
駿河台大 | 0 | 2 | 2 |
得点者
前半9分 下山雄大(経4)
後半1分 坂田大樹(法3)
スタメン
GK相原宗之(商3)、DF宮坂健吾(政4)、吉國光裕(政3)、渡邉陸(法3)、吉川大地(政1)、MF細井佑(経4)、福谷亮太(政3)、永野裕太(政2)、FW下山雄大(経4)、坂田大樹(法3)、大久保遼(政2)
雨が降る中始まった、ホームでの開幕戦。相手は春季リーグ順位決定予選でSO戦の末惜しくも敗れた駿河台大だけに、勢いをつけるためにも必ず勝利したい一戦である。
春季で課題となった立ち上がりは上々、前半開始直後から積極的に敵陣へと攻め込む。9分、ゴール前でうまくつながったボールを下山雄大(経4)が合わせ、先制点を挙げる。その後も渡邉陸(法3)から下山へのロングパスや、注目のルーキー吉川大地(政1)の華麗なドリブルで試合の流れは慶大に。途中、自陣に攻め込まれる場面もあったが、吉國光裕(政3)が落ち着いてクリアする。前半終盤にはPCのピンチを迎えるが、相原宗之(商3)がしっかりとゴールを守り、得点を許さない。好プレーを見せ続ける慶大だが、追加点は奪えず前半を1-0で折り返す。
後半開始わずか1分、吉川がゴール前に打ち込んだボールに坂田大樹(法3)が触れてゴール、1点を追加する。3度のPCチャンスを逃したものの、前半に引き続き慶大は攻撃の手を緩めない。しかし19分、駿河台大のシュートが決まると試合は完全に相手のペースになってしまう。さらに20分、21分には宮坂健吾(政4)と河本倫太郎(法2)に立て続けにイエローカードが提示される。2名少ない状態でのプレーは体力的にも精神的にも慶大に大きなダメージを与えた。駿河台大に攻め込まれる場面が多くなり、ついに23分、PCで1点を奪われ同点に追いつかれてしまう。終了間際に2度あったPCのチャンスもものにできず、2-2の同点で試合終了となった。
途中まで慶大が流れをつかんでいた試合だったが、後半になり2名の退場者がでるという事態に動揺を隠しきれず、同点。これまでも逆転を許してきた駿河台大相手に、今回も勝ち切ることができなかった。上位進出のために勝利したい次戦は、強豪・山梨学院大との試合。坂田選手のいうように、「気持ちの面」で負けることは決して許されない。今回の悔しさをばねに、次戦では最後まで粘り強く慶大らしいプレーを魅せてくれるのではないだろうか。
(記事:久万由華子 写真:森田悠資)
次戦 9月25日(日)vs山梨学院大
14:00試合開始 @山梨学院大学ホッケースタジアム
☆関東学生ホッケー秋季リーグ Bプール 星取表・日程表
| 慶應義塾 | 明治 | 山梨学院 | 駿河台 | 勝ち点 | 得失点 |
慶應義塾 | × | 10/2 | 9/25 | △2-2 | 1 | 0 |
明治 | 10/2 | × | ●1-4 | 9/24 | 0 | -3 |
山梨学院 | 9/25 | ○4-1 | × | ○2-0 | 6 | 5 |
駿河台 | △2-2 | 9/24 | ●0-2 | × | 1 | -2 |
※9/18時点の結果
以下、選手コメント
坂田大樹(法3)
(試合を振り返って)最初から慶應の流れで試合が進んでいっただけに、後半の後半で集中力が少し切れて引き分けまで追いつかれたのが悔しいです。(リーグ初戦としてどのような気持ちで臨みましたか)勢いをつけるためにも絶対に勝たなくてはいけない試合だという気持ちで臨みました。(相手は春季リーグで敗れた駿河台大でしたが)駿河台大学には、今年の春だけでなく、自分が1年生の頃から似たような試合の流れで悔しい思いをさせられています。それもあって勝ちたいという思いが強かったんですけど、結果を出せなかったことはまだ甘さが残っていたということだと思います。(春季リーグ終了から秋季リーグまでどのようなことを意識して練習してきましたか)春季リーグでは結果が出せなかったので、慶應が目指すホッケーはどういうものか、常に考えながら練習してきました。今年の夏は例年に比べて練習試合が多かったので、実戦で結果を残すことに対するこだわりがより一層強くなった気がします。(得点のシーンを振り返って)後半開始1分というタイミングで得点していい流れを作れたのはよかったです。いい形でボールを運んでくれた選手に感謝です。(今回の試合の収穫、見えた課題は)このチームが目指してきたホッケーに1番近いものが出せた試合だと思います。ただ、勝ちきれないところ、退場者を出してしまったところから、精神面での課題が残ります。(次戦に向けて)強豪山梨学院大との試合なので、技術、戦術はもちろんですが気持ちの面で、自信をもって絶対に勝てるようにまた練習をしていきたいです。