【バスケ】逆転され惜敗するが、沢山の好プレーが見られる一戦に vs白鷗大

9月17日(土)、リーグ戦5戦目、白鷗大との戦いが慶應のホームである日吉記念館にて行われた。先週は日大戦でリーグ戦初の白星を挙げたものの、翌日の専修大戦では序盤の失点が響き惜敗に終わった。本試合の相手は1部リーグ7位で、2mを超える選手が2名所属する。対して慶大は、#7高橋と#9鳥羽が怪我により欠場。そんな中行われた5戦目。序盤は闘志あふれるプレーを見せ、好スタートを切るが、白鷗大にじりじりと詰められ、抜かされる。中盤から終盤にかけて、後藤や#10堂本などが反撃を試み、一時は2桁ビハインドにまで広がった点差を1点差にまで縮める。しかし追いつくことは出来ず、69-79で試合を終えた。

 

2016/9/17(土)@慶應日吉記念館

第92回関東大学バスケットボールリーグ戦 白鷗大戦

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

24

15

12

18

69

白鷗大

17

23

20

19

79

◆慶大スターティングメンバ―◆

PG

#14 原匠 (環2・近畿大附属高)

SG

#4 西戸良(総4・洛南高)

SF

#5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高)

PF

#22 トカチョフサワ(環3・國學院久我山高)

#11 木村能生(環3・東山高)

 

 沢山の声援が響く中始まった第1Q、試合は白鷗大の3ポイントで幕を開けた。慶大は木村のアシストを受けた後藤のシュートから始まる。1分後には後藤が3ポイントを沈め、更には西戸のミドルシュートが決まるなど、確実に得点を重ねていく。一方白鷗も、攻守両面で慶大に対抗し、一進一退の攻防が続いた。開始5分が過ぎたところで、サワのレイアップ、後藤のフリースローが決まる。中盤素早くリバウンドを取り、西戸のアシストを#16髙田淳貴(環1・徳島城東高)が得点に繋げ、白鷗大との点差を広げる慶大。その後も好プレーが続き、慶大の7点リードで第1Qを終えた。

1年生ながらも積極的な動きで得点に繋げた髙田

1年生ながらも積極的な動きで得点に繋げた髙田

 

 続く第2Q序盤は、白鷗に圧される展開となる。開始直後からファウルを取られるなど、得点のチャンスを与えてしまった慶大は、白鷗大に連続11得点を許し追い越される。しかし開始3分、不穏な様相が原の3ポイントを機に好転する。サワのアシストで#10堂本阿斗ディーン(商3・慶應義塾高)が得点し、サワがレイアップを沈める。更に堂本のジャンプシュートが決まり、白鷗からリードを奪い返す。その後もサワが相手の裏をかいたロングパスを出し堂本がゴール下から決めるなど闘志あふれるプレーを見せ会場を沸かした。序盤の白鷗大の大量得点が響き、39-40と、1点ビハインドで前半戦を終えた。

 

得点が決まり活躍が目立った堂本

得点が決まり活躍が目立った堂本

 後半戦は西戸のアシストを受けたサワの得点から始まった。その後も後藤のアシストで西戸が、また、1対1から後藤がそれぞれ得点を奪うなど、良いスタートを切った慶大。しかし開始2分が経ったところで白鷗大の逆襲に見舞われる。白鷗大の長身選手#23ジャニを中心に、インサイドから着々と攻められ、気づけば5分間で連続16点を奪われる。終盤で原、後藤が3ポイントを決めるも、51-60と、点差を広げられ最終Qへ向かう事となった。

 

 なんとか追いつきたい最終Qでは、後藤が活躍を見せる。序盤から慶應は積極的に攻め、後藤を中心に得点を決めて行く。この試合で7回の3ポイントを決めた後藤は、試合後、3ポイントを幾度となく決めた自身のプレーに関して「今日やっと最低限のプレーは出来た」と振り返る。中盤まで順調に得点を重ねてきた慶大だったが、終盤で白鷗大の#0野﨑や#5川島を中心に逆襲が始まり、最終スコアは69-79。白鷗大に逆転を許すこととなった。

1試合で7回の3ポイントを決めた後藤

1試合で7回の3ポイントを決めた後藤

 

 5戦目は惜敗の結果に終わったが、「気持ちの部分がプレーに出てきた」と西戸が振り返った様に、多数の怪我人が出ている状況でも、一丸となって戦う気持ちが前面に感じられる一戦だった。また、中盤で#10堂本が大きな活躍を見せるなど、スタメン以外の選手の活躍も目立つ慶應。リーグ戦はまだまだ序盤、残り13試合を慶應がどう戦うのか、まずは次週の勝利に期待したい。

 

(記事 大場春佳)

 

阪口HC

(今日は)勝ちたかったです。長身相手だったりとか相手の問題ではなく、自分たちが、簡単なシュートを落としたり、簡単に裏をつかれたりした点が敗因となったと思います。なので、相手がどうだったからとかでは有りませんでした。(怪我人が目立ちますが)今、高橋もそうだし、鳥羽も昨日の練習で怪我しちゃって、うちはケガ人が多い状況です。ケガ人が多いと、やはり少ししんどい部分が有って、今色んな選手を出して総力戦で行っています。(総力戦になると今までとの違いとしては、)沢山の選手が各々得点を決める事で、それぞれのヤル気が強まるという良い面と、ミスが出たりプレーが上手く行かなくなったりと悪い面も出てきてしまいます。(悪い点の改善策としては)もうシュート率の問題だったりもするので、皆が頑張るしかないと思います。メンバーは沢山いるので、1人1人が頑張るしかないです。(明日は)メンバーが増える訳でもないので、今の状況でベストを尽くして全力でやるしかないです。リーグ戦が始まって、まだ1勝しかしていないので、頑張ります。

 

西戸良選手(総4・洛南高)

(試合を振り返って)全体を通して、自分たちのやりたい攻めは8割くらいできたと思っていて、それが勝負どころで出し切れなかったのが敗因なのかなと思います。今日の試合は悪いところだけで負けた訳ではないと思うので、良いところ、良いイメージを残して、明日の試合につなげられればと思います。(具体的に良かったところは)相手がオフェンスの時にシュートをはじいたこと、ルーズボールになってどちらのボールでもない時に取り切るという姿勢が見られたことです。今までの試合では、そういうところで相手に負けていた部分があったので、気持ちの部分で取り切れたということは、全部が全部上手くいったとは言えませんが、そこが常に出していけるようになれば、次につながると思うので、気持ちの部分がプレーに出てきたというところが良かったと思います。(白鷗大に対して)慶應は、大きな選手にけが人が一人いるという、限られた中で選手を使わなければいけない時に、小さい選手がどれだけ大きい選手をカバーして、守れるかだと思うので、そこも100パーセントできていたとは言えませんが、みんなで守るという意識をしっかり持てば、絶対に次につながると思うので、まだ長いリーグ戦で一つ一つ成長していければと思います。(次戦は早慶戦だが)選手たちは6月の早慶戦で勝ちを経験しているので、自然に良いイメージのまま入ることができると思っていて、その気持ちが早稲田の選手に対してしっかり出れば、出だしから慶應のやりたいオフェンスができるし、ディフェンスでも圧倒できると思います。

 

後藤宏太選手(環4・藤枝明誠高)

 (試合を振り返って)今日はホームゲームということで慶應の方もいっぱい観に来てくれていたので、絶対に勝とうっていう気持ちでやっていたんですけど、結果的に負けてしまったので残念な気持ちです。(3ポイントシュートが良く決まっていたが自身のプレーを振り返って)リーグ戦を通して、自分の求められているプレーがなかなかできていなかった中で、今日やっと最低限のプレーはできたのかなっていう印象をやっと持てました。リーグ戦は残りまだまだあるので、これを機にもっとしっかり点を取れるように頑張っていきたいと思います。(明日の早慶戦に向けて)春の早慶戦に勝って満足しているわけではないので、このリーグ戦でもしっかり早稲田に勝ってまたみんなで良い思い出が出来たらいいなと思います。

 

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