10月1日、白鷗大学本キャンパスにて明大戦が行われた。現在、慶大はリーグ9位。対する明大は未だ勝ちなしで現在10位。本戦に勝てば、8位を見据えることもできるが、負ければ10位へ転落するため、本戦は負けられない一戦である。しかし、勝利への道のりは平坦なものではない。最終Q、前半からのビハインドを埋め一進一退の時間が続いたが、終了間際の明大の得点が決勝点となり、まさかの敗北。明大に初勝利を献上してしまった。最終スコアは、64対65。
2016/10/1(土)@白鷗大学本キャンパス | |||||
第92回関東大学バスケットボールリーグ戦 明大戦 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 18 | 11 | 20 | 15 | 64 |
明大 | 18 | 22 | 12 | 13 | 65 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
PG | #4 西戸良(総4・洛南高) | ||||
SG | #5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高) | ||||
SF | #9 鳥羽陽介(環2・福大大濠高) | ||||
PF | #22 トカチョフサワ(環3・國學院久我山高) | ||||
C | #11 木村能生(環3・東山高) |
前半、慶大優位の展開と思われたが、第1Q終了直前、慶大のオフェンスの勢いが弱まってしまう。一方明大は順調に得点を重ね同点となる。明大は第2Qでも調子を維持するも、慶大は相手のディフェンスに苦しめられ、十分な攻撃ができない。しかし、終了3分前、サワのミドルシュートが決まると、サワのフリースロー、髙田淳貴(環1・城東高)の3ポイントが相次いで成功。その後は点の取り合いになり、明大に食らいついた慶大は、11点ビハインドで前半を折り返した。
後半、慶大の雰囲気は一転し、反撃への体制が整う。後藤のミドルシュートから始まり、西戸の3ポイント、また鳥羽のレイアップシュートが決まり、6点差まで追い上げる。そして、第3Q終了前には、原匠(環2・近畿大附属高)が3人ものディフェンスを見事にかわし、3ポイント。そのシュートはブザービートとなり、観客を大いに沸かした。第4Qでは、互いに競り合う時間が続いたが、終了約3分前、サワのシュートで逆転に成功。このまま勝利を掴むかと思われたが、明大の3ポイントシュートが決まり、1点ビハインドで残り時間は約20秒。必死の反撃もむなしく、1点差のまま試合を終えた。
わずか1点差での敗北。試合後の選手の姿からは、悔しさがあふれ出ていた。しかし、試合後、「落ち込む暇はない」とサワが語ったように、選手たちはすでに次の試合、次の勝ちを見据えている。追い込まれてから真の強さを見せてくれることを期待したい。
(記事 清野日奈子)
阪口HC
(今日の試合は)第2ピリオドが10点しか取れませんでした。そこが結果に響いてしまいまったと思います。でも、選手達はよく最後まで頑張ったと思います。(明治に初勝利を献上してしまいましたが)うちは、明治とはいい勝負ですよね。(敗因は)今日は調子がいい選手もいれば、シュートがなかなか決まらなかったりした調子の悪い選手もいました。その辺が良くなって来れば、結果は変わっていたかもしれません。(鳥羽選手が復帰しましたが)鳥羽が足の怪我から復帰したばかりなので、半分しか出さない予定だったのですが、今日はなんとしても勝ちたかったので半分以上出してしまいました。(今後は)リーグ戦は、あと9試合有るので、とにかく1部リーグで生き残りをかけて戦います。
トカチョフ・サワ選手(環3・国学院久我山高)
(悔しさの残る試合だったが、今の気持ちは)僕自身、落ち込む暇はなくて、リーグ戦はあと一周あるので、もう一回という気持ちです。状況は、相変わらず主力が欠けていて厳しい状況ではありますが、今年のスローガンでもある、「一心」という言葉を一人ひとり自分自身にしっかり掲げて頑張って、もう勝つしかないので、それだけです。(試合を振り返って)僕の個人的な感想ですが、終盤でのコミュニケーション、気迫の部分をもっとお互い声を掛け合って、一丸となって頑張れたのではないかとすごく思っています。本当に僕の意見ですが、終盤は明治さんの方が声が出ていて、そういうところが1点の差につながったのかなと思います。3年生である上級生の僕自身の責任でもありますし、阪口ヘッドコーチも試合前に、「気持ち、気持ち。」と言っていたので、最後は気持ちだと思います。その部分が、明治さんの方が勝ってしまったのかな、そこは個人的にも反省しています。(シュートをたくさん決めていたが、練習していたことはあったか)今日は本当に負けられない戦いということで、いつもは少し状況を考えたりとか、どこで誰に点を取らせたりとか、自分はどういう役割をするべきなのかをいろいろ考えたりするのですが、今日はひたすら自分がいかに点を取って、チームに貢献できるかを考えました。ボールをもらったら、すぐにリングを見ることを意識して、最終的に自分が点を取れたのは良かったですが、結局勝利にはつながらなかったので、そこは少し残念です。また、それで勝ちきれるような選手に自分がなれると良いと思います。(リバウンドの面でも活躍していたが、気を付けたことは)個人的にはあと10本くらい取るべきだったと思います。スタッツを見たら、ディフェンスが11本、オフェンスが1本だったので、もっともっとオフェンスリバウンドでからまないとまだ力不足なのかなと思います。高橋くん(政3・慶應義塾高)がいない分、僕がもっとオフェンスリバウンドでも頑張らないと、と素直に思いました(次戦に向けての意気込み)明日から2周目が始まるので、もう一回ゼロからの気持ちで、もう失うものは何もないので、やるしかないので、もう下を向いている暇もないので、もう一回気持ちを一つにして頑張りたいと思います。