前日、大東文化大との入れ替え戦初戦を落として後のない慶大。前日のスタメン2人を代える大胆な起用でペースをつかもうと奮闘したものの、終始相手のペースのまま試合は進み、完敗。そして、慶大の2部降格が決定するという悔しい結果に終わってしまった。最終スコアは、52対104。
2016/11/8(火)@国立代々木第二体育館 | |||||
第92回関東大学バスケットボールリーグ戦 入れ替え戦第2戦目 大東文化大戦 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 10 | 18 | 10 | 14 | 52 |
大東文化大 | 28 | 21 | 28 | 27 | 104 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
PG | #4 西戸良(総4・洛南高) | ||||
SG | #9 鳥羽陽介(環2・福大大濠高) | ||||
SF | #18 澤近智也(環2・高知学芸高) | ||||
PF | #16 髙田敦貴(環1・徳島城東高) | ||||
C | #7 高橋晃史郎(政3・慶應義塾高) |
まずは主導権を握りたい第1Q、慶大はゾーンディフェンスを試みるなど激しいディフェンスを仕掛けるも、大東文化大の内外織り交ぜたオフェンスに対応できず苦しい展開となる。オフェンスでも相手の堅いインサイドを崩すことができずタフショットを強いられ、18点差をつけられてしまう。なんとか差を縮めたい第2Q。高橋や澤近のミドルシュートなどの得点で一時は一桁得点差まで追い上げるも、大東文化大の高確率なシュートで再度差を広げられてしまう。このQはなんとか互角に戦うことができたが、第1Qの劣勢を埋め合わせることはできず、21点ビハインドで前半を終える。
前半の悪い流れを断ち切り、慶大のペースに持ち込みたい第3Qだったが、大東文化大の流れを止めることはできず、インサイドでは相手Cの#15モッチ、アウトサイドでは相手のガード陣を抑えられずリードをさらに広げられてしまう。一矢報いたい第4Q。主将の西戸と堂本阿斗(商3・慶應義塾高)のスリーポイントシュートや高橋らの奮闘でなんとか差を詰めようとするが、相手の堅いディフェンスを突破できない。ディフェンスでは、相手のターンオーバーを誘うなどいいプレーもあったが、相手の高確率なシュートを完全に止めることはできなかった。結果、入れ替え戦2連敗で慶大の1部残留とはならなかった。勝った大東文化大は、1部昇格となった。
今季はケガ人も多く、苦しい戦いが続き二部降格という悔しい結果に終わってしまったが、来週に控えるインカレに向けて、ケガから復帰してまだ日の浅い高橋が22得点と活躍したことは好材料だろう。また主将の西戸は、大差をつけられた試合でも最後まであきらめないプレーでチームを鼓舞し続けた。西戸のコメント通りまだシーズンは終わってない。4年にとって最後の戦いとなるインカレでは、今日の悔しさを忘れず躍動してくれることを期待している。
(記事・内田貴啓)
西戸良選手(総4・洛南高)
(試合を振り返って)昨日の試合のように、前半で差をつけられないように、と気を付けていました。けれど相手の強みであるインサイドを抑えきれず、そのまま流れに乗せてしまいました。2試合を通して、個人の能力の差をチーム力で埋められなかった、というのが悔しい部分です。(今の心境は)この1週間は大東文化大を倒すために全力で取り組んできました。それだけでなく、早慶戦からリーグ戦を終えるまで、勝てない中でも一人一人が弱点と向き合って成長できたと思います。その意味では、やりきったというのが正直な気持ちです。ただ、まだシーズンは終わってないので、今日の悔しさを忘れずにインカレに挑みたいと思います。(インカレに向けて)リーグ戦では相手にどう対応するかというのを考え過ぎて、自分達のプレーをすることがあまりできませんでした。最後の戦いになるので悔いの残らないプレーをしたいです。2回戦はおそらく白鷗戦で、勝てればオールジャパンにも出られるので、そこを目指していきたいと思います。