前節の結果を受けて入れ替え戦へと回ることが決まってしまった慶大。入れ替え戦へ向けて勢いをつけたいところだったが、序盤からなかなか流れに乗れない。第1pはシュート数で日大を大幅に上回るも、相手の好守にも阻まれ得点を奪うことができない。すると第2pにはキルプレーから不運な失点。結局、この1点が最後まで重くのしかかり、リーグ戦最終戦でも勝利を手にすることはできなかった。
平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 DivisionⅠ GroupA
2016年11月26日(土)14:30F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ
慶應義塾大学1-2日本大学
Period | 1P | 2P | 3P | Score |
慶大 | 0(15) | 0(10) | 1(15) | 1(40) |
日大 | 0(5) | 1(10) | 1(12) | 2(27) |
※()内はシュート数
慶大が課題としている立ち上がり。この試合では上々の立ち上がりを見せた。1分、FW十文字開紀(商1)とFW滝智弥(政2)のパス交換から、滝がシュートを放つも枠を捉えず。それでも、得点の予感を感じさせるプレーだった。2分には相手選手の反則により、数的優位な状況に。慶大はパスを繋ぎ、FW史習成リック(総2)やDF小池玲央(環4)がシュートを放つも、得点には結びつかない。8分には相手に連携がもつれたところで滝がパックを奪い、そのまま駆け上がる。相手GKと1対1となるが、好守に阻まれ得点ならず。高い位置からプレッシャーをかける積極的な試合運びを見せるが、日大ゴールネットを揺らすことはできず、もどかしい時間が続く。結局、このピリオドはシュート数が15-5と慶大は日大の3倍ものシュートを放ったが、スコアレスのまま第2pへ。
なかなか波に乗れない慶大は、第2p開始2分にDF在家秀虎(環2)が反則で2分間の退場。キルプレーとなったところで、相手のシュートが慶大選手に当たり、GK河合智哉(環1)が反応できず不運な失点。慶大は必死の反撃を試みる。17分にはFW長谷川真之介(政1)が突破からシュートを放つも相手GKに弾かれる。19分には右サイドを駆け上がったFW田中陸(政1)が中央へ折り返す。これを在家が合わせるもキーパー正面。なかなか得点が生まれず、このピリオドを0-1と1点ビハインドで終える。
初勝利に向けて1点が欲しい慶大。14分には史のパスを受けた長谷川のシュートはバーに嫌われる。何とかして同点に追いつきたい慶大は、残り1分となったところで、GKを下げ6人攻撃を試みる。しかしパックを奪われ、相手選手の放ったシュートは無人のゴールに吸い込まれた。残り1秒、FW永田雅宗(環2)のパスを受けた滝がパックを押し込むも、1-2となったところで試合終了のブザーが鳴り響く。この試合でも勝利を手にすることができず、14戦9敗5分でリーグ戦を終えた。
1点が遠かった試合だった。「慶大の流れはできていた」と小池主将が振り返るように、第1pでチャンスを幾度となく作りながらも、得点に結びつけることができなかった。確かに運に見放されたところはある。だがそうはいっていられないのが入れ替え戦だ。勝てばDivisionⅠ-A残留、負ければDivisionⅠ-Bへ降格となる。リーグ戦よりも一層、勝利という結果が求められる入れ替え戦。次の代がDivisionⅠ-Aで戦えるよう襷を繋ぐために、もう一度勝利への執念を見せねばならない。
(記事 合場將貴)
以下コメント
DF小池玲央(環4)
(厳しい試合となりました。今のお気持ちは)最後の試合は勝ちたかったです。勝ち星を一回も得られなかったのは悔しいの一言に尽きるのですけれども、ここで凹んでいても入れ替え戦を絶対に落とせないので、次に向かって進むのみです。(第1pは押していたような印象を受けた)あまり足は動いていなかったのですけれども、 いつも提示されているゲームプランはできていて慶大の流れはできていたと思います。問題は決定力です。得点しないとチームが勢いづいてこなくて、逆に歯車が狂って、なぜ得点が決まらないのだろうという焦りから今日みたいな内容になってしまうので、スコアリングという部分ではもっと詰めていかないといけないと思います。(そんな流れの中、第2pで失点してしまった)ちょっと相手のシュートが味方に当たってキーパーが反応できなかったというアンラッキーな失点でした。こういうときもあるのでそこからどう踏ん張るかというところがまだまだ今の慶大には足りないところだと思います。問題はオフェンスの部分ですね。2週間でよりオフェンスのレベルを向上させて入れ替え戦に向かいたいと思います。(リーグ戦14試合を振り返って、内容に結果がついてこなかった印象を受けた)全くその通りだと思います。これはスコアリングだけではなくて、守りの部分でも、ゴール前から打たせないことやリバウンドを叩かせないことなど本当に気持ちの部分です。相手と対峙しているにも関わらず、シュートを打たれるといったような、まだまだ勝利への執念が足りないということが表れた結果がこのリーグ戦だと思います。入れ替え戦まで時間はないですけれども、そういうところに重点を置いて、練習していきたいと思います。(入れ替え戦の意気込みを)慶大は下位リーグのチームに負けるようなチームではないですし、それを裏付けるだけの練習をやってきているので、圧勝したいと思っているので、応援宜しくお願い致します。