【ラクロス(女子)】”WIN THE DAY”シーズン4年生引退インタビュー①

2冠を獲得した一方、10年ぶりの早慶戦敗戦、そして関東学生リーグブロック敗退。苦しく、悔しい一年となった今シーズンの慶大女子ラクロス部。その中でトップチームで戦い抜いた4年生の渡邉主将、浅野副将、早乙女ATポジションリーダー、松本DFポジションリーダー、荒田選手、岩波選手、藤川選手に胸中の思いを語っていただいた。%e9%9b%86%e5%90%88%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a0

 

第1弾として早乙女ATポジションリーダー、松本DFポジションリーダー、荒田選手、岩波選手、藤川選手のインタビューをお届けする。

 

 

「本当に貴重な体験だった」

G荒田桃子(#9=政4・頌栄女子学院)%e8%8d%92%e7%94%b0%e2%91%a1

(今季を振り返って)個人的には、Vリーグ準リーグ出場からリーグ戦出場までたくさんのことを経験させてもらい楽しい1年でした。サブチームから突然リーグ戦のスタメンとして出場することになり戸惑うこともありましたが、後輩や同期に支えてもらったと思っています。(1番印象に残っている試合は、またその理由は)東海戦です。準備に時間を掛けて臨んだ試合だったので、引き分けという結果に悔しい思いでいっぱいです。個人的にも初めてフル出場した試合で、かなり緊張していたのを覚えています。あと1点止めていれば、という思いがずっとあるので忘れられない試合です。(荒田選手自身、六大学戦、早慶戦、開幕戦と出場がない中で東女体戦からトップチームでスタメンでの出場が続いたが)8月までずっとサブチームにいたので、リーグ戦勝利に貢献するために、とにかく早く自分自身のレベルを引き上げたいと考えていました。また、初めてリーグ戦でスタメンという立場になって、サブや控え選手の存在は本当に大きいと気づきました。だからこそスタメンとして出場する以上、それにふさわしいプレーをしたいと思っていましたが、実際には上手くいかないことばかりだったのが悔しいです。(G争いが熾烈だったが)今シーズンは良い意味で刺激になりました。苦しいと感じる時もありましたが、周りは気にせずに目の前にあることをただ精一杯やることだけ考えていました。(4年間を振り返って)苦しいことも楽しいこともたくさんあって、いろんな人と出会えて、本当に貴重な経験ができたと思っています。上手くいかない時にも引き上げてくれるコーチや仲間がいて、日本一という高い目標を目指し続けられて、本当に恵まれていたと思います。(一緒に戦ってきた4年生の同期に向けて)4年間一緒にできて楽しかったです。みんながさまざまなフィールドで頑張っている姿は刺激になっていました。4年間通して、指摘してくれる仲間がいたことは本当に有難かったと思いますし、感謝しています。(後輩選手に向けて)チームのことを考えて戦ってくれたことに感謝しています。それぞれの立場でいろいろと思うことがあると思いますが、とにかく目の前のことに全力で頑張ってほしいと思います。そして、4年間で何か1つでも楽しいと思えることを見つけてやり続けてほしいと思います。(最後に一言あればお願いします)各チームがそれぞれの目標に向かって頑張っているので、来年以降も応援宜しくお願いします。

 

「自分にできる一番強気なプレーをすることが大切」

DF岩波友香(#20=法4・慶應女子)%e5%b2%a9%e6%b3%a2%e2%91%a1%e6%98%8e%e5%a4%a7

(今季を振り返って)三冠=日本一という目標を掲げていたのに、自分が絡むリーグ戦で最初にその目標を達成できない結果にしてしまい、本当に情けなく悔しく思います。準リーグでは優勝して涙する同期や後輩の子たちを見て、とっても嬉しく思う気持ちとリーグ戦も勝って三冠の一つを手にしたかったという気持ちの両方がこみ上げてきました。(1番印象に残っている試合は、また理由は東海戦です。初戦明治に負けてファイナル4進出には絶対に落とせない試合だと、全員が分かっていました。何があっても自分たちのプレーをする、そうすれば必ず勝てると練習していましたが50分終わると6-6の引き分け。勝ちきれない自分たちの弱さを叩き付けられたような試合でした。(今季チームとして苦しい時期もあったが、どのように乗り越えていったか)3年生が4年生と一緒に頑張りたいと伝えてくれたことはとても大きかったと思います。本当に多くのことを考えてくれていたことを知って、もっともっと4年が前を向いて踏ん張らなければ、と感じました。あとは一人ひとりが如何にラクロスと向き合えるかの勝負だったと思います。どんなにチームが苦しくても自分の調子が上がらなくても毎日マルコに来て練習する。その当たり前のことを当たり前に続けて、勝ちたいという想いを持つことが大切だと思います。(岩波選手自身3年生から試合に出場してきたが)今、一番大切なことはそのとき自分に出来る一番強気なプレーをすることだと感じています。フィールドに立っているときは学年関係なく全員が前を向いているチームが強いと思います。去年は先輩に支えてもらった私ですが、今年そんなことを後輩の子たちに感じてもらえたらな、と思うようになりました。まずは去年の自分に言ってやりたいです。(笑)(4年間を振り返って)ラクロスだけでなく、本当にたくさんのことを学び、人間として大きく成長することが出来たと感じます。思いもよらないような難題や苦しいことが毎日たくさんあって、それに向き合うことがどんなに難しいのか知りました。そのときは死にたいような毎日の連続だったのが今となっては笑い話になっていることが不思議で仕方ないです。間違いなく、とっても濃い時間を過ごせたと思います。(後輩選手に向けて)じーさん(坂本佳子=政卒・都立戸山)が開幕戦モチベーションビデオで言ってくれたラクロスを楽しむ気持ちを忘れないこと、これとっても難しいと思っています(笑)。それでも、やっぱり3時間練習して体練した後にアフターでもしよっかな、と思えたり、出来ないこと怒られても練習してやるって思えるのは楽しいから上手くなりたいって気持ちが一番の原動力。4年間この気持ちを持ち続けられたらどんなに強いだろう、と思います。逃げたくなるときもたくさんあると思うけど、適度に息抜きしつつ、来シーズンこそ三冠必ず取ってほしい! 

 

「一緒に戦うことができてよかった」

DFポジションリーダー松本彩花(#30=経4・慶應女子)2016-3-6-k-r30%e6%9d%be%e6%9c%ac%e2%91%a0

(今季を振り返って)16チームが始まるに当たって何度も同期とミーティングを重ね三冠という目標を掲げましたが、三冠の一つであるリーグ戦ではブロックリーグで敗退してしまうという不甲斐ない結果となってしまいました。悔しさでいっぱいです。(1番印象に残っている試合は、またその理由は)東海戦です。明治戦で負けてしまい、東海戦に勝利することがFINAL4進出のほぼほぼの絶対条件でした。今年のリーグ戦は全体的に均衡していて、シュートを絶対に決め切れるか、最後の最後までグラボに寄り切れるかという部分が勝敗を分けていたと思います。練習から一本一本決め切る・運び切ることにこだわってやろうというのは東海戦以前からずっと言われてきたことですが、私たちはいつも同じ反省を繰り返していたように思います。東海戦は悔しさとして印象に残っている反面、それ以降の試合で今まで以上に強い戦いが出来たことのきっかけになったんじゃないかと思っています。(DFのポジションリーダーとして1年間やってみて)今年ポジションリーダーという役職になってはじめて、去年までの自分がいかに受動的であったかに気付かされました。毎日のメニューを考えることはもちろん日々の練習やミーティングを運営したり、今のチームの課題は何なのか、DF面で言ったらマンツーを使うかゾーンを使うか、色んなことを考えたように思います。私自身元々がつがつチームを引っ張っていくようなタイプでは全くないので、この1年間たくさんの気付きがありました。(どんなところが難しかったか)「四年生は本当に大変・・・」先輩方も口にしていたし、ラクロス部だけでなくどの部活もそうなんじゃないかなと思います。幹部という立場もあり、それが凄く身に染みた一年でした。その中でも、みんなをまとめて一つの方向に持っていくことが自分の中では一番難しいなと感じました。一人一人それぞれに色々やりたいプレーがあって・・・でもDFは連携が命なので一つの戦術・一つの方向性を定めなければいけないわけで、幹部陣や同期そして時には下級生も交え、どんなDFをしていくかミーティングをしたりもしました。春先にはDFの迷走を繰り返したこともあったし、この戦術で本当に大丈夫なのかと考えることもありましたが、沢山発信してくれるDFのメンバーには本当にこの一年たくさん助けられました。(4年間を振り返って)ラクロスが私の大学生活の中心でした。この4年間を簡単にまとめることは出来ないくらい沢山のことがありましたが、何より勝利の喜びも、負ける悔しさも、葛藤との戦いも、ラントレの辛さも全部共有してきた人たちがいるってことが何よりの収獲です。(一緒に戦ってきた4年生の同期に向けて)一人一人に尊敬できるところがあって本当に大切な存在です。そして、この4年間誰よりも一緒に日々を過ごしてきました。同期が頑張ってるから前を向かなきゃと何度も何度も奮い立たされたし、辛いことがあっても同期とくだらない話をして笑い合う時間にいつも元気を貰っていました。みんなと4年間一緒に部活してこれて、本当に良かったです。本当にありがとう。そして、これからもよろしくね!(後輩選手に向けて)長くて3年間、短くて1年間本当に一緒に戦うことができて楽しかったし、ありがとうと言いたいです。後輩たちには本当に努力家な子が多くて、真っ直ぐラクロスに向き合う姿勢には、先輩ながらいつも刺激をもらっていました。愛着も沢山あるし、純粋に頑張って欲しい!応援してる!っていう気持ちでいっぱいです。

 

「負けて引退は悔しい。絶対に勝って引退を」

ATポジションリーダー早乙女華子(#1=経4・慶應女子)%e6%97%a9%e4%b9%99%e5%a5%b3%e2%91%a1%e6%9d%b1%e5%a5%b3

(今季を振り返って)何よりも負けて終わってしまったことは悔しくてたまりません。やはり結果を出さないと自分自身納得できないものだと今改めて実感しています。私は今年のチームが大好きです。もちろん今季以前の3年間も本気で部活動に取り組んでいましたが、今季は今までで一番チームの事を思い切り考えた1年間だったと思います。チームの事をみんなの事を見て沢山考えてきた今季だからこそ今まで経験した負けの中で一番悔しくて悲しい負けでした。こんなに負けて悔しいと思えるのが、自分にとってこの一年やってきた収穫なのだと思っています。(1番印象に残っている試合は、またその理由は)どの試合も自分にとっては特別なものなので特にどの試合というのはありませんが、あえて挙げるのであれば東海戦です。ブロック敗退という結果を決める事になってしまった一番悔しくてもどかしい試合でした。攻撃選手である自分があと一点でも多く決められていればと今でも思います。共に試合に出て同じ思いをした後輩が、この気持ちを来年以降の勝ちに繋げて行ってくれることを願っています。(ATのポジションリーダーとして)私は足が特別速いわけでも体格が良いわけでもないので、そんな中でどうしたら試合に出て相手に勝てるか4年間通して考えてきました。そんな自分の考えて来た事を少しでもチームに還元して行きたいと思ってこの1年ポジションリーダーをやってきました。フィールド上で、バリバリ背中でみんなを引っ張って行けたかと言われるとそうとは言い難いかもしれませんが、その分他の攻撃陣のチームメイトと一緒に考えながら攻撃を作って行けたのではないかと思います。来年以降、もっと攻めのバリエーションを一人一人が増やしていって欲しいです。この1年、ポジションリーダーという機会を与えてくれたみんなに感謝しています。(攻撃陣が今季1部最多得点の61点を記録したが)「超攻撃型ラクロス」の元、大量得点を目指して試合に臨んできたので最多得点という結果は攻撃の一選手として素直にうれしいです。最多得点につながったのは攻撃陣全員が得点源になれたのが大きな理由だと思います。ぜひ来年以降も一人一人がゴールに向かう姿勢を忘れずに、今年の合計得点を越えるぐらい大量得点をして欲しいです。(4年間を振り返って)今まで生きて来た21年間を振り返った中で一番短くて濃い4年間でした。途中で何度も苦しい思いや悔しい思いもして来たけど、この部活で大学生活を送る事が出来て本当に良かったと心から思っています。プレー面では、なかなか自分のプレースタイルを確立できなくて沢山悩みました。でも沢山悩んで考えた分、ラクロスの事を深く知れてどんどん好きになっていきました。この部活では、ラクロスのプレー以外にも係の仕事やイベントなどで色々な経験をしました。大変だと思う事や面倒だと思う事も多々ありましたが、やらなければよかったと思う事は何一つありません。大学4年間が終わり、これからまた新たな環境に進もうとしていますが、この部活で過ごした時間以上に濃く充実したものに出来るようにして行きたいです。(一緒に戦ってきた4年生の同期に向けて)まずは4年間ありがとうという感謝の気持ちを伝えたいです。ぶつかり合う事もよくあったけど、私はみんなとこのラクロス部で4年間活動ができて本当に楽しかったです。4年間この部活でやってきてよかったと今思えるのはみんなのおかげです。今更これまでの事で特別に伝える事は特に他にはないけど、とりあえず引退してからも会いましょう。(後輩選手に向けて)それぞれ、1,2,3年間一緒にラクロスをしてくれて、そして今季は私たちの代についてきてくれてありがとうございました。みんなと一緒にラクロスが出来てとっても楽しかったです。後輩に対して自分が教えたり伝えたりすること以上に、沢山の事を後輩たちから学びました。本当に感謝しかありません。みんなに言いたいのは、やっぱり負けて引退するのはすごく悔しいって事です。悔いが無いように、つまりは絶対勝って終われるように来季に向けて強いチームを作って下さい。もちろん応援しています。(最後に一言あればお願いします)今季のチームが終わってからも女子ラクロス部は続いていきます。皆様の応援があってこそ成り立っている部ですので、これからもどうぞ女子ラクロス部を宜しくお願いします。

 

「ラクロス部は挑戦する環境とやりがいを見出す場所をくれた」

AT藤川悠希(#43=商4・慶應湘南藤沢)%e8%97%a4%e5%b7%9d%e2%91%a0%e6%b3%95%e5%a4%a7

(今季を振り返って)悔しい気持ちがいっぱいあります。自分自身ラストシーズンだったので、4年生としてチームを引っ張っていけるような選手になりたいと思っていましたが結果的にはなれず、チームとしてもブロックリーグ敗退という結果になりました。4年間かけてきた想いもあるので勝っておわりかったのですが、それが果たせず悔しいです。(1番印象に残っている試合は、またその理由は)リーグ第3戦の東海戦です。チームとしては後がない状況ですごく緊張していました。自分は3点ビハインドの状況で途中出場しました。点を取ったり、アシストをするなどATとしての仕事は出来たと思います。 ただ、今考えるとあの瞬間に何かを意識したわけではなく、体に染み付いたことを無意識に出せた試合だと思い、4年間やって来たことは間違いないと思えました。(今季は途中出場からチームの流れを変える活躍が光ったが)途中出場で点数を決めることができてもスターティングメンバーになれなかったのが自分の実力だと思うので、そこは心残りです。(4年間を振り返って)私は選手として4年間日本一を目指してきましたが、昨シーズン将来の慶應を強くするために育成活動にも注力しました。ラクロス部の4年間は、自分のラクロスの技術を磨くことだけでなく、私にいろんなことに挑戦する環境と、やりがいを見出す居場所を与えてくれました。ラクロスに没頭した4年間でしたが、人としても本当に学び多き4年間だったと思います。(一緒に戦ってきた4年生の同期に向けて)同期がいたからこそ乗り越えられたこともたくさんあります。ここに書くのが恥ずかしいので、手短にいうと、いままでラクロス部を続けられたのも同期がいたからだと思います。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。(後輩選手に向けて)やっぱり日本一をとる慶應であり続けて欲しいと思っていますし、後輩たちも感じていると思いますが取れない年は本当に悔しいです。後輩たちと目標に向かって一緒に戦えたことは本当に忘れられない時間です。特に育成をやり、2年生と同期のような存在になれたことは私の財産であり、本当に楽しい時間でした。もう悔しい思いをする慶應を見たくないので、また新入生を迎えて、来年のチームこそは本当に日本一を奪回して欲しいと思っています。これからはOGとしてサポートできたらと思います。(最後に一言あればお願いします)体育会で4年間自分がやってこれたことは、本当に色々な方の支えがあったからだと思っています。私は引退しますが、これからも慶應ラクロスの応援をよろしくお願い致します。

 

(取材:森田悠資)

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