第5弾は慶應の副将・竹村薫(#11・環4・桐蔭学園)選手プロデュースの「早慶薫対決」。対談相手は早稲田大学のAT平野薫選手(#9・国教4・桐蔭学園)。中高6年間を桐蔭学園のラクロス部で過ごした二人だったが、大学では慶應早稲田というライバル校に進学。現在は早慶の主力として活躍する同名の二人にラストイヤーの心境やお互いへの思いを伺った。
「一緒の大学でプレーがしたかった(笑)」(竹村)
「それだとつまらないし、そこから何かが生まれると思って(笑)」(平野)
――お互いになんと呼びあっていますか?
平野:竹村って呼んでます。それかたけちゃんとか。
竹村:平野だったり、カオツーだったり、時にはかおるだったりみたいに。
――カオツーってあだ名はどうしてついたんですか?
平野:一緒に中学にラクロス部に入部した時に、竹村の方が先に入部していて、私は出遅れてしまって。同じ名前で、しかも竹村は譲らなさそうだし、私も「かおる」って名前が良かったけど、みんなが2番手が入ってきたからカオツーでよくね?ってなって。私は中高6年間結構ムカッと来てて、それで早稲田に入ってやっとかおるになれた時は、「よしきたやっとかおるって呼んでもらえる」と思って。でも慶應と練習試合をしたりすると平気で竹村の周りの同期とかがカオツーって言ってきて、何年前の話だよっていつも思っています(笑)さっきもカオツーって呼んでたからあれは過去の話です。
――他己紹介をお願いします
竹村→平野:初めて見た人には気が強そうとか、わんぱく女子みたいに見られるんですけど、中身は可愛いくて素直で。プレースタイルもワンマンで強くてゴリゴリって感じのタイプなんですけど、それも留学で柔らかくなったみたいで。ずっと中学から名前も同じだしライバルって見られがちだけど、別にお互い良さを尊重しあってるし、認め合っているかなと思います。
平野→竹村:中高は正直竹村の方が上で、背中を追っていた感があったけど。だけど同じ名前だし負けたくないなと思って。正直大学でラクロス続けようか高校の時から思っていたわけではなくて、竹村が本気で大学でもラクロスを続けるんだってなってしかも慶應ということで、私はそれにつられてここで終わらせたくないなと思って。きっかけは高3の時に一緒に日吉に六大学戦の早慶戦を見に行った時で。竹村は慶應でラクロスを続けて慶應で日本一になるっていうのを聞いていて、それに対してそんな確立されたものはなかったんですけど、一緒に試合を見て私はこの子と一緒にやるんじゃなくて今度はライバルとしてやりたいなという気持ちが芽生えたのがその六大学戦です。家も早稲田に比べて慶應の方が近いのでなんで慶應にしないのって聞かれるんですけど、それじゃあつまんないと思って早稲田を志望して、私は早稲田でラクロスで絶対竹村と勝負するんだ、ずっと背中を追ってきたけど、最終的に勝ちたいなと。ちゃんとお互い志望通りの場所に入ってここで戦えているのは奇跡だなと感じています。
竹村:なんで六大学戦を見て早稲田にしたの?慶應で一緒にやるって選択肢はなかったの?
平野:なかった。
竹村:なんで?私は一緒にやりたいなって思ってた(笑)
平野:だってつまんないじゃん。早慶っていうちゃんとしたライバル関係がある大学なんて日本でないじゃん。そこでなにか生まれると思って。そっちの方が私は面白いなと思って。
――今回このような対談企画をやると聞いて素直にどう思われましたか?
平野:さすが竹村だなと思って。いつも注目を浴びるのが好きなタイプなんで、早慶戦でも注目を浴びる選手だし、彼女らしいなと思って。昔から目立ちたがり屋だったんで。
竹村:別にそんなことないよ(笑)
平野:でも光をあびるの好きでしょ?
竹村:うん(笑)嫌いじゃないし、せっかくの最後の早慶戦っていう舞台で早慶で同じ名前なんて滅多にないじゃん。多分一生ないと思って。これはすごいなと思って。
――六大学戦を振り返っていただいて
竹村:慶應が優勝したんですけど、それでも早稲田明大に勝ちきれていないのは課題だと思っています。それをリーグ戦に生かしていきたいです。六大学戦優勝としてもここからチームを立て直していきたいです。
平野:正直結果としてはあまり良くなかったんですけど、勝つところはしっかり勝って、負けた試合から得たものも多かったので、見つけた課題とか、逆にできたことはお互い尊重してちゃんと向き合って早慶戦やリーグ戦にぶつけていきたいです。
――印象に残っている試合どの試合ですか?
竹村:2つあってまずは東大戦(◯26-1)。チームの初戦で1試合25点を取るのを目標としている中でそれが体現できてたかなと思って。そこは良かったです。2つ目は早稲田(△5-5)と戦ったときに勝ちきれなかったことで、早慶で六大学戦としての思いや早慶戦って思いもあって勝ちきれなかった。途中慶應がリードしていたのに追い上げられたのは悪い波をどう断ち切っていくかという意味でこれからの課題です。
平野:同じく慶應との試合と1点差で敗れた立大戦(●6-7)です。早稲田の課題として入りが悪いっていうのがあって、慶應との試合でもリードを許して、私たちは波をつかめないままあたふたしてしまって。でも負けたくはないっていう気持ちも強くて、後半に入ってなんとか追い上げて結果としては納得していないし、このままいけば早慶戦とリーグ戦は厳しいよねって話していて結構はっとさせられました。入りが悪いっていうのは立大戦も一緒で、最後追い上げて1点差までは行ったんですけど、前半に自分たちのリズムが作れなくて勝手に自滅して崩されて負けてしまって。入りをもっと大事にしようって話しあって。アップの声出しとか試合前の入りを改善していこうって立大戦では再認識できたので、最後の法大戦(◯9-3)では入りを大事にして勝てたのは結構チームとしても良かったのかなと思います。
――今季のチームはどんなチームですか?魅力はどこだと思いますか?
竹村:慶應はチームカラーとして超攻撃型ラクロスで観客の方を楽しませるようなプレーとかトリックプレーも結構今練習しているんですけど。スカウティング大丈夫?してる?
平野:大丈夫〜
竹村:ばれているところもあるんですけど、ラクロスのパイオニアとして、もっとラクロスを広めたりもっと見ている人が楽しめるような展開に持っていきたいと思っています。チーム全体として今年は後輩もレベルが高くてサブチームも意識が高いので、すごい期待ができると思っています。
平野:早稲田は個が強くて、性格もプレーも。アタックとして自分のチームが守りになった時のラインから見ているDFが徹底されていてそれは誇りです。そこから奪ったボールをいかにアタックが得点につなげていくのかが今の課題で。私たちも後輩がたくさん上のチームにいて来年以降も日本一を目指していくと思うんですけど、私がその子達と日本一を目指すのは今年しかないのでそこでたくさんのことを話して一緒に強くなって、私たちが抜けてもあの先輩たちとやれて良かったと思えるような関係を作りたいなと思います。
竹村:本当成長したよね(笑)中高の時はパスもシュートの勢いで、取れないと「取ってー」って顔をして「わかったとるよー」って感じだったんですけど、ただそれのおかげでキャッチもうまくなれたと思って。激しかったよねー。
平野:気持ちが入っちゃったよね。
――お互いのチームの印象はどうですか?
平野:慶應はパイオニア精神やラクロスを日本に広めた自負が強い。そこは早稲田は今からどうにもできないなと。去年早慶戦で慶應が負けたっていうところからも結構怖いし、すごいものを見せてくれんだろうなっていうのも今年のチームスローガンから見えてくる。得点差だけ見ても慶應は今年にかけているんだなっていうのは早稲田から見ても日々感じていて、早慶戦のみならずリーグ戦で日本一を目指すにおいて多分いいところでぶつかると思うんですけど、そこでもいい試合になるんじゃないかなと思います。
竹村:早稲田の印象はDFが硬いっていうのがすごいある。アタックは勢いが強い選手が多い印象。個も強いしどんどん攻めてくる印象があります。
――竹村選手は副将ですが、ここまでチームを率いてきていかがですか?
竹村:結構後輩に助けられている印象があって。4年としての背中を見せていかなければならないっていうのはあるんですけど、でもチームは4年だけでは成り立たないので。1、2、3年のそれぞれが役割を果たさないとチームは強くなれないと思うので、それぞれの役割を果たさなければならない環境をつくりたいです。なんでも恐れることなく挑戦できる環境を作りたいなと思っています。
――平野選手は最上級生になっていかがですか?
平野:最近日々の練習で感じているのが、後輩はいい人たちだなーって思って。一生懸命だし真面目だし素直だし、中高時代には後輩が苦手だったんですけど、私にも優しくて。この子達のためにって思えるように自分に成長できたのも後輩たちのおかげでもあるので、後輩たちの力も大きくて。このチームにかけているな、力を貸してくれているなと日々思っていて、結果で返してあげたいなって日々思っています。100人近く部員がいる大きな組織だと違う気持ちでラクロスをしていくと思うんですけど、目指しているものは一つで早慶戦勝利、日本一。そこにレベル関係なくみんなが当事者意識が持てるかどうか。ここの一員で喜んでいいんだっていうチームをこれから引退までに作っていきたいと思っています。
「(平野が)いたから頑張れるし、いなきゃならない存在」(竹村)
――お互いの初対面の時の印象は覚えていますか?
平野:でかいなと思った。同じ名前の人いるって喜んだけど、私とは違うなって思った。でも、仲良くなれないなって感じたことはなくて、名前取られたけど、なんとかここはうまくやれるんじゃないかって思っていた。結果としてお互いを高め合える仲になったし、6年間やり遂げられたし、このまま大学でもやり続けたいと思ったのも、竹村と一緒にやってたから。それこそ中学で別の部活入っていたら、ここにはいなかったし、大きい存在だし。今でも早稲田のかおるって呼んでもらえるのは慶應のかおるがいるからだなと思っています。
竹村:小さいのに気が強い。一緒にプレーしていくにつれて、私に取っても大きい存在になって。
――中学高校時代のエピソードはありますか?
竹村:(平野は)負けず嫌いだけど、よく泣いてました。あんなに気が強いのに弱みを見せるところがあるんだと思って。だからこそ頑張ろうって思えたし、自分にそういうところを話してくれるのも嬉しかった。あと私たちが高校2年の時にそれまで見ていてくれたコーチ兼顧問の先生が辞めちゃって。その時にラクロスの男子の日本代表の方を呼んでほしいって頼んできてくださったのが水田裕樹選手(FALCONS)って方で。やっぱり日本代表がきてくださって。近くに日本代表の選手がいることで日本代表に対する意識がお互い上がっていったし、お互いに日本代表に選ばれて。そういう環境に身を置けたっていうのは私たちにとってレベルの高い環境だったし、そういった経験ができてよかったです。人としても尊敬できて。私が慶應にきたのも水田さんの「かおるが僕の恩師の大久保さんのもとでラクロスをやってほしい」っていう言葉もあって、実際慶應にいった時も自分を一人のプレーヤーとして迎えてくれたのはいい環境だなと思って、その人に出会えてよかったなと思いました。
――大学に入って初めて対戦した時のことは覚えていますか?
平野:1年の時の新人戦に全て早稲田は優勝していて、慶應とはウインターとあすなろで当たって、毎回いいところで試合をした記憶があって。目があって「しまった」って思いました。たかが1年の大会でも早慶ってだけでクロスを持ち始めて数ヶ月の人でも相手が慶應だし、会場も盛り上がるんですよ。そういう体験を1年で味わえたのは自分にとっても楽しかったし、たかが10分ハーフの短い試合でも私は慶應と竹村を潰しに行かなきゃいけないんだってすごく思いました。お互い経験者としてラクロスを始めて数ヶ月だったみんなとやっていてとても熱い試合でした。結果は私たちが勝ちました(笑)
竹村:(早稲田は)3冠してるんですよね。初めて対戦した時は「やっときた」って感じでした。相手校なんだっていう。同じチームとして戦えないっていう寂しさも感じながらも違うチームでもうやっているってところで嬉しかったし、負けたくなかった。早稲田にも負けたくないし、平野にも負けたくないって思う。
平野:でもたまにもし同じチームだったらどうなっていたんだろうって思う。一緒に試合やったり、練習に参加させてもらった時に感じます。
竹村:あるよね。ずっとやってきたからお互いのことがわかるので、求めていることがわかる。それはそれで楽しかったと思う。
――お互いをどういう関係だと思っていますか?
平野:ライバルじゃない。敵じゃない。起爆剤かな。私が早稲田で日本一になるにあたって竹村は起爆剤だし、いなかったら早慶戦にもまた違う考え方で望んでいたかもしれないし、そもそも早慶戦にいなかったかもしれないからです。
竹村:いてもらわなければ困る。
平野:いて当然の存在。自分がラクロスをしていて向こう側にいて当然。
竹村:そうだね。ライバルなんだけど、ライバルじゃない。
平野:やっぱ気にしちゃう。試合とか見に行ってもずっと11番(竹村)を見ちゃう。自分の分身じゃないけど闘ってんなと思う。
竹村:違うチームとしてやってる時は応援したくなる。大学の中でも一緒に歩んできたし、U-19の日本代表の試合に出れなかった時も本当に頑張れって応援できたし、いたから頑張れてるっていうのもあるし、なきゃならない存在です。
平野:人に弱みをみせるのが私は嫌いで、あまり人前では見せないようにしていても全部(竹村には)ばれていたし、まあ唯一見せれるのは竹村だけです。全部ばれているのが怖いです。一緒にコートにいて試合になっても、絶対うちが何しようとしているかわかってんだろうなというのは怖いくらいわかります。
竹村:顔でこういうメンタルなんだろうなってわかるし、逆に向こうも見ていてもわかると思います。
平野:お互いチーム内で話しにくいことも話せるし、ちゃんと叱ってくれる。多分私たちの関係だからできると思う。
――お互いのすごいところ尊敬できるところはどこですか?
平野:難しいね(笑)見てて飾っていない。明らかに慶應の主軸で副将なのに誰もが竹村と関わりたいっていう雰囲気を醸し出しているのがすごいと思う。技術的にも高いのに、真摯にいろんな選手の気持ちも考えていてキャパが広いなと思います。
竹村:ちょっと強がっている感じがあるんですけど、愛されている。ラクロスだけではなくて、去年は1年間留学していてそういうところも頑張っていてすごいなと思う。
――お互いに質問したいことはありますか?
平野:一個聞きたいことある。「大学卒業してもラクロス続けますか?」
竹村:今年の7月のW杯の自分やチームの結果次第。そこでどれだけ納得できるか。代表ではまだ未完成でも、慶應ではラストイヤーなので日本一を本気で狙っているので、日本一で華々しく引退っていうのが私の中で描いていたものだけど、実際続けるかどうかは明確な答えはない。終わった時の気持ちは結果次第。
平野:私は大学で辞めるつもり。10年間お世話になって、大きく成長させてくれたのはこの競技のおかげだし、それはなんらかの形で引退後も返したいけど、競技を続けるというよりは違うフィールドに立って関わりたいなって思います。それが何かは決まっていないけど、違った形で自分を育ててくれたスポーツを大きくしていきたいっていうのは自分の中にあるし、恩返しってことで還元したいとは思っている。この競技とはずっと関わっていきたいと思っているし、生涯、このスポーツがある限り応援したいし、一番のサポーターでいたいなとは思っています。
「日々の練習が楽しいなって思えてます。そういう環境への感謝を結果で伝えたい。」(平野)
――去年の早慶戦を振り返っていただいていかがでしたか?
平野:どうだった?(留学中で)去年いなかったからわからない。twitterの速報でしか確認できなかったので、実際その場にいてトロフィーを手にしていないし、そこにいる人しか味わえない喜びをまだ味わえていないので、自分の中では勝っていない同然。だから自分の中で最初で最後の早慶戦勝利にしたいので今回は勝って終わりたい。
竹村:10連覇がかかっていたって中で悔しかったし、やりきれなかった。試合においてフィールド内外に関わらず全ての人が自分が100%の力を出せていたのかって言われたらそんなことはなくて。もちろん自分自身も100%の力を出せていたのかって聞かれたら、その時は出せてたって言っても今考えたら準備足りてなかったという印象があって。あのころ走れていたかって聞かれても今よりも走れていなかったし、準備不足だった。そこに関してはラストの早慶戦ってことでどっちが勝つかわからないし、もちろん慶應が勝ちたいけれども、試合終わった後に勝ったら嬉しいし、負けたとしてもちゃんと準備したって思えれば、じゃあ相手の方が一枚上手だったって言えるような試合の準備をしたいです。
――早慶戦はどんな舞台ですか?
平野:最高の舞台。私たちしか立てない舞台だけど、(2人で)同じコートの上で戦うのも最後だねと思って。日吉であれだけのお客さんが来て、どのスポーツでも盛り上がるし、早慶戦を見てラクロス面白いなって思ってもらえるような試合展開にしたい。
竹村:應援指導部の人も来て、本当に盛り上がるし、見ている人も面白いなと思って。1年の時の初めての早慶戦ですごい楽しかった思い出があるし、選手にとっても最高な舞台だし、親からしても子供が活躍している姿を見ていると嬉しいし、楽しみにしているんだろうなと思って。
――現時点でのチームの完成度や準備状況はどうですか?
平野:例年早慶戦に向けた合宿で詰めていくのが私たちなんですけど、日々の練習で納得いかなくたり悔しくなるけど週5回の練習で毎回楽しいなって思えるのも、自分にとってはこの環境でラクロスできているのはありがたいです。そういう感謝を結果で示したい。技術じゃなくて雰囲気では(早稲田は)フレッシュなチームで今年初めて早慶戦に出るってメンバーもいて、ドキドキワクワクしていると思うので、そこを私たち4年が思いっきりやっていいんだよっていうのを体現して伝えてあげて好きなように勝つために頑張ってくれる後輩や同期を最前線に立つのは4年だけど、今後早稲田が部として続いていくためにどんどん人が変わる中で、後輩たちにも早慶戦の経験を強みにして欲しいと思ってます。
竹村:どんどんやっていいんだよって言葉でどうやって伝えてるの?
平野:ちゃんと一人一人の強みと弱みを分かってあげるのとともにしっかり言葉で伝えている。その子がやりやすいようにしなきゃなと思ってる。
竹村:(慶應の完成度は)去年のシーズンが終わるのが早かったっていうのもあるんですけど、やっぱりどういう形で攻めたいかとかイメージ作りはできているので、そこでのコミュニケーションの面ではこの段階でいろんな意見が出ていて早いなと思った。早く始まったアドバンテージを他校に追い上げられないように継続していきたいです。
――早慶戦に向けて意気込みをお願いします
平野:絶対勝つのは早稲田なんです。早稲田が勝ちます。このチームになってから留学から帰ってきた私を快く受け入れてくれて。9ヶ月っていうブランクはあったものの、ずっと離れていても日本一と早慶戦勝利っていう二つの軸は一緒だったんだなって練習していて日々感じていて。それを体現して、結果を残していかなきゃいけない。ただ楽しくてワクワクするだけじゃなくて個の強い早稲田というチームがどこまでいけるのかを勝って証明したいなと思います。
竹村:それはもちろん慶應が勝つ。そこは絶対負けられないし、4年間いろいろな人に支えられてたなって思うし、自分が成長できたのは周りの同期や後輩がいろいろ言ってくれたり、先輩も面倒を見てくれたので。あと大久保さんに関しては入学時に「一緒に日本一を取ろう」って言ってくれたのが印象的で。そのためにはフィールド上だけじゃなくてチーム全体で体現して勝ちにいけるチームでありたいなって思っているので、そこにもフォーカスして、誰一人欠けることなく勝利を喜べるチームに持っていきたいなと思います。
お忙しい中ありがとうございました!
(取材:森田悠資)
◇慶應大学・竹村薫(#11・環4・桐蔭学園)
慶應の副将としてにとどまらず、日本代表としても活躍する竹村選手。抜群の得点センスで慶應を勝利に導きます!
◇早稲田大学・平野薫(#9・国教4・桐蔭学園)
早稲田のアタックを引っ張る平野選手。色紙に記した「精度」という言葉は気持ちや感情だけでプレーせず精度を重視してプレーしたいという思いです!