【ホッケー(女子)】幾度の攻撃及ばず2得点止まりも、貴重な勝利/関東学生ホッケー春季リーグ 順位決定予選 学習院大戦

試合前円陣を組む選手たち

王座決定戦出場への望みをつなぐために勝利が欲しい慶大は、学習院大のゴールを何度も脅かすもなかなか得点に結びつかない難しい試合となった。前半に山崎ほのか(商3)のゴールで1点先制すると、その後試合は均衡する。試合が動いたのは後半27分。PCによる攻撃で、山崎のシュートは相手に阻まれるも、こぼれたところを高橋夏苗(文4)が反応し、大きな追加点を奪った。守っては、GK大野結花(商4)を中心としてディフェンス陣がピンチの場面を守りきり、完封勝利を果たした。王座出場まであと1勝だ。

 

平成29年関東学生ホッケー春季リーグ 順位決定予選

 

5/21(日) 9:30試合開始 @慶應義塾大学日吉ホッケー場

 

 

前半

後半

合計

慶大

学習院大

 

 

スタメン

GK 大野結花(商4)

DF 木崎渚早(経3)、皆川真裕子(文4)、茂木みな美(経4)今田あかり(法4)、

MF 児島沙也佳(経2)、荒川理佳子(経3)、三宅美紅(経3)

FW 山崎ほのか(商3)、高橋夏苗(文4)、石田怜子(文4)

 

 

成城大との試合で今季初勝利をあげ、王座出場の可能性を残した慶大は学習院大との試合に臨んだ。

 

攻撃の起点となった山崎

序盤から慶大は攻める。試合開始早々、山崎ほのか(商3)のドリブルによる相手のゴール付近への侵入や1分過ぎの茂木みな美(経4)のシュートで相手ゴールに襲い掛かる。その後も攻める場面が多かったが、先制点とはならない。逆に前半10分、守備陣が整っていない間に攻められ、シュートを打たれるもGK大野がセーブ。また、その数分後に相手にPCを奪われるも、ディフェンス陣が相手のシュートをブロックし、ここも得点を許さない。その後は三宅美紅(経3)や山崎のシュートなどで立て続けに攻めるも得点には結びつかず。そんな中、均衡が破れたのは前半28分。PCからの攻撃で茂木からボールを受けた山崎が先制点を奪う。その後、前半終了間際に大きなピンチが訪れるも、GKの大野がとめ、前半を1点リードで終えた。

山崎のゴール後に喜ぶ選手たち

中盤で存在感を見せる荒川

後半、慶大は序盤に攻められはしたものの、前半同様にチャンスの場面が多くあった。しかし、なかなか得点には結びつかない。追加点がうまれたのは後半27分。PCのチャンスから、山崎のシュートは相手に阻まれるも、そのこぼれたところに高橋が反応した。その後も慶大は得点を許すことなく試合終了。2-0で勝利を果たした。

 

 

ゴールこそならなかったが三宅のプレーが観客を大いに沸かせた

試合後に吉貴監督も話していたように、勝てたものの得点力のところなどに課題は残る試合となった。今日の試合の課題をしっかり次に生かすことが必要だ。次戦は王座出場をかけた大一番、5-6位決定戦。王座ベスト8という目標のために勝利あるのみだ。

 

 

(記事:田中壱規、写真:重川航太朗、藤澤薫、川下侑美)

 

 

次戦 5/28(日) 5-6位決定戦 VS立大(Aプール3位)

 

11:15 試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンドホッケー場

 

 

以下、コメント

 

吉貴奈津子監督

 

今日の試合を振り返って)あまり良い試合ではなかった。(具体的には)暑さにやられてけっこう判断が鈍っていたかなというところと、PCをあれだけとって2点しか決まらないのはちょっと壊滅的すぎるのであれだけとったらもっと決めないと。得点源なのに全然得点できていないところや、結局フィールドゴールも決まらなかったので、結果を出せたのはすごく良かったですが内容的には少しどうかなという感じでした。(試合前などに選手にどういう風に試合をしていこうと話したか)今日は暑いし意識的に足を動かさないとどんどん止まってしまうからそこは声出してみんなでフォローしあってやっていこうね、ということを話しました。つらいと打ち込みとかに頼りがちになるけど、しっかり足でボールを運んで外からとか、泥臭いプレーをしましょうという話をしました。(試合中どれくらい足を動かせていたか)頑張ってくれていたとは思いますが、少し連動がうまくいってなかったということがあるし、足を動かしていたとは思いますが、トラップするときに足がとまっていることを課題で言っていました。(試合中攻めている場面が多かったが得点になかなか繋がらない中でどういった指示を出されていたか)PCはけっこうニア系のストレートが強いというのがあるのですが、それに頼らず、バリエーションを使っていこうという話をしました。(攻撃以外で今日の試合で見えた課題は)結果、点はとられてないですけど、結局PCもとられてしまっていて、まだ全然完璧な守備でもないので、攻撃が最大の防御みたいな感じで攻めている時間が長かったからまあというところですけど、多分、学習院さんにボールをもたせて攻めてくださいってずっとやっていたらいつか得点がはいるなっていう感じのレベルなのかなと思うので、そっちもまだ課題が多いかなという感じです。(次の試合に向けて一言)次の試合は立教大と成城大の勝者になるんですけど、どっちかわからないですが(対戦相手は立教に決まった)立教さんは違うグループで、立教さんもけっこう攻撃的なチームなのでしっかり主導権を握ってボールキープの時間の多い試合運びをしていかなければいけないだろうなと思っています。

 

大野結花(商4・田園調布学園)

 

(今日の試合を振り返って)基本的には敵陣でプレーできたのでそこは良かったのですが、決め切るというところがやはり課題で、攻撃の面では収穫も課題もあったと思います。(後ろから見ていて攻撃陣の様子は)シュートを狙いに行く姿勢だとか今までのチームに比べるといいところかなと思います。一方で、ワンパターンの攻めになってしまったので、もう少しリズムを考えながら、試合展開というのも考えていかなければいけないかなと思います。(前半に2回ファインセーブがありましたが)今回は無失点というところにこだわっていて、カウンターに備えた練習はしていたので、落ち着いてセービングできました。(2点というのはやはり少ないと言った感じですか)そうですね。もう6点は取りたかったという感じです。(次戦の勝利で王座決定戦進出が決まりますが)今回よりも攻撃のチャンスも少なく、ピンチも増えると思うので、数少ないチャンスをものにして、しっかり守り切るというところをしていきたいと思います。(あと一週間具体的にどんなことをしていきますか)

25から75の真ん中のエリアをつかったプレーが増えると思うので、どうやって自陣から敵陣に運ぶかを練習でつめていきたいと思います。

 

山崎ほのか(経3・慶應女子)

 

(今日の試合を振り返って)個人的には、シュートをたくさん打ったのに1本も入らずPCで決めきる形になったので、次回はしっかり自分で決めきるというのを目標にしたいです。まぁでも今回はPCでしっかり決めきれて勝てたのでよかったと思います。(シュートを決めきれなかった要因は)練習不足です。しっかりもっと練習をして、決めきれられるように頑張ります。(慶大は2得点だったが、得点シーンを振り返ってどうか)PCで得点を挙げる、という形で決めることができた前回の成城戦のイメージをもって今日の試合に臨んだので、同じ形で決めきれてよかったです。(ご自身でこれから修正していきたい点は)先ほど言ったことなのですが、やっぱり決めきらないといけないな、と思います。今日は15本くらいシュートを打ったんですけど、それが全部入ればな、と思うので、次回来週の試合までにしっかりと調整してシュートを決めきれられたらいいなと思います。(チーム全体でこれを強化していきたい点は)今日は、パスを繋げたのにその次のパスでミスをしてしまう、というシーンが結構多かったと思うんですが、それは普段はできていることなので、試合中に緊張感をしっかりもって本番で成功させたいと思うのと、しっかりと全員で攻めきりたいと思います。

 

三宅美紅(経3・慶應湘南藤沢)

 

(今日の試合を振り返って)全体を通してPCをたくさん取れていたのですが、決めきれていないというのが課題だと思いました。練習でも、PCから決めきるというのができておらず、課題でもあったので、やっぱり練習で決め切らないと試合でもできないんだなということがわかりました。次の試合まであと一週間しかないのですが、PCをまずは詰めていきたいと思います。(チャンスもたくさん作りましたが、攻撃面で良かった点は)前回の試合では、足を動かして丁寧に繋ぐことよりも、前半での打ち込みに頼ってしまい、なかなか点が入らない厳しい状況が続いてしまいました。なので今日は私からも「パスで足を動かして繋いでいこう」と言って、それが上手くいったシーンもあったので、良かったかなと思います。(2点という得点数に対しては)結構シュートを打てていた選手もいたので、そこを決めきれていたらもっと点数が入っていたのかなと思います。違うプールでやっていた立教大vs学習院大の試合でも、立教大の方が私たちの今日の試合よりも多い3点を取っていました。シュートの決めきりとサークル内での時間を増やすことが今後の課題だと思います。(暑い中での試合でしたが、体力面については)前回の試合でもほぼフル出場だったのですが、かなりバテてしまいました。ここぞという場面で力を出し切らないと点は入らないと思うので、私に限らずチームの一人ひとりが体力面を強化していくべきかなと思います。(あと1勝で王座決定戦ですが、意気込みを)王座決定戦でベスト8に入るというのがチームの目標の一つなので、試合では大量得点での勝ちを目指したいと思います。

 

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