開幕から2連敗で迎えた今節、何としてでも一勝を挙げたいという思いで臨んだ。前半は互いのディフェンスが機能しタッチダウンを決められず、3−6でリードされ折り返す。3Qは危ない場面を切り抜けると、4Q残り7:39でRB薮田大登(商3)のランでタッチダウンを決め逆転に成功。試合終了間際エンドゾーン目の前まで攻め込まれるも、井本健一朗(経4)のタックルで阻止し10−6で勝利した。
関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 第1節vs中大
9月30日(土)@夢の島陸上競技場 12:30KO
慶大 | 明大 | |
0 | 1Q | 3 |
3 | 2Q | 3 |
0 | 3Q | 0 |
7 | 4Q | 0 |
10 | TOTAL | 6 |
慶大のキックで試合開始。初めの攻撃、パスを中心に展開してくる中大に対しDB野間健吾(経4)がインターセプトを決め攻撃権を奪う。ここから慶大はランとパスを織り交ぜゲインを重ねたものの得点はなく、再び中大に攻撃権が渡る。中大は敵陣23ヤードから攻撃を開始、ディフェンス陣のプレッシャーによりタッチダウンは阻止したものの、フィールドゴールで先制されてしまう。
2Qに入ると、K廣田祐(理3)がフィールドゴールを決め同点に追いつく。直後の中大の攻撃をすぐ終わらせ攻撃権を取り戻すと、次々とフレッシュを獲得。廣田が2つ目のフィールドゴールを試みたが、これは失敗。その後中大にランを通され陣地を奪われると、フィールドゴールを決められてしまう。さらに試合再開後、すぐにインターセプトされ3−6で前半を折り返す。
流れを取り戻すべく臨んだ後半。3Qでは2度のインターセプトを許しピンチを迎えたが、ディフェンス陣が粘りを見せ失点を防ぐ。4Q開始後も互いに譲らない展開が続いたが、試合時間は残り8分を切ったところで慶大がチャンスを作ると、RB薮田のランでタッチダウン。10—6と逆転に成功する。しかしその直後、中大の猛反撃が始まり、次々とパスを通される。残り41秒でエンドゾーン前2ヤードまで攻められたが、DB井本のタックルでこのピンチを耐え抜き試合終了。「勝ちに飢えていた」(薮田)慶大がようやく1つ目の勝利をつかんだ瞬間、会場が歓喜の渦に包まれた。
開幕から2試合を振り返ると、共通して攻撃をパスばかりに頼りがちであることが課題として挙げられたが、この試合ではランとパスを使い分けた攻撃を展開した慶大。課題を着実に克服している様子が見てとれた。また、ディフェンス陣も積極的にプレッシャーをかけ効果的に機能していたように思う。リーグ戦も中盤に差し掛かり、残すところはあと4試合。課題を克服するのみにとどまらず、これから先も進化し続け全勝を収めてほしい。
記事 鈴木優子
井本健一朗(経4)
(今のお気持ちは)素直に嬉しいです。(今までの2試合を踏まえてどんな意識で臨みましたか)サイドラインと中にいる選手が一体となって戦おうという意識でやっていました。(課題意識を持って取り組んだ点は)相手にやられたときにサイドラインも中の選手も気持ちが落ちてしまうのが課題だったので、サイドラインが一定の士気を保って、全員で試合を戦おうという意識でした。(1つもタッチダウンを取られませんでしたがディフェンス陣の機能は)全員で集まろうという意識で練習もやっていたので、その練習の成果が出せたと思います。(残り45秒でエンドゾーン前まで攻められたときはどう思いましたか)本当に緊張しました。(最後止めたときはどんな気持ちでしたか)本当に嬉しかったです。(どんな意識で止めようと思いましたか)これが来るなと思っていたプレーがあったので、それを相手がしてきたときにはもういけるなと思いました。(次節への意気込み)残り4試合全勝します。
薮田大登(商3)
(今日の試合を終えて)本当に勝てて良かったです。2連敗していて、チームとしても勝ちに飢えていたので良かったです。(試合にはどういう気持ちで入ったか)中央は強くなっていると思っていたんですけど、本当に恥をかかせるというか、本当にどんなプレーをしても勝とうという気持ちでした。(前半は3点しか取れなかったが、攻撃面での手応えはあったか)手応えはあって結構ランも出せていたんですけど、得点に繋がらなかったので、最初のところは本当にディフェンスに感謝したいです。(自身のタッチダウンのシーンを振り返って)本当に嬉しかったです。小田さんが何度もハードヒットを受けていて、それを助けたいという一心でした。だから本当に取れて良かったです。(最後はディフェンス陣が良く頑張ってくれたが)そうですね。ディフェンスは本当に終始頑張ってくれていたと思うんですけど、本当にチームみんながディフェンスを信じていたからこそ出来たことだと思います。(次の試合に向けて)次の試合は立教戦なので、ランで圧倒したいと思います。今回はランを良い感じで積み重ねてこられたので、また小田さんを助けられるようなオフェンスになりたいと思います。