FINAL4進出を懸けて中大相手に臨んだ一戦。序盤から一進一退の接戦が続くなか、MF藤澤陽子(薬3)、MF野々垣眞希(商1)が追加点を挙げ、6-3と慶大のリードで前半を終える。さらに得点を重ねていきたい後半であるが、挽回を図る中大オフェンスが盛り返しを見せ、試合は再びシーソーゲームへ。AT水梨優花(経2)の3連続得点に続きMF竹内梨紗(政2)のシュートが光るも、ラスト5分で3失点を許した慶大は、なんとか逃げ切り、10-8で勝利した。
Ⅴリーグ 準々決勝 vs中大
10/28(土) 8:00ドロー @中央大学グラウンド
前半 | 後半 | 合計 | |
慶大 | 6 | 4 | 10 |
中大 | 3 | 5 | 8 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 15 | 野本日彩子 | 総4 | 雙葉 | 0 |
DF | 35 | 塚原真理 | 商3 | 湘南白百合 | 0 |
DF | 55 | 寺尾治香 | 商3 | 帝塚山 | 0 |
DF | 80 | 久保田芽李 | 経4 | 慶應女子 | 0 |
MF | 12 | 後藤沙季 | 環4 | 公文国際学園 | 0 |
MF | 34 | 野明千晴 | 経4 | 鎌倉女学院 | 1 |
MF | 36 | 藤澤陽子 | 薬3 | 慶應女子 | 1 |
MF | 81 | 野々垣眞希 | 商1 | 慶應女子 | 1 |
MF | 88 | 堺由菜 | 法3 | 慶應女子 | 0 |
AT | 69 | 水梨優花 | 経2 | 慶應女子 | 5 |
AT | 84 | 河島美咲 | 商3 | 神奈川県立小田原 | 1 |
AT | 85 | 針山怜子 | 文2 | 慶應NY | 0 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 90 | 富田裕菜 | 経3 | 慶應湘南藤沢 | 0 |
DF | 92 | 丸野杏奈 | 商3 | 慶應女子 | 0 |
MF | 31 | 馬林颯 | 政3 | 慶應湘南藤沢 | 0 |
MF | 43 | 高木麻由 | 商1 | 慶應女子 | 0 |
MF | 44 | 上林清香 | 理1 | 慶應女子 | 0 |
MF | 59 | 日野美咲 | 商1 | 慶應女子 | 0 |
MF | 91 | 竹内梨紗 | 政2 | 慶應女子 | 1 |
AT | 13 | 髙木紗瑛 | 商3 | 立教女学院 | 0 |
VリーグではDブロック全勝通過という好調な滑り出しを見せた慶大は、いよいよ決勝トーナメントに挑んだ。初戦の相手は、中大。勝てばFINAL4進出という試合は、苦戦を強いられた。
前半。開始直後から両者連携ミスが続き、攻守が激しく入れ替わる展開を見せる。先にゴールを仕留めたのは慶大だ。5分で藤澤が奪ったボールをAT河島美咲(商3)がゴールに放り込み、先制点を挙げる。弾みをつけたい慶大であったが、その後はなかなか追加点に至らない。そんななか11分には中大の攻撃を許し、1点を返されてしまう。ここから、引き離したい慶大と追い越しを図る中大の両者が、熾烈なシーソーゲームを繰り広げる。13分にMF野明千尋(経4)、水梨が続けて追加点を挙げると、16分に中大が1点を返す。さらに19分、21分と藤澤、水梨の2人がシュートを決めるも、23分にはまた粘り強く1点を返される。接戦のなか徐々に点差を広げていく慶大は24分、野々垣のフリーシュートで3点リードにまで離し、6-3で前半を折り返した。
後半。「超攻撃型ラクロス」を目標と掲げているチームからすれば、3点差はまだまだ物足りない。更なるリードを獲得したいところであったが、後半7分で2失点を許し、6-5にまで縮められてしまう。このピンチを救ったのは水梨。まずは13分、相手から奪ったボールを速攻で敵陣へと運び、そのまま自らゴールへ赴く。放ったシュートは見事ネットを揺らし後半1得点目を挙げる。続けて14分、河島のアシスト受けてゴール。さらに19分では与えられたフリーシュートを手堅く決め、圧巻の3得点を見せる。また、水梨の攻撃を皮切りに、竹内も追加点を挙げ、5点差へと相手を突き放す。しかし、中大もここでは終わらない。挽回を図る決死の攻撃にディフェンスの間をかいくぐられ、ラスト5分間で3失点を喫する。中大ペースに持ち込まれる前に、幸いにも時間切れで試合終了。10-8で勝利し、FINAL4進出を決めた。
一時は5点リードを獲得しながら、最終的に2点差まで迫られた今回の試合。「得点的には勝つことができたが、試合内容では自分たちの納得のいく試合ではなかった」(野明)というように、ここまで大差で勝利を重ねてきただけ、選手たちは満足しない表情であった。例年よりチームメンバーを一層変えているという今年のVリーグ、チームとしてまだまだ修正を重ね、精度を高めていけるだろう。FINAL4の対戦相手は明大。さらに勝てばFINALで宿敵早大と対戦する可能性もあり、強豪校とも優勝を争うこととなる。7月に始まったこのVリーグもいよいよ大詰め。今回の修正点から、よりチームの完成度を上げ、残りの2戦を勝ち上がっていって欲しい。
(記事:堀口綾乃 写真:森田悠資)
~Girls be ambitious!~
今回紹介するのは瞬速でフィールドを駆け回る野々垣眞希。彼女の持ち味はまさにその「スピード」。圧倒的な速さで敵陣に切り込み、得意とする1on1で相手DFをかわしていく。1年ながら、Vリーグのみならず、準リーグの試合でも得点をあげ、存在感を見せつけている。練習では自分の強さを磨くことを心掛けているという彼女。目標はやはり、トップチームに入り日本一を目指すことであるという。今後も活躍の場を増やし、電光石火のごとく駆け抜ける彼女から、目が離せない。
以下、選手コメント
野明千晴(経4・鎌倉女学院)
(今日の試合を振り返って)得点的には勝つことができたんですけど、試合内容では自分たちの納得のいく試合ではなかったです。今まで練習して来たクリアとかライドとかがうまく出せなくて、大量失点した結果後半は負けてしまいました。ただ繋げることはできたので、次の試合までには修正していきます。(4年としてチームを見ていて、完成度や精度はいかがですか)去年一昨年よりVリーグのメンバー層を変えたので、完成度は例年に比べて高くはないんですけど、そのぶん一人一人の強さがより求められるチームになっているので、これからも一人一人が意識を持ってやっていければと思います。(チームとして意識していることはなんですか)連携を意識していて、攻撃でも一人一人の強さも求められますが、連携で相手のDFを崩していって、シュートを打つっていうのを求めています。(次の試合に向けて)クリアの練習してたことがうまくいかなくて、しっかり詰めて次の試合では納得して勝てたと言える試合にしたいです
野々垣眞希
(今日の試合を振り返って)目標として「圧倒的運動量」を掲げて臨んだのですが、途中でターンオーバーが多く、試合内容も悪くて、自分的には納得できていないです。(ご自身のシュートシーンを振り返っては)ここで自分が決めないとチームのテンションが上がらないと感じたので、ボールを持ったときにゴールに強く向きました。(試合中はボール運びも光っていました)私の強みがスピードなので、それを生かすためには全フィールドを走り回らなければいけないので、誰よりも走るように意識しています。(今日の反省点は)チームとしての攻めがちゃんとできていなかったことです。(次の試合に向けて)誰よりもシュートを打ちたいと思います。