平成29年度 関東大学アイスホッケーリーグ戦 DivisionⅠ 第13節
2017年11月23日(日)10:00F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ
慶應義塾大学5-3法政大学
リーグ戦も残り2節となり、勝てば6位以上と入替戦回避が決まるこの一戦。一足先に6位以上を決めている法大を相手に、慶大は前節で白星を挙げている。この試合も勝って今季の慶大は法大よりも格上であることを知らしめることはできたのだろうか。
Period | 1P | 2P | 3P | Score |
慶大 | 1(4) | 2(11) | 2(7) | 5(22) |
法政大 | 1(15) | 1(17) | 1(16) | 3(48) |
※()内はシュート数
第1ピリオドはまさかの形で幕をあけた。慶大は試合開始16秒で相手に先制を許し、いきなり1点のビハインドから戦うことを余儀なくされた。しかし今季の慶大は攻撃力に自信をもっている。6分にFW史習成リック(総3・駒大苫小牧高)が素早いパス回しからパックをゴールに突き刺し、すぐに試合を振り出しに戻した。その後はGK小池丈二(経2・浦和高)の正確なリバウンドコントロールが功を奏し、無失点で切り抜けることに成功した。
第2ピリオドに突入し、ここで1点を取って楽になりたい慶大。そんなときに頼りになるのはやはり主将だ。5分、安藤直哉(政4・慶應義塾高)が快音をリンクに響かせ2点目をもたらした。慶大はこの試合で初めてスコア上で優位に立ち、相手は焦りを隠せない。14分に一度はゴールを割られて追いつかれたものの、17分にはすぐにFW滝智弥(政3・慶應義塾高)が相手のミスを見逃さずきっちりパックを沈めスコアを3-2として第3ピリオドへと折り返した。
しかしインターバルで集中力を取り戻した相手を前に、慶大は我慢の時間を強いられ8分に再び相手に失点を許した。この時点でスコアは3-3の同点。多くのピンチを救い、ここまでわずか3失点に抑えてくれているGK小池に得点をプレゼントしたいFW陣が再び動いた。11分、絶好のタイミングでパワープレーを得た慶大は相手ゴールに襲い掛かり、FW長谷川真之介(政2・慶應義塾高)がパックを沈めることに成功した。この時点でスコアは4-3。なんとかこのまま試合を終えたい慶大に対して、法大ベンチが6人攻撃を仕掛けようと動き出した。しかし相手のGKがゴールを離れようとしたその時、自陣でこぼれたパックを手にしたFW長谷川はがら空きの相手ゴールを見逃さなかった。19分、長谷川の放ったシュートはリンクの端から端まで閃光のごとく駆け抜け、気づいた相手GKのスライディングも空しく、慶大は5点目をもぎ取った。残り33秒をきっちり守り切った慶大が、5-3で勝利し、リーグ戦6位以上を決めた。
毎年6位以上になることができず、入替戦の末に1部Aリーグの座を守り抜いていただけに、選手やスタッフの中には安心感が広がっただろう。あと1節を残し、慶大は他校の結果次第でまだ5位浮上の可能性を残している。1つでも上の順位で、笑顔でリーグ戦を終えることはできるのだろうか。
(記事: 鈴木 啓仁、写真:佐野ちあき、國分萌々子)
(以下コメント)
主将FW安藤直哉(政4・慶應義塾高)
(今日の試合を振り返って)うちが残り2試合でとにかく一勝しないと自力で6位以上になれないので結構プレッシャーがかかっていて、出だしはあまりよくなかったのですがみんなの気持ちが出た試合だったと思います。(今日はシーソーゲームになりましたが)どちらにペースが転ぶかわからなくて難しい試合でしたが、大事な時間帯で点が入ったりしていい時にチームがのれたと思います。(今日のベストプレイヤーは)キーパーが大事なところで点を取られないでくれて、点差がはなされると厳しい局面で結構止めてくれて、ありがたかったです。ですから(小池)丈二ですね。(リーグ最終戦に向けて) 相手の結果次第ですが勝たないと5位以上はありえないので、特に4年生はリーグ戦の集大成になるように出し切っていきたいです。
FW長谷川真之介(政2・慶應義塾高)
(今日の試合を振り返って)立ち上がりの悪さが課題だったんですけど、今回も立ち上がりですぐ得点を取られてしまったので、結局直せていなかったです。良い試合ができたかを考えるとまだまだですが、みんなで耐える場面ではきちんと耐えることができたと思います。(今日はシーソーゲームとなりましたが)シーソーゲームになると肉体的にも精神的にも疲れてしまうので、あまりやりたくなかったです。得点を取られたことは良くなかったですが、その後焦らずに得点を取ることができたので、その点は良かったです。(法大戦に向けての準備は)前回までパワープレーでうまく機能できないことが多かったので、そこを反省点として今日までやり込んできました。実際に今日は1回しかチャンスがなかったんですが、そこできちんと決められました。あとは立ち上がりを意識して練習してきましたが、うまくいかなかったのが反省点として強く残ります。(今日は2得点を決めましたが)第3ピリオドの失点が僕のせいだったので、取り返さなくてはという気持ちで、まず1点を入れました。そのあと、相手の6人攻撃でGKが上がってくるのが見えたので、振り向いた瞬間に「ここで打たないと!」と思いました。綺麗にパックの道筋が見えたので、決められる自信は100%ありました。自分的にもうれしいゴールになりました。(次節に向けて)インカレが近いということもあるので、課題となっている立ち上がりを少しでも試合を通して改善して、完璧に仕上げていきたいです。また自分たちのプレーをきちんとして、リーグ戦を終えられればと思います。
次戦予定
関東大学アイスホッケーリーグ戦vs日本大学2017年11月26日(日)10:00 F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ