初戦で茨城大をダブルスコアで下し波に乗る慶大の、次の対戦相手は関東リーグ1部の明大。格上相手とのこの日の試合は、第1Qで大差をつけられると、その差を巻き返すことはできず73―94でトーナメント敗退。山﨑がゲームハイの43得点を挙げる奮闘を見せたが、1部の壁を超えることはできなかった。
2018/5/1(火)@駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場aコート | |||||
第67回関東大学バスケットボール選手権大会vs明治大 | |||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 6 | 30 | 22 | 25 | 73 |
明大 | 30 | 11 | 34 | 19 | 94 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
#4鳥羽陽介 (環4・福岡大濠) | |||||
#7 澤近智也(環4・高知学芸) | |||||
#9 山﨑純(総3・土浦日大) | |||||
#10 髙田淳貴(環3・徳島城東) | |||||
#14 甲谷勇平(環2・東山) |
第1Q。開始早々、復帰した鳥羽がフリースローを2本決め良いスタートを切った慶大だったが、明大オフェンスにタフショットを次々と決められてしまう。対する慶大のショットはことごとくリングに嫌われ、第1Qを終えて6―30。実力差以上の点差をつけられてしまった。
第2Qに入ると流れは一変。山﨑がこのQだけで14得点を挙げる活躍でチームをけん引すると、ディフェンスでは残り3分間を無失点に抑える奮闘を見せ、36―41とし点差を大幅に巻き返した。
試合をほぼ振り出しに戻した慶大だったが、後半に入ると身長のミスマッチからインサイドを攻めらられ再びリードを広げられてしまう。オフェンスでは得点を挙げることができたが、ディフェンスで相手を止められず58―75でこのQを終えた。
第4Qも第3Qと同じような展開に。インサイドを中心とした明大オフェンスを止めることができず点差は縮まらなかった。73―94で慶大は敗れ、トーナメント敗退が決まった。
「第1Qがなければ」と言いたくなるような試合だった。最初のQで互角の戦いができていれば十分勝てる試合だったと言える。試合開始からチームの実力を発揮できることが1部で戦うチームの強さなのかもしれない。今回の大会を通じて、オフェンス面では一定の成果を挙げることができたが、ディフェンスではまだまだ改善点が多い。平均身長が低い分、より頭を使って戦っていくしかない。早慶戦までにディフェンスの強度を高めることができるかどうかが、勝利へのカギとなるだろう。
(記事:内田貴啓、写真:伊藤詩織)
山﨑純(総3・土浦日大)
――試合を振り返って
1試合を通してディフェンスに課題が残る試合だったと思います。
――第1Qの大量ビハインドがほぼ試合を決めてしまった
まあ相手のシュートが入ったというのもあるんですけど、ディフェンスから崩れてそのままオフェンスも重くなってしまったので、1ピリが敗因かなと思います。
――ディフェンスの悪かったところとは
今季この大会まであまり守備の練習をしてなくて、ずっとオフェンスの練習をやってきたので、コミュニケーションのミスが起こってやられてしまいました。
――個人としては43得点と大爆発したが
43点取ったんですけど、確率がすごく良かったかと言うとそうでもないので、そこはこれから改善していかなきゃいけないと思いました。
――格上相手だったが、通用しているという手応えは感じたか
通用する部分としない部分が明確になったので、特に通用しなかったディフェンスの部分を今後練習していきたいと思います。