リーグ戦開幕前企画第2弾はDF陣による対談をお届けする。脇本堅太(総3・慶應NY)、天野泰明(法3・慶應湘南藤沢)、宮越陸人(理2・慶應)、川名隆公(経2・慶應)にお話を伺った。今季だけではなく来季以降のラクロス部を支えていくであろう、これから注目の4選手が、チーム内の雰囲気やリーグ戦の展望について語ってくれた。
――他己紹介をお願いします
脇本→天野:天野は3年の誇るべきG(ゴーリー)です。彼はどんなシュートでも止める。遠くの相手でも近くの相手でも俺に任せろといつも言っています。
天野→宮越:宮越はオンボール(ディフェンス)がめちゃくちゃ強いことが彼の1番の特徴です。リーグ戦でもそこに注目してほしいです。
宮越→川名:川名は慶應のエースナンバーである“17”を引き継ぐ男です。
――慶應では17番がDFのエースなんですね
一同:そうですね。慶應“17”といえば他校も注目するレベル。1つのミスも許されないポジションです。
川名→脇本:脇本さんは3年のDFのアーセナル出身で、塾高組よりも全然上手いです。いつもみんなを仕切ってくれています。今はケガとかでたまに抜けていますが、試合ではとても頼りになります。
――学年は違いますが、このメンバーでプライベートの交流はありますか
一同:あんまりないですね(笑)
――では、学年同士だとどうですか
脇本:学年同士だとそこそこ。車乗ってコストコ行ったり海行ったりとか。
――2年のお二人はどうですか
川名:練習終わりに一緒にご飯に行ったり、一緒に帰ったり。
天野:大丈夫かそれ、仲いいのか(笑)
川名:プライベートはお互い休みたい派なんですよ(笑)
――3年のお二人から見て、後輩のお二人はどう映っていますか
脇本:それはもう誇らしいですね。頼りにしています。後輩ですけど、塾高上がりということもあって、ラクロス歴は僕よりも長いので、そこは頼るところもあります。
――後輩お二人から見て、先輩はどうですか
川名:塾高含めるとラクロス歴は僕らの方が長いですが、大学の歴だと3年の先輩の方が上なので、大学のシステム、守り方だったり、高校とは結構違う部分が多くて、そこを教えて頂いているので尊敬しています。
脇本:「UNITE」は一致団結するとかそういう意味です。
天野:1個上はすごく親しみやすい人たちなんで、この人たちについていこうという気持ちにはなりますね。
――リーグ開幕まであと2週間ほどですが、チームの雰囲気はいかがですか
脇本:そこまで練習試合が良い結果ではないので、素直に良い雰囲気かと言われればちょっと違いますね。ただ厳しい戦いをしているからこそ1個1個の試合に集中していると思います。
――浅岡主将はどのような方ですか
川名:高校で僕が1年の時の3年で、その時からラクロス大好きで熱中している感じが伝わってきますね。ついていきたいって思える方です
宮越:今の紹介の通り、パッションが強い方。理論的に考える人ではなく、チームの雰囲気を作ってくれます。
天野:家が近くて、僕の車でいつも隣に座ってるんですよ。オフの日もだいたい一緒。常に一緒にいすぎて先輩なんですけど、もはや友達みたいな感覚です。主将としては、すごく頭が悪いんですが、その分ラクロスがめちゃくちゃ好きなので尊敬しています。ついていこうと心から言える人です。
脇本:みんなと同じでとにかく熱い人です。いつもチームの雰囲気を良くしようとしている。あの人がいるからみんなもついていきやすいのかなと思います。
――春の六大学戦は振り返ってみていかがでしたか
脇本:僕は今季頭にケガしちゃって、六大学戦はほとんど出れていない状態だったので、初めてのチャンスだったので不甲斐ない気持ちです。
川名:勝てた試合も多かったですが、納得いく試合は少なかったです。ちょっとやったら勝てちゃったみたいなことが多くて、自分たちがしたいラクロスをもっと追究できたかなと思います。
――六大学戦で敗れた早稲田に、定期戦でも敗れてしまいました
脇本:ぶっちゃけ想像通りの点差です。六大学戦でも早稲田に大敗、そこから早慶戦に向けて差を埋めれなかったので。自分たちのやりたいラクロスができなくて通用しなかったですね。負けたからこそ、やりたいことが明確になって、チーム全体でやり直そうと考え始めたので結果としては良かったと思います。
――6月に行われたイングランドU23選抜との試合はいかがでしたか
天野:ちょうど4年の就活の時期と被っていて、3年がチームを任される時期なんですよ。僕らが主導でやってた中で、勝てたのは良かったです。
脇本:3年が引っ張る期間で初めての試合で、いい結果だったので嬉しいです。ただ、正直なところ思っていた以上に(相手が)弱かった(笑)
――2年も役割の変化はありましたか
川名:4年がいない分、いつもよりは1年がトップに何人かいるので引っ張ってやらないとなと思いました。1個上の代は2個上よりも仲が良いのでこの人たちと勝ちたいなとも思いましたね。
――リーグ戦の日程が発表されました。特にカギになると思う相手、意識している相手はいますか
脇本:去年は初戦の早稲田に負けて、今年もグループ的に一橋との対戦がカギになると思うので、そこで勝てれば波に乗れるんじゃないでしょうか。
天野:去年は粘り強さがあるチームでしたが、今年はテンションの浮き沈みが大きいと思います。だから最初に勝たないとな、と思っています。
――日本一になるには社会人チームに勝つことが不可欠ですが、社会人チームに対して意識している部分はありますか
脇本:ここは全員、去年はそういう舞台に立ってないので、そういう時にどういう感情になるかわからないと思います。練習試合はさせてもらって、個人的には学生相手よりやりやすいなと感じました。
――どこが学生と違いますか
天野:ガツガツさですね。学生はこの試合で終わりってことが多いけど、社会人は来年もあるので1試合に懸ける想いは学生の方が強いと思います。
――やはり学生の方が、社会人よりも体力で勝っているのでしょうか
脇本:勢いは明らかに学生の方があります。
天野:ただこのメンツは、全員体力ないです(笑)
脇本:隣の天野くん。今のGはすぎさん(杉本健=経4・慶應)っていう4年間慶應のゴールを守り続けている偉大な先輩で、来年いなくなることを考えると、この1年で成長してくれることを期待したいです。
天野:同じくAチームで2番手を争っている1年のGの野上達也(政1・慶應)。リーグ戦だと、僕か野上がどっちかがベンチ入りするかだと思うので、どっちが入るかに注目してほしいです。すぎさんのピンチの時に活躍する2枚目として、慶應のゴールを守る人として注目してほしいです。
宮越:僕は、やはり川名くん。シュートも獲るし、決めるし攻守ともに注目してほしいです。
川名:同じく1年のDFの八星輝(法1・慶應)に注目です。Aチームに入ったのは早慶戦の手前くらいですが、ずっと前からいたような感じ。高校の時から仲良かったので期待しています。
脇本:もう1人付け足すと、同期の小林圭(商3・慶應NY)。彼は1年の頃は、他大も含めて最も注目されていた選手なんですよ。天才的なキャッチ能力と、球技センスを持っていて、ようやくAチームに上がってきたので、いっぱい点を挙げてくれることを期待しています。
――DF陣として今季の目標はありますか
脇本:慶應のDFは伝統があって、他大とは違った守り方をで、その守り方をチーム全員が連携取るような感じ、助け合って守るのを目指しています。ここまで早慶戦も含めていい連携が取れていなかったので、そこをもう少し練度を上げていきたいです
――個人としての目標を教えてください
脇本:来年仕切っていくと思うので、DFは若い選手が多いし、今年から来年に向けていい形が作れればなと思います。
天野:僕のポジションはすぎさんがいるので、出る時間は少ないと思います。もし、すぎさんがピンチの時に安心して送りだせるような、爆発的なプレーのできる人が求められていると思うので、安定感よりもビッグセーブをできるような選手としてリーグ戦を戦いたいです。
宮越:オンボールディフェンスを意識してやっているので、そこをしっかりやりつつオフボールでも迷惑をかけないでチームに貢献できるプレーをしっかりできるように頑張ります。
川名:皆さんとはDFの中でも少しポジションが違くて、DF全体をまとめなくてはならないポジションなので、下級生ですが先輩方に対して的確な指示を出して、声でDFの連携を上手く回せたらなと思います。
――リーグ戦に向けての意気込みをお願いします
脇本:今季頭に大きなケガをしてしまったので、早くそれを治して体のケアをしつつやっていきたいと思います。
天野:大好きな主将と、めちゃくちゃ優しい4年の皆さんと最後勝って、笑っている姿を見たいので、勝利に貢献できるように頑張ります。
宮越:今までの試合、たくさん出して頂いて迷惑もかけてしまったので、4年の皆さんとと一緒に笑ってシーズンを終えられるように頑張ります。
川名:こっちのブロックはもちろん全部勝って、もう片方のブロックの早稲田相手にこれまでの借りを返す形で完勝したいです。
お忙しい中ありがとうございました!
(取材:内田貴啓)
☆リーグ開幕戦
8月13日(月) 10:00FO vs一橋大
@富士通スタジアム川崎