とどろきアリーナでの第7・8節からわずか中2日。この日の対戦相手は5勝3敗の成績で慶大と並ぶ駒大となった。プロでのプレー経験もある針生や澁田など好タレントが揃っており、昇格争いに絡んでくることが予想される駒大。同順位対決で勝利を挙げ、4位の座をガッチリとキープすることができたのだろうか。
2018/9/22(土)@立教大学新座キャンパス | |||||
第94回関東大学バスケットボールリーグ戦第9節vs駒大 | |||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 4 | 13 | 19 | 16 | 52 |
駒大 | 12 | 8 | 20 | 26 | 66 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
#4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠) | |||||
#6 小原陸(政4・慶應義塾志木) | |||||
#7 澤近智也(環4・高知学芸) | |||||
#8 吉敷秀太(政4・慶應義塾志木) | |||||
#10 髙田淳貴(環3・城東) |
1Q、慶大は吉敷が得意のリバウンドで見せ場を作るも、なかなか得点が生まれない。残り6分半でようやく髙田がドライブからポイントを奪うが、その後も駒大の堅固な守備を崩し切れない。残り3分で2-12となりタイムアウトを取ると、その後は澤近が強烈なブロックを決めるなど守備で奮闘し、以降の相手の得点をゼロに封じ込めた。一方で攻撃は澤近のターンからのジャンプシュート1本止まり。わずか4得点で1Qを終えた。
2Qは澤近の鋭いドライブで先制するも、ボールは良く回るものの相手の守備を剥がせず、フリーでシュートを打てない状況が続く。それでも残り5分過ぎに小原のアシストから澤近がセカンドチャンスをものにすると、吉敷のレイアップ、澤近の3ポイントで3連続得点を記録。その後も吉敷のフリースロー、小原のタフなフローターで粘り強く得点を重ねた。一方で守備では1Qに引き続き集中を維持。ペイントエリアを固めて相手の得点を一桁に抑え、17-20のロースコアで後半へ向かう。
3Q、まずは吉敷が連続でオフェンスリバウンドを拾うと、そこから小原が3ポイント、鳥羽がロング2を沈めて逆転に成功。さらに鳥羽の3ポイントと小原のスティールからの速攻も決まり、10-2のランで5点のリードを奪った。駒大もタイムアウトを機に息を吹き返し再び逆転を許すが、慶大も澤近が自らのシュートのリバウンドを押し込んで反撃。終盤にはまたも澤近が、3ポイントや巧みなステップからのレイアップ、フェイダウェイと圧巻のスキルを披露し7点を連取。相手を射程圏内に捉えて最終Qへ向かう。
勝負の4Q、まずは鳥羽の速攻と小原のミドルで同点に追いつくと、そこからはシーソーゲームに。慶大が髙田の3ポイントとレイアップでリードを奪うと、駒大もすかさず外のシュートで反撃する。それでも残り5分に吉敷のオフェンスリバウンドから澤近がゴール下で決め49-48とし、会場のボルテージは最高潮となる。しかし残り4分に3ポイントとアンドワンを許すと、オフェンスでもミスが相次ぎ一気に11点を連取されてしまう。諦めたくない慶大は鳥羽が3ポイントをヒットするも、フリースローを着実に沈める相手には追いつけず。最終的に52-66での敗戦となった。
点差が離れたのは終盤のファウルゲームの影響であり、実際にはスコアほどの差は無かった印象がある。ディフェンスでも積極的なダブルチームで相手のインサイドをしっかりと封じ込めていた。それだけに17点に終わった前半のオフェンスの停滞が悔やまれる結果となった。またこの日のベンチ陣の得点がゼロというのも少し寂しい数字だ。プレータイムが伸びているスターターの負担を軽減するためにも、次戦は積極的なローテーションが機能していた序盤戦のような、全員で戦う慶大のバスケットを期待したい。
(記事:徳吉勇斗、写真:船田千紗)
澤近智也(環4・高知学芸)
――試合を振り返って
勝ちたかったのですごく悔しいです。やっぱり最初に躓いたところが敗因だったかなと思います。
――序盤はかなりロースコアな展開だった
ディフェンスを頑張って、オフェンスのファーストシュートをしっかり決めきろうと考えていました。ディフェンスは良くできたと思うけど、こちらのシュートが全く入らなかったので、ああいった展開になってしまいました。
――相手ビッグマンを上手く封じていたが
僕一人だけじゃなくて、全員で守れるときはしっかり守ろうと考えていました。オフェンスでもスピードのミスマッチは僕に分があると思ったので、外からドライブに行ったり、ディフェンスが寄ってきたらパスを出したり、というのは意識してやっていました。
――連戦となったが疲労は
それは全然大丈夫です。
――次戦に向けて
今日の敗戦はしっかり反省するけど、あまり引きずらずに、明日1勝できるように頑張りたいです。
吉敷秀太(政4・慶應義塾志木)
――試合を振り返って
ディフェンスの部分に関しては、練習でやってきたことが出せて40分間やり続けてその結果が相手の60点ちょっとという部分で、それに関しては良いと思います。ですが相手のちょっと変則的なディフェンスに対して、中で十分にコミュニケーションが取れていなくて、そこを攻略するのに時間がかかってしまったという部分で、最終的に出遅れてしまったのが敗因かなと思っています。
――高校の後輩が大勢応援に来ていたが
始まった時から見てくれているとは思っていたので、僕にできることはそんなに多くはないとは思うんですけれども、高校で培ったディフェンスであったりリバウンドに毎回毎回入っていくという部分であったりは見せられたと思います。それが少しでもチームの逆転の足しになったのであれば嬉しいと思いますし、後輩に見てもらえて満足しています。
――次戦に向けて
先週の土曜日の試合でディフェンスが崩れてしまって、でも次の日に立て直して今日もディフェンスはしっかりとできていたという部分で、ディフェンスに関しては毎回自分たちのやりたいことができていると思うので、あとはオフェンスで練習して来たことに対して相手がどう対応してくるのかということをしっかりと見て、トラブルが起こったらコミュニケーションをとって改善して、明日は人一倍喋って攻撃を展開して、勝ちたいと思います。