先週の連敗で5勝5敗の五分の成績となった慶大。リーグ1巡目最後は、ここまで4勝6敗の順大との対戦となった。慶大は開幕から欠場が続いていた山﨑がようやく復帰。開幕時の勢いに陰りが見えるだけに、この復帰を追い風に再び上昇気流に乗りたいところだ。昨季も2連勝した相性の良い相手に勝利し、前半戦を良い形で締めくくることができたのだろうか。
2018/9/29(土)@日本体育大学世田谷キャンパス | |||||
第94回関東大学バスケットボールリーグ戦第11節vs順大 | |||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 14 | 9 | 15 | 25 | 63 |
駒大 | 10 | 16 | 25 | 21 | 72 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
#4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠) | |||||
#6 小原陸(政4・慶應義塾志木) | |||||
#7 澤近智也(環4・高知学芸) | |||||
#9 山﨑純(環3・土浦日大) | |||||
#10 髙田淳貴(環3・城東) |
1Q、慶大は鳥羽が3ポイント、マークを振り切ってのミドルで連続得点を挙げると、さらに澤近のバスカン、鳥羽のスティールからの速攻で一気に12-2とリードを広げる。ディフェンスでも積極的なスイッチで相手をフリーにさせず、小原や山﨑の果敢なチェックでアウトサイドを上手く封じ込めた。残り3分過ぎには澤近が2本目のバスカン獲得に成功。以降はスティールを狙った守備が裏目に出て連続得点を許すも、4点のリードを奪って2Qへ向かう。
2Qは出だしに澤近の力強いインサイドと髙田の粘りからのアンドワンが決まり、19-10と再びリードを広げる。しかしその後は相手に好ディフェンスを連発され、攻撃の形が作れない。澤近のフェイダウェイや髙田のミドルでなんとか得点を奪うも、インサイドを確実に攻める順大のペースに飲まれ、残り2分で23-26と逆転されたところでたまらずタイムアウト。以降は鳥羽や澤近がルーズボールに飛び込み気迫を見せるが得点には繋がらず、スコアは動かないままハーフタイムを迎える。
3Q、慶大は山﨑が3ポイントで待望の復帰後初得点を挙げるが、すぐさま順大に外から2発をお返しされ、逆にリードを広げられてしまう。中盤に山﨑のリバウンドからの得点、澤近のスティールからの速攻とようやくリズムが生まれるが、順大の持ち味である3ポイントの勢いを止められず、リバウンドでも競り負けが目立った。澤近のナイスパスからの髙田のゴール下、鳥羽のフェイクからのジャンプシュートと攻撃では随所に好プレーを見せるも、相手の得点ペースには追いつけず、38-51で3Qを終えた。
4Qは山﨑のオフェンスリバウンドからのアクロバティックなフィニッシュで先制するも、順大のアウトサイドの当たりは止まらず、残り6分で40-62とこの日最大の22点のリードを奪われる。それでも山﨑の巧みなパスから髙田がバスカンを決めると、続いては山﨑が速攻と3ポイント2本で8得点を連取。さらに山﨑のドライブからのアンドワンや、甲谷勇平(環2・東山)のミドルと相手のアンスポを誘うナイスプレーも飛び出した。最後は髙田の3ポイントが決まり一桁点差まで詰めるも、反撃もここまで。最終スコアは63-72で敗戦となった。
順大の外が当たっていたこともあり、スコア以上に差を感じる試合となってしまった。故障離脱者も多く厳しい状況が続くが、その中でエースの山﨑が復帰して早速活躍を見せたのは心強い限りだ。3連敗で順位を8位に落として前半戦を終えたが、昇格入れ替え戦圏内の4位とはわずか2ゲーム差で、まだまだ浮上の可能性は十分にある。2巡目の初戦の相手は前回対戦で敗れた上武大。先週のリベンジを果たし、次週のトップ3との3連戦に向けて弾みをつけたいところだ。
(記事:徳吉勇斗、写真:内田貴啓)
山﨑純(総3・土浦日大)
――試合を振り返って
個人的には早慶戦ぶりの試合で、チームも2連敗していて雰囲気も悪かったので、どうしても勝ちたかったです。明日からは2周目が始まるので、気持ちを切り替えてやっていきたいです。
――順大相手に意識したことは
外角のシュートが入るのでそこは注意していたんですけど、後半はやられてしまったので、反省してやっていかないといけないと思いました。
――久々にプレーした感触は
緊張とかはしなかったですけど、前半は良いプレーが出来なかったので、ちょっと固かったのかなと思います。
――後半は素晴らしい活躍を見せたが
前半のことは引きずってもしょうがないので、そこは吹っ切ってやってました。
――次戦に向けて
2周目も始まるし、明日の上武は1周目も負けてる相手なので、絶対勝ちに行きたいです。