【野球】第6週 土壇場で同点に追い付き、引き分けに追い込む 明大②

5月15日(日)明大―慶大 二回戦

殊勲打を放った渡邉暁

完封負けから一夜明け、穏やかな天候の中行われた明大二回戦。慶大は3回に先発の白村が2点を先制されてしまう。だが、7回慶大は無死1、2塁のチャンスで辰巳(文3)が適時内野安打を放ち、1点を返す。そして9回、2死から得点圏にランナーを進めると途中出場の渡邊暁(商2)がセンターへ適時打。延長戦に持ち込む。延長10回が終わると試合時間が3時間を超えたため規定によりここで試合終了。引き分けに終わった。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  
明大 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2
慶大 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2
慶大:白村、竹内大、福谷―伊場、阿加多明大:難波、野村―川辺

慶大出場選手

  ポジション 選手名(学部学年・出身高校)
1 [7] 影山(総3・鎌倉学園)
2 [4] 金田(政4・土佐)
  [4] 齊藤雄(政3・慶應)
3 [5] 山﨑錬(商3・慶應)
4 [9] 伊藤(環4・中京大中京)
5 [2] 伊場(政4・慶應)
  [2] 阿加多(法3・慶應)
6 [8] 宮本真(政4・慶應)
  H[8] 辰巳(文3・郡山)
7 [6] 福富(商3・慶應)
8 [3] 鈴木裕(商3・慶應)
  H[3] 渡邊暁(商2・慶應)
9 [1] 白村(商2・慶應)
  [H] 内藤(商3・慶應)
  [1] 竹内大(環3・中京大中京)
  [1] 福谷(理3・横須賀)

自力優勝への望みを託された白村

前日に完封負けを喫した慶大。明大に雪辱を果たすために負けられないこの試合、慶大の先発は白村(商2)、明大の先発は難波で始まった。初回を無失点に切り抜けた白村は、2回に1死2塁とされるが下位打線を打ち取り、ピンチを切り抜ける。一方の慶大は2回に伊藤(環4)が右翼に二塁打を放つも後続が続かず、無失点に終わる。

そして3回に白村がつかまる。先頭の1番・田中勇が二塁打で出塁すると2番・上本に犠打を許しチャンスメークされる。すると4番・中嶋に適時打を打たれ先制を許してしまう。続く5番・竹田にも右翼に安打を打たれ、この回2失点。

点を返したい慶大だったが明大先発の難波を打ち崩すことができず、6回まで無得点。

だが7回、ようやく慶大打線が目覚める。先頭の伊藤が四球で出塁すると続く阿加多(法3)が左翼に安打を放ち無死1、2塁とする。ここで明大は前日に完封勝利したエース・野村をマウンドに送り、一戦必勝の姿勢を見せる。だが、野村が投じた初球を辰巳は見逃さなかった。セカンド方向に絶妙なセーフティーバントを決め、その間に二塁走者がホームイン。待望の得点を手にする。

セーフティーバントを決めた辰巳

そして7回からリリーフした福谷(理3)が完璧な投球。明大打線を封じ込め、流れを慶大に呼び寄せる。

1点ビハインドで迎えた9回裏の慶大の攻撃。先頭の阿加多、続く辰巳が打ち取られ、万事休すとなる。だがここから慶大は驚異の反撃を見せる。福富(商3)が内野安打で出塁すると、二盗を決める。ここで途中出場の渡邊暁(商2)が中堅へ安打を放つとこの間に福富がホームイン。土壇場で同点に追い付き延長戦に追い込む。

9回2アウトからの同点打に湧き上がる慶大

だが10回は両チーム三者凡退に終わると、試合時間が3時間を超え、規定により引き分けとなった。

慶大の「絶対に諦めない」という姿勢が表れた試合だった。前日に完封された打線もこの日は8安打を放ち調子は上向き。このままの勢いで翌日の明大3回戦に臨みたいところだ。

By Ryutaro Moto

選手のコメント

辰巳

(今日の試合を振り返って)負けたら自力優勝がなくなっていたので、絶対負けられない試合だった。とにかく負けなくてよかった。(第二打席は、自分も生きるつもりのバントだったのか)最低限は、しっかりランナーを進めようと思っていた。できれば自分も塁に出ようと思っていたが、いい結果になってよかった。(盗塁を積極的に試みるが)足は自分の持ち味で、武器になると思っているので盗塁も積極的にしていこうと。(明日の意気込みを)明日も負けられないので、明日は勝って明後日も試合ができるようにしたい。

白村

(今日のピッチングを振り返って)3回はランナーを出してから慌ててしまった。カウントが悪くなる場面はあったが、それ以外は良くもなく悪くもなく普通くらい。(3回は得点圏の場面で中軸との対戦だったが)三番の島内さんが一番当たっていると聞いていたので、そこを抑えられていけるかと思ってしまった。そのあとの一球が気を抜いたわけではなかったが、もっと慎重にいきたかった。(昨日から連投となったが疲れは)多少疲れはあったが試合に出たら関係ないので、思いっきりやろうと思っていた。(今日のピッチングを採点すると)60点くらい。ランナー出て抑え切れなかったので、そこを抑えられれば良かった。(チームは最終回に同点に追いついたが)打ったのがぼくと塾高時代からずっとやってきたやつだったので すごいうれしかったし、チームも負けなくて良かった。 (明日以降の登板に向けて)投げるとしたら後ろの方なので任された時は、しっかり思いっきりやって0点に抑えたい

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