【アイスホッケー】早慶戦直前特集第1弾 荒谷純吾×松山友輝

最上級生としてチームを引っ張る荒谷副将(左)と松山選手

アイスホッケー早慶戦特集、初回を飾るのは荒谷純吾副将(経4)と松山友輝選手(商4)の対談。昨季は共に主力として活躍したものの、チームは惜しくもグループBに降格し迎えた今季。震災の影響で未だ公式戦を戦ってはいないが、今季初戦となる早慶戦に向け、着々と調整を続けている。今回は最も充実した一年だったと振り返った昨季のことから、アイスホッケーに対する強い気持ち、そして今季への意気込みまで様々なことを語っていただいた。

*この取材は4月30日に行いました。

詰めが甘かった

 ――昨季を振り返ると

荒谷 去年は昇格して、春とか秋とか、東洋とか明治とか早稲田とか、そういったとこと互角以上に勝ったり、引き分けたりして、割と満足のいくシーズンだったんですけど、最後の最後で入れ替え戦で負けてしまって、すべてがパーになったという感じですかね去年は・・・

松山 被るんですけど、最後日大に勝って5位通過で入れ替え戦に行って、それでたぶん気が抜けて、詰めが甘かったのかなと思います。

――結果的に1年で降格となってしまったが、グループAで戦う中で何が足りなかったと思うか?

松山 一喜一憂してたというか、勝った時はすごく良かったんですけど、次の試合はダメで、常に同じメンタルを保つことが強豪校と戦う上で重要だと思いました。

荒谷 経験が少し足りなかったなというのが(あって)、最初の方やっぱりスピードとかパワーとか1部(グループ)Bとは全然違って、戸惑いというのがあったんですけど、だんだんこなれてきて、勝ったり引き分けとかに持ち込めて、自分は正直「これは来年行けるんじゃないかな」と思って、手応えがすごいあったんで、それだけに残念でした。

――それだけに今季もグループAで戦いたかったと

松山 ラストイヤーなので。今年(グループ)Aでできなかったら一生(グループ)Aではできないので。やっぱり去年そのまま残って、今年もやりたかった。

昨季は大車輪の活躍を見せた荒谷

――一方、春は東洋大に勝利(秩父宮杯トーナメント3回戦 ○4-3)するなど滑り出しは順調だったが

松山 舐めてくれてたんじゃないかな。たぶん。そんなにマークされてなかったかな。

荒谷 「どうせ去年たまたま上がってきただけだろ」みたいな感じで、そんなにマークされてなかったんで、昇格した勢いもあったんで。春は5位だったけど。

松山 実力通りだったんじゃない?

荒谷 東洋に勝ったのは正直驚きましたけど、でも5位はもともとのノルマだったので、それで達成できたのかなと思いました。

 ――昨季グループAを戦う中で練習から意識したことは?

松山 アイスホッケーはパワープレーとかもあるんですけど、それの攻め方とか同じ形を何度も練習して、シュミレーションして試合に臨むっていうのは毎回やってましたね。

――昨季で一番良い印象が残っている試合は?

荒谷 自分は明治戦(リーグ1回戦 ○3-2)ですね。自分1年生の時に初めて大学ホッケーを見に行った時に明治を見て、ものすごく強くて、こんなやつらとどうやって試合するんだと、1年生の時自分が憧れていた相手に3年生になって勝つことができたので、すごい嬉しかったですね。努力すればここまで追いつけるんだと思いました。

松山 僕は早稲田戦(リーグ2回戦 △3-3)ですかね。過去に一度公式戦で勝ったことがあるらしいんですけど、その時は相手がBチームで、Aチームが出てきて、同点で終わったことは初めてだと思うんですけど、それは嬉しかったですね。

荒谷 まぁ2点入れたし(笑)

――では逆に悪い印象の試合は?

松山 入れ替え戦第2戦ですね。

――入れ替え戦第2戦、延長に突入した時の心境は?

荒谷 正直自分は切り替えられなかったですね。2試合目の延長で来ちゃうので。相手が最後の最後で逆転して、勢いが相手にあったのかなと。自分は気持ちを切り替えようとはしてたんですけど、今思うと切り替えられずに行ってしまったと思う。

松山 僕は延長の時に勝たないと負けると思っていたので、GWSは正キーパー(長嶋・経卒)が出てなかったので、あそこ(延長戦)で決められなかったのが痛かったかもしれませんね。

――第2戦も残り3分まで勝ち越していたが、そのまま逃げきれるいう慢心もあったか?

荒谷 それがよくなかったと思いますね。どうしても本当に最後の最後で自分たちは最後まで集中しているつもりでもどこかで1人でも勝てるんじゃないかと思った時に、きっとああいう風になっちゃったのかなと思う。同点になって浮き足だって、同点でもいいのに焦って逆転されてしまったので。

――荒谷選手はその後GWS戦の3人目も任されたが

荒谷 あの場面で使ってもらって決めれなかったというのは本当に責任を今でも感じていて、あれはちょっと今でもなかなか辛いものがあるので、自分があそこ決めれてればまたもう一回できたのに、そこで入れれなかったので、今年は自分の力でもう一回(グループAに)引き上げてたい。

荒谷「(松山選手は)でかくて怖い兄貴みたいな感じでした」

松山「(荒谷選手の)第一印象はちっちゃいなと」

 

――大学入学までについてお伺いしますが、アイスホッケーを始めたきっかけは?

松山 僕はアイスホッケーの映画があって、小学校1年生の時に観て、これやりたいなと思って、親に頼んで始めたのがきっかけですね。

荒谷 自分は親の仕事の関係で幼稚園から小学校までカナダに住んでいて、その時にアイスホッケーが一番メジャーで身近で、見て面白そうだなと思って始めました。

――お二人は慶應高でもチームメイトだが初対面の印象は?

松山 中学の時に、何回か対戦して知ってたんで、そんな話したことはなかったんですけど、特には・・・

荒谷 あるだろ何か?(笑)

松山 特には・・・

荒谷 中学の時、松山は推薦で入ったので、中学の時結構有名だったので一番知ってましたね。上手くて。一番の印象は怖いなと笑 強面な感じで。

松山 第一印象はちっちゃいなと(笑)

荒谷 昔160cmぐらいだったんで。

松山 今(身長が)抜かれてますけど(苦笑)

荒谷 (松山選手は)でかくて怖い兄貴みたいな感じでした。 

 

慶應高時代から攻守にわたりチームを支えてきた松山

――慶應高時代と比べてお互いのプレースタイルは変わったか?

 

 荒谷 変わった?
松山 俺はそんなに変わってないと思う。お前は変わった。

荒谷 俺そんなに変わってないよ(苦笑) 

――どのような点が変わったと思うか?

松山 昔は(荒谷選手は)小さかったので、抜いてゴール付近で決めることが多かったんですけど、それもいまだに上手いんですけど、今力もついて遠くからでも打てるから両方できるようになったと思います。

荒谷 あまり遠くから打たなくない?

松山 いや、でも高校の時よりは全然打てるんじゃない?そこは変わったのかなと。

――大学入学後も体育会でアイスホッケーを続けることにためらいは?

荒谷 躊躇した?

松山 いや全然。

荒谷 普通にやるもんだなと。そのために慶應に入ったので。やっぱり7年間受験勉強なしで続けられるので、それが慶應に入る一つの魅力だったので。

ホッケーに対する取り組みが変わった

 

――入部当時から考えると部の雰囲気はやはり変わったか?

松山 全然違うと思いますね。年々ストイックになっていると思います。そうだよね?

荒谷 ホッケーに対する取り組みが変わったかな少し。ホッケーに対する考え方というか。

松山 そうだね。

荒谷 もちろん昔も厳しい部で、塾高の時からいろいろ「この部は厳しいんだ」ということを聞いてて、アイスホッケーよりも割とそれがメインになってたんですけど、だんだんアイスホッケーが好きになって、アイスホッケーを一生懸命取り組むような感じになっていった。みんなオフとかもアイスホッケーしてるんですね。

松山 あんまりしない人いないよね?

荒谷 みんなどこかでアイスホッケーしたいみたいな。

松山 (アイスホッケーを)するか見るかしてますね。あとまぁ体力面でも全然みんな自分に厳しくやっているので、僕が1年生の時よりも平均値は今の方が高いと思います。

荒谷 ベンチプレスとか体力テストでも全然今の方が高いよね?

松山 1年の時にすごいと言われた数値が今だと平均以下みたいな風になっちゃいましたね。

――それは練習中の姿勢から変わってきたのか?

荒谷 変わったのかな。自分たちが入ってから少しづつ勝てるようになったので、それが大きなモチベーションになったと。今までだったら全然下のレベルで、誰も見てくれない中でやっぱりモチベーションを保つのが難しいと思ったんですけど、似鳥(環4)とか経験者も何人か入ってきて、勝てるようになっていった時に、みんなが「これは行けるんじゃないか」という風にモチベーションが上げやすくなったことがあると思います。それで部員の意識も変わっていって、だんだん外からも慶應のアイスホッケーは強いんじゃないかみたいに評価されるようになった時に、モチベーションが上がったと思う。

――大学入学後で一番充実した学年は?

荒谷、松山 3年ですね。

――やはり高いレベルでできたというところが大きかったか?

荒谷 そうですね。それと勝てるというのが全然違いましたね。

松山 通用したので、モチベーションもあるし。今までは外から見てた相手と対等に戦えるというのが嬉しくて、もっと勝ちたいと思ったのが充実心だったのかなと。

荒谷 自分1年生の時結構グループAの試合とか割と結構見に行ってて、憧れの舞台で、各大学の有名選手とか「あいつ上手いなぁ」と騒いでた選手と今度自分がやることになって、そういう相手でも勝ったりすることができたことが嬉しかったですね。Aに上がると全然注目されますし、他の大学からも覚えられるので、リンクとか行っても小さい子から「慶應のなんとかだ」みたいなのもあるようになって、ほんとに注目されるようになったんだなと思いましたね。

――慶應と言えば練習量、特に陸トレの多さだと思うが

荒谷 多いかな?

松山 陸トレは多いと思う。他よりは多いと思う。

荒谷 トレーニング系は多いよね。やっぱり自分たちは高校から始めた初心者が多いので、技術的に勝てない部分を体力とかパワーとかスピードとかそういうところで補おうとして、そういうところは他大学よりは積極的に取り組んでますね。

――朝練や夜間の氷上練習で生活が不規則になってしまうことについては?

松山 塾高の時も不規則だったよね?

荒谷 塾高の時は朝絶対早かったけど、夜は遅くなかったので。入部したときはキツかったけど。

松山 (時間を)合わせるのが大変でしたね。最初は苦労しました。

荒谷 練習帰ってきて朝4時で、寝るのが4時半とかもあれば、逆に陸トレの日とか4時半に起きなきゃいけないときもあるので、ほんとにリズムはメチャクチャですね。

――背番号へのこだわりは?

松山 僕たちの場合は30番までって決まってるんですよね。その中で決めなきゃいけなくて。でまぁ空いてるのを選んで。

荒谷 俺は9番欲しかったよ。

松山 僕は19番欲しかったけど、ニタ(似鳥主将・環4)に譲ってみたいな。

荒谷 自分は9番がアイスホッケーの中のエースナンバーだと思っていて9番が欲しくて、目立ちたくて(笑) 9番がずっとつけたくて、高校の時は先輩がいてつけられなくて、小学校以来につけられたのでこだわりは持ってますね。

松山 中3まで19番だったんですけど、高校18番で、もう一回大学で19番をつけようと思ったんですけど、もめてはいないですけど、2人いたので大人の対応をしました。

荒谷「松山はすごい頼りになる選手」

松山「(荒谷選手は)本当にホッケーが好き」

 

――互いのこのプレーがすごいという点は?

荒谷 お互い褒めあうのか…気持ち悪いな(苦笑)

松山 荒谷のすごいところはハンドリングとスピードだと思いますね。年々キレが増してて、去年とかも見るからに速かったので。それで他の大学の選手と話した時にも「普通に早い奴だよね」って話してて、他の大学にも認められるぐらいそこはやっぱりスキルがあるというか強みじゃないですかね。

――そう言われてどう感じるか?

荒谷 僕もそう思います(笑)。そういっていただけると嬉しいですね。松山はすごい頼りになる選手ですね。何でもできるので。攻めできて、守りできて、シュートできて、何でも持っているので、本当に頼りになるというのが自分の中にありますね。高校の時からずっとそうなので、困ったら松山に渡せばいいというか、試合のピンチの場面で松山に出せば何かしてくれるんじゃないかみたいな。勝っている時もそれこそ守り抜くときも最後松山に出そうみたいな、そういうこともできるので。でコーチもやっぱりそう評価しているので、松山はすべてが完璧にできるので頼りになりますね。

――べた褒めされているが?

松山 なんか恥ずかしいですね(苦笑)。

――お互いの性格についてはいかがですか?

荒谷 (松山選手の)性格は普段は割とおちゃらけているんですけど、意外にチームのことを考えていて、ちゃんとメンバーをまとめようみたいな、後輩の指導もちゃんとやってくれて、しっかりとしたイメージですね。オンとオフの切り替えがうまくできてて、嫌な仕事もやってくれて、本当に頼りになってありがたいですね。

松山 (荒谷選手は)本当にホッケーが好きなんだなというのが伝わりますね。うちの部で一番ホッケーが好きだと思うので。よく自主練も行くし、自分が行くだけじゃなくて周りも誘って一緒に行ってて、どんどん巻き込んで自分のペースにするのがうまいのかなと。

――オフはどのように過ごしていますか?

松山 ホントに何もしてないですね(苦笑)。ちょっと出かけるかぐらいですね。

荒谷 まずホッケーできるところないかなとホッケーできるところを探して、ないなとなったら寝るかなと。

――趣味もアイスホッケーという感じですか?

松山 そうですね。ホッケーのない生活をしたことがないので。

荒谷 身近なものなので。ただ麻雀は好きかな(笑) 

 

ここ一番での勝負強さが魅力の荒谷

――荒谷選手は昨季、秋の早慶定期戦での同点ゴールやリーグ早慶戦での同点ゴールなどここ一番でゴールを決めているが、勝負強さの秘訣などはありますか?

荒谷 勝負強さの秘訣?何だろう…

松山 自主練によく行っているので、決めパターンを何個も持っているというかというのが大きいと思う。何パターンもあるから相手も迷うしみたいな。

――この選手とは相性が良いという選手は?

松山 僕は似鳥は一年のときからずっと一緒に組んでて、そこは相性良いなって思います。

荒谷 自分は松山とは組まないので基本的に。誰だろうな?去年の主将の氏橋さん。自分は高校からずっと一緒に組んでるんで自分が持ってないパワーだったりリーチだったりっていう自分の持ってない部分を持ってるんで。自分にない部分を持ってる選手はやり易いですね。あとは金村とか早くて強くてパックをぶんどってくれるんで、自分はそういう役回りが出来ないんで自分のできないことをやってくれる選手がやりやすいですね。

 ――今、氏橋選手の話が出たんですけど、去年は大車輪の活躍だったが、後輩から見た氏橋元主将というのはどんな人でしたか?

荒谷 氏橋さんを振り返るのか…

松山 まあ主将らしい主将というか。

荒谷 そうか?

松山 そうじゃん。

荒谷 変わってない結構?

松山 いや、なんかホッケーでは頼っちゃいますよね。入れ替え戦の時も氏橋さんに頼っちゃった部分があって負担かけちゃったのかなって思いますよね。まあ、それに普通に応えてくれるんで大きいよね。

荒谷 そうだね…。ずっとセット組んでるし塾高からキャプテンだったので自分ずっとセットを高校から組んでたんで凄い頼りになる人だったんで。でも、逆にそれがよくなかったのかな。入れ替え戦のときは頼りすぎちゃって。でも、普段は本当変な人ですよ。

松山 普段は変です!

――そうなんですか。氏橋元主将はたしか大学院に進学しましたが?

松山 たまに陸トレ見てるしね。

荒谷 見てる?陸トレ。この前、駅改札いたよね。

松山 いた。それで陸トレの時見てた。協生館から。

荒谷 気持ち悪い!普通の体育会生っぽくないよね。今見ても本当に体育会生かっていう感じのなんか科学者っぽいというか。

荒谷・松山 変!!

荒谷 凄い頼りになりますし本当に尊敬してるんですけど普段は本当に変です。一番練習して部員をまとめるんですけど普段は本当に変な人です。 

 

グループA復帰へ最強メンバーが揃った慶大

――今季のチームの売りは?

荒谷 多分自分が思うに創部以来最強のメンバーが揃ったのかなっていう風に考えていてフォワードも何人か抜けましたけどでも、少ないですしDFも少し強化されて主力のうちの代の似鳥、松山が、うちの代の大エースがいるんで、下も金村(経3)とか小坂(商3)とか本当に揃ってきたんで一番今年が強いのかなって考えてて、それだけにAで戦えないのは本当に残念なんですけど今年の目標はインカレ優勝っていう風に置いていて、まあ不可能ではないのかなって自分達は感じていているんでこのメンバーでインカレ優勝できなかったら今後一生かてないんだろうなって思ってるんで自分たちはただインカレ優勝目指して最強メンバー揃ったと思ってるんで優勝できるように頑張っていきたいと思ってます。

――今季、キーになりそうな選手は?

松山 (山本)統哉(環1)じゃない?

荒谷 そうか?そうでもないんじゃない。

松山 細井(政2)?キーパー。

――やはり長嶋選手が抜けた穴は大きいですか?

荒谷・松山 デカイです。

荒谷 認めたくないですけどね正直(笑)。

松山 あんま載せて欲しくないですね。

荒谷 長嶋さんは良かったですね、去年。本当に。あの人は最初の3年間ずっと出られてなくて実は高校のときも3年間出てなくて、七年目で初めて出てずっと出られてなくてああやって4年目で初めて活躍したっていうのが俺らも守ってやりたいと思ったし。実質一番練習してたんで。自分、ホッケー連れてくメンバーの一人だったんで。自分が単純に練習したかったんでキーパーが欲しくて。一応壁としてつれてってたんですけど。ああやって試合で活躍してくれるとは思わなかったんで、長嶋さんの穴をいかに埋めるかだよね。キーパーで。細井だったりうちの代の田中(誠・経4)だったりとかがやってくれるかですね。GKが一番の弱点なんで今年は。ポイントですね。

――この選手が活躍してくれればもっと上にいけるっていう選手は?

荒谷 キーって誰だろ?

――似鳥主将ですか?

荒谷 それは癪だからやめよう(笑)。

――氏橋元主将が抜けて得点力の面でも不安だと思うが

荒谷 そこは大丈夫です!

――お二人が決めていただけると

荒谷 そうですね。僕と松山が決めて!キーは誰だ?俺らか。俺とお前と似鳥か?

松山 4年ですね。

――4年生はどのような学年か?

荒谷 自分勝手だよな。自分勝手だけどやる時はやるって学年ですね。普段そんなまとまろうぜって雰囲気もないですし、でもやる時はやりますね。試合とか、陸トレとか。

――似鳥主将についての印象は?

荒谷 初対面びっくりしたよね。

松山 初対面は推薦だと思わなくて。合宿のホテルがあったんですけど、ホテルの従業員ぽくて。

荒谷 支配人!おじいちゃんみたいで。みんな練習着なのに一人だけスーツできて。なんだこいつみたいな。主将と話してるし。あんまりガタイも良いわけではなくて本当に推薦かよみたいな感じで。でも、やっぱり試合の時は頼りになって。上手いですし、速いですし。ホッケーは頼りになるね。

松山 陸と全然違いますね。氷は。

――似鳥さんはどんな性格ですか?

松山 氷上のときの闘争心は違いますね。

荒谷 陸では大人しいんですけど、氷では練習中でも普通に殴ってきたり結構荒いプレーしてきて。結構荒いよねニタは。

松山 氷乗ると変わりますね。人が。

荒谷 良い人なんだけどね全然。

――お二人は氷の上ではどうですか?

荒谷 俺は松山はまんまだと思うけどね。割といつものままでイカツイタイプなんでそのまま相手を潰したりしてくれるんで。割とまんまかな。

松山 まんまじゃないすか、やっぱり。そんな変わる?変わんないでしょ。

荒谷 いや、自分勝手。(笑)

――チーム内でムードメーカー的な存在は?

松山 誰だろうね。

荒谷 今井(商4)か一応!

松山 そうかもね。和やかにしてくれるよね。和やかって言うかなんかふあっとしてくれる。

荒谷 そうですね今井。うちの代の今井っていうのがいるんですけどあんまり試合は出てないんですけど、一生懸命練習はやっていて、その彼が一番ムードメーカーかな。

松山 まあなんか、良い感じにほぐしてくれるっていうか。

荒谷 自分たちの代、結構試合出て、ガツガツ言う感じなんですけど一人だけなんかギャグキャラじゃないですけど、太ってて東南アジア系の顔してて、皆から愛されてる今井っていうのがムードメーカーかな。

自信しかない

――今季は最上級生だがチーム内でどのような役割担いたいか?

荒谷 自分は副将なんで主将の似鳥が色々大変だと思うんで自分はそのサポートが出来ればよいかなっていう風に考えていて、あとやっぱり自分がやんなきゃいけないのはインカレ優勝って言う高い目標を掲げたんで自分が皆まだ半信半疑なんで本当に目指すのかっていうのが。だから自分が一番練習したり試合で結果出したり自分が態度で示していく、一番態度で示さなければいけない立場だと思うので特にそれが一番できる立場だと思うので副将は。そこの部分を、みんなのインカレ優勝を方向付けられるように頑張っていきたいと思います。

松山 そうですね。僕は、雰囲気作りですかね。なんか良いほうにも悪い方にも自分で言うのもあれなんですけど僕次第だと思うので、まあ良い雰囲気に、良い緊張感をもったチームを作れたらと思ってます。 

――下級生に求めるものは?

荒谷・松山 うーん。なんだろうな…

荒谷 信じてついてきて欲しいってことですかね。4年生、インカレ優勝って本当に凄い高い目標なんで本当にお前らやる気あるのかよとか、本当にそのつもりなのとかっていう雰囲気にならないように。まあ、別について来れないなら居なくなっていいって言う風に考えてるんで本気で皆目指して欲しいなっていう風に思います。自分たちはしっかり責任持って結果出すつもりなんで。

――地震で練習や試合がなくなったりしたが焦りなどは?

荒谷 焦りというかちょっとがっかりはしたよね。

松山 なんか、合宿できなくて韓国遠征もなくなってっていうその最後の年にそういうのが出来ないのが残念ですけど、他のチームがまだ始まってなかったりとかするんで逆にチャンスなのかなって。その期間僕たちやってるんで。まあ、勝ちにいけるっていう。

荒谷 韓国遠征とか春の大会とかなくなってしまって正直ショックな部分が大きくて其れに懸けてたって部分があったんで、でもまあ起こってしまったことはしょうがないんでなんとかモチベーション立て直して特に四年生は上なんで、あからさまにそういうのを出すわけには行かないんで、まあ切り替えてその松山がいったように他はまだ練習できてないんでその分、自分たちは練習させてもらってるんでまあそこに感謝してまずは早慶戦絶対かって。早慶戦だよね。あと6月のチャリティーマッチがあるんでそこに向けて今なんとかモチベーションを高めて絶対勝ちたいと思ってます。

――新体制ではまだ公式戦を戦っていないが期待と不安どちらが大きいか?

松山 不安はないですね。去年互角以上に戦ってたんで、それでメンバーも増えたんで僕たちの層も厚くなってるんで自信しかないですね。

荒谷 そうだね。自信しかない。

――早くやりたいって感じですか?

荒谷 そうですね。失うものがないんで。やっぱり自分たちは。上と去年やって東洋とか明治とか負けてもともとだったんで今年はもっと勝ちたいなって楽しみでしょうがないです今は試合が。

 

 

 
 

 

松山は昨季早慶戦で4試合4得点と好相性だ

――公式戦初戦がいきなり早大だが

 

荒谷 いきなり公式戦が早慶戦か・・。あれ初戦?

松山 そうだね。

荒谷 なんで俺たち知らないの(笑)。

松山 いや、まあ早稲田はまだずっと練習始まってないんですよ。全体練習が。僕たちはもうぞっと一ヶ月以上やっててやっぱチャンスなのかなって。今回は今までで一番勝てるんじゃないかなって思ってますね。僕は。

荒谷 今回でもこっちはメンバーが少し補強されて逆に早稲田は結構抜けてるんで、チャンスの部分は大きいかなって考えていて縮まってきていて、去年の秋・冬って引き分けに持ち込めてきているんでもうしっかりやれば普通に勝てると思ってます。

――6月にチャリティーマッチでオールスターゲームがありますが選ばれたいっていう気持ちは?

荒谷 それは選ばれたいよな普通に。

松山 まあ…

荒谷 お前選ばれたくないの!?

松山 まあ、選ばれたらいいけど。

荒谷 マジで?そんな感じなの。えーじゃあ俺行かせてよ!

松山 まあでも確かに他の大学の上手い人と一緒にやりたいですね。

荒谷 あんまり経験できないんで。自分は出来れば選ばれたいですけど、まあでも早慶戦の方がチームで結果だしてそこで活躍すれば選ばれると思うので・・早慶戦だね。選ばれればラッキーぐらいで。

――今季のチームとご自身の目標は

荒谷 チームは本当にインカレ優勝、昇格は一応目標ですけど自分はノルマだと思ってるんで全勝、ぶっちぎって優勝して落ちてくる6位のチームに圧倒的に勝つチームじゃないと自分はインカレは勝てないと思うので、そうですね本当インカレ優勝しかないんで。特にラストイヤーなんでホッケー15.6年やってきて集大成だと思ってるんでそこでインカレ優勝して、自分はインカレ得点王になりたいなって思ってるんで、とりあえず自分が活躍できればインカレ優勝も出来ると思ってるんで。

松山 いやー、なんだろうな…

荒谷 ないのかよ(笑)!?

松山 なんだと思う?

荒谷 知らねーよ。そんなの!

松山 個人の目標はそんなにないんですよね僕は。まあチームがよければよいんでその中で一番活躍してチームを良いほうに持ってけたらって思ってますね。

――最後に今季の抱負をお願いします

松山 チームの勝利の中に自分がすごく貢献して勝てたらなって思ってます。で、インカレ優勝して歴代で一番強かったって言われるような代になりたいですね。

荒谷 やっぱり、さっきも言ったんですけどずっとアイスホッケーやってきて15年間の本当集大成だと思ってるんで、インカレで日本一獲って日本一の得点王になって、まあアイスホッケー界を去ろうかなと(笑)思ってます。そういう風に考えてます。

By Daiki Yamamoto , Keita Okumura

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