【ラグビー】 山中値千金の逆転トライで接戦に決着!伝統の一戦制し、対抗戦優勝へ望みをつなぐ/関東大学対抗戦Aグループ⑤ VS明大

ラグビー

 

死闘を制した黒黄メンバー

ノーサイドを告げる笛の音とともに、慶大サイドが歓喜に沸いた。ここまで対抗戦3勝1敗の慶大は、全勝の明大と対決。序盤から互いに一進一退の攻防を繰り返すが、6分に相手のミスを突いて先制に成功。その後はスクラムで苦しみながらも、少ないチャンスを生かして2トライを奪い、21-12で折り返す。後半に入ると、明大のテンポを上げたアタックへの対応が遅れ、終盤で逆転を許す。しかし、36分にここまで苦しんでいたスクラムで押し負けず、マイボールを持ち出したNo.8山中侃(商4・慶應)が再逆転となるトライ。終盤のここぞのチャンスをものにした慶大が、2年連続で対抗戦での慶明戦を制した。

 

 

関東大学対抗戦Aグループ VS明大

11月4日(日)11:30K.O.  @秩父宮ラグビー場

 

得点

慶大

 

明大

前半

後半

 

前半

後半

1

PG

 

DG

21

小計

12

12

28

合計

24

 

得点者(慶大のみ)

T=川合2、山本凱、山中

G=古田4

ポジション

先発メンバー

交代選手

1.PR

渡邊悠貴(経4・慶應)

 

2.HO

原田衛(総1・桐蔭学園)

→後半10分 安田裕貴(政3・慶應)

3.PR

菅公平(政4・慶應)

→後半10分 大山祥平(経2・慶應)

4.LO

相部開哉(政2・慶應)

 

5.LO

辻雄康(文4・慶應)

 

6.FL

川合秀和(総3・國學院久我山)

 

7.FL

山本凱(経1・慶應)

 

8.No.8

山中侃(商4・慶應)

 

9.SH

江嵜真悟(商4・小倉)

 

10.SO

古田京(医4・慶應)

 

11.WTB

宮本瑛介(経4・慶應)

 

12.CTB

栗原由太(環3・桐蔭学園)

 

13.CTB

三木亮弥(総2・京都成章)

→後半25分 阿部直孝(政1・國學院久我山)

14.WTB

高木一成(商3・慶應)

→後半22分 豊田康平(総4・國學院久我山)

15.FB

宮本恭右(環2・慶應)

 

 

黒黄と紫紺。毎年接戦を繰り広げる因縁の対決が今年も秩父宮で行われ、多くのラグビーファンが駆けつけた。

 

明大は春季大会を全勝で制し、今季もここまで無敗と、言わずもがな実力は折り紙つき。しかし、選手たちは「春と秋は全く別物」(SO古田京主将=医4・慶應)と、自分たちのラグビーを80分間続けることをテーマに臨んだ。

 

わずかに風が吹く中での試合開始。主導権を握ろうとする両チームの攻防の中で、最初にわずかな隙を突いたのは慶大だった。敵陣5mライン付近での相手ボールラインアウトで、相手のリフトを越えたボールをFL川合秀和(総3・國學院久我山)がキャッチ。そのままインゴールへと持ち込み、大事な先制点を奪う。しかし、10分に迎えたファーストスクラムからマイボールをスチールされると、そこから明大の「重戦車」と称されるFWの猛攻を受ける。ゴール前までじりじりと詰め寄られ、最後は凌ぎきれずに失点。

 

追い上げられた慶大だが、すぐに反撃に出る。敵陣5mライン付近でマイボールラインアウトを獲得。確実にキープすると、ボールを受けたFL山本凱(経1・慶應)がグラウンディング。チャンスを生かし切り、リードを広げる。その後の時間は、互いにペナルティを犯し、陣地を取っては取り返すことの繰り返しに。しかし、その中で30分、明大が慶大ディフェンスの一瞬の隙を突く。ショートパントを効果的に使われ、後ろから走りこんできた選手にトライを許した。

 

再び2点差に詰め寄られたが、38分に左サイドでのラインアウトから中央へ展開し、ゴール前へ。最後は、ゴールポスト下でのラックからボールを持ち出した川合がラックの上を鮮やかにジャンプで飛び越えてトライ。21-12とリードを広げ、前半を終えた。

華麗な身のこなしで明大インゴールを陥れた川合

雨がぱらつき始めた中での後半。序盤は中央から攻撃を仕掛けながらも、互いにペナルティでマイボールをキープできない時間が続く。9分には明大がアタックのテンポを上げてゴール前へ。ゴールラインの手前で、近場を突くプレーを継続されるが、慶大の低いタックルがプレッシャーを与え、ここはなんとか凌いで陣地を回復した。

 

しかし、後半最初のトライは明大。相手ボールスクラムから素早く展開され、最後は相手WTBにインゴールを割られる。さらに28分、相手ボールを継続されると、左サイドへの飛ばしパスに対応が間に合わず失点。残り少ない時間となる中で、この日初めて明大にリードを許す。

 

逆転トライを決めた山中のそばで吠えた江嵜

終了も近づく中で光ったのは、慶大のブレイクダウンでのプレッシャーだった。相手のミスを誘発すると、敵陣5mライン付近でマイボールスクラムを獲得。このスクラムでマイボールをキープすると、No.8山中が直接自分で持ち出してショートサイドへ。相手のタックルを受けたが、それも押し切って再逆転となるトライを決めた。残りのわずかな時間も、マイボールを継続させ相手にボールを渡さず。最後は古田がタッチへ蹴りだして、ノーサイド。伝統の一戦は、慶大に軍配が上がった。

前半はセットプレーで苦しんだ。特にスクラムでは明大が誇る重量級FWを前になすすべなく、マイボールも簡単に奪われてしまった。しかし、ブレイクダウンでは慶大のプレッシャーが勝り、明大のペナルティを次々と誘発。マイボールを失っても、流れを完全に相手に渡すことはなかった。また、後半に投入されたHO安田裕貴(政3・慶應)、PR大山祥平(経2・慶應)の両フロントローがスクラムでの流れを変えた。疲れが溜まってきた終盤に最大限の力を発揮し、ターンオーバーを許さず。最後の逆転トライにも結びつける大きな役割を果たした。

 

ビッグゲームと位置付けたうちの1戦を勝ちきり、チームとしての完成度も徐々に高まってきた。そして次に控えるのは、いよいよ早慶戦。対抗戦においてはここ7年間勝利がない相手だが、今春の招待試合では31-29で接戦をものにしている。しかし、もちろんライバルを侮ることはできない。この日帝京大を相手に初黒星を喫したものの、慶大と同じく4勝1敗。FW、BK共に経験豊富な選手が揃い、多彩なアタックを仕掛けてくる。また、ディフェンス面でも穴は少なく、簡単にトライを奪うことは難しそうだ。だが、この日のような粘り強い戦いができれば、8年ぶりの早慶戦勝利も見えてくるだろう。黒黄軍団のその眼には、赤黒の壁を打ち破る瞬間がもうはっきりと見えている。

 

 

(記事:重川航太朗/写真:川下侑美、田中壱規)

 

 

帝大

明大

慶大

早大

筑大

日体大

青学大

成蹊大

勝敗数

帝大

 

11/18

@秩父宮

 

〇24-19

 

〇45-28

12/1

@熊谷

 

 

〇90-7

 

 

〇141-7

 

〇113-7

5勝

明大

11/18

@秩父宮

 

 

●24-28

12/2

@秩父宮

 

〇66-21

 

 

〇31-17

 

 

〇88-0

 

〇110-0

4勝1敗

慶大

 

●19-24

 

〇28-24

 

11/23

@秩父宮

 

 

〇35-24

 

 

〇84-17

12/1

@熊谷

 

〇68-14

4勝1敗

早大

 

●19-24

12/2

@秩父宮

 

11/23

@秩父宮

 

 

 

〇55-10

 

〇68-10

 

〇123-0

 

〇99-5

4勝1敗

筑大

12/1

@熊谷

 

●21-66

 

 

●24-35

 

 

●10-55

 

11/18

@前橋敷島

 

〇73-31

 

〇101-0

2勝3敗

日体大

●7-90

 

●17-31

 

 

●17-84

 

●10-68

11/18

@前橋敷島

 

 

●23-26

 

12/2

@熊谷B

5敗

青学大

 

●7-141

 

●0-88

12/1

@熊谷

 

 

●0-123

 

●31-73

 

〇26-23

 

11/18

@前橋敷島

 

1勝4敗

成蹊大

●7-113

●0-110

●14-68

 

●5-99

 

●0-101

12/2

@熊谷B

11/18

@前橋敷島

 

5敗

 

 

 

 

 

次戦 11月23日@秩父宮ラグビー場

VS早大

14:00K.O.

 

 

 

(共同記者会見)

 

金沢篤HC

――今日の試合を振り返って

接戦になると思っていました。最後の勝負所のスクラムでフォワード一体となって頑張ってくれたと思います。先々週(帝京大戦)も接戦で悔しい負けをしたので、勝利という意味ですごく良かったです。また次に向けて頑張りたいです。

 

――選手起用について

スタートのメンバーについては、戦力的にそれほど余裕がないので、いいパフォーマンスをみせている選手を選んでいます。交代についてはゲームの様子で、どこに自分たちの強みがあって、どこで負けているのかというのを見ながら、選手を入れています。特に最初からこうするというのは決めてないです。ただフロントローに関してはなかなか80分間持たせるのは厳しいので、交代を頭の中に入れています。

 

――大山と安田(政3・慶應)を一気に投入したが、どういう意図があったのか

一つ目のスクラムを見て代えようと思いました。自分はフロントロー出身ではないですが、相性があるので、少し新しいメンバーを入れて、流れを変えたいと思いました。後半の最初のスクラムで相当なプレッシャーを受けていたので、少し早めに決断して、投入しました。

 

――リーダー陣について

いい経験を積んでいると思います。今日の勝ちにつなげられたのはリーダー陣が15人を意識統一した結果だと思います。ただ練習で全てを表せないので、これからいろいろ経験をしないといけないと思います。一個一個ステップアップすればいいと思います。ブレイクダウンについては良いところもあり、悪いところもありました。夏のエディー=ジョーンズ監督(元日本代表HC)のセッションから比べて良くなったと思います。ただ、いくつかの場面で孤立しているところがあったので、よりパーフェクトな状況を求めて練習していきたいです。

 

――試合終盤のスクラムについて

自分たちのスクラムにフォーカスできたところがあると思います。そして、代わった選手がそこをしっかり意識統一したところだと思います。

 

――No.8山中侃について

彼は細いですが、ボールキャリーついては接点で前に出る力を持っています。彼が一対一になればあのくらいはやってくれると思いました。フィジカルがもっと良くなれば、彼の強さをもっと発揮できると思います。接点で体を少しずらしながら足を掻くというのがもともと彼の能力なので、大学のトップレベル相手でも前に出れると思います。

 

――次の試合に向けての意気込みは

1月12日行くまでの一つのステップなので、しっかり早稲田に勝ちたいです。2週間しっかり準備をしたいです。

 

 

SO古田京主将(医4・慶應)

――今の率直なお気持ちは

秋の試合で勝てたというのは、本当にすごく良かったことだと思います。

 

――春は敗れた相手でしたが、嫌なイメージなどはありましたか

春と秋は全く別物で、メンバーも違いますし、やってきた積み重ねも違うので、そういったことは全く考えずに、本当に勝つ気で頑張りました。

 

――今日の試合を振り返って

後半の途中の時間とかに苦しい時間もありましたが、その中でも自分たちが継続すればトライも取れるし、ディフェンスも止められるということは確認しながらやってきて、苦しい時間もしっかりと止めることができたのが良かったと思います。

 

――前半リードして折り返しました

本当に手応えを感じる前半でした。

 

――相手のペナルティが少し多い印象でした

そうですね。レフリーとの兼ね合いもあると思いますが、自分たちがプレッシャーをかけた中での結果だと思います。

 

――後半一時は逆転を許しました

慶應は点を取られると少し落ち込みがちなのですが、そうではなくて自分たちのアタックやディフェンスをすればできるというところに立ち返れて、最後のトライに繋がったのかなと思います。

 

――明治のアタックなどはいかがでしたか

もっとFWのところでうちが前に出れると思っていましたが、少し前に出られたシーンがありました。ですが、基本的にはゲインされても前に出て止め続けることはできたので、良かったと思います。

 

――自身のプレーを振り返って

色々反省はありますけど、キックもしっかりと決められましたし、勝ちに繋げられたところは、喜びたいなと思います。

 

――ここまで5戦終えて、チームの完成度はいかがですか

試合を重ねるにつれて、自信が深まると言いますか、やってきたことをやればできると分かったので、それをこれからもしっかりと続けて、細かいところも練習していきたいと思います。

 

――今季の早大の印象は

バックスがとてもうまいので、そこのディフェンスをしっかりとしたいと思います。

 

――次戦へ意気込みを

早慶戦は本当にたくさんの方が見て下さる試合ですが、対抗戦の中の1試合と捉えて、特別に見過ぎず、自分たちのラグビーを徹底して、勝って次につなげたいと思います。

 

 

LO辻雄康(文4・慶應)

――全勝の明治を破りました

自分たちがどんな劣勢の時も、チャンスのことを考えてネガティブにならずにずっとポジティブでいて、慶應の時間を少しでも作り出すということをずっと意識していました。そういった自分たちのマインドの面などが結果に繋がった部分もあり、勝利できました。そして、うちの相部を含め、6(川合)、7(山本)、8(山中)の選手がすごく頑張ってくれて、結果的に勝つことが出来て良かったなと思います。

 

――ラインアウトが改善されました

前半は自分が狙われるシーンが多く、そこで流れが悪くなっていましたが、後半に自分たちのラインアウトに立ち返って判断のところでどういうサインを出すか、試合中に常にコミュニケーションを取ってマイボールを獲得できました。それが自分たちのアタックを安定させることに繋がりました。

 

――スクラムで苦戦しました

自分たちのスクラムを組むことが前半出来ませんでした。低いスクラムは意識していますが、ヒットした後に特に3番が浮いてしまうことがありました。メンバーを交代したことによってリザーブの選手が慶應のスクラムを体現してくれたので、そこに関してはすごくよかったと思います。

 

――次は早慶戦となります

早稲田ということで自分の気持ちが舞い上がらずに、1試合1試合ものにしていきたいなという思いです。

 

 

PR渡邊悠貴(経4・慶應)

――今日のゲームプランは

テーマがタフスピリットでした。どんな時でも自分たちの役割を全うしようとすることです。相手のフォワードがしっかり前に出てくるのでフォワードとしてしっかりタックルで止めようということを意識して試合に臨みました。

 

――今日の試合を振り返って

フォワードのところを受けてしまったりしました。自分としてはスクラムが前半安定していなかったので、そこは次の課題だと思います。

 

――スクラムに苦しんだ要因は

ヒットは良かったです。しかし、相手の方が低かったのでそこで受けてしまったと思います。

 

――逆転のトライに繋がったスクラムについて

ゴール前で、その前のスクラムで反則を取れていいイメージができていました。フロントローとしてスクラムトライを狙いに行きましたが、ちょっと流れてしまいました。ただ、前半と比べると、改善できたと思います。

 

――大観衆の中でのプレーでしたが

声援をすごくいただきました。それに気を押されず、楽しめてプレーできたと思います。

 

――次の試合に向けての意気込みは

自分の仕事はスクラムの部分なので、相手にプレッシャーをかけるのが一番だと思います。スクラムで圧倒していきたいです。

 

 

WTB宮本瑛介(経4・慶應)

――今日の試合を振り返って

実力が拮抗しているのは分かっていたので僅差の試合の中でどう勝ち切るかということを意識してやってきたので勝ててよかったです。

 

――今年の明大の印象は

春と夏に帝京に勝っている相手だったので結構手強い相手なんだろうなと試合前から感じていました。

 

――バックスとしての試合運びは

判断の局面でどれだけエリアをとってスペースを見てそこにボールを運べるかということを意識してやっていたので今日はそこまでエリアで負けず、敵陣でもやれていたのでギリギリ合格点かなと思います。

 

――ゲインが多くみられましたが

ブラインドサイドのウィングが攻撃のオプションに入るということをフォーカスしてやっていたので自分が積極的に参加して、バックスでいいゲインが切れればと思いやっていました。

 

――早慶戦に向けて

大事な試合ですが、リーグ戦の一戦にしかすぎないのでいつも通り平常心で臨めればと思います。

 

 

SH江嵜真悟(商4・小倉)

――ここまで全勝の明大に対して今日のゲームプランは

相手の強いフォワードをいかに止めるかということと、キックを上手く使いながらエリアをとり、そのフォワードを勢いづかせないという方針でした。

 

――それを踏まえて今日の試合は

今まで優位に立てなかった局面でも押し切れたので、今日はとてもよかったと思います。フォワードに関してスクラムではやられていましたが、最後のチャンスでしっかりスクラムを組めて逆転に繋げられたというのは、僕達にとって大きな収穫になりました。

 

――その相手のスクラムへの対策は

やはり自分たちのスクラムをしっかり組むということを意識していました。それでも押されていたので、ボールを出すデリバリーの部分を徹底しようと途中で話していました。

 

――明大の警戒していたところは

やはり9番のSH福田(健太=明大4・茗渓学園)がキーマンなので、彼を走らせないことを意識してずっと練習をしてきました。今日はあまり彼を動かさずに試合を運べたので、よかったです。

 

――次の早慶戦に向けてやっていくことは

今日で言うならフォワードのスクラムをはじめとして、修正するところはまだたくさんあるので、そこを徹底していきたいです。

 

――最後に早慶戦に向けて一言

勝ちます。

 

 

WTB豊田康平(総4・國學院久我山)

――今日の試合を振り返って

前半はフォワードの体を張ったディフェンスやバックスのアタックなど、良い流れを作ってくれたと思います。後半は苦しい時間がありましたが、その中でもスクラムの面で、安田と大山とCTB阿部(直孝=政1・國學院久我山)など途中出場した選手がそれぞれ役割を果たすことができました。

 

――明大と対戦して感じたことはありますか

明治はフィジカルがとても強くて、1人1人が前進してくる意欲があるので、そこを止めることが勝ちにつながると思っています。それが今日はできていた試合だと思うので良かったと思います。

 

――後半の苦しい時間帯での出場となりましたが、どのような気持ちで臨みましたか

あまり緊張せずに、代わったからには自分の役割をしっかり果たそうと臨みました。個人としての課題というのはあったので、それをしっかりと意識しました。

 

――早慶戦に向けての意気込みをお願いします

スタメンで出場したいという気持ちはあるので、練習から常にアピールして良いプレーをしていきたいです。それと同時に、早慶戦は対抗戦の中で一番大事な試合になると思うので、絶対に勝てるようにチームとしても個人としても日々成長していきたいと思います。

 

 

CTB栗原由太(環3・桐蔭学園)

――今日の試合を振り返って

準備してきたことがしっかり出せれば勝つことができるチームなのかなということを再認識できました。

 

――明大の印象について

フィジカルは大学の中でも随一の相手で難しい試合でしたが、フォワードをはじめとしてみんな頑張ってくれて、この結果になったと思います。

 

――今日の勝因は

前回は全然ポゼッションを取れなくてフォワードに負担をかけてしまいましたが、今日は風下の中でもポゼッションを取って、その中でもアタックするところはアタックして、というメリハリが出来たので良かったと思います。

 

――ブレイクダウンについて

アタックのところで相手のディフェンスのブレイクダウンが激しく、絡まれる場面が何度かありました。前半の途中あたりから自分たちの寄りが遅いことを修正しようとして、そこからアタックブレイクダウンのテンポが出来たときはシェイプもつくれて抜けていたので良かったかなと思います。

 

――今回見つかった課題は

今回見つかった課題は、もう少しポゼッションのところで(フォワードを)楽にしてあげられるかなというところと、アタックブレイクダウンがもう少し良くなればテンポも良くなると思うのでそこの精度をあげるというところです。

 

――次戦に向けて一言

早慶戦は特別だと思う人も多いと思いますが、対抗戦のうちの1戦としてしっかりいつも通りのことをして勝っていきたいと思います。

 

 

FL川合秀和(総3・國學院久我山)

――今日の試合振り返って

前半はしっかり慶大のラグビーがしっかりできて、明大に押された部分もありましたが良い戦いができたと思います。後半は押されましたが、最後の最後の一番大事なスクラムでしっかりマイボールをキープしてトライし切れたことが大きかったと思います。今まで僅差の試合を取り切れなかったので、そこを取り切れたのが勝因だと思います。

 

――自身の1トライ目を振り返って

1つ目はラッキーでした。ボールがたまたま僕のところにきてくれて、目の前に誰もいなかったので飛び込むだけでした。

 

――2トライ目は

明大のディフェンスが厚くて2、3回慶大がピックで行っても押し返されてしまっていました。僕もピックに行くときにスペースが無いと思っていたら上のスペースがあったので、上に飛び込んだらトライに繋がりました。

 

――ここまで全勝の明大に勝利したことはチームとしても大きいですか

そうですね。僅差の試合をものにできていなかったところをものにできたので、チームもこれをきっかけに自信がつきますし、本当にチームにとって大きな勝利だったと思います。

 

――今季は好調に見えますが、調子の方は

春シーズンだめだった分、自分自身を見直して自分をよく知るということに重きを置いていました。自分はどういうプレーが良いのか、相手を分析してどこにスペースがあるのかなど、しっかり分析して試合で実行できていることで、今季は相手を少し抜いたりできているかなと思います。

 

――次は早慶戦です。次戦への意気込みをお願いします

早慶戦も僕たちは日本一を目指しているので絶対に勝たなければいけない相手ですし、自分のやることは変わらず相手を分析して、チームに期待されているアタックで早稲田を圧倒したいと思います。

 

 

FL山本凱(経1・慶應)

――今日の試合を振り返って

帝京戦から接戦が続いていて、今日は接戦を制すことができたので嬉しいです。

 

――明大と対戦して感じたことは

フォワードの圧力が凄くて、そこに通用する部分もありましたが、圧倒されてしまうこともありました。80分通して慶應のフォワードがもっと強く行ければもう少し楽な試合ができたかなと思います。

 

――チーム2本目のトライを決めましたが

あれはスペシャルサインとして練習していたのでその通りできて良かったです。

 

――後半30分に逆転された時のチームの雰囲気は

帝京戦も後半の終盤で2トライくらい取れたので、今日の明治戦でも出来るということでやってやろう、という雰囲気でした。

 

――早慶戦へ意気込みを

伝統の一戦で対抗戦としても絶対に勝たないといけない試合なので、今日以上にみんなでしっかり良い準備をして気合いを入れて戦いたいです。

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