【特集】11月10日、勝負の駒沢決戦を迎える2部、チームをまとめる二人の特別対談! 友岡阿美(ラクロス部女子主将)×三宅美紅(ホッケー部女子主将)

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笑顔で話す友岡主将(左)と三宅主将(右)

来る11月10日(土)、慶大の2つの部が勝負の1戦を駒沢オリンピック公園で迎える。関東リーグの決勝を控えるラクロス部女子と、リーグ最終戦となる順位決定戦を控えるホッケー部女子。今回は、同じ日に場所を同じくして勝負の一戦を迎える、ラクロス部女子主将の友岡阿美(政4・慶應女子)とホッケー部女子主将の三宅美紅(経4・慶應湘南藤沢)、二人の主将の特別対談をお届けする。

(取材日 11月5日)

「どうしたらみんなが日本一に貢献できるかを考えてきた」(友岡主将)

「応援されるチームを目指してやってきた」(三宅主将)

――今季の戦いを振り返って

三宅:秋リーグに関しては上位進出という目標を達成できずに、チームとしては悔しい思いがあります。ただ、春に立教に負けていて、また順位決定戦で立教と戦うことになったので、しっかりと力を出したいと思っています。それと、早慶戦もあるので、「打倒早稲田」という目標を達成できるように、今頑張っています。

 

友岡:ラクロス部は関東学生リーグのブロック戦を全勝することができて、勝ち進んだ準決勝も東海大に9-2で勝てて、すごくいい流れで行けています。決勝はこの前競った青山学院大との戦いになるので、しっかりと勝ち切って、日本一という目標に向けて流れを持っていけたらいいなと思っています。

 

――それぞれチーム状態はいかがでしょうか

三宅:ホッケー部は試合が残り2試合で練習自体も2週間を切っていて、最後の最後というところでみんなもすごくエンジンがかかっています。雰囲気としては、試合に向けてすごくよくできていると思います。

 

友岡:ラクロス部は関東決勝に向けて、目の前の相手としっかりと勝負していくという点ではいい状態に仕上がっていると思います。リーグ以外にも、準リーグとVリーグでもファイナルまで勝ち進んでいて、勝って終わりたいという気持ちも強いと思うので、みんなが勝ちに貪欲にできていると思います。

 

――お互いに4年ですが、今年にかける思いというのはいかがでしょうか

友岡:私はラクロスを大学から初めて、大学4年間やってきたラストイヤーですし、去年日本一は取りましたが、自分たちの代で絶対に日本一を取りたいという思いがあるので、絶対に負けたくないです。

 

三宅:私は今まで見てくれたコーチ陣や、マネージャーなどの支えてくれた方に、今まで恩返しできなかった分、秋リーグでしっかりと勝って結果で恩返しをしたいという思いがあります。

 

――改めてお二人が主将になった経緯は

友岡:(ホッケー部は)話し合い?

 

三宅:監督と一人ひとり話して、誰がいいとか言って、最終的には監督が決めるかな。

 

友岡:そうなんだ。私たちは自分たちの学年だけで話し合って決めました。

 

――主将を務めてきて苦労したことなどはありますか

友岡:ラクロス部は人が多い分、一人ひとりと向き合う時間が少なくなってしまうのが、悲しいし寂しいと思うことはありました。主将として、上のチームを日本一まで引っ張っていくこともそうですけど、その試合に出られない選手たちにももちろん目標だったりモチベーションはあるし。そういう選手たちにあまり目を向けられないというのが、もったいないし、悲しいなという思いはチームがスタートした時からあって、ずっともがきながらやってきました。

 

三宅:ホッケー部はそこまで人は多くないんですけど(笑)。私たちの代からAチームとBチームに分けて練習をするようになった分、下にいる選手たちのモチベーションとかをチーム全体と同じように高め合っていくというところが、同じく苦労しました。

 

――逆に主将を務めてきて、良かったと思った時ややりがいを感じた時は

友岡:良かったことは多くない??

 

三宅:うん、多いね。

 

友岡:気づけなかったことに気づけたことがありました。OBOGだったり、支えてくれている人がこんなにいたんだ、とか、直接話す機会も多いですし、3年生までには全く気づけなかったことに気づけたことは多い気がします。

 

三宅:そうだね。それは本当に思う。OBとかOGに、勝った時に「良かったよ」みたいに言われるとすごく嬉しいです。

 

小柄ながら高い得点力を持つ友岡主将

――この一年は主将としてどういったチームを作ろうと心がけてきましたか

友岡:私は、去年日本一を取ったときに、後輩から「おめでとうございます」という言葉を掛けられたのがとても悔しくて、同じチームなのにあまりにも客観的で他人事な感じがして、きちんと一人ひとりが日本一に貢献して勝ち取ったと言えるようにしたいと思いました。ラクロスのことはもちろんですけど、それ以外の広報活動だったり、スタッフをもう少し活用してみることだったり、どうしたらみんなが日本一に貢献できるかを考えてやってきました。

 

三宅:私たちは応援されるチーム、それでかつ勝てるチームを目指してやってきました。ホッケー部は経験者がほとんどいなくて、大学から始める人がほとんどなので、技術とかで勝つというよりはチーム力だったり、泥臭いプレーをするような気持ちの面で負けないようにして、オーディエンスからも応援されるチームを目指してきました。

 

友岡:なんかいいね(笑)。

 

――お互いに話を聞いて、共感できる部分はありますか

友岡:ほとんど共感していますね(笑)。

 

――主将としてもっとこうすればよかったということはありますか

友岡:もうそれはそんなことだらけですよ(笑)。

 

三宅:うん(笑)。勝ちたかったとか(笑)。

 

友岡:あげたらきりは無くなりますけど、例えばリーグ戦の期間に入ると下のチームとは練習時間も場所もバラバラで、関わる機会が少なくなってしましましたし、それこそ入ってきた1年生とかにもっと自分たちがラクロスの面白さを伝えられたら良かったかなと思います。

 

三宅:私は全力でやり過ぎて、分からないかも(笑)。

 

友岡:そうだよね。けど、全力でやってたから後悔とかはなくない?

 

三宅:うん、結果負けてしまったところは足りなかったところだと思うけど、たしかにそうだね。

「ラクロスはボールを持って走るのが楽しそう」(三宅主将)

「ホッケーは流れの中で考えてプレーしているのがすごい」(友岡主将)

――お二人はもともとお知合いですか

友岡:私たち、もともと女子高(慶應女子)とSFC高(慶應湘南藤沢)のテニス部で、その時は交流とかはあまりなかったですけど(笑)。

 

三宅:対戦はしてました(笑)。

 

――交流をするようになったのは

三宅:ホッケー部に結構女子高出身の子がいて、友達がすごく多くて。

 

友岡:少し交流があって、気付いたらお互いに主将になってました(笑)。

 

――ラクロス部とホッケー部でも交流は深いのでしょうか

三宅:部としてという感じではないですけど、普通に部員同士が仲良かったりします。

 

友岡:内部生がお互いに多いので、だいたい「あの子ね」みたいな感じで知っていますね。

 

――一緒に出掛けたりもしますか

友岡:個人的にご飯行くことはよくありますね。けど、私この前日吉に(ホッケー部の)試合見に行きました(笑)。負けたらやばいみたいな試合の時に。

 

三宅:春の立教かな?(笑)

 

友岡:あとは、東伏見に練習の帰りに行ったら、試合やっていて、すごい茶々入れました(笑)。

 

――三宅主将はラクロス部の試合を見に行ったことは

三宅:あります。日吉の、早慶戦かな?けど、阿美ちゃん(友岡)が主将になってからじゃないかも(笑)。けど、駒沢のは見に行く!

 

友岡:やったー!(笑)

 

三宅:自分たちが先なので、私たちは終わった後みんなで見に行こうかなと思ってます。

 

友岡:私は(ホッケー部の)早慶戦行くよ!(笑)

 

三宅:ありがとう!(笑)

 

――お互いの競技についてはどのような印象がありますか

友岡:大変そう。腰痛めそう(笑)。

 

三宅:ああ、けど意外と足の方が来るかな?ラクロスも痛そうじゃない?ディフェンスとか。

 

友岡:ディフェンスとかは、腕にあざができてます(笑)。けどホッケーも、あのメットつけて走っていくやつ怖くない?なんだっけ、PJ?(笑)

 

三宅:違うよ、PC(笑)。あれは怖いね(笑)。

 

――こういうところが楽しそうというところはありますか

三宅:全部ルールは知らないですけど、ラクロス部の体験に行ったことがあって、パスとかはすごい楽しかったです(笑)。ボール持って走るのは楽しそうだし、ちょっと似ているところもありそう。あと、ゴール裏が使えて、そこはホッケーに無くて、いいなと思います。

 

友岡:私は、ホッケーのセットプレーだけどセットプレーらしくないところだったり、常にボールが流れている中で、何かをしなければいけないのって、考えてプレーしているところがすごいなと思います。

 

――見ていてこのプレーすごいなということはありますか

三宅:ゴールキーパーがすごい早いボールを反応して取れるのが、本当にすごいなと思います。

 

友岡:すごくボールの扱いの上手さが分かりやすいスポーツだと思うので、扱いは難しいと思いますけどそれができたらすごい楽しいだろうなと思います。

 

――互いのスポーツをやってみたいとは思いますか

友岡三宅:思う(笑)。

 

友岡:3か月くらいでいいから(笑)。

 

三宅:足早いからいいかもよ(笑)。

 

プレーでもチームをけん引する三宅主将

――自分の競技の魅力はどういったところにあると思いますか

三宅:(ホッケーは)攻守の切り替えが激しいので、見ている側も面白いと思ってくれるところと、点数が本当に一瞬で入るので、最後まで勝敗が分からないところが面白いと思います。

 

友岡:ラクロスは、ホッケーと違って上も下も使えて、空中戦も地上戦もあるというところと、ラクロスはオフェンスが有利なスポーツなので、そういった意味ではオフェンスがどのようにディフェンスを崩していくのかというところは面白いと思いますし、魅力的なところだと思います。

―駒沢の地で共に勝利の写真を―

――次戦はお互いに大事な一戦になりますが、そこに懸ける思いは

三宅:私たちは、次の立教戦は本当に勝つしかないと思っています。今まで負けたことがない相手でしたし、春に自分たちの代で負けてしまったというところも本当に悔しかったので、みんなもいつも以上に気合が入っていると思います。

 

友岡:ラクロス部は、日本一を取るためにまずは関東を勝ち上がらないといけないというところで、しっかりと勝ち切りたいと思っています。加えて、日本一になるためにもまだ実力が足りないと思っているので、目の前の相手を倒して次のステップに進めるように、勝って自信をつけていきたいので、自分たちも気合は入っています。

 

――最後に意気込みと、お互いにエールを

友岡:たぶん第一球技場でホッケー部が勝ってくれると思うので、その流れを利用して私たちも勝って、閉会式でカップを受け取って、ホッケー部と一緒に写真を撮る!!(笑)そういうシナリオでいるので、どっちも勝って笑顔で写真撮れたらと思います!

 

三宅:その流れを作れるように、内容もいい試合をして、勝てるように頑張りたいと思います!そして、どっちも勝って、ラクロス部と一緒に勝利の写真を撮ります!(笑)

 

(取材:重川航太朗/写真:津田侑奈)

 

《ホッケー部女子》

次戦 11月10日(土) 11時15分試合開始

関東学生ホッケー秋季リーグ 5位決定戦 VS立大

@駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場

 

《ラクロス部女子》

次戦 11月10日(土) 13時50分ドロー

FINAL VS青学大 

@駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場

 

 

友岡阿美(ともおか・あみ):慶應女子高を経て、法学部政治学科4年。100人を超える部員をまとめ上げるラクロス部女子の主将。小柄な体を生かした俊敏な動きで、ATとして得点に絡む。高校時代はテニス部に所属し、ラクロスを始めたのは大学から。

 

三宅美紅(みやけ・みく):慶應湘南藤沢高を経て、経済学部4年。チーム一のスキルを持ち、DFとして相手の攻撃を次々と阻む。積極的な攻撃参加もするなど、ホッケー部女子における絶対的支柱。友岡と同じく高校時代はテニス部に所属。

 

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