【テニス】新体制企画「変革」第一弾! 坂井利彰監督

庭球男子

昨シーズンは、男子が王座準優勝を果たし、女子は関東3位で王座出場権を逃した。王座優勝という目標を掲げている庭球部として悔しい1年だったが、羽澤慎治(環2・西宮甲英)がシングルスでインカレ準優勝を果たすなど、下級生の活躍が目立った1年でもあった。新体制企画第一弾は、就任15年目を迎える坂井利彰監督に今年のチームについて伺った。

【取材日 2月27日 (木)】

 

「学生たちが本当に一生懸命やってくれたと感じている」

 

――昨シーズンを振り返って

大きな目で見ると、王座優勝という目標で男女はやっていますが、男子は惜しくも決勝で負けてしまいました。女子は王座に行くことができなくて、関東3位でした。本当に学生たちがベストを尽くしてくれた結果なので、監督として優勝に導けなかったのは、監督として責任を感じています。学生たちが本当に一生懸命やってくれたと感じています。

 

――下級生の活躍が目立ったシーズンでしたが

下級生が結果を残してくれるのは頼もしいです。一方で団体戦も出る選手だけでなく、サポートする選手たちがあってこそなので、下級生に戦いやすい状況を上級生が作ってくれたという側面もあると思います。チームとして下級生をサポートして結果を出すという環境を作れたのが良かったと思います。

 

――特に羽澤(慎治=環2・西宮甲英)選手の活躍は目を見張るものでしたが、彼に対する評価は

シングルスはインカレ決勝まで行きましたし、あと1ポイントを取ればインカレ優勝でした。それだけ個人としての力もありました。団体戦の中でも緊張した中で1年生としてプレーすることは難しいですが、見事に団体戦で力を発揮してくれました。本当に頼もしく感じています。

 

――羽澤選手がチームにもたらした影響は

羽澤という力のある選手が入ったこともあって、今村(昌倫=環3・清風)に火がつきました。インカレのシングルスで今村が羽澤と当たりましたが、羽澤が勝ちました。今まで悔しそうな表情を見せることがなかったですが、羽澤に負けてすごく悔しい思いをして、インカレインドアで今村が勝ちました。そういう二人が切磋琢磨して、いいライバル関係を作ってくれたということがチームにとって大きな刺激になったと思います。

 

――羽澤選手、今村選手、逸崎(凱人=平成31年環卒)選手など、シングルスの上位の選手が積極的にプロ大会に参戦する印象がありましたが

打倒早大という目標を掲げているので、どのレベルの選手も今の自分の選手のレベルをどれぐらい上げられるかという挑戦はレベル問わず関係ないと思います。そういう国際大会を含めて一般の大会にも出場してチャレンジすることは大事なことだと思います。

 

――昨シーズンにおいて4年生の影響が非常に大きかったと思いますが、去年の4年生の印象は

4年生は良くやってくれたと思います。学生スポーツは4年生が引っ張っていくものだと思います。4年生がどういうカラーを出していくかというのは毎年変わります。去年は、非常にエネルギーのあるチームを作ってくれたと思います。逸崎、中村進之介(平成31年度卒)、押野(紗穂=平成31年度環卒)、西田(奈生=平成31年度総卒)、山崎(瑛二=平成31年度環卒)らに本当に感謝しています。

 

――今年主将として就任された福田(真大=商4・慶應SFC)主将と中村(礼=総4・須坂)主将から期待することは

少しそれぞれ違いますけど、男子については、福田が王座決勝でダブルスでポイントを取ってくれましたが、彼の中ではシングルスも出てポイントを取りたいという気持ちが強かったと思います。単複に両方に出場して、チームに勢いをつけたいという思いを持ってると思います。彼がそういった気持ちを出すことによってついてくれる選手が多いと思います。そこを期待しています。中村は、団体戦に出場したことがありませんが、非常にきめ細やかに部を見てます。本人もひたむきな選手なので、そういったところもチームの色に注入してくれると思います。女子も新1年生の新戦力もいるので、そういった選手もまとめてくれると思うので、期待しています。

 

「チームワークといったところで今の4年生に期待している」

 

――主将以外の新4年生に求めていることとは

今年は4年生が多いです。さらにチームのエネルギーを作りやすいので、その部分でかなり期待しています。今慶應チャレンジャーしていますが、各部門を引っ張ってくれている4年生、幹事ではない4年生が一致団結してエネルギーを集中させたら、チームが爆発すると思います。チームワークといったところで今の4年生に期待しています。

 

――今シーズンで期待している選手は

男子だと福田。女子だと平田(歩=総2・岡山学芸館)、末野(聡子=環2・芦屋学園)、黒須(万里奈=環2・山村学園)の3人ですね。ここに期待したいですね。福田は主将ですし、選手として頑張ってもらいたいです。そこに甲斐(直登=環4・日出)にも期待したいです。

 

――団体戦日本一になるために必要なこととは

ダブルスでは、結果を出して、優位に立つという形はできつつあると思います。ダブルスでリードしたあとにシングルスの下位でポイントを取っていける力が重要になってくると思います。男子だと、福田、甲斐。女子だと、平田、黒須、末野。そのあたりが非常に大事になってくると思います。

 

――今年の慶應チャレンジャーの印象は

2007年から始まって、開催できないと年もありました。合計10回目の大会です。大会のシステムが変わって、ドロー数も増えました。世界ランキングも厳しくなっているので、選手の真剣勝負の度合いがもの凄く上がっている印象があり、レベルが高くなった印象があります。また、学生が主体的に運営している大会なので、学生が積極的にチャレンジしてやってほしいです。

 

「挑戦を恐れないチームをみんなで作っていきたい」

 

――今年の目標は

もちろん、王座優勝というのも目標です。しかし、それよりもどうしてもこのチームでチャレンジして取りに行くのだという気持ちを全面に押し出し、挑戦を恐れないチームをみんなで作っていきたいです。結果はあとからついてくると思います。そういう気持ちを普段の部活動で出してほしいです。

 

 

――お忙しい中ありがとうございました!

 

(取材:萬代理人)

 

 

 

 

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