プール最終戦は、昨年2度の敗戦を経験している東農大と戦った。先週の勝利から1週間が経ち、さらなる快進撃を期待できた。第2Q終了直前に農大先制を許し、勢いを奪われたと思われた第3Q、PCからMF吉川大地(政4・慶應)がシュートを決め同点に並ぶ。しかし最終Q、農大が追加点をあげ、焦りを隠せない慶大は、チャンスをものにできず、1−2での悔しい敗戦を喫した。
平成31年関東学生ホッケー春季リーグ Bプール
4/20(土) 13:00試合開始 @駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
東農大 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 |
スタメン
GK 小川慶人(経2・慶應)
DF 望月慎之介(経3・慶應)、安田武大(政3・慶應)、高橋駿(政2・慶應)、飯室隼(経2・慶應)
MF 吉川大地(政4・慶應)、田畑智哉(政2・慶應志木)、中山正暉(経2・慶應)
FW 竹内佑太(政4・慶應)、前多亮佑(経3・慶應)、村上慧(法2・慶應)
先週に続き、駒沢で行われたこの試合。多くの観客と強い日差しのもと、熱い試合が繰り広げられた。
第1Q。敵陣プレーでスタートすると、4分最初のPCを獲得する。しかし放ったシュートをはじかれ先制ならず。徐々に自陣プレー時間が伸びると、後半はサイドでボールポゼッションを争うようになり、得点機をつかめない状態が続く。自陣でもDF望月慎之介(経3・慶應)らがパスで敵陣へボールを送り、繋げるもののそこからチャンスを作れず最初のQを終えた。
なんとか先制したい第2Qは厳しいスタートだった。農大ペースを崩せず、自陣プレーから抜け出せない。しかし4分FW前多亮佑(経3・慶應)、MF田畑智哉(政2・慶應志木)がうまくボールを運び敵陣へ進むと、そのまま2回目のPCを獲得。悔しくもここでのシュートは右に外れ、悔しさを噛み締めた直後6分、農大がカウンターで駆け上がり失点危機に。ここを救ったのはDF安田武大(政3・慶應)だ。すばやくサークル外へボールを送り難を逃れた。その後大きな試合展開なく前半終了かと思われた矢先、隙を見た農大がカウンターでサークルインすると、ワンタッチでシュート成功。まさかの失点を喫し、前半を折り返した。
前半終了間際の相手先制点に焦りさえある慶大、第3Qから必死の猛攻をしかける。1分に早速FW竹内佑太(政4・慶應)がカウンターで駆け上がり、レフトサイドからシュート。ここは得点とできなかったものの、6分、獲得したPCでMF吉川大地(政4・慶應)の放ったシュートが収まり見事同点にこぎつける。ぎりぎりの攻防戦を続けるも、その後点数の動きなく。勝負の行方は最終Qに託された。
第4Qは、第3Qの得点後も流れを作りきれなかった慶大が焦りのプレーを披露してしまう。開始わずか1分で農大にシュートを許し、ここでは失点を逃れたが2分、最初の農大PCをGKセーブで守ったものの続けて与えたPCで失点。ここから取り戻そうと必死に攻撃に向かうが、サークルインするもチャンスにできない場面は多々あった。焦りつつ放つパスでは繋げることができず、時間はあっという間に過ぎてしまい、無情にも試合は終了。1-2で屈辱を晴らすことはできなかった。
全体で見て大きな実力差は無かった。だからこそ「こちらのミスで(敗戦に)繋がってしまった」(田畑)と言える。ミスを減らし、チャンスをものにするというのは簡単に言えても実行するのは難しい。見えた課題を着実に改善していくことが重要だ。次戦は来月18日の順位決定予選。4週間の期間を経て、慶大ホッケー部男子がどのような変化を遂げるか。チームの成長はまだまだ途中段階だ。
(記事:津田侑奈/写真:五十右瑛士、林亮佑、八神諒汰)
次戦 5/18(土) VS駿河台大
試合開始時間未定 @明大八幡山グラウンド
◎関東学生ホッケー春季リーグ Bプール 星取表
| 慶大 | 明大 | 法大 | 東農大 | 勝ち点 | 得失点差 |
慶大 | × | ●2−8 | ◯3−2 | ●1−2 | 3 | −6 |
明大 | ◯8−2 | × | 4/28 | ◯5−0 | 6 | 11 |
法大 | ●2−3 | 4/28 | × | ◯3−2 | 3 | 0 |
東農大 | ◯2−1 | ●0−5 | ●2−3 | × | 3 | −5 |
以下、コメント
竹内佑太(政4・慶應)
——今日の試合を振り返って
チームの目標が王座に進むことで、今日の試合で勝っていれば進めたので、率直に悔しいです
——攻撃の手応えは
後半に畳み掛けるチームで、今日もいいところまでは攻めることができたましたが、あと一歩というところでゴールすることができなかったので、それが自分たちの弱さだなと思いました。
——先週の試合からどのような取り組みをしましたか
自分たちの攻め方、守り方を確認し、先週勝ったいいイメージを今週も出せるように練習してきました。
——チームの雰囲気は
今日の試合は通過点で、春リーグはまだ残っているので、切り替えて次の試合に向けて練習をしていこうと前向きな雰囲気でいます。
——順位決定予選に向けて
四年生として自分が点を取り、チームを勝利に導けるようなプレーをしたいと思っています。
田畑智哉(政2・慶應志木)
——今日の試合を振り返って
今日は結構点数が入りそうなところが多くて、逆に農大の攻撃はそこまで数は多くなかったんですけど、運が悪くて入ってしまったような感じだったので結構悔しいです。
——試合の中での相手チームの印象は
そんなに負けたと言うほど上手いなと思う感じはなくて、やはりこちらのミスで(敗戦に)繋がってしまったような印象が大きいです。
——攻撃面での手応えは
今まで春休みにずっとやってきたカウンターだったり速攻の部分は結構繋がっていてシュートまで持っていけたので、そこの決定率を上げていきたいなと思います。
——今後の課題は
ディフェンス面ではミスで失点まで繋がってしまっていたのでそのミスをなくすということと、オフェンス面ではシュートの決定率などの部分を上げていきたいなと思います。
——順位決定戦に向けての意気込みを
絶対に勝ちたいです。