【バスケ(男子)】1年生が鮮烈なデビューを飾り勝利/第68回関東大学バスケットボール選手権大会vs埼玉大

4月20日に開幕した第68回関東大学バスケットボール選手権大会。第3シードの慶大は3回戦から出場。フレッシュな1年生もベンチに加わり、2試合を勝ち上がってきた埼玉大を迎え討つ。この試合で勝利し、リーグ戦で1部優勝を果たした東海大戦への切符を掴むことはできたのだろうか。

 

2019/4/28()@獨協大学

第68回関東大学バスケットボール選手権大会vs埼玉大

 

Q

Q

Q

Q

合計

慶大

21

20

21

2789
埼玉大15

17

13

13

58

慶大スターティングメンバ

 

#4 山﨑純 (総4・土浦日大)

 

#5 髙田淳貴(環4・城東)

 

#6 工藤翔平(政4・慶應)

 

#8 甲谷勇平(環3・東山)

 

#14 人見快(法2・慶應志木)

1Q開始後早々にインサイドで埼玉大に先制点を許してしまった慶大。その後得点を試みるもののボールをゴールに嫌われてしまい、攻撃のリズムが整わないまま埼玉大に5点リードされる。このままでは相手に飲み込まれるわけにはいかない慶大は山﨑・髙田を中心にタフショットを決め流れを変えた。すると1Q中盤、大学バスケ初出場の水谷祐葵(みずたにゆうき・環1・四日市工業)が交代直後に3ポイントを決める。水谷に触発され気勢を揚げた慶大は21―15でこのQを終える。

 

1Q同様、埼玉大に先制点を決められ始まった第2Q。しかしすぐに髙田がインサイドでバスケットカウントを獲得し点差を縮めさせない。山﨑の技ありのジャンプショットや、岩片悠馬(環3・広尾学園)の体を張ったリバウンドからのゴール下でのタフショットなどで得点を重ねる。水谷に続き初出場を果たした蛇谷幸紀(じゃたにこうき・環1・近大付属)はオフェンスリバウンドを勝ち取ると、そこから山﨑がフリースローを獲得しチャンスを繋げた。慶大はリードを広げ41―32で後半へ。

安定の存在感を見せた髙田

3Q、髙田が自らリバウンドを取りセカンドチャンスを決め先制。今期力を入れているディフェンスで山﨑や人見が魅せ、埼玉大に攻撃のチャンスを作らせず連続得点。攻守ともに流れを自分たちのものにした慶大は、髙田のスティールから山﨑が速攻でレイアップを綺麗に決め切るなど2大エースが貫禄のある連携を見せ、点差を17に広げ最終Qへ。

岩片はインサイドで奮闘

最終Qは慶大の独壇場となった。岩片がインサイドで奮闘し連続でセカンドチャンスからの得点を決める。その後この日途中出場の泉友樹雄(経4・慶應志木)が相手の隙をついてスティールするとそのまま速攻でレイアップを決める。オフェンスのスピードも早まる中、甲谷のアシストを受けた人見が得点。慶大は埼玉大に得点のチャンスを与えることなく、13得点を連続で決めた。そして試合は残り1分30秒の場面でこの日3人目のルーキー肥田大輝(ひだひろき・総1・福大大濠)が登場、津野地宥樹(政3・慶應志木)のアシストを受けスピードとキレのある得点を決めた。最後は泉がこの試合2つ目となるブザービーターを肥田のアシストを受け決めきり89―58で試合を終えた。

デビュー戦を果たした1年生
(左から)蛇谷・肥田・水谷

試合開始直後はなかなかリズムの作れない時間が続いたものの、山﨑・髙田を中心に見事立て直しに成功した慶大。京王電鉄杯を怪我で離脱していた岩片もコートに戻りインサイドでの貢献を見せた。途中出場ながらもこの試合で華々しいデビューを飾った1年生トリオ水谷・蛇谷・肥田。与えられたプレータイムは短かったものの、3人はともに鮮烈な印象を観戦者にもたらしていた。次戦は昨年リーグ戦1部で優勝した東海大へ挑む慶大。フレッシュな顔ぶれも加わり勢いに乗る中で、王者相手にどのような試合展開を見せるのか。試合開始のブザーが待ちきれない。

(記事:船田千紗・写真:染谷優真)

 

岩片悠馬(環3・広尾学園)
―試合を振り返って
自分が徹底しなければいけないリバウンドなどは徹底できていたと思うのですが、1・2回抜けている場面があったので、その部分を次から気を引き締めてやっていけたらと思います。

―怪我の離脱で久しぶりの試合でした
京王電鉄杯といういい練習の機会に出られなかったので悔しい部分はありました。その分他の練習の場面とか試合で取り戻していけるように頑張っていきたいと思います。

―スティールやブロックなども見られたが
フットワークのメニューも変わって、だいぶ足が動くようになってきたので、その中で自分にもできることは徹底していきたいです。

―ファールトラブルもあったが
自分がもともとフィジカルが弱くて相手を押してしまう癖があるので、そこは練習から直していけばファールも減っていくと思っています。

―東海大との試合に向けて
大学1位のチームと戦える貴重な機会なので、無駄にしないようにしっかりとやるべきことをやって、いい試合ができたらと思います。

水谷祐葵(環1・四日市工業)
―デビュー戦を振り返って
最初の方は少し緊張したのですが、後半になるにつれて自分のプレーが少しでもできたのかなと思います。

―出場直後に3ポイントを決めました
たまたま打ったシュートが入ったので、大学初めてのシュートが決められたということはとても嬉しく思います。

―高校と大学の違いは感じましたか
高校と大学ではやはりフィジカルの差があって自分にはまだまだ足りていないと思うので、今後より筋トレなどに取り組んでいって、当たり負けしない体を作っていきたいと思います。

―慶大バスケ部の雰囲気は
先輩方もみなさんやる気あふれていてとても高いレベルでプレーしているので、自分がその流れの足を引っ張らないように気を引き締めて毎日練習に取り組んでいきたいと思います。

―4年間の目標は
目標としては今チームが2部リーグなので1部リーグに昇格することと、個人的にはチームに貢献できるようにひとつひとつしっかりとプレーしていきたいと思います。

蛇谷幸紀(じゃたにこうき・環1・近大付属)
―今日初出場でしたがいかがでしたか
緊張していて最初のプレーでターンオーバーしてしまいましたが、その後自分のやれることを頑張ってやろうと決めて、リバウンドを徹底してプレーしました。

―プレーで良かった点は
身長を活かしたプレーでリバウンドと、今日は出来なかったんですけどブロックとかも積極的にやっていきたいと思っています。

―課題は見つかりましたか
とりあえず落ち着いてプレーして、ボールのキープ力と球際の強さをもっと意識して上げていきたいなと思っています。

―高校とのレベルとの違いは感じましたか
フィジカルの差が大きくて、今日の相手はあまり大きくなくてまだ高さでカバーできる部分があったんですけど、もっと上のレベルになったら高さも自分とあまり変わらなくなると思うのでもっとフィジカルを鍛えて通用するようにしていきたいと思います。

―4年間でどのような選手になっていきたいですか
動けるゴツい身体を目指してオールラウンダーで縁の下の力持ちのようなプレイヤーになれたらなと思っています。

肥田大輝(ひだひろき・総1・福大大濠)
―今日初出場でしたがいかがでしたか
緊張はしましたが練習通りのことをすれば結果は出ると思ったのでそこをしっかり気持ち持って入りました。

―得点も決めました
先輩がいいパスを出してくれたので、それは先輩に感謝です。

―高校とのレベルの違いは感じましたか
僕自身身体が小さいのでスピードとか小手先のテクニックだけではボールキープできない部分があって、これからしっかり食べて身体を鍛えていかなければいけないと思いました。

―プレーで良かった点は
高校からそこは変わらないところで、声を出したり積極的なプレーを心がければ自然と自分のプレーになると思うのでそこはしっかりやっていきたいと思います。

―4年間でどのような選手になっていきたいですか
自分だけでプレーできていると思わずに周りの人にしっかり感謝して、チームを盛り上げられる選手になっていきたいです。

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