法大との開幕戦は2点差での勝利を収め、幸先よくスタートしたこのリーグ。2戦目の相手は昨季1位の明大だ。第1Qは相手の技術に押されながらも無失点で抑えるが、第2Qは4分、ついに明大に先制点を許してしまう。その後もチャンスメイクできず第3Qは明大シュートをGK小川慶人(経2・慶應)がセーブするも直後のこぼれ球を打ち込まれ失点、7分も同様にこぼれ球を打ち込まれる形で3点目の失点を喫する。最終Qも守りきるが攻撃は決められず、0−3で敗戦した。
令和元年関東学生ホッケー秋季リーグ Aプール
9/21(土) 17:20試合開始 @大井ホッケー競技場サウスピッチ
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
明大 | 0 | 1 | 2 | 0 | 3 |
スタメン
GK 小川慶人(経2・慶應)
DF 望月慎之介(経3・慶應)、安田武大(政3・慶應)、片岡賢治朗(経3・慶應)、飯室隼(経2・慶應)
MF 吉川大地(政4・慶應)、田畑智哉(政2・慶應志木)、中山正暉(経2・慶應)
FW 竹内佑太(政4・慶應)、前多亮佑(経3・慶應)、村上慧(法2・慶應)
ホッケーでは珍しくナイターでのプレー、そして応援指導部も駆けつけ、普段とは雰囲気の異なる中で試合は行われた。
第1Q。明大ボールの時間が長く、なかなかマイボールにできない慶大。一旦ボールを持ったと思うと、明大の見事なトラップでパスカットされチャンスに繋げられないもどかしい展開が続く。13分には明大PCを許しシュートが放たれたが、ここはGK小川慶人(経2・慶應)のファインセーブが光り失点とせず。0−0で第2Qへ続く。
得点したい第2Q。1分、サークルインした慶大はそのままPCを獲得。ストップも成功し、MF吉川大地(政4・慶應)が正面からシュートを打ったものの、相手DFに阻まれ得点とできない。その直後明大がボールを奪いそのまま駆け上がってサークルインすると、すかさずGK小川、DF望月慎之介(経3・慶應)がセーブし難を逃れた。後半も自陣プレー時間が長く、得点機を見出せないま1点ビハインドで前半を折り返す。
追いつきたい第3Qは自陣プレーに徹した。3分に明大がサークルインするとすぐにシュートされ、これはGK小川が守るもこぼれ球を押し込まれ失点する。7分にまたも明大がサークルイン、そのままシュートされたが一度は抑える。ところが直後またもこぼれ球を押し込まれ3点目の失点を喫した。取り返したい慶大は終了間際、FW前多亮佑(経3・慶應)が敵陣にボールを運び、右サイドからサークル内にボールをパスしシュートが放たれたが、悔しくも試合終了のホイッスルが鳴った後、ゴールは認められなかった。
無得点のまま最終Qが始まる。2分には早速明大にチャンスを与えてしまい、なんとかGK小川がセーブ。得点機を探す慶大は8分、自陣からDF望月が敵陣のFW塚本大吾へロングパス、それをDF安田武大(政3・慶應)へパスしチャンスに。しかしシュートには至らず。いよいよ焦りも見え始め、敵陣プレー時間が長くなる慶大であったが、粘り強くサークルインを狙い続けた。しかし得点をあげることなく試合は終了。開幕2連勝とはならなかった。
「こちらが1点も取れなかったことが悔しいです」(中山)と、無得点に終わってしまったことはこの試合での反省点である。確かに明大とは地力の差があることは否めないがチャンスは確実にあった。チャンスを生かしきれるかどうかが今後の慶大の明暗を分けるだろう。来週の駿河台大戦はプール戦最後であり、勝利はもちろん大量得点することが求められる。上位進出を目指し、これからも慶大の成長は続く。
(記事:津田侑奈/写真:澤田夏美、國本葉月)
次戦 9/29(日) VS駿河台大
13:00 試合開始 @大井ホッケー競技場ノースピッチ
◎関東学生ホッケー春季リーグ Aプール 星取表
| 慶大 | 明大 | 法大 | 駿河台大 | 勝ち点 | 得失点差 |
慶大 | × | ●0−3 | ◯4−2 | 9/29 | 3 | −1 |
明大 | ◯3−0 | × | 9/29 | ◯5−2 | 6 | 6 |
法大 | ●2−4 | 9/29 | × | 9/22 | 0 | −2 |
駿河台大 | 9/29 | ●2−5 | 9/22 | × | 0 | −3 |
以下、コメント
中山正暉(経2・慶應)
──今日の試合を振り返って
今日はみんな強い気持ちで(試合に)入ることができて良かったんですけど、気持ちを出し切ることができなかったので、次明治と当たるときは、(試合の)最後みんなが足をつっているくらいに、全部出し切りたいと思っています。
──明大に先制された時の心境は
1点目は大事だとずっと言われていたので、向こうに先制点を与えてしまって焦りもあったのですが、みんな取り返す気持ちが折れなかったので上手くカバーできたと思います。
──0−3というスコアをどう捉えていますか
勝つ気ではいたので、そもそも失点を許してしまったことも差がついてしまったということもそうですが、こちらが1点も取れなかったことが悔しいです。
──攻撃の手応えは
うちはカウンター攻撃というものをやっているんですが、サイド展開もなく雑になりすぎてしまいました。
──敗因はそこにあると考えますか
あまり綺麗に攻めきれず、みんな焦ってたところはそうだと思います。
──次戦に向けて意気込みをお願いします
勝ち点負け点関係なく、点をいっぱい取りたいです。(次戦は)通過点なので駿河台には絶対勝たないといけないし、それでまた明治に当たるかもしれないので、来週は余裕を持ちつつ勝ちたいと思います。
藤代茜利(経1・慶應義塾)
──今日の試合を振り返って
練習でやるべきことは出来ていたんですけど、個人個人の力を十分に発揮できたかというとそうではなくて、決めきれば勝てるというシーンが何度かあって、そこは攻撃陣の得点力が鍵になった試合だったのかなと思います。
──ご自身のプレーはいかがでしたか
長所を生かしきれたかというと全然そうではなくて、明治の実力の方が上というところでやるべきことが十分にできなかったので、悔しいです。
──今日のゲームプランは
ナイターでやる公式戦が初めてで、スクープを狙っていくのが僕たちの戦術だったのでそれはできたんですけど、うまくはまらなかったというか、やりきれなかった部分がありました。
──今日の敗因は
やるべきことができた中でも個人個人の実力を発揮できていないというところと、それぞれが噛み合わずに戦術通りいってもうまくいかないシーンが何度かあったということですかね。
──これからのリーグ戦はどのような活躍をしていきたいですか
春リーグから試合に出させてもらっていて、ここまでこれといった活躍は出来ていないので、次の駿河台戦では上に行くために得点が必要なので、自分から得点を狙っていきたいと思います。
──次戦に向けて意気込みをお願いします
まずは得点を自分で取ることを目標にしたいのと、勝つことが必須かなと思います。