昨年2勝している江戸川大に、手に汗握る展開を繰り広げたものの2点ビハインドという手の届く範囲であえなく敗れてしまった慶大。江戸川大の留学生センター・ジャガニーのインサイドでの活躍を抑えることができなかったことは大きな課題になっているだろう。慶大はリーグ戦初戦で白星を掴み取ったものの、明星大は2人の留学生を擁している。前半戦での悪い流れを今回こそは断ち切り、順位浮上に向け良い走りだしをすることは出来たのか。
2019/10/06(日) @東洋大学総合スポーツセンター | |||||
第95回関東大学バスケットボールリーグ戦第12節vs明星大 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 16 | 22 | 16 | 21 | 75 |
明星大 | 19 | 16 | 25 | 21 | 81 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
| #4 山﨑純 (総4・土浦日大) | ||||
| #5 髙田淳貴(環4・城東) | ||||
| #6 工藤翔平(政4・慶應) | ||||
| #10 岩片悠馬(環3・広尾学園) | ||||
| #16 水谷祐葵(環1・四日市工業) |
工藤が堂々と3ポイントを決め慶大の攻撃が始まった。直後、この日リーグ戦開幕後始めてのスターティングメンバーに選ばれた水谷が連続で肩の力の抜けた3ポイントをカウント。勢いに乗ったかのように思われた慶大だったが、高さのある留学生センターにインサイドでの得点を重ねられてしまい主導権を握ることができない。苦しい状況の中で、髙田がファールレック後着実にペイント内でジャンプショットを決め16―19で第2Qへ。
両者得点の入らない時間が続く第2Q。明星大にフリースローを与えてしまうものの、泉友樹雄(経4・慶應志木)が3ポイントを決めグッと点差を縮めた慶大。泉に続き、波に乗った山﨑が2本の3ポイントを沈め逆転に成功した。慶大の勢いを止めようと明星大はタイムアウトを要求するものの、慶大は蛇谷幸紀(環1・近大付属)のインサイドでのバックシュートでさらに勢いを増す。明星大が逆転を狙うものの、山﨑のアシストを受けた髙田のバスケットカウントで安定感を見せた慶大は3点のリードで第3Qへ。
第3Q開始早々、人見のアシストから山﨑が早いトランジションの中で3ポイントを決め点差を開いた慶大。その後髙田がインサイドに自ら切り込みジャンプショットを決めこのままリードを広げていくかのように思われた。しかしなかなか攻撃を得点に結び付けられない。その間に明星大に連続得点を決められ一気に差を詰められてしまう。このまま逆転される訳にはいかない慶大は、岩片がインサイドで得点するなど健闘するものの、明星大の勢いに飲まれてしまい6点ビハインドで最終Qへ。
再び逆転し、連敗を避けたい最終Q。工藤がインサイドでボールへの執着心を見せオフェンスリバウンドを取り岩片へパス、岩片はそのボールをセカンドチャンスの得点に繋げた。その後も勝利への気持ちの強さを見せた山﨑がステップインしバスケットカウントを獲得。山﨑のアシストを受けた髙田が3ポイントを決め再び逆転に成功する。しかしリードも束の間、明星大にインサイドで得点を重ねられ一進一退の状態に。順大戦でようやく手にしたかのように思われた「接戦の中で勝ち切る力」を、出す幕なく試合終了のブザーを迎えた。
またしても接戦を落とし、黒星を重ねてしまった。勝利のためボールへ食らいつき逆転する姿には見ている者には伝わる熱さがあった。しかしスポーツに勝敗は付きものだ。残す戦いは10試合。もうこれ以上負け続ける訳にはいかない。慶大は現在12チーム中11位。触れたくはない話題ではあるが、下位2チームは有無を言わせず3部へ自動降格してしまう。慶應らしさを勝利へ結びつけられるか。疲労もたまり始めるシーズン中盤、誰1人欠けることなく、最後の最後まで走り抜けますように。
(記事:船田千紗・写真:染谷優真、佐藤有)
髙田淳貴(環4・城東)
─ ─今日の試合を振り返って
昨日もそうだったのですが、やっぱり4Qの勝負所まで接戦になっているゲームをどうしても取りきれない流れが続いてしまっているので、本当にどうにかしないといけないなっていう気持ちが大きいです。
─ ─個人として昨日よりも積極的にシュートしていました
強気で終始やってはいたのですが、やっぱりいくら点をとっても最終的に勝ちがついてこなかったら何の意味もないですし、チームのためにというプレーはまだまだできたと思うので、そこは反省すべきポイントかなと思います。
─ ─チーム全体として4Q中盤からミスが続いていました
負けが込んでいて流れが悪いという、どんどん悪い方向に考えてしまっているのがプレーに出てしまったと思うので、来週落とせない試合もありますし、順大戦での強気でやれば結果が出るというのをもう1回思い出してやっていきたいと思います。
─ ─後半戦がスタートしました
拓大戦・中大戦は点差が開いたのですが、それ以外はどちらが勝ってもおかしくなかったゲームだったので、2週目は最低でも8勝しなければいけないですし、中大と拓大にも強気でやっていかないと、下がまた見えてきてしまうので、気持ちを入れ替えてしっかりやっていきたいです。
─ ─次戦に向けて
まずは山梨学院大に勝つしかないので、なにがなんでも勝ちにいきたいと思います!
水谷祐葵(環1・四日市工業)
─ ─今日の試合を振り返って
個人的な部分で言うと、最初の方はシュートが入ったんですけど、後半疲れが溜まるにつれてシュートがぶれて入らなくなったのが自分としては悔しいなと思います。
─ ─初の先発出場でしたがどのような役割を任されましたか
明星大のガードが結構ドライブをしてくる選手だったのでそこをしっかり止めろと言われました。
─ ─勝敗を分けたポイント
慶大の流れの時間帯もあったんですけど、後半の勝負どころで自分たちのシュートが入らなかったところです。そこで留学生を中心として点を重ねられてしまったのが敗因かなと思います。
─ ─後半、僅差のところで出場されました
時間もなくて、点差も5、6点ある中で、素早い攻めじゃないと時間的に間に合わないし、ディフェンスとしては決められたら厳しい展開になるので、もらったらいく!っていう気持ちでプレーしました。
─ ─来週に向けて
来週3連戦なんですけど、リーグ戦2周目に入って順位も結構下の方にいるので、3連勝するという気持ちで一戦一戦、自分ができるベストなプレーをやりたいと思います。