学生日本一を決める日本学生氷上選手権大会、通称インカレが北海道釧路市で開幕した。世界選手権代表選手なども出場したハイレベルな今大会。大会2日目、女子7・8級には慶大から鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)が出場。ほぼノーミスの演技を披露し、見事フリー進出を決めた。
1月5~7日 第92回日本学生氷上選手権大会
@日本製紙アイスアリーナ
☆大会結果
クラス | 選手名 | 学部学年・出身校 | 点数 | 順位 |
女子7・8級 | 鈴木星佳 | 総4・慶應湘南藤沢 | 46.58点 | 19位 |
第2グループ第1滑走で登場した鈴木。4年連続の出場となったインカレも今回で最後だ。「自分のスケートを自分で表現しよう」と心に決め出場した。演技前、コーチに「最後まで上を向いて」と送り出され、大歓声の中、最初の位置へ。まず、冒頭のダブルアクセルを成功させる。続いて、トリプルサルコウ、ダブルトーループのコンビネーションジャンプも決めた。最後のジャンプのトリプルトーループも着氷。「今の自分を見てもらおう」と気持ちを込めて踏んだステップは、多くの観客の心をつかんだだろう。演技終了後、最後のインカレでというプレッシャーもかかる中で、今まで練習してきたことを発揮できた嬉しさからガッツポーズも飛び出した。
ミスの少ないハイレベルな大会の中で、35人中24人が出場できるフリーに進出を決めた。フリーでは、ショートプログラムの楽曲「My Way」の歌詞のように、今までやってきたことを信じて演技する鈴木の姿に期待したい。
(記事:高井真衣、写真:相川環)
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以下、選手インタビュー
鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)
――今日の演技を振り返って
最初のジャンプに行くときに、すごく緊張したのですが、今自分の練習してきたことが出し切れたので、それはすごくよかったなと思っています。
――今回のショートプログラムはどのような気持ちで臨みましたか
「My Way」の歌詞がすごく好きなので、それを表現したいと思っていました。今までやるべきことをやってきたのだから、自分のスケートをみんなに見てもらいたいと思って、今の自分を見てもらおうと思って、演技しようと決めていました。
――演技前、コーチとはどのようなお話をされていたのですか
「やるしかないよ」と言われて。自分の中で気持ちが焦ったり緊張したりすると、下向いちゃう癖があるので、「最後まで上向いて演技しなさい」という風に言われました。
――最後ガッツポーズされていましたが
最後のインカレって、上手くやりたいとかみんなに見てもらっているとかで、気持ちが余計緊張したりとか、空回りしたりとか、多分いろんなことがあると思うのですが、上手くやりたいとか、今までやってきたとか、できるかなとか、いろんな気持ちの中で、やってきたことをしっかり出せたのが嬉しかったのでガッツポーズしちゃいました。
――4年連続インカレ出場ですが、今回はどのような気持ちでインカレに出場していますか
最後ではあるのですが、それなりにみんな期待して見てくれているとは思うのですが、あくまで自分のスケートを自分で表現しよう、自分にできることを1つずつやろうっていう気持ちを持つようにして、あんまり最後だ、最後だ、と思わないように意識していました。
――明日のフリーに向けて
去年インカレはショートを目標にしすぎてフリーで何やっていいか分からなくなって失敗した、っていう経験から学んできたつもりなので、フリーもいっぱい練習してきたので、それを出すだけだと思って、思い切りやりたいと思います。