新型コロナウイルスの影響で様々な大会が中止、延期を余儀なくされた今シーズン。例年6月に開催される早慶バレーボール定期戦も異例の12月開催となり、両校にとってシーズン最終戦、同時に4年生の引退試合となった。今年で84回を数える伝統ある早慶戦、勝利こそ逃しているものの、ここ2年はフルセットに持ち込む大接戦を繰り広げている。今年こそ勝利をと王者・ワセダに挑んだ。
2020年12月19日(土)
第84回早慶バレーボール定期戦
@上井草体育館
得点 | ||
慶大 | セット | 早大 |
22 | 1 | 25 |
24 | 2 | 26 |
18 | 3 | 25 |
出場選手(サーブ順) | ||
ポジション | 背番号 | 名前(学部学年・出身校) |
S | 29 | 高倉真古都(商2・慶應) |
WS | 23 | 小出捺暉(環3・駿台学園) |
MB | 9 | 清水柊吾(総4・広島城北) |
OP | 2 | 松本喜輝(環1・九州産業) |
WS | 1 | 吉田祝太郎(政4・慶應) |
MB | 19 | 樫村大仁(環4・茨城高専) |
Li | 7 | 永田将吾(総3・高松) |
途中出場 | 14 | 赤川拓(総4・横手) |
| 15 | 加藤靖丈(商3・慶應) |
| 6 | 島田航希(経1・慶應) |
| 5 | 宮川郁真 (総3・松本県ヶ丘) |
悲願の早慶戦勝利を掲げて始まった第1セットは、小出捺暉(環3・駿台学園)がブロックアウトを取り、先制点をもたらすと、その後も清水柊吾(総4・広島城北)を中心に2連続でブロックポイントをあげるなど、上々の立ち上がりを見せる。中盤にはサイドアウトの応酬、両者譲らぬ展開が続いたが、早大ブロックに攻撃を阻まれるシーンも増え、徐々に差が開いてしまう。最後まで粘りを見せる慶大だったがあと一歩及ばず、22-25でこのセットを落とした。
第2セットは序盤から一進一退の攻防が続いた。相手のミスにも助けられ点差を徐々に広げると、松本喜輝(環1・九州産業)のサービスエースも決まり流れを掴んだ慶大。吉田祝太郎主将(政4・慶應)の渾身のスパイクでブロックアウトを取ると15-10と大きくリードし、相手にタイムアウトを使わせた。しかし、早大の多彩な攻撃が光り始め、19-19と同点に追いつかれてしまう。終盤、リードを奪いたい慶大は、センター線からの速攻で果敢に攻め込んでいく。途中出場の宮川郁真(総3・松本県ヶ丘)の強打や樫村大仁(環4・茨城高専)のブロックで得点を重ね、1 度はセットポイントを握ったものの、最後はデュースを決めきれず、連続でセットを落としてしまう。
後がない第3セット。対する早大は1、2セット目と異なり、4年生がコートに入り、全カレを制したフルメンバーでこのセットに挑んできた。今シーズン1年生ながら慶大のOPととして得点を量産してきた松本のスパイクで始まったが、相手の洗練された攻守の前に常にリードされた展開が続く。15-12の場面、清水のサービスエースでブレイクを果たし、相手に詰め寄る。しかし、慶大のミスが相次ぎ21-14と大きくリードを許してしまうと、最後まで相手の素早いトスワークの前に、リズムを掴むことができず、セットカウント0-3、ストレートでの敗戦となった。
試合後、人一番のキャプテンシーで今年のチームを引っ張ってきた吉田の目には涙が溢れた。いかなる時も貪欲に勝利を目指して戦う4年生の姿は、来年以降のチームの糧になることだろう。今年度で退任となる宗雲監督は、「慶應のバレーを突き詰めてほしい」と今後への期待を語った。自分たちの目指すチームへ、慶應のバレーを突き詰めたその先に「1部復帰」、さらには「日本一」が待っていること信じて。
(記事・写真:持丸嘉昭、宮崎柚子、田中瑠莉佳、藤澤薫)
以下、コメント
宗雲健司監督
――今日の試合を振り返って
まず早稲田さんが1、2セット目は(今までの)スタメン3人くらいしか入ってなかったけど、強いですね、総合力が。慶應の方も、ちょっとメンバー変わったりしてて、急造とはいえ、何とか形になったので、よくやったと思います。
――監督として見守る最後の試合になりました、何か思う所はありましたか
いや、特別ないですよ。私のチームというよりも選手が主体なので、個人的な感情というのはないですね。毎試合大事な試合だったので、そのなかの一つでした。
――彼らの姿はどう映りましたか
試合を何とかしようということでいっぱいで、そこまで私にも余裕がなかったです。一生懸命やってくれてました。
――4年生に向けて
12月のここまで試合するってことは(今まで)なく、コロナで試合がなかったり、色々あったんだけど、よく最後までチームを離れずにやってくれたので感謝しかないです。
――これからの世代に向けて
監督を退くので、何か言うっていうのも差し出がましいですけど、慶應のバレーってどんなバレーだっていうのを突き詰めてもらいたいかなと個人的には思うけども、それも含めて、これからの現役の子たちが考えていくことなので、出しゃばらずにいます。
――最後に
ケイスポさんには、選手を鼓舞してもらったり、いい機会をたくさん作ってもらって、特集も組んでもらったり、ある意味私もケイスポさんを利用しながら、選手のモチベーション上げるとか、そういう事させてもらってたので、本当にありがたかったです。私の周りの人たちもケイスポで記事見たよって、言ってくださる方が非常にいっぱいいらっしゃったのでケイスポさんには感謝感謝です。
吉田祝太郎主将(政4・慶應)
――今日の試合を振り返って
一言でいうと悔いは残っていないです。僕らがやろうって言っていたことは全部できたので、やりきったなって感じですね。
――主将を務めた1年間でした
上手くいった部分も上手くいかなかった部分もあって、最終的には上手くいかなかったんだけど、上手くいかなかったなりに、この働きかけ方じゃだめなんだなっていう勉強にもなったので、無駄じゃなかったし、自分にとってはプラスになった1年だったなと思います。部員のみんなには感謝したいです。
――勝利への執念は伝えられましたか
それは下級生がどう捉えるかなんで、僕の100%はできたかなと思います。僕は悔いないです。あとは下級生がどう捉えるかなので。
――同期に向けて
同期でぶつかったりすることもあったんですけど、最後の2週間、特に4年生は一つになってたし、そのおかげで最後は頑張れたなと思っているので、本当に感謝したいです。
――監督に向けて
監督は常に勝ちたいっことを念頭に置いてリーダーシップを取って牽引してくれたってことで感謝したいのと、個人的に僕が塾高に入ったのも監督の影響が強くて、監督が僕が中学生の頃に、スカウトってわけではないんですけど、慶應っていう道もあるよっていうのを見してくれて慶應に入ったので、僕自身は慶應来て、この4年間も含めて良かったなと思うし、監督がいなかったら今の僕はないと思うんので、そういった所にも感謝したいです。1年間、そして10年以上チームを引っ張ってくれてありがとうございました、お疲れさまでしたと伝えたいと思います。
――後輩に向けて
今年1年は僕の正義を押し付けてしまったので、悪い意味ではなくて、来年からは好きなように、下級生のやりたいように、いいチームだと思うようにプレーして欲しいし、それがいいチームになることにつながると思うので。自由に、伸び伸びしたバレーをやってほしいです。
樫村大仁副将(環4・茨城高専)
――今日の試合を振り返って
今日の試合も全カレと一緒で対策が出来ていて、上手くいったんですけど、個人としては最後っていう重圧からすごい緊張してしまって、思ったようにプレー出来ませんでした。
――4年生として最後の試合となりました
3セット目とか特に最後っていう意識してしまって、どんどん胸が苦しくなるというか、意識的にはすごいありました。
――副将としてチームを支えた一年間でした
うちのチームは副将というより、主将がぐいぐい引っ張っていってくれるチームだったので、祝太郎がよく頑張ってくれて、正直僕は何もしてないですね。本当に頼りになる主将で、みんながついていった一年だったなと思います。
――この4年間を振り返って
1部、2部と山も谷も経験しているチームで、本当に喜怒哀楽全てを経験したような波のある4年間だったなと。自分たちで考えることも多かったし、今振り返ると、あっという間ではなくて、すごい充実していて、長かったなと思います。
――これからに向けて
大学生と違って、もう一段階レベルが上がって、高さも速さも上がって、入る瞬間とかはやることは限られてくると思うんですけど、その都度都度で自分の課題とか見つけて、またステップアップできればと思います。
――監督に向けて
僕は全然強豪校出身でもないし、こんな僕を見つけてくれて、結果的に将来はバレーボールでやっていくという道を作ってくれたという部分で大きな要因なので、本当に感謝してます。長い間お疲れさまでしたと伝えたいです。
――後輩に向けて
来年コロナとかどうなるか分からないですけど、僕らの目標だった「日本一」、「1部復帰」を果たして欲しいと思います。
赤川拓(総4・横手)
――今日の試合を振り返って
エースとして祝太郎がいつも以上に責任を感じて、頑張ってくれたというのが一番うれしいですね。自分もそうしてもらいたくて今まで支えてきて、自分はピンチサーバーの立ち位置なんですけど、技術もみんなとお互いに磨いてきて、今日の結果になってしまったことは残念なんですけど、やることはやったかなと思うので、悔いはないですね。出し切りました。
――4年間を振り返って
自分はみんなに迷惑をかけてしまったこともあって、みんなには申し訳ないなと思いつつも、みんな突き放したりしないで、優しくて、同期に恵まれたなと。最初は遊ばなくて仲悪いって言われてたんですけど、だんだんコミュニケーション取れてきて、最後にはまとまれたことは感動しました。
――監督に向けて
宗雲監督には本当にお世話になって、自分が何か問題を起こした時も、自分のことを思ってどうするかっていうのを長い間考えてくれて、呆れながらも、親身に寄り添って考えてくれたのが一番感謝すべきところかなと思います。長い間お疲れさまでした。
――後輩に向けて
またコロナの影響で試合ができない期間が続くと思うんですけど、自分の伸ばすべき所がどこなのかを自覚して、周りを頼って教えてもらって、それをもっと指導者や周りに向かってアピールするっていうのが、自分が伸びる一番の秘訣なのかなと思うので、恥じないで自分を前面に押し出すってことを忘れないで、頑張って欲しいです。
加藤真(商4・慶應)
――今日の試合を振り返って
予測してたメンバーと少し違くて、その対応に少し戸惑ったというのはあるんですけど、序盤に取り切りたかったなというのはありますね。3セット目は、全カレでもすごい強かったチームだったので力の差を感じて、納得の負けだったかなと思います。
――今年の1年を振り返って
監督もおっしゃってたんですけど、始まった時の熱量を維持するのが一番難しくて、始まった時すごいいいチームができそうな感じが見えていたなかでの、コロナだったので、すごい悔しさはあって、コロナ明けて、立て直そうってなったんですけど、4年生の力が足りなくて、チームをまとめきれなくて、そこに対しても悔しいと思ってますし、下級生に対しても申し訳ないなと思う部分もあって。でも最後までやり切れた達成感は自分のなかであるので、いい経験できたかなって感じですね。
――4年間を振り返ると
なんやかんや現役生活のなかで半分くらい試合に出れていたので、そこは充実してましたし、今年は特に高校から来た島田(島田航希=経1・慶應)とか、自分のポジションに近くて、彼の方が上手いと何となく分かっていたので、抜かれるまでは頑張ろうと思ってたんですけど、今年はなかなか試合出る機会もなかったので、そこはすごい悔しさはあったんですけど、トータルで考えるとすごい充実したシーズンだったかなと思います。
――同期に向けて
結構わがままに色んなことを言ってきた面もあるので、そこを温かく受け入れてくれたことには感謝しつつ、4年間頑張ってきた同期なので、これからもお互い支え合いながら、社会人になっていきたいなと思います。
――監督に向けて
監督とは、コロナ明けてからすごい話す機会が増えて、チームのことだったり、メンバーのことだったり、どうしたらチームが1つになれるかを話し合えて、そこを監督と選手のつなぎ役を上手く出来たのかなと思うんですけど、監督と上手くコミュニケーション取れて、どう考えてるのかとも知れて面白かったですし、今年のチームはすごい難しかったと思うんですけど、支えてもらっていたので感謝しかないです。
――後輩に向けて
まずは「1部昇格」を目指して欲しいっていうのと、バレーボールが楽しいということを忘れないで欲しくて、バレーボールが楽しいから一生懸命やる、バレーボールが楽しいから強くなるって所を忘れずやって欲しいなと思います。
清水柊吾(環4・広島城北)
――今日の試合を振り返って
降(降小雨=商2・慶應)がケガしてしまって、代わりに自分が入って、そういった意味では最後に試合がに出れてよかったなと思う反面、結果が出なくて、応援してくれている方々に申し訳ないなってのはあるんですけど、自分の活かすべきところは活かせたかなと思います。
――この1年を振り返って
今年はコロナ期間何もできないっていう時期があって、モチベーション作りが難しい1年ではあったんですけど、それでも同期とも何回もミーティングをして、最後までやり切ろうってなってからは1日1日充実して練習できていたので、本当にいい経験だったなと思います。
――同期に向けて
ありがとうございました。
――監督に向けて
元々広島県のそんなに強くもない高校の僕を見つけていただいて、声かけていただいて、今こうやっていい経験させてもらっているので、そこに関しては感謝しかないです。今後は監督への感謝を後輩たちに還元できたらいいなと思います。
――後輩たちに向けて
この1年は頼りない4年生だったと思うんですけど、最後までついて来てくれて、今日の試合は声も出してくれてて、すごいやりやすい雰囲気を作ってくれたし、その勢いで来年試合があれば、しっかり1部に戻って、僕らが出さなかった結果を残してもらえればと思います。応援してます。
増田広樹(法4・水戸第一)
――今日の試合を振り返って
結果としては3-0で負けたけれど、今までみんなで頑張ってきた結果でもあると思ってます。
――今年1年を振り返って
今年のシーズンは、コロナ含めて紆余曲折あったけれども、最終的に試合には負けたけれど、形として早慶戦というのを用意してもらって、今年で退任になる宗雲監督には非常に感謝しています。
――4年間を振り返って
正直嫌なこととか、つらいこととか色々あったんだけれど、振り返るとあっという間というか、充実した4年間だったのかなと思います。
――同期に向けて
これからみんな違う道に進むことにはなると思うんですけど、みんなそれぞれの場所で頑張って欲しいなと思っていて、陰ながら応援したいです。
――監督に向けて
監督には感謝してて、わがまま言うことも何回かあったんですけど、監督なりに考えてアドバイスしてくれて、今こうやっているので、好きにやらせてくれたことには感謝してます。
――後輩に向けて
来年どうなるか分からないし、結果がどうであれ、自分自身が満足して終われるようにやり切って欲しいなと思います。下田(下田悠生=経2・慶應湘南藤沢)には頑張ってもらいたいですね。
安部優波(法4・慶應NY学院)
――今日の試合を振り返って
内容的には、スター選手揃いの早稲田っていうのは分かっていたので、どのくらい自分たちの力を発揮できるかっていうのが、試合前から考えていたことだったので、途中崩れかかったり、最後決めきれなかった所はあったにせよ、個人的には自分の代が最終学年として試合をするってことが少なかったので、1つでも多くそういう機会があって嬉しかったです。
――アナリストして支えた4年間でした
1年目は本当に分からないことだらけで、バレー知識はもちろん、アナリスト業務も一から教えてもらう状況で、ついていくのに必死でした。2、3年では、その学んだ知識を自分なりにどう活かしていくかという所に力を費やしました。4年目に関しては、色んな覚悟を持って迎えたんですけど、予想通りにいかない部分もあって、状況的にも、環境的にも整わないこともあって、そのなかで自分のチームの貢献の仕方という所に自分たちはもちろん、部員のみんなにも考えてもらおうという形で挑んだ1年で、自分なりの貢献の仕方を模索し続けたというか、そこを葛藤し続けた4年目でした。総じて周りの人々、先輩であったり、後輩であったり、もちろん同期にも、支えられまくった4年間でした。
――同期に向けて
すごい個性派揃い、1年目から色々不安なこともありましたけど、4年目に関してはイレギュラーななかでどうやってチームを引っ張っていくのかって所で、一人一人がすごく悩んだ一年間だったと思うんですけど、私にとっては頼もしい同期でしたし、面白くもあり、優しくもあり、さっきも言った通り、同期に支えられていた所も大きかったので、バレーの経歴が全然違う私を受け入れてくれて、感謝しかないです。
――監督に向けて
4年間バレーのことだけじゃなく、一人の人間としてもたくさんのことを教えてもらって、手のかかる代で申し訳ない部分もありながらも、色々受け止めて下さって、部員の一人一人に寄り添って下さった監督なので感謝の気持ちでいっぱいです。
――後輩に向けて
やっぱり部員一人一人がこのチームにどう貢献するかという所を突き詰めて考えて欲しいなと思います。それをしていれば、行き詰ったときだったり、ツラい時もそれが原動力になると思うので、自分のなかで常に考え続けて欲しいと思いますし、周りから言われて気づくこともあると思うんですけど、自分なりの貢献の仕方っていうのは誰にも否定できないものだと思うので、そこには自信を持って貫いて欲しいと思います。
井手口はるな(政4・慶應湘南藤沢)
――今日の試合を振り返って
スタッフとして運営側でバタバタしていたのもあって、ちゃんと見れたわけではないんですけど、積み重ねてきたものの差というのはすごい感じました。もう少しやれたなっていう悔しさもあるんですけど、最後王者の早稲田さんとやれてよかったです。
――今シーズンを振り返って
コロナとかもあってモチベーションの維持が難しい人もいたと思うんですけど、個人的には全力で、絶対勝つぞっていう気持ちでモチベーション高くやってきつつも、チームにもう少し働きかけることができたんじゃないかなという反省があります。でも難しいなかで、一人一人悩んだこともあったと思うんですけど、すごい頑張ってきたなと思いますし、後輩たちの活躍を見てると、ありがとうっていつも思ってました。
――4年間を振り返って
なんだかんだ山あり谷ありだったと思うんですけど、前半は入ってすぐ1部昇格出来て、1部で戦う楽しさとか、逆に全然勝てなくて、みんながお互いのせいにしちゃうとかチームの良くない状態も見たし、後半は全然結果残せなくて、スタッフとして何が出来るのかなとか悩んだりしました。でも総じて宗雲監督のご指導とか、OBの方々含め、皆さん寛容で、私がやりたいって言ったことに全部サポートしてくれて、色々挑戦させてくださったので、すごく感謝してますし、成長できたなと思います。
――同期に向けて
すごく一人一人尊敬する部分があって、特に祝太郎はなんだかんだすごいなって尊敬してて、個性的な後輩たちがいるなかで、いつも責任背負って頑張ってくれてて、私は不器用だからコミュニケーションとか一人一人取れてなかったと思うんですけど、本当に信頼していました。あと同じ同期の女子として優波がいてくれてよかったなと思いがあります。色々お話とか聞いてくれて、私はたぶんマネージャーのくせに、冷たいタイプの人だったと思うんですけど、全部優しさで包んでくれる優波がいてくれてよかったなと思います。
――監督に向けて
さっきも言ったんですけど、私がやりたいって言ったことに対して後押ししてくれたし、本当に宗雲監督が監督でよかったなと思ってますし、最後結果が残せなくて申し訳なかったです。めっちゃ怒りたい時もあったと思うんですけど、暖かかく指導してくださって。あと、いつもスタッフのことを忘れないって所がすごく嬉しくて、集合とかでも選手とマネージャーいつもありがとうってことを欠かさずに言ってくださるので、ありがとうございますって思ってます。
――後輩に向けて
まだコロナがどうなるか分からない大変な状況が続くけど、イレギュラーだからっていう言い訳は通用しなくなってくるかなって思うので、今年の反省を活かして、祝太郎がずっと勝利にこだわりましょうって言ってきたように、勝利にこだわってチームが勝つために何ができるのかっていうのを一人一人考えて、やってくれればしっかり結果が残せると思います。
――応援してくれる方々に向けて
渉外主務としてOBの方、保護者の方、ファンの方と人一倍接してきたなかで、すごい支えてもらったことがたくさんあって、チーム内だけに視野を向けていると落ち込んじゃったりとか、全然先見えないなって思う時でも、チームの外にいるサポーターの方々の存在が、私の支えになってて、明日は絶対勝てるよとか私以上に前向きで強気な言葉をかけてくださったりしたので、本当にありがとうございましたってことと、これからも応援よろしくお願いしますことを伝えたいです。
小出捺暉(環3・駿台学園)
―― 今日の試合を振り返って
全体的にチームとしては、今までに比べたら良くできたと思います。どんなチームと試合をしても戦えるなと感じたので、しっかりと自分たちの最大限のプレーを継続して出せるようにこれからも練習していきたいと思います。
――1年間を振り返って
コロナの影響で三ヵ月バレーボールができず、先行きが不透明な状況が続きましたが、その中でも、4年生が先頭に立ってチームの方向性を示してくださったので、そういった面ではすごく感謝しています。正直、最後らへんにぎくしゃくしてしまった場面もありましたが、そういった状況でも最後はやはり4年生が自分たちにボールを集めてくれたように、チームの先頭に立ってくれた代だったので、この1年間は4年生にすごく助けられたなと思います。
――4年生に向けて
本当に4年間お疲れ様でした。私たちの代は約 3年ほど関わらせていただいて、特に自分たちが入学した当初は、自分たちが本当に生意気な代すぎて多分大変だったと思うんですけど、粗相をしてしまった時でも優しくフォローしていただきました。そのおかげで自分たちも、来年最上級生になるなかでチームを引っ張っていく準備ができたり、チームのことを考えられるような学年になることができたと思います。なので、常に温かく見守ってくれてありがとうございました、というところを1番伝えたいです。
――来年への意気込み
来年はチームの一体感を大事にしていきたいと思っています。“家族”のようなまとまりのあるチームにしたい、と同級生のあいだでは話しています。家族だったら尊敬しあうのも感謝しあうのも応援し合うのも当たり前のことで、この人たちのためになら頑張りたい、と思えると思うんです。それと“楽しさ”を大事にしていきたいですね。ホームシックになったとき思い出すと分かると思うんですけど、「早く家に帰りたいな」って思うのはあの環境が良いと思うからホームシックになると思うんで、練習に行きたい!チームメイトと早く会いたい!と思える体育館をみんなが求めるようなチームにしたいです。すぐ新しいチームも始まるので、ラスト 1 年間頑張ります。