昨季3位の慶大は同7位の早大との開幕戦に挑んだ。序盤からボールを保持し積極的にゴールを狙うが決め手に欠ける時間が続いた。膠着状態で迎えた第3Q10分、慶大はP Cを獲得すると福田洸輔(政3・慶應)がシュートを決め先制に成功。その後、早大の猛攻もあったが粘り強く守り切り開幕戦を勝利で飾った。
令和2年関東学生ホッケー秋季リーグ
9/26(日) 14:30試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
早大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
スタメン
GK 小川慶人(経4・慶應)
DF 飯室隼(経4・慶應)、高橋駿(政4・慶應)、福田洸輔(政3・慶應)、福島諒太(政1・慶應)
MF 田畑智哉(政4・慶應志木)、辻井凱武(政4・慶應)、池田拓未(経3・慶應)
FW 村上慧(法4・慶應)、藤代茜利(経3・慶應)、中山正暉(経4・慶應)
3季連続上位、2季連続3位とコンスタントに結果を残している慶大男子ホッケー部だが明大、山学大の2強の壁に苦しんでいる。今季こそ決勝進出へ、そのためにも開幕戦から大事な一戦となった。小雨が降り肌寒い中試合が開始された。まず主導権を握ったのは慶大、個人技で相手をかわし積極的にゴールを狙うが最後のシュート手前で相手に防がれる展開が見られた。5分にはパスを貰った大島樹(経3・慶應)が相手のファールを誘発しP Cを獲得。先制のチャンスだったが福田のシュートは相手G Kに止められてしまう。その後もP Cを獲得すたが枠を捉えることができずこのQを終えた。
第2Qも序盤は慶大優位で進むも早大も最終盤で堅い守りを見せると徐々に攻撃の回数も増え、慶大にとっては守りの時間も増えてきた。早大にロングボールでパスを通されピンチを迎えるとP Cを許してしまう。絶対に守りたいこの場面G K小川が抜群の反応でシュートをセーブし得点を許さなかった。
後半第3Q、慶大ボールで始まると立て続けに攻め続けチャンスの機会を窺う。そんな中5分には壮大の選手がファールを取られフィールド内が一人多い時間帯が生まれた。このチャンスを生かしたいが早大G Kも好反応を見せゴールネットを揺らすことができない。相手サークル内での時間が増えてきた中で9分、P Cを獲得。1度目、2度目は決まらないものの連続で迎えた3回目、福田の強烈なシュートが決まり待望の1点がもたらされた。再開後は早大が攻める場面が目立つもののD F陣が相手にしっかりマークし守り切る。12分にはP Cを許したがここも小川がセーブし無失点で乗り切った。
第4Q、追い込まれた早大の必死の攻撃の前に防戦一方となってしまうがそれでもG K小川、D F飯室を中心とした鉄壁の守りでゴールを守り切り試合終了。クリーンシートでの勝利となった。
春から守備面が成長しサークル手前でボールを取り返すという場面も多く見られた。慶大のP Cが7に対して早大は3。点差以上に内容で圧倒した試合となった。グループリーグは残り2試合。次戦も勝ってまずは上位進出を決めたい。
(記事:國本葉月)
次戦 10/3(日) 駿河台大戦
12:40〜試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド
以下、コメント
飯室隼主将(経4・慶應)
――今日の試合を振り返って
実力差があった割には苦しい戦いになったので最後までヒヤヒヤしたんですけどとりあえずは勝てて良かったかなと思います。
――夏にチームとして取り組んだことは
プレッシャーなどの組織的な守りについてはすごく練習してきたところであって。ただ強豪相手との遠征に行けなくて自分たちの中で戦ってやるしかなくて完成度が不安だったんですけど今日もプレッシャーの部分で相手のミスを誘発することができていたので夏の成果かなと思います。
――優位な状況が続く中無得点の時間が続きました
相手もギリギリのところで気合入れて守ってくるなというところがあったんですけどこのペースでいけば後半点取れるかなと楽観的な気持ちで後半を迎えられたと思います。
――最終Q、早大が積極的に動いてきました
やはり相手も最後のリーグ戦というのがあってそこも気合いで攻めてきたんですけど、そこで相手のペースにさせずに自分たちのペースでもう1点取るというのがうちに足りないところかなと思います。
――1-0という結果については
本当に結果が全ての世界なので勝利できて良かったんですけど欲を言えば明治が3-0で(早大に)勝っていたのでそれ以上の点差で勝てたら良かったかなと思います。
――チームの守備面は
PCを取られる回数が春リーグよりも少なくなっていたので。そこも練習してきた部分だったので練習の成果が出たかなと思います。
――次戦への意気込みを
次戦も確実な勝利が求められるので得点力にこだわって、また守備は自分もいるのでまた無失点に抑えたいです。
福田洸輔(政3・慶應)
――今日の試合をふりかえって
前半戦は全然点が入らなくて厳しい試合展開が続いたんですけど、苦しい状況で、3Qで決められたのは良かったと思います。
――対戦相手が早稲田というのは
毎回vs早稲田だと、(気持ちが)燃えるので、冷静さを保ちつつプレーしました。
――第3Qの得点を決めたシーンは
その前にも何回かシュートチャンスがありましたが、そこで決められてなかったので、絶対決めようと思って打ちました。
――次の試合の意気込み
次の試合は駿河台ですけど、ハットトリックをしたいと思うので応援よろしくお願いします。