あと一歩だった。相手は秋季リーグ戦1部王者の日本体育大学。エースを温存する相手に対し、互角以上の戦いを見せた慶大。第1セットこそ相手の強烈なサーブを前に上手く攻撃を展開できず、大差で落とすも、第2、3セットを連取し勝利を掴みかける。しかし、最後は相手の質の高いバレーを前に勝利を掴むことはできなかった。全日本インカレ優勝、「日本一」を目標に取り組んできたチーム小出の戦いはベスト32で幕を閉じた。
2021年12月1日(水)
第74回全日本バレーボール大学男子選手権2回戦
慶大×日本体育大
得点 | ||
慶大 | セット | 日体大 |
16 | 1 | 25 |
25 | 2 | 23 |
29 | 3 | 27 |
23 | 4 | 25 |
8 | 5 | 15 |
出場選手(サーブ順) | ||
ポジション | 背番号 | 名前(学部学年・出身校) |
S | 29 | 高倉真古都(商3・慶應) |
WS | 23 | 小出捺暉(環4・駿台学園) |
MB | 8 | 芳賀祐介(環1・札幌北) |
OP | 2 | 松本喜輝(環2・九州産業) |
WS | 6 | 島田航希(経2・慶應) |
MB | 11 | 勝呂亘(政4・慶應) |
Li | 7 | 永田将吾(総4・高松) |
途中出場 | 12 | 内田克弥(環1・松江高専) |
| 3 | 渡邊大昭(商1・慶應) |
| 15 | 加藤靖丈(商4・慶應) |
第1セットは、島田航希(経2・慶應)がレフトからの鋭いスパイクで先制点をもたらすと、 続けて松本喜輝(環2・九州産業)がブロックアウトを取り、強豪相手に好発進を切ったように思えた。しかし、相手にブロックアウトを取られた後、2連続でサービスエースを取られ、3-7と点差を離されると慶應はすかさずタイムアウト。その後も必死に食らいつくが、相手の力強いサーブの前にレセプションを崩されてしまう。その後も最後まで点差を縮めることはできず16-25で第1セットを落としてしまう。
切り替えたい第2セット。序盤から勝呂亘(政4・慶應)のブロック、松本のサービスエースなど1セット目の悪い流れを断ち切るようなプレーで試合の流れを手繰り寄せる。しかし、相手も巧みなコンビで得点し、サイドアウトを取り合う展開に。緊張感が続くなか迎えた終盤、島田のストレートにスパイクを打ち抜き先に20点台に乗せると、ピンチブロッカーとして投入された加藤靖丈(商4・慶應)がブロックを決めるなど一気に慶大のペースに。最後は小出捺暉(環4・駿台学園)がしっかりとスパイクを決め、25-23と第2セットをものにした。
第3セットも慶大の勢いは止まらなかった。序盤から島田のフェイントで相手の崩すと、返ってきたボールを芳賀祐介(環1・札幌北)がダイレクトを決め一歩抜け出す。その後も小出の2本のバックアタックでブレイクを果たし、13-10とさらに突き放す。このリードを守りたい慶大だったが、相手も安定したサーブレシーブから打点の高いクイックを織り交ぜるなど攻撃を散らし、点差を縮められてしまう。デュースにもつれ込んだセット終盤、27-27の場面で高倉真古都(商3・慶應)がブロックを決め、セットポイントを握る。続くラリーでも相手の攻撃を完璧にシャットアウト。第2、3セットと連取した慶大は、勝利へリーチをかける。
第4セット、最初に流れを掴んだのは日体大であった。小出や松本の力強い攻撃で着実に得点を重ねるものの、リードを奪いきれない展開が続いた。しかし終盤には粘りをみせ、島田と松本が2 連続でブロックアウトを取ると、相手にタイムアウトを取らせることに成功。その後、相手のミスにより23-24と相手に迫る慶大だったが、最後は相手の渾身のスパイクを拾いきれず、惜しくも23-25でこのセットを奪われてしまう。
運命の最終セット。序盤から小出にボールが集まる中、クロスやストレートの多彩な攻撃が光り、チームはここ一番の盛り上がりに。しかし、相手に連続得点を許し2-5の3点ビハインドでタイムアウトを選択。立て直しを図りたい慶大だったが、相手の勢いを止めることはできなかった。一時は松本の鋭いスパイクがチームに勢いをもたらすも、8-12の場面から連続失点。最後は相手エースにサービスエースを取られ、ゲームセット。1部王者相手にフルセットまで持ち込んだものの、惜しくも勝利を掴むことはできなかった。
あと一歩だった。試合後、選手たちは清々しく試合を振り返り、前を向いていた。何が足りなかったのか、彼らとの差は何だったのか。秋季リーグ戦を優勝し、1部昇格を果たした慶大。来年からは日本体育大学を含むさらなる強豪たちとの戦いが控えている。今年のチームが成し遂げられなかった「日本一」という目標は、残された選手たちの宿命となって今、受け継がれた。
しかし、まだ終わったわけではない。12月18日にはチーム小出として臨む最後の試合、早慶定期戦が控えている。「昨日の自分を越えていけ」。選手1人1人の心には今年のスローガンが強く刻まれていることだろう。全日本インカレでの悔しさを原動力に、早稲田の前に苦杯を嘗めてきた先輩たちの想いを胸に、日吉記念館で躍動する選手たちの姿を目に焼き付けたい。
(記事:持丸嘉昭、岩切晴菜)
※写真は慶應義塾体育会バレー部より提供していただきました。
以下、コメント
星谷健太郎監督
――あと一歩でした
そうですね。選手はやりきった所があると思うので、そこは非常に誇らしいですし、光栄に思います。
――1セット目、相手のサーブに苦戦したなかで修正などはありましたか
基本的にはバレーボールはサーブでいかに相手のレセプションを崩して、ないしはエースが取れるかという所が勝敗を大きく左右するスポーツだと思っているんですけど、それが日体大さんの方が上回ったということなので、しかもそれが継続して起こるとは限らないので、日体大さんがナイスプレーだったということで、自分たちのやるべきことはぶらさずにやるっていうことで2セット目に臨みました。
――相手のセンターからの攻撃に苦しめられました
そこは変にコミットに行き続ける方が、向こうとしてもさらにやりやすい展開になってしまうので、本数的にクイックが相手はそこまで軸ではなかったので、そこは我慢して決められる分にはある程度しょうがないという戦い方を選択しました。
――今日も2年生の松本、島田が核として活躍していました
彼らはもちろんチームの核として活躍してくれていて、チームの核ではありますけども、正直学年はあまり関係ないなと思っていて、やっぱり1人1人がやるべきことをやろうと言い続けてきて、そういう意味で彼らは自分の役割を全うし続けた。それについては非常に素晴らしいと思いますし、チームにためにやってくれたことはありがたいなと思います。
――4年生のプレーはどうでしたか
4年生は当然最後ということで、よく言われる表現ではありますけど、気持ちのこもったプレーを感じました。焦る気持ち、勝てるぞという気持ちがあったとは思うんですけど、そこには熱さだけでなく、冷静さも持ちながら、さすが4年生として大人だなということを感じました。また目の前に集中して、楽しみながら今バレーボールができているということに感謝をしながらプレーしているんだろうなということを感じたので、非常に頼もしくもあり、誇らしく思います。
――早慶戦に向けて
今年のチームの集大成になると思いますので、まずはみなさんに今年1年なんとか試合をさせていただいたことに感謝をして、サポートしていただいた皆様に恩返しができるように、熱のこもったプレーができるよう全員でやっていけたらなと思います。とにかくやりきれるように頑張っていきますので、応援をお願いしたいなと思います。
小出主将(環4・駿台学園)
――あと一歩でした
そうですね。2、3セット目取れていい流れが来ているなという感じだったんですけど、そこから相手がAチームを出してきて、勝ち切れなかったんですけど、チームとしては練習してきたことを出し切れたと思います。これからの課題という所も少しは見つかったのかなと思うので、次に向けて頑張っていきたいと思います。
――攻撃面に関して
今までやってきたことを常に出して、1か所に頼るとブロックとか来ると思うんですけど、全体的に散らばらせて、高倉が良いトスワークだったので、それが決まった要因だったのかなと思います。
――苦しい場面での声かけや表情が印象的でした
それはリーグ戦の時から一緒で、そういった形で戦ってきていいイメージがあって、状況が悪い時でもコミュニケーションを取っていこうというのは課題としてやってきたので、それが発揮できたと思います。
――主将として、4年生として臨む最後の舞台でした。試合前、試合後、心境の変化は
特に試合前も重く捉えずに、ただ自分たちのやってきたことを出し切ろうというイメージでやっていて、それを出し切った上で、今日は負けてしまったので悔いはないですし、これで引退するわけではないので、ここから先も頑張っていこうという形で思っています。
――後輩たちの活躍について
本当に頼もしい後輩だなと思います。僕も含めてみんなそうなんですけど、今まで調子悪い時あって、安定しない時もあったんですけど、今日に関してはみんな調子が良くて、自分たちのプレーをしっかり出し切ってくれたので、こういった大舞台で力を出し切ることが今後チームとしても大切なことだと思いますし、一個人としてもみんな成長しているんだなと感じました。
――早慶戦に向けて
僕たちはスローガンとして「昨日の自分を越えていけ」というのがあるんですけど、そのスローガンのもと、1日1日を大切にしていけるように、積み上げることしかできないと思うので、どうやったら強くなれるのか常に考えて練習していこうと思います。
永田将吾副将(総4・高松)
――あと一歩でした
そうですね。悔しいです。
――今日の試合を振り返って
内容的にも、点数的にも競ったゲームだったと思うんですけど、最後相手の方が一枚上手だったというが正直な感想です。
――第1セット取られた後の切り替え
サーブが思ったより強かったので、1セット目で慣れていこうという話はコートのなかでもしていて、実際2セット目はほとんどサーブで崩されずに、サイドアウト取り切ったのですごく良かったポイントだと思います。
――最後勝ち切れなかった要因は
ちょっとの差なんですけど、1個1個のプレーの質の高さが、日体大さんのほうが正直上手かったなと思いますし、このボール取ったら勝てるなっていうボールを向こうが取ってたなと思います。
――これまでやってきたことが通用していた部分もありました
対策してきたことはハマったと思いますし、最初日体大さんが控えのメンバーを出していたなかで、相手のエースを引きずり出すところまでいったと思いますし、やってきたこと自体は間違っていなかったと思います。
――苦しい場面での声かけや表情が印象的でした
今年2部にいたなかで、1部優勝したチームと出来る機会はなかなかないので、そこは試合前から全員で楽しくやろうと言っていましたし、相手の注目されてるエース、代表の人とやれる機会っていうのはないので、そこは本当に楽しくやっていこうと話してて、実際できたのでよかったと思います。
――4年生として最後の舞台でした。試合前、試合後での心境の変化
本気で日本一取りに行ってて、日体大にも勝つつもりできていたので、本音で悔しいというのが正直なところなんですけど、ありがたいことに早慶戦があるので、早稲田も全カレでも上位に食い込んでくると思うので、最後そこを倒して引退したいと思います。
――早慶戦への意気込み
そうですね。あんまり時間はないんですけど、結果にこだわって早稲田を倒して引退したいと思います。
濱本健人(商4・慶應)
――あと一歩でした
そうですね。あと一歩だったんですけど、この一歩は結構遠いなという印象を僕は覚えています。
――「遠い」というのはどの部分なのでしょうか
最後に星谷監督もおっしゃっていたんですけど、バレーボールの完成度だったり、練習の1本1本の質っていう意味で積み重なっていって、この結果になったのかなと思っています。でもやってきたバレーボールは間違っていなかったと思うので、胸張って、悔しいですが、いい試合ができたなと思います。
――アナリストとしてどう対策を練っていたか
試合前、想定としては相手の20番の高橋選手、相手のオポジットの左利きの選手が出る想定だったので、それをもとにまず対策しまして、高橋選手に関しては打点が高いので、ある程度しょうがないボールは割り切った上で、粘りのバレーに持っていくために無理して打たないであったり、リバウンドをしっかり取って切り返すであったり、いつもやっている練習のバレーに持っていけるような対策を心がけていました。
――実際対戦してみてどうだったか
つなぎの部分であったり、二段トスの質であったり、ディフェンス面では上回っている部分はあったのかなと思うんですけど、逆にやはり高橋選手を筆頭に最後のスパイカーの打ち切る能力に関してはさすが日体大だなと感じました。
――攻撃面に関して、リーグ戦でやってきたことが通用する部分もありました
そうですね。今まで2部での戦い方でいうと松本を中心に攻撃を繰り広げるという形だったんですけど、そのデータも実際日体大に取られている訳で、そこを対応するってなるとこっちが今まで使ってきていない芳賀だったり勝呂だったりの本数っていうのが不可欠だと事前に話してあったので、その点で芳賀と勝呂が奮闘してくれて、クイックを決めてくれたり、あとは島田、松本、小出も今まで以上の決定率を出してくれて、本当に全員が120点のパフォーマンスを出してくれたと思います。
――ベンチ含めいい雰囲気で戦っていました
苦しい場面をどれだけ楽しめるかっていうのが大事だなと思っていました。僕たちもやっぱり苦しい場面があったりしたんですけど、1年生の渡邊(渡邊大昭=商1・慶應)が「顔暗いよ」だったり、そういった声掛けをしてくれたことによって、劣勢でも常に楽しんでできたのかなと思います。
――4年生として最後の舞台でした。試合前、試合後での心境の変化
試合前の心境としては、最後の大会だなというのはあんまり考えていなくて、今日の日体大も山場ではあるんですけど、僕たちの目標は日本一で、通過点だと捉えていたので、今日が最後になると思っていなかったんですけど、やっぱり特に4年生とは4年間一緒にバレーボールやってきて、苦楽を共にしてきたので、日体大に勝って、日本一取って終わりたいなという気持ちはあったので、それが出来なくて残念です。今の心境としては、僕たちはやってきたことは間違えじゃなかったということが非常に大きくて、今まで不安な部分が大きくて、日体大に通じるのかなという疑問もあったんですけど、きっちり通じるっていうことが分かったので、それはここを伸ばし続ければ、慶関戦、早慶戦しっかり最後勝ち切って有終の美を飾れると思ったので、結構前向きな気持ちですね。
――早慶戦に向けて
僕たちのチーム始まって初めて負けてしまって、初黒星だったんですけど、もう黒星はいらないので、最後早慶戦、今のところ連続で負けてしまっているので、しっかり最後早稲田を倒して、捺暉が作ってきたチームっていうのが間違えでなかったっていうのを結果で証明して、残してあげたいなと思います。
勝呂亘(経4・慶應)
――あと一歩でした
本当は4セット目を取り切って、3-1で勝ちたかった所なんですけど、5セット目入った所で勝利目の前まできて、正直ベンチに戻っている間は勝てるかなと思っていたんですけど、そこは気持ちの差、地力の差が日体大さんの方が少し上だったのかなと自分では感じています。
――攻撃面に関して
松本が相手にマークされて負担がかかるなかで、さらにミドルがクイックを決められたらいいなと思うので、ここから早慶戦まで2週間、コンビの精度を上げたりだとか、関東1部の守備がいい、ブロックがいい相手に通用するようなスパイクを頻度高く出していけるように、そこの安定感というのを鍛えていきたいなと思います。
――ブロックに関して
ブロックに関しては自分のなかで手ごたえがあって、フロアディフェンス、トータルディフェンスで守るなかで、自分のブロックの役割っていうのはできていたかなと思います。そこに関しても引き続き練習は必要だと思うんですけど、攻撃面よりも手ごたえがあったと思っています。
――4年生として最後の舞台でした。試合前、試合後での心境の変化
試合前に関しては前も話したように、ぶつかっていく気持ちで、日体大さんが強いっていうのは重々承知していたので、胸を借りる気持ちで試合をしようと思っていました。チームメイトも皆そう思っていたと思います。試合後としては通用するバレーっていうのをこの1年間で作り上げられたなと、負けたっていう結果ではあるんですけども、自信持つ部分もあると思っています。あと2試合、慶関戦と早慶戦。非常にいい相手だと思うので、結果を出して引退できたらと思います。
――早慶戦に向けて
個人としてはスパイカーとしての精度。それ以上にこの最高のチームでやれる最後の試合っていうことで自分も寂しんですけど、楽しんでみんな笑顔で引退でして終われるように、楽しみつつも全力で取り組んでいけたらと思います。
高倉真古都(商3・慶應)
――あと一歩でした
そうですね。本当に勝てる相手って認識の相手に勝てなかったのはすごい悔しんですけど、僕らが練習できたことは出せた試合だったのかなと思います。
――トスワークに関して
クイックを相手にマークさせたくて、降がケガして、ミドルで勝呂さんが入って、どこで使うかっていうのが鍵で、向こうのミドルも大きかったので、難しかったんですけど、上げた時にしっかりリバウンドだったり、いい状態で打ってくれたりしてたので、真ん中を取りたい所で取れたというのは上げた側としては大きいなと思っています。そのなかでもサイドしか使えないという場面でサイドがしっかり打ってくれていたのでそこはありがたかったです。
――苦しい場面での笑顔が印象的でした
相手は前評判で優勝候補に挙がっている第1シードのチームで、秋リーグも1部で優勝していて、ここで自分たちが引いても得られるものはないし、2部優勝して上がってきたチームが向かってきたら相手も嫌だろうなと思っていたので、勝負しよう、楽しもうというマインドでした。将吾さんを中心に、そういう声出しをしてくれていたので、それに僕も乗っかって、いい雰囲気で出来たかなと思います。
――4年生の存在は
やっぱり影響力というか、プレーの安定感は当たり前なんですけど、なつきさんはプレーで引っ張るタイプでやるとこはやってくれて、将吾さんはしっかり声出してまとめて、リベロとしてやってくれてるのはすごい大きくて、その2人の存在はすごい大きくて、雰囲気を上手く作ってくれているのは今言った出ている2人とベンチワークしてくれている4年生のおかげなので、ありがたい半分、僕もしっかりしないとなと思っています。
――早慶戦に向けて
今日のゲームメイクであったり、雰囲気であったり、みんなで勝つ姿勢っていうのが、試合当日までに積み上げていければ早稲田にも勝てると思うので、あと1か月ないですけど、早稲田に勝つっていう目標を立てて、頑張っていきたいと思います。
松本喜輝(環2・九州産業)
――今日の試合を振り返ってみて率直にどう感じましたか
やはり自分の中では最大のコンディションで全力を出していたので、これで終盤で負けてしまったのは地力の差だったので、来年に向けてもう少し自分の地力をつけていきたいなと思います。
――ご自身の武器である力強いスパイクがかなり通用していると思ったのですが、いかがでしょうか
自分の中でも決まったという印象があって、その中でも1部で秋リーグで1位を取られた日本体育大学さんにあれだけスパイクが決めれるというのは、今後の自信になっていくのかなと思います。
――新たな課題は見つかりましたか
サーブがまだ安定していないので、そこの安定性を求めるというところと、もう少し威力を高めたいと思います。
――早慶戦に向けて
早稲田大学さんも秋リーグで2位を取られているので、今日やった試合を自分の自信にして、まずは気持ちから負けないようにやっていきたいと思います。
島田航希(経2・慶應)
――今日の試合を振り返って
最初相手はベストメンバーを出してこなくて、ずっと対策をしてきたので、メンバーが違ったので少し緊張したというか戸惑ったという部分があったんですけど、2セット目からはいつもの自分たちのバレーができて、すごい自分は楽しくバレーができたなって思いました。
――ご自身のレセプションは
レセプションは重点を置いて練習してきたので、ここ1週間特に集中的にやってきた成果がでたかなと自分では思っています。
――課題は見つかりましたか
自分のサーブとスパイクの攻撃力、あとバックアタックが1本もなかったのでそこが課題だと思います。
――早慶戦への意気込み
日体大と早稲田は同じくらい強いチームでもあって、日体大で今日のような良いゲームができたというのは自信になったので、この良い感覚のまま早稲田とゲームをして、今度は早稲田に勝利できるように頑張っていきたいと思います。
芳賀祐介(環1・札幌北)
――あと一歩でした
そうですね。リーグ戦終わってから、相手が日体大と決まって、そこからアナリスト含めチームで日体倒すぞっていうことでやってきたので、あと一歩、惜しかったです。
――自分の通用した部分もあったと思います。ご自身のプレーは
今までリーグ戦では前半戦、後半戦でもチームに迷惑をかけてきて、通用するのかなっていう不安もあったんですけど、4年生を始めとして励ましてくれてそれで自信を持っていけたと思います。最初は通用するのか怪しかったんですけど、本当に集中してできたのでよかったです。
――今日の結果を受け、これから伸ばしたい部分は
ブロックですね。惜しいブロックが何本もあって、タッチは取れてるんだけど、弾かれるとか、リードのステップの移動だったり、手の出し方っていうのは来年のリーグ戦だったり、早慶戦に向けてまた向上していきたいなと思います。
――4年生の存在は
練習とか、日常生活でも励ましてくれていて、自分はすごい自己肯定感が低くてすぐ落ち込んでしまうんですけど、それでも励ましてくれて、本当に大きい存在です。さみしいですね。
――早慶戦に向けて
日体大が秋リーグ1位で、早稲田が2位で強さはあまり変わらないと思うので、しっかりチャレンジャーとして気持ちを持って、いい結果を残せるよう頑張りたいと思います。