【バレーボール】東日本インカレ2日目 専大下し準々決勝進出!

スタメンに復帰した間宮

東日本インカレ2日目。シード校もこの日から姿を見せ、より熾烈な争いが繰り広げられることとなる。この日の慶大は初戦の青森大にストレートで勝利し、昨年度関東学連1部秋季リーグ4位の専大と対戦。今年度初の関東1部校相手の公式戦となったが、セットカウント3-1で勝利し、昨年に引き続き見事ベスト8に駒を進めた。

6月24日(日) 第30回東日本バレーボール大学選手権 @所沢市民体育館 

・青森大戦(東北学連1部5位)

得点
慶大 セット 青森大
25 16
25
25 16
第1セット序盤はサーブミスから流れをつかめず。10-10と点差をつけられず推移するが、後半地力の力をみせつけ25-16。第2セットは柳田(環1)の2本のサービスエースを含む6連続得点からスタートし25-7と圧倒。第3セットもそのままの勢いで奪いセットカウント3-0で勝利した。なおこの試合から間宮(政3)がスタメンに復帰。攻撃参加の機会はまだ少ないものの、守備面からチームを引き締め、リズムをもたらした。 

・専大戦(関東学連1部4位)

得点
慶大 セット 専大
21 25
25 23
25 18
25 17

調子を取り戻した岡田

続くベスト8をかけたこの日2試合目の相手はシード校の専大。お互い関東1部校としてのプライドがぶつかりあう、好ゲームが展開される。 第1セット、序盤慶大は岡田(商2)にトスを集めサイドアウトを奪っていく。8-6とリードするとここから間宮の鋭いサーブが専大のレセプションを崩す。これが相手スパイカーのミスを誘いここから7連続得点。大きくリードを広げる。このまま慶大が走るかと思われた。しかし同じく今度は専大のサーブが走り出し慶大のレセプションが乱されると16-9からサービスエース3本を含む6連続失点。1点差まで詰め寄られると、ゲームはサーブで大きく流れを奪い合う荒れた展開となる。再び大きく試合が動いたのは19-19の場面。山本(環3)のクイックがとめられ逆転を許すとその後も柳田、間宮も連続してシャットアウトされ4連続失点。そのまま点差を詰められず第1セット21-25で落とし、今期始めて追いかける形での展開となる。

クイックに跳ぶ山本

 第2セットも序盤慶大はミスで流れをつかまえきれないもどかしい展開が続く。なかなか点差が開かない中、流れを作ったのはまたしても間宮のサーブ。相手のミス、野口(環1)のブロックを呼び込み12-13から4連続得点。「第1セット取られてやっとスイッチが入った」(宗雲監督)と選手達も必死さを取り戻すと、レセプションも安定しサイドアウトを奪っていく。最後までこの点差を守りきり、セットポイントでは柳田がストレートにスパイクを沈め25-23。なんとかこのセットを奪いタイに持ち込む。

 その流れのまま第3セットは3点を先制しスタートダッシュに成功。星谷(理2)、山本(環3)のクイックもここにきて決定率も上昇し、危なげないかたちでゲームを進めていく。試合後監督がポイントに挙げたのが13-11の場面での岡田のスパイク。長いラリーとなったが大きな声でトスを呼び込みライトから豪快にクロスにたたきつける。「あれから(ブロックの)上から打ち出すようになった」(宗雲監督)と本来のスパイクを取り戻し復調。リードを保ったまま終盤を迎え、柳田のサーブでさらに点差を広げるとこのセット25-18。勝利に王手をかける。

 第4セットは終始慶大のペース。ブロックの修正が上手くいき、ワンタッチでチャンスボールを供給できるようになると相手に決定機を与えない。12-10で迎えたこの日何度も連続失点を喫しているローテも中出(環3)を投入しレシーブを固め、1本でサイドアウト。18-16から柳田のサーブで8連続得点を奪い突き放し、このセット25-17。セットカウント3-1となり、専大に勝利した。

 この勝利で昨年に引き続き慶大はベスト8に進出。明日も勝利しベスト4に進出すれば、東日本インカレでは慶大にとって始めての快挙となる。六大学交流戦優勝、早慶戦勝利と例年に無く周囲の期待も膨らんでいる中でそれに応え続ける選手達。未踏の境地へ―。歩みをここでとめることは出来ない。

By Hideki Tsubonuma

コメント

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)最初専修大学の練習を見て、非常にミスの少ないとってもいいチームだったので、正直力関係は5分5分だと思っていました。でもそれ以上に個人的にこちらのチームが昨日今日と調子が良くなくて、この間の早慶戦のときと同じでちょっと不安に思っていた部分もありました。(今年初めて第1セットをとられ、追いかけるかたちでのゲーム展開となりましたが)焦りはなくはなかったんだけど、昨日今日と格下のチームになかなかスイッチが入らなくて、(1セット取られて)やっとスイッチが入った。要するに普通にやってたらだめだなというのがわかって必死になりだした。岡田もずっと調子が悪くて今日も最初スパイクにせよサーブにせよあまり良くなかったけど、3セット目半ばで、ものすごい自分でトスを呼び出して決めたのがあって、そしたら(ブロックの)上から打ち出すようになった。そうなるまでにちょっと時間がかかった。そういう意味では1セット目リードしてたのにああいうかたちで落としたのは、良い薬になったのではないかなあと思います。(1セット目落としたあとチームとして修正した点は)こちらが誰をつぶすかっていう意味で、ローテをずらして、いつもと違うローテから始めて、相手のエースをちょっとつかまえれるようになったんですよ。それが功を奏して相手もちょっと攻撃のパターンが変わってきたのと、あとこちらのブロックがタイミングを徐々に修正して、ゆっくり跳べるようになったので、相手の攻撃を1タッチとって抑えられるようになりました。(ベスト8が決まりチーム状況は上向きでしょうか)うん、これで目標明日一発なんで。まずはベスト4以上っていうのをみんな考えてるので、学生がやってくれると思います。

間宮

(今日の試合を振り返って)ミスが多くてですね、あんまり納得はいってないんですけど、まあ勝ててよかったと思います。(早慶戦スタメンから外れて客観的にチームを見れたと思うが、何か変化は)まだまだミスとかつなぎの面とかもうちょと全体的に修正できる点があるなあと外から見てて思って、自分が入ってもそういうところはまだ直しきれてないんで、そこが直せるようチームとして練習していけたらなあと思います。(明日はベスト4をかけた試合になるが)自分たちはセンターコートに行くっていうことだけじゃなくて、もっとその上を目指していけたらいいなと思ってるんで、最終的に優勝するために、明日も油断せずにやっていきたいです。

岡田

昨日に引き続いて、今日の第1戦でもなかなか調子が出なくて心配だったんですけど、今日の山場の専修戦では力を出せたのでそこは良かったです。(エースとしての勝負所での意識は)自分はオポジットで点を決めるのが仕事で、自分が取らなきゃ決まらないということを今日も意識して頑張りました。(自分の調子が上がってきたのはいつごろか)専修戦が始まって1セットの半ばくらいからちょっとずつ自分の感覚が取り戻ってきて、最後までキープできました。(チームの雰囲気は)去年は勝てないチームだったんですけど、今年は6大学も制していて、この東日本は勝てるチームに変われるいい機会だと思うので、出来るところまで、できれば優勝まで走り続けたいなと思っています。(コンディションは)昨日と今日の1試合目と調子は悪かったですけど、専修戦でしっかり上がって、明日の法政にはもっと調子をあげて6大学のとき同様勝ちたいですね。(次戦に向けて)自分たちも見てる人も楽しめるようなバレーをやって頑張りたいと思います。

柳田

チーム全体があまり調子良くなかったので、こういう状況での勝ちっていうのは貴重なんですけど、明日はもっと重要な試合があるので調子をあげていきたいと思っています。(試合前の心境は)慶應入ってこういう大きな大会は初めてで、先輩方とやるのは緊張したんですけどサポートして頂いていて本当に助かってます。(意識したことは)最近サーブの調子が悪いんですけど、サーブで確実に崩せるように意識していました。(チームの雰囲気は)早慶戦から昨日今日と調子は上がってきているので調子をもっと上げていきたいなと思っています。(自身のコンディションは)1プレイヤーとして良い悪いというより上げていきたいですね。(次に向けて)東日本では絶対結果残していきたいです。

青森大戦出場選手

レフト 柳田将洋(環1)
セッター 野口剛志郎(環1)
センター 星谷健太朗(理2)
レフト 岡田拓巳(商2)
ライト 間宮秀太(政3)
センター 山本悠登(環3)
リベロ 前田優介(環3)
途中出場 前田滉介(環2)
益田万太郎(政2)
専大戦出場選手 
レフト 柳田将洋(環1)
セッター 野口剛志郎(環1)
センター 星谷健太朗(理2)
レフト 岡田拓巳(商2)
ライト 間宮秀太(政3)
センター 山本悠登(環3)
リベロ 前田優介(環3)
途中出場 渋谷隆太(環4)
中出祥平(環3)
前田滉介(環2)
益田万太郎(政2)
 

 

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