専大戦での敗戦から1週間。未だリーグ戦で勝ち星のない慶大は、同じく未だ0勝の立大と対戦した。バンダム級まで3試合を終え、3敗と後がなくなった慶大。それでも不戦勝が2試合となり2−3の場面で、ウェルター級の石井百迅(環3・山形南)が白星を挙げる。ミドル級も不戦勝となり4−3でリーグ戦初勝利を飾った。
第75回関東大学ボクシングリーグ戦 2部 第3週 vs立大
6/5(日)14:35試合開始 @神奈川県立スポーツセンター
階級 | 勝敗 | 慶大選手名 |
| 相手選手名 |
LF | ● | 米田大介(経3・慶應) | 0−3 (27-30,27-30,27-30) | 稲垣海人 |
F | ● | 山﨑博雄(経1・慶應) | RSC 1R 1:04 | 甲斐拓海 |
B | ● | 李烘在(法3・慶應) | 0−3 (27-30,28-29,28-29) | 高橋里季 |
L | ◯ | 安部飛雄馬(環3・慶應) | W.O |
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LW | ◯ | 松村和弥(総4・浅野) | W.O |
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W | ◯ | 石井百迅(環3・山形南) | 3−0 (30-27,30-27,30-27) | 橋本翔矢 |
M | ◯ | 大矢晋太郎(理3・慶應湘南) | W.O |
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第一試合 ライトフライ級 米田大介(経3・慶應)
前回の専大戦で勝利を挙げている米田。1Rはフックを中心に試合を組み立てようとするも、相手との距離をうまく取ることができず手数が出しきれない。2Rになり距離感を掴んだ米田はボディ、ジャブをヒットさせる。しかし、終盤相手が距離をうまく取り始めパンチが当たらなくなる。3Rでも距離を取る相手を前に攻撃の糸口が掴めず、逆に右ストレートを受けてしまう。結果0−3で判定負けとなった。
第二試合 フライ級 山﨑博雄(経1・慶應)
試合開始から相手の積極的な攻撃を前にリズムを掴むことのできない山﨑。カウンターを狙うもの逆に右を合わせられ、相手の連打を返そうとするも押し込まれてダウンを取られてしまう。その後も終始相手のペースとなり、再び連打で押し込まれてストップ。1RでRSC負けとなった。
第三試合 バンダム級 李烘在(法3・慶應)
1R、距離を取ってくる相手に対し、攻撃を仕掛けるものの距離が遠く思うように当てることができない。2Rに入っても距離を取ってくる相手だったが、1Rとは対照的に接近戦も増える。そのため李はボディを多く繰り出し、攻撃を組み立てる。3Rは接近戦でのボディに加え、右ストレートも放つ。しかし相手も手数の多い攻撃をしかけ一進一退の攻防となる。李が試合の流れを掴んだ場面もあったが、判定結果は0−3で敗れた。
第六試合 ウェルター級 石井百迅(環3・山形南)
5試合を終えて2−3と後がなくなった慶大。石井は1Rから相手との身長差を生かしてアッパーやストレートを織り交ぜながら積極的に攻撃を仕掛ける。接近戦でフックを決め、試合の流れを掴むことに成功する。2Rは接近戦が増えるも、その中で確実にフックを打ち続ける。3Rに入っても接近戦が目立ったが、フックやアッパーなどで手を緩めることなく攻撃し、3−0で見事勝利。ミドル級も不戦勝となり、慶大はリーグ戦初勝利を挙げた。
リーグ戦の折り返しとなった立大戦で初白星をあげた慶大。苦しみながらも1勝を掴んだことで、選手にも安堵の表情が見られた。それでも3試合は不戦勝による勝利であるため課題も多く残ったと言えるだろう。次戦の平国大戦まで3週間と時間は十分にある。この試合で見つかった課題を克服し、リーグ戦初勝利の勢いに乗って残り2試合を戦い抜いてほしい。
(記事・写真:船田萌恵)