３本の本塁打を浴びた福谷
5月9日（日） 慶大―立大 二回戦 ＠神宮球場
１２３４５６７８９
慶大 ００１０１０００３ ５
法大 ０２３０４０００× ９
慶大：●福谷、手計、田中宏、山形－長﨑、松本
慶大出場選手
１ ［９］ 山口(商４・慶應)２ ［４］ 湯本(商４・野沢北)
［４］ 金田(政３・土佐)
３ ［６］ 渕上(法４・慶應)
４ ［９］ 伊藤(環３・中京大中京)
５ ［５］ 松尾(環４・鳥栖)
［５］ 山﨑(商２・慶應)
６ ［３］ 高尾康(商４・慶應)
７ ［８］ 青山(環４・関西学院)
［Ｈ］ 正木(商４・慶應)
［８］ 辰巳(文２・郡山)
８ ［２］ 長﨑（商４・高志）
［１］ 田中宏(環４・佐賀西)
［Ｈ］ 伊場(政３・慶應)
［１］ 山形(政１・土佐)
９ ［１］ 福谷 (理２・横須賀)
［Ｈ］ 竹内一(商４・慶應)
［１］ 手計(政４・城北埼玉）
［２］ 松本(総４・金沢泉丘)
投打がかみ合い勝利した第１戦。勢いそのままに慶大は初回、１番・山口（商４）、２番・湯本（商４）の連打で１・３塁という先制の絶好のチャンスを作る。だが、続くクリーンナップ３人が凡退し、得点を挙げられない。
初登板となった手計
すると、３連勝中の慶大にまさかの落とし穴が待っていた。法大戦では無失点に抑え、波に乗る先発・福谷（理２）が２回に２点本塁打で先制を許すと、続く３回にも田中宗・岡崎に連続本塁打を打たれ、合計５失点。まさかの３回ノックアウトで降板してしまう。
一方の打線は、これまで不調だった４番・伊藤（環３）が３回と５回に適時打を放つものの、大量失点に焦ったのか、チャンスに後１本が出ず、５回までで９残塁を喫する。
逆に勢いに乗った立大打線は、神宮初登板の手計（政４）に襲いかかる。５回、２死２・３塁から立大６番・長谷川に今日２本目となる３点本塁打を打たれると、続く打者にも連打を浴びさらに１失点。この回だけで４点を失い、勝負を決定づけられてしまう。
その後、５回途中からリリーフした立大・仁平の前に、チャンスすら作れなかった慶大打線だったが、9回、２死１・２塁から途中出場の山﨑（商２）が２塁打を放ち２点、さらに高尾康（商４）にも適時打が飛び出し、３点を返したものの、５－９で今季２敗目と喫した。
ここまで、未知数と言われながらも好投を続けてきた投手陣が崩壊し、打線も２試合続けての二桁残塁と前半戦の勢いに陰りが見えてきた感もある。とはいえ、６回以降はこれまで登板機会の少なかった田中宏（環４）、山形（政１）が０に抑え、打線も９回２死から３点を奪う粘りを見せるなど、依然の慶大にはなかったしぶとさも随所にのぞかせる。
そして、立大と言えば昨季、第３戦までもつれながらも勝ち点を落とし、結果的に慶大が優勝を逃す原因となった因縁の相手。それだけに今季こそ、決して勝ち点を落とすわけにはいかない。明日の第３戦は勝てば勝ち点３とし、優勝に大きく前進するが、負ければ一気に４位に転落するという運命の大一番。６年ぶりの栄冠に向けて、明日の試合の勝利は必要不可欠だ。まさに新生・慶大の真価が問われる試合へ、慶大ナインは臨む。by Michio Ikezawa
コメント江藤監督
（今日の試合を振り返って）大敗。すっきり大敗。あんだけ打たれれば気分いい。（福谷投手は）真っ直ぐだけあんなに速くてもダメ。（打線は残塁が多かったが）昨日と一緒。いいときに打たないと。（９回に３点とったのは）そういうのは大事。あそこを３人でぽんと終わったら（相手は）ワッショイワッショイになるけどあぁいうので相手にちょっともしかすると（と思わせるのは）大事。
湯本主将
（今日の試合をふりかえって）今日は仕方がない。（主将として今日の敗因は）完全にホームラン4本打たれたこと。あとチャンスでもう少し打てたら。（個人的には2安打して打撃は好調ですが）勝ちにつながってないので意味がない。いいところで打てないと。（優勝するために今のチームに必要なことは）一戦一戦、一人一人大切に戦うこと。無駄なランナーをだしたり無駄な点をやらないこと。そういう本当に基本的なところをもう一度見直すこと。（明日の試合に向けて）一回からしっかり抑えてそして点をとっていく。高尾康
（試合を振り返って）今日は初回のチャンスを僕らがいかせなかったことが完璧な敗因だと思う。あそこで立教の流れになってしまったと思う。（打線は10安打と好調ですが）そうですね。昨日も今日もみんな振れているが、勝負所で1 本が出なかったんで。今日は歯車が合わなかった。調子は悪くない。（最終回のタイムリーについて）明日につなげるという意味でも大切な場面で、簡単に終わるわけにはいか なかったので、あそこはかなり集中して打席に入った。（法政戦に続いて3戦目となりますが、明日への意気込みを）明日の立教戦で勝ち点を取れるかどうかが優勝に直結してくるんで、死に 物狂いで頑張る。
田中宏
（大差がついた場面での登板となりましたが）チームに流れを持っていきたいと思って投げたが、２イニングともランナーを出してしまったので、次までの課題。（無失点で抑えられましたが、調子は）そんなによくはないが、投げるときは調子は関係ないので、投げるときには抑えられるようにしたい。（今後にむけて）自分が出てくる場面は劣勢の場面が多いと思うので、流れを持ってこれるようなピッチングをしたい。
長﨑
(今日の試合を振り返って)今日は気持ち良くやられてしまった。これは仕方ない。チームの悪い部分が出てしまったと思う。(福谷投手が打ち込まれてしまったが悪かったところは)福谷だけに限らず全体的にボールが高かったと思う。力んでしまい高めに来たボールをフェンスオーバーされてしまった。(5回交代の時に声をかけられたか)ただ単に変わるということだけ。特にない。(手計が公式戦初登板だが)もっと出来ると思っていたが緊張してしまい残念だった。しかしここまであいつが来れて嬉しい。(立大打線の印象は)昨日と今日とで印象が違う。今日はよく振れていた。でも明日は大丈夫だと思う。どうにもならない相手ではないと感じている。(明日に向けて)勝つだけ。勝ってオフが増えれば(笑)とにかく勝ち点を取りたい。
渕上
(今日の試合を振り返って)初回で悪い流れをそのまま断ち切れずに、チームが点を取ってもすぐに相手に取られたりしてしまって流れを止めることが出来なかった。(自身は4打数2安打だったが)初回で１点も取れなかったことが３・４番として仕事ができなかったと思う。(５回のバントは)セーフティーバント。自分の判断で、うまく自分もいければいいなと思ったのだが。(明日の先発が予想される立大の岡部投手の印象は)速いテンポでどんどん投げてくるピッチャーなので、自分たちの間で自分たちのバッティングができれば結果はついてくると思う。(今日は途中から金田選手との二遊間コンビだったが)普段練習から組んでいるので違和感はなかった。普段通りのプレーをしてくれたなと思う。(明日の立大との三回戦に向けて)今日は昨日とは逆の展開でやられてしまったので、やり返してやりたいなという気持ちで頑張りたい。
山口
(今日の試合は)大差で負けてしまったが、明日勝って勝ち点をとりたい。(チーム全体で残塁が多かったが)昨日もチャンスで点をとることができず、今日も序盤でチャンスで点をとることができなかった。(明日の試合は)どんな形でも良いので勝ち点をとりたい。
伊藤
（今日のゲームを振り返って）完敗。仕方ない。（２日連続猛打賞、完全復活に見えるが）良い感じで打席に立てている。（負けていてもベンチの雰囲気は明るいように見えるが）明日に繋がる試合にしようと話していた。最後点が取れたので、明日に繋がると思う。（昨日３打点、今日２打点で４番の働きが出来ていると思うが）いや、一打席目に打てなかったから、駄目。（立大の印象は）良く打つなという印象。昨日も１点しか取られていないが、結構打たれていた。今日も４本ホームラン浴びたが、ちょっと記憶にない。（明日への意気込みは）入りに集中して、とにかく先制し、当たり前だが勝って、勝ち点取りたい。
福谷
（今日を振り返って）残念の一言。力不足。気持ちを切り替える。（今日の試合を）振り返るつもりはない。（３回降板となったが）法政戦からランナーが出た時の対応を考えてきたが、裏目に出てしまった。（調子は）よくないと思っていた。試合中、いかに修正するかが課題だったが、うまくできなかった。（本塁打を打たれた球は失投か）長谷川さんに打たれたのは、外を意識させてから内に投げたボール。それなりの球だったが、ボールは思ったより走っていなかった。（残りの２本は）自分のボールで勝負するカウントではなかった。（本塁打を打たれた動揺は）動揺があったことは否定しない。落ち着いてはいなかた。（直球が多いように見えたが）（捕手の）長崎さんにまかせている。腕が振れていなかった。まっすぐでおす投手なので、まっすぐになったのだと思う。（明日に向けて）自分のせいでこうなった。明日はどんな形でも勝ち点をとる。
山﨑
(今日の試合を振り返って)序盤でチャンスを生かしきれなかった。相手に流れを持って行かれてしまった。(9回の2点適時二塁打、打席に入った時の気持ちは)点差が開いていたので、逆転をするというよりも、明日につながる事を考えていた。なんとか出塁することを考えていた。(今後の目標は)チームとしては優勝。個人としては、どんな場面でも、少しでもいいのでチームの勝ちに貢献できるような選手を目指したい。(明日に向けて一言)優勝するには、第3戦は勝たなければならない大事な試合になる。絶対に勝ちたい。
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