【テニス】粘りを見せた慶大が2日におよぶ熱戦を制す/関東大学テニスリーグ戦女子第2戦 VS明大

庭球女子

awayの雰囲気に包まれる会場で行われた第2戦。ダブルスは2組とも熱戦を繰り広げ、1−1とする。シングルスでは相手に粘られながらも確実に白星を積み重ね4−1とし、結果5−2で慶大が勝利を飾った。

2022年関東大学テニスリーグ 第2戦

9月1日(木)、2日(金) @明大西調布テニスコート

 

〇慶大5―2明大●

(複1-1、単4-1)

<ダブルス>

永田杏里(総4・南山)・

佐藤南帆(環4・日出)

2{6−4、7−6(3)}0

竹本萌乃・徳安莉菜

勝利が決まり、抱き合う永田・佐藤

序盤は相手に先行を許すも、そこから4ゲームを連取し5ー3と形成逆転。相手を前後に揺さぶりながらゲームを取り、第1セットをものにする。しかし、第2セットに入るとawayの雰囲気に押され思うようなプレーができなくなってしまう。それでも2人は取り乱すことなく、粘りを見せてブーレクに成功。両者一歩も引かない接戦が繰り広げられ、勝負の行方はタイブレークへ。気持ちを切らすことなく積極的に攻め続け、佐藤・永田ペアがこの試合を制した。

 

大川美佐(環3・法政第二)・

中島玲亜(総1・岡山学芸館)

1{4−6、6-4、5−7}2

吉田華菜子・南口亜美

得点を奪いガッツポーズを見せる大川・中島

序盤はストロークの調整に苦しんだ。第一セット、2-2と並んで迎えた5ゲーム目、中島のストロークが相手コートにおさまらずブレークを許す。これには中島も首をかしげ、思うようなプレーができていない様子だった。同様に大川も序盤はストロークがうまく決まらない。5―2と追い詰められながらも、大川のサーブを皮切りにその後2ゲームを取り返した2人。次のゲームもあと1点のところまでいくもその1点を取り切れず最終的に明大がキープ、このセットを終える。つづく第二セット、2人はストロークを立て直す。大川が強気のストロークで3ゲーム目をキープし2-1に、初めて相手にリードするカウントとした。その後も両組は激しく競り合い、4-4へ。何としてもキープしたい9ゲーム目、前衛の大川が要所の点を取り切る。前のセットで取れなかった「あと1点」を第二セットではしっかりと取り、相手に食らいついた。最終セット、中島のストロークも光りラリーの末に取り切る場面が格段に増えたが、最後はあと一歩及ばず惜敗した。

 

<シングルス>

佐藤南帆

2{6-1、6-1}0

丸山愛以

仲間の応援に笑顔で応える佐藤

第一セット、1ゲーム目こそ相手にキープされたもののその後は一切譲らず、1―6で第1セットを終える。両者ともにサービスエースが多かったこの試合。第二セット、1ゲーム目から佐藤の強烈なサーブが放たれるも相手がブレーク。しかしその後は前のセットと同様に1ゲームも与えず、このセットも6―1とし、冷静なプレーで相手のミスを引き出した佐藤が見事勝利した。

 

永田杏里

2{6-1、6-2}0

大沼愛弥

正確なサーブでゲームの主導権を握る永田

第一セット、1ゲーム目をブレークされるもその後はミスなきサーブとストロークで相手を追い詰めて1ゲームも与えない。第一セット終盤には鋭利なスマッシュもみせる。第二セットも相手のサーブリターンを強烈なストロークで返し、1ポイントずつ着実に取っていく。その後も永田がゲームの主導権を握り続け、2-0で快勝した。主将・永田の勝利は残るシングルスに向けてチームにさらなる勢いを与え、主将として抜群の安定感を見せつけた。

 

今田穂(環4・啓明学院)

2{7-5、2-6、6−0}1

鈴木渚左

2日に及ぶ熱戦に勝利した今田

第一セット、両者ゲームカウントが並ぶ展開となる。相手が1ゲームリードした状態で迎えた8ゲーム目、レシーバーの今田は15―40まで相手を追い込むもその後デュースへ。デュースを制してこのゲームを取り切ると試合は再び拮抗したが、今田が長いラリーを得点につなげてこのセットを終える。相手の3ゲーム連取から始まった第二セット、積極的な相手のプレーに押されて2ゲームを取るにとどまる。最終セット、疲れもみえる今田だったが1ゲーム目をブレーク。その後もデュースまでもつれこむゲームが多かったが今田が全て制し、6-0で勝利した。

 

堤華蓮(環3・四日市商業)

0{4-6、3-6}2

竹本萌乃

長いラリー戦を戦った堤

両者の「しぶとさ」の戦いになった。第一セット、セット序盤の1―3から終盤には4-5まであと一歩のところまで追い上げたものの、つづく10ゲーム目には相手にキープを許す。第二セット、1ゲーム目をキープするもその後相手が3ゲーム連取。1―3で迎えブレークされると苦しい5ゲーム目、ここでも追い込まれた堤だったが再びキープする。ただその後は相手の「しぶとさ」が上回り、セットカウント0-2という悔しい試合結果となった。

 

大橋麗美華(総1・光明学園相模原)

2{6-1、6(5)−7、7-5}1

五十嵐唯愛

追い込まれながらも着実に得点を重ねガッツポーズを見せる大橋

ラリーで粘り力強いストロークを放つなどし、流れを掴み6ー1で第1セットを取った大橋。このまま第2セットも掴みたいところだったが、相手がギアを上げ互いにキープし合う展開に。どちらも一歩も譲らない状態が続きタイブレークの末にこのセットを落とす。第3セットは相手が主導権を握り試合が進むが、雨天と日没により試合は翌日へと持ち越しに。日を改め、試合の流れもリセット。1ー4と追い込まれていた大橋だが、1ポイントづつ着実に点を重ねて5ー5と持ち堪える。コートを縦いっぱいに使ったラリー戦を制した大橋が2日に渡る接戦をものにした。

 

(取材:船田萌恵、五関優太)

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