慶大は藤岡凛大(政2・慶應)、小川司(商4・慶應NY)、齋藤侑輝(法4・慶應)の3人が2得点の活躍で8点を奪う。最終Q に相手の猛追を受けるも前半のリードを守り切り8-6で勝利。関東FINALそして全日本学生選手権大会への進出を決めた。
第34回関東学生ラクロスリーグ戦 FINAL4 vs獨協大
10月16日(日) @駒沢オリンピック公園第一球技場
♢スタメン♢
AT #1 中名生幸四郎(経4・慶應)
AT #7 小川司(商4・慶應NY)
AT #30 齋藤侑輝(法4・慶應)
MF #8 神津悠生(商4・慶應)
FO #33 石井ヴィクトール慶治(商4・慶應NY)
LMF #17 塩原健司(政3・慶應)
DF #22 小川健(政2・慶應)
DF #6 吉田結貴(経4・慶應)
DF #5 中根之斗(法4・慶應)
G #13 中西宙(経4・海城)
♢得点♢
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 |
慶大 | 4 | 1 | 1 | 2 | 8 |
明学大 | 0 | 0 | 1 | 5 | 6 |
慶大得点者 | 貝柄、齋藤、藤岡、藤岡 | 齋藤 | 小川司 | 中名生、小川司 | ― |
第1Q序盤、慶大はディフェンスをする時間が長くなるが、ゴール裏での中根之斗(法4・慶應)の一対一で小川健(政2・慶應)と吉田結貴(経4・慶應)の厳しいディフェンスで相手をゴールに近づけない。またG・中西宙(経4・海城)がゴール上方へのシュートを確実にセーブする。ディフェンスから流れを作った慶大が試合を動かす。主将の貝柄海大(政4・大宮)が倒れ込みながらシュートを決め先制点を奪うことに成功する。続いて藤岡もゴールを奪い2点目。ディフェンスでも中根が相手のシュートを防ぎ得点を与えない。得点こそ奪えなかったが、中名生幸四郎(経4・慶應)がシュートを放ち攻撃を続ける。すると、中名生からパスを受けた齋藤が相手を交わしてシュートを決める。また、中根からのロングパス受けた藤岡が長い距離を矢のようなシュートで決め、4-0とリードして第1Qを終える。
第2Qも序盤から入谷公基(医4・慶應)が立て続けにゴールを狙い流れを作ると、ゴール裏でパスをもらった齋藤が決める。相手のシュートには中西が冷静に対応。しかし、その後は中名生がゴール前にパスを出し決定的な場面を作り出すなどチャンスを演出したものの、得点は奪えず。5-0で前半を終え、後半へ臨んだ。
迎えた第3クオーター。序盤から獨協大のポゼッションが続き、この試合初めての失点を許す苦しい展開に。その中でも、中根が相手選手のクロスを弾き飛ばすプレーを見せるなど、力強い守備で獨協大に追加点を許さない。そして、G・麻生幹人(法3・慶應)の好セーブと小川健のスクープから攻撃に転じた慶大は、積極的にショットを狙う。残り3分、中名生からパスを受け取った小川司が獨協大の厚いディフェンスを巧みにかわして強烈なショットを決め、6ー1で最終クオーターへ。
第4Qは第3Qのファウルによるマンダウン(人数不利)の状態で始まった。フェイスオフ直後に失点するが、中名生がまくりショットを決めてすぐに取り返す。さらに慶大は貝柄、中名生、入谷ら強力オフェンス陣が高速でパスをつなぎ、最後は小川司が決め8-2とリードを広げる。しかし、相手のロングスティックの選手にまさかの失点を喫する。ここからは苦しい時間が続いた。中名生の背面パスは惜しくもつながらず相手ポゼッションになると、カウンター攻撃で点を決められる。さらに慶大は2点を失い2点差に迫られる。焦りが見えた慶大であったが、何とか逃げ切って8―6で勝利。関東FINALそして、全日本学生選手権大会に駒を進めた。
次戦は11月6日(日)に行われる関東FINALの明大戦だ。明大は直前に行われた試合で強豪・早大を破って流れに乗っているだけに、十分警戒する必要がある。全日本学生選手権大会の切符は手に入れたとはいえ、2020年の特別大会からの関東3連覇を目指し、予選リーグから無敗で日本のトップへ駆け上がって欲しい。
♢選手コメント♢
ディフェンスリーダー・中根之斗選手
――今日の試合を振り返って
第1Qから第3Qは相手の対策もできていて、完璧な試合運びだったと思います。後半部分は慶大の弱い部分を攻められてしまったり、育成のためにサブメンバーを出したりしたこともあり点を取られてしまいましたが、前半部分は慶應らしいラクロスができてほぼ完封できたので、満足しています。
――最終Qに5失点、課題は
相手が攻め方をポゼッションから強引にでも点を取りに来るラクロスに変えてきた時に対応できなかったため、大量失点してしまったと思います。
――次戦の関東FINALに向けて
今日の試合で改善点を分かったので、そこをしっかり改善して明治も今日の前半と同様に完封して勝ち切りたいと思うので、応援よろしくお願いします。
2得点の活躍・藤岡凛大選手
――今日の試合を振り返って
序盤にしっかり点数を重ねて、リードを広げることができたのですが、試合の終わり方という部分で課題が残ったので、ここからどんどん敵が強くなっていくうえで修正しなければならないところだと思いました。
――得点を決め活躍、ご自身のプレーを振り返って
主将の海大(=貝柄海大)さんが1点目を取ってくれて勢いに乗っていたので、ここで自分もしっかり点数を重ねようと思っていました。うまくいって、思い切って打って良かったなと思います。
――最近は特に好調ですが、要因は
最近、ポジションが変わってATからMDになったのですが、その中でも先輩たちとしっかりコミュニケーションをとりながらチーム力が上がってきて、得点が取れているのだと思います。
――次の関東FINALに向けて
明治が上がってきますが、明治は結構特徴的なチームなので、そこをしっかり対策して、いい形で全国に行けるようにしっかり勝ち切れればと思います。
(記事、取材:長掛真依、長沢美伸)