【ラクロス(女子)】逆転勝利で飾ったFINAL4、関東制覇が目前に迫る/関東FINAL4 vs明大

女子ラクロス

【ラクロス(女子)】/第34回関東学生ラクロスリーグ戦女子FINAL4

10月15日、関東学生ラクロスリーグのFINAL4が行われ、慶大は明大と対戦。見事逆転勝利を収めた。第3クオーターで得点を決めた秋山美里(環1・日大高)は、「苦しい試合の中で点数を決められたことに一番喜びを感じました。」と語り、平井友香子(総4・同志社)は、「日本一を目指しているので、それに向けて関東一位を達成したいです。チーム一丸となって勝利を掴みに行きたいと思います。」と語った。

FINAL4 vs明大

10月15日(土)

得点

 

Q

Q

Q

Q

慶大

 1

 0

 6

明大

 2

 2

 5

 

慶大出場選手

〈スタメン〉

G #51 藤田瑠奈

DF #60 矢島玲

DF #10 藤澤理彩

DF #68 中田晴奈

MD #49 橋本小夏

MD #33 山本真菜美

MD#88 川久保博子

AT #71 平井友香子

AT #3 秋山美里

AT #74 秋山雅望

 第1クオーターはドローでボールを明大に奪われてから、苦しい展開が続く。明大は素早いパス回しで慶大の選手を翻弄し、ゴール前へボールを運んでいく。慶大はディフェンス陣が必死に奪い返そうとするが、あと一歩及ばない。そしてボールはゴール前にいた明大選手へと繋がり、試合開始からわずか4分後、明大は先制点を挙げた。さらにその後のドローでボールを奪った明大は、一気にゴール前までクリアを決める。慶大選手は果敢に明大選手の前に立ちはだかるも、ファウルにより明大のフリーシュートとなる。ボールはゴールに吸い込まれ、慶大は明大に悔しい2点目を許す。しかしその後、激しい攻防の末に明大のアウトオブバウンズを誘発し、慶大ボールとなる。そしてゴール前までボールを運び、相手のファウルにより山本のフリーシュートへ。山本はチャンスをものにし、慶大は1点を返すことに成功した。しかし依然として明大優位のまま、慶大は1点ビハインドで第1クオーターを終えた。

明大選手をかわしシュート

続く第2クオーター。ドローでボールを奪われ、明大の攻撃が続く。慶大のファウルにより、明大のフリーシュートとなるも、ゴーリー藤田は驚異の集中力を見せ、ナイスセーブを連発。見事ボールは慶大へと渡り明大は必死でボールを奪おうとするが、秋山美が鮮やかなスティックさばきで相手をかわしボールをキープ。シュートを狙いたい慶大であったが、ついにファウルにより明大にボールが渡る。明大選手は一気にコートを駆け上がり、慶大は一転して守りに徹する。しかしゴール前の選手へボールが繋がり、第2クオーター開始10分で明大に追加点を許す苦しい展開に。チームタイムアウトの後、またもやドローでボールを奪われるも、西股莉々子(法4・慶應女子)がグラウンドボールをすくい上げるナイスプレーを見せる。しかしその後慶大のファウルによりボールは明大に渡り、攻守交代となる。守り切りたい慶大であったが、その後明大のフリーシュートが決まり、明大はさらに1点を追加。慶大は3点ビハインドで第2クオーターを終えた。

クロスを構えるゴーリー藤田

第3クオーター、慶大はドロー後のグラウンドボールを獲得した後、ボールをキープし続け、シュートを打つが決まらない。しかし相手にボールが渡ると素早いパスカットで取り返し、試合の流れを掴んだ。明大は慶大のパスを阻もうとするが、山根里華(環2・慶應湘南藤沢)は相手選手をかわし秋山雅にボールを繋ぐナイスプレーを繰り出す。そしてボールはゴール前の秋山美へ。相手選手の激しい抵抗の中、秋山美は落ち着いてゴールを見据え、次の瞬間見事なスタンディングシュートを決め、1点を返すことに成功した。試合は慶大の攻勢へと転じたかに思えたが、その後明大選手が機敏にパスカットし、駆け上がりを見せる。そのまま明大はボールをキープし1点を返した。この時点で第3クオーターは残り約15秒であったが、慶大は諦めなかった。その後のドローで橋本がボールを奪うと、駆け上がり、パスをゴール前の秋山美につなぐ。秋山美は明大選手ともつれ合うようにゴール前まで走りながらボールをキープし、そして明大のゴーリーの不意を突く華麗なランニングシュートが決まった。第3クオーター終了のホイッスルが鳴り響き、慶大側のベンチは喜びに湧いた。慶大は2点ビハインドに差を縮め、良い流れで第3クオーターを終えた。

秋山美は2得点の活躍

そして迎えた第4クオーター。ドローのボールは橋本が奪い、第3クオーターで作った流れのまま試合が始まる。そして開始3分、キャプテン川久保が素早く相手選手をかわし、平井へとパスを繋ぐ。平井は即座にシュートを放ち、ボールは見事明大ゴーリーの脇をすり抜けゴール内へと収まった。さらにその2分後、山根がボールをキープし、ゴール前の平井に的確にパスを出すと、平井はそのままシュート。第4クォーターにして平井のシュートにより立て続けに2点を返し、明大と同点に。ベンチや観客席が熱狂に包まれ、皆が注目する中、寺岡から平井へとロングパスが届くが、シュートには繋がらない。明大は焦りからかファウルの数が増え、慶大はフリーシュートのチャンスを得るが、あと一歩及ばない。しかし第4クオーター開始6分、遂に走りながらグラウンドボールをすくい上げた秋山美から岩本藍(商3・慶應NY学院)へとパスが繋がり、岩本の鮮烈なランニングシュートが決まった。そして、最後まで守備を崩さず守り切り、FINAL4は見事、慶大の逆転勝利で幕を閉じた。青空の下、試合終了後の会場には若き血が響き渡った。

フリーシュートに臨む岩本

FINALは11月6日、宿敵立教との対戦だ。この流れを次に繋げ、慶大ラクロス部女子らしい粘り強いプレーで勝ち切りたい。

 

以下、選手のコメント。

秋山美里選手

――今日の試合を振り返って。

前半苦しかったですが、後半立て直して逆転できたので良かったです。

――ご自身のプレーを振り返って。

点を決められたことは良かったのですが、まだまだ課題の残る試合だと思いました。

――第3Qには失点直後に得点を奪った。その時のお気持ちは。

苦しい試合の中で点数を決められたことに一番喜びを感じました。また、点を決めることがチームに貢献することだと思うので本当にうれしかったです。

――ファイナルへの意気込みを一言。

もっと練習して、次のファイナルも勝ち切りたいと思います!

 

平井友香子選手

――本日の試合を振り返って。

序盤、点が取られて苦しい中で、前半はアタック機会が少なくなってしまったのですが、後半は立て直すことができてよかったです。

――第4クオーターで2点を決め、チームを勝利へと導いた。その時の心境は。

4年目にもなるので、色々かけてきた思いはあるんですけど、最後は夢中になってやっていたので、気がついたら点が入っていたという感じです(笑)。

――次回に向けて意気込みを一言。

日本一を目指しているので、それに向けて関東一位を達成したいです。チーム一丸となって勝利を掴みに行きたいと思います。

 

(記事:中西絵理奈 撮影:長沢美伸)

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