慶大は第1Qでリードを許すが第2Qに逆転に成功。その後も中名生幸四郎(経4・慶應)の活躍などで明大を突き放し8-3で勝利し3季連続優勝を果たした。主将の貝柄海大(政4・大宮)は「全日優勝につなげたい」と語り、今週末からの全日本大学選手権大会に臨む。
第34回関東学生ラクロスリーグ戦 FINAL vs明大
11月6日(日) @駒沢オリンピック公園第二球技場
♢スタメン♢
AT #0 中林翔央 (商4・慶應NY)
AT #1 中名生幸四郎(経4・慶應)
AT #30 齋藤侑輝(法4・慶應)
MF #8 神津悠生(商4・慶應)
FO #33 石井ヴィクトール慶治(商4・慶應NY)
LMF #17 塩原健司(政3・慶應)
DF #22 小川健(政2・慶應)
DF #6 吉田結貴(経4・慶應)
DF #5 中根之斗(法4・慶應)
G #2 岸晋太郎(法4・慶應)
♢得点♢
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 |
慶大 | 1 | 3 | 1 | 3 | 8 |
明学大 | 2 | 0 | 0 | 1 | 3 |
慶大得点者 | 中名生 | 齋藤、入谷、小川司 | 中名生 | 中名生、貝柄、中林 | ― |
第1Q、フェイスオフで勝ったのは慶大だったが、その後明大にボールを奪われると開始2分でシュートを決められ先制点を許す。慶大は入谷公基(医4・慶應)やスタメンに抜てきされた中林翔央(商4・慶應NY)がシュートを放つなど相手ゴールを脅かすと、中名生が相手に囲まれながらも得意のまくりシュートを決めて同点に追いつく。中盤は明大ポゼッションが続くが、G・岸晋太郎(法4・慶應)が相手のワンバウンドのシュートを体を張って弾くなど、凌いでいた。しかし、岸が相手の速いシュートを止めるも、こぼれ球を冷静に決められ勝ち越しされ、リードを許して第1Qを終えた。
続く第2Q、入谷がシュートを放つもこれはゴーリーの守備範囲。また、明大マンダウンで数的有利を得た慶大だったが、攻めきれず中盤まで膠着状態が続いた。均衡を破ったのは中名生と齋藤侑輝(法4・慶應)だった。齋藤が相手のマークをうまく外すとゴール裏の中名生からパスを受け、シュートを決めた。2人の息の合った連係プレーで再び同点に追いつく。終盤は慶大ペースで進み、入谷と小川司(商4・慶應NY)が得点を決めて勝ち越しに成功した。
第3Q、序盤は一進一退の攻防が続いていたが、相手の一瞬の隙を逃さない。相手DFからGへのパスを中名生がカットしそのまま落ち着いて無人のゴールへ決めてスコア。ディフェンス面でも小川健(政2・慶應)が相手のクロスをはたいてボールを奪うなど持ち味を発揮。AT陣は前線から積極的にボールを追い相手にプレッシャーを与える。また、LMFの塩原健司(政3・慶應)や小川健がロングシュートを放つなど攻めの姿勢を見せ、慶大は流れを相手に渡さずに第4Qへ。
第4Qも慶大ペースで攻める展開に。開始4分で中名生が今試合3得点目を決めると主将の貝柄も決めて7点目。その後1点を失うも、小川健が相手からボールを奪い返してつなぐと最後は中林が華麗なシュートを決めた。慶大は早大を破って勢いのある明大を3点に抑え、8-3で勝利。3季連続、そして女子と共にアベック優勝を果たし、関東1位で全日本大学選手権大会に臨む。
また個人賞では、最優秀選手賞に中名生、ベストテンに中名生、小川司、貝柄、小川健の最多4人が選ばれた。一方得点王は早大選手。慶大は誰か一人に頼るのではなく、出場した全員の活躍で関東を制覇した。全日本選手権大会連覇を目指す慶大にとって関東優勝は通過点に過ぎない。関東王者としての「PRIDE」を持って全国の舞台でも躍動する。
(記事、撮影:長沢美伸)
♢選手コメント♢
主将・貝柄海大選手
――優勝した率直なお気持ちは
今シーズン積み重ねてきたことが、まずは関東優勝という結果で出たということはうれしかったです。
――今日の試合を振り返って
今日は序盤から自分たちの流れをつかむことができて、その流れの中で4Q通して戦えたことが良かったと思います。
――ベストテンに慶大から4名選出
今シーズン注力してきた個人の強さ、対人の強さが評価され、意識してきたことが結果として出たので良かったです
――全日本大学選手権大会に向けて
3試合、一戦一戦積み重ねて勝って自分たちの目標である全日(全日本選手権大会)優勝につなげられたら良いと思います。
♢ギャラリー♢
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