リーグ戦を5位で終えた慶大。この試合をもってTEAM2022の戦いは幕を閉じる。宿敵、早大相手に慶大は最高の立ち上がりを見せる。第1Q、11分にFW峰岸未来(経3・慶應女子)が得点。先制し前半を1―0で折り返す。しかし第3Qに悪夢。相次いでPC(ペナルティコーナー)を奪われ立て続けに3失点。最後まで同点、逆転を目指し相手ゴールに襲い掛かったが反撃ならず。惜しくも敗れ、涙の終幕となった。
女子第30回早慶ホッケー定期戦
11/20(日) 13:00試合開始 @駒沢オリンピック公園
第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 | |
慶大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
早大 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 |
スタメン
GK 久保田夕雅(経3・慶應湘南藤沢)
DF 加藤ひより(環4・学芸大附属)、栗岡満里奈(経4・Plano West Senior High School)、斎藤由希子(経3・慶應女子)、石田紗英(経4・慶應湘南藤沢)
MF 丸山菜穂子(理4・学芸大附属)、水本彩巴(経4・国際基督教大高)、楫野彩貴(法3・国際基督教大高)
FW 西村未八(政4・慶應NY)、陶山知佳(法4・田園調布雙葉)、山田里紗(商4・田園調布雙葉)
曇り空の駒沢オリンピック公園第一球技場。多くの観客、応援団が詰めかけ、この世代最後の伝統の一戦にふさわしい、最高の雰囲気で幕を開けた。
第1Qは五分五分の展開で始まる。2分、早速ゴール前にボールを放り込まれるがここは事なきを得る。3分にはFWの西村未八(政4・慶應NY)がボールを持ち一気に運ぶがチャンスとはならない。11分、慶大が右サイドからチャンスを作ると、クロスにFW峰岸が反応。逸らしたボールがゴールに吸い込まれ、先制に成功する。
得点直後の失点は防ぎたいところ。直後のプレー、早大が一気に慶大陣内へ攻め込むが、ここはDF栗岡満里奈(経4・Plano West Senior High School)がカットし侵入を許さず。ピンチの芽をつむ。
第2Qも粘り強く守る慶大。その中心にはDFの主将・加藤ひより(環4・学芸大附属)がいた。チームを鼓舞し、指示を出す声。持ち味の力強いショットで前線へボールを送るなどのプレー。この日も中心的な役割を果たした。
GK久保田夕雅(経3・慶應湘南藤沢)も大活躍。第2Q8分には相手FWとの一対一のピンチを滑り込んでセーブ。その他にも多くのファインセーブを見せチームを救った。1―0のまま前半を折り返す。
しかし後半に入ると展開は一変。早大が底力を見せ、猛攻を仕掛ける。特に響いたのが相手に多くのPCを与えたことだろう。攻め込まれ、PCを奪われ、得点につなげられるという悪循環で、10分間で3失点。早大の山下が攻守に躍動し、慶大は一気に逆転された。
第4Q、なんとかまず1点が欲しい慶大は9分、右サイドからの攻撃。クロスをあげ混戦状態のゴール前、波状攻撃で押し込むがゴールにつながらず。最終盤はキーパーを下げ、パワープレーを仕掛ける。西村がゴール前に張りチャンスをうかがうがあと一歩ゴールへ届かず、悔しい逆転負けで試合が終わった。
リードしたまま前半を折り返し、久しぶりの定期戦勝利が確かに見えた。しかし後半に3失点。やはり早大の壁は高かった。試合後、選手たちは肩を落とし、涙を流す選手もいた。この悔しさを糧に、来年はリーグで、早慶定期戦でさらなる高みを目指す。
(取材・金子 拓登、松田 英人)