【ラクロス(男子)】再び明大を下して2大会連続で学生日本一!社会人への挑戦権を手に入れる/全学FINAL vs明大

男子ラクロス

関東FINALで勝利した明大と再び対戦した慶大。先制を許すが貝柄海大(政4・大宮)と中名生幸四郎(経4・慶應)のゴールですぐに逆転すると、さらに得点を加え4-1で折り返す。後半は明大も意地を見せ1点差に詰め寄られるも、逃げ切って4-3で勝利し、全日本大学選手権大会を連覇した。

第13回ラクロス全日本大学選手権大会(全学) FINAL vs明大 

11月27日(日) @駒沢オリンピック総合公園運動場陸上競技場

 

♢スタメン♢

AT #7 小川司 (商4・慶應NY)

AT #1 中名生幸四郎(経4・慶應)

AT #30 齋藤侑輝(法4・慶應)

MF #8 神津悠生(商4・慶應)

FO #33 石井ヴィクトール慶治(商4・慶應NY)

LMF #17 塩原健司(政3・慶應)

DF #22 小川健(政2・慶應)

DF #6 吉田結貴(経4・慶應)

DF #5 中根之斗(法4・慶應)

G #2 岸晋太郎(法4・慶應)

 

♢得点♢

 

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

明学大

 

慶大得点者

貝柄、中名生

入谷、小川健

4年生の力も大きかった

全学1回戦では広島大を8-1で、FINAL4では6-3で名大を下してFINALまで順調に勝ち進んだ慶大は、関東決勝でも対戦した明大との一戦に臨んだ。

第1Q、序盤から両者譲らぬ展開が続いたが、開始8分で明大に先制点を許す。明大のオフサイドで慶大ポゼッションとなると、ゴール裏の中名生からゴール前でパスを受けた主将・貝柄が落ち着いてシュートを決め、同点に追いつく。勢いに乗った慶大は、アウトオブバウンズから再開後、残り2分で中名生が得点を決めて勝ち越しに成功。さらに、残り10秒で中名生がまくりシュートを放つも、ゴーリーが反応し決め切れず。ゴーリーのセーブから明大ポゼッションとなり、パスを通されゴール目前まで迫られる展開に。しかし、明大がシュートを放つ直前に第1Q終了のホイッスルが鳴り、慶大はリードを保って第2Qへ。

中名生が攻撃の流れを作り出す

続く第2Qは、序盤から慶大ポゼッションが続いた。慶大は、ゴール付近でパスを回し、得点の機会をうかがう。グラウンドボールを取られ、明大にシュートを放たれる場面も見られたが、ゴーリー・岸晋太郎(法4・慶應)のファインセーブで明大に得点を許さない。開始4分、貝柄からパスを受けた入谷公基(医4・慶應)が敵の間を縫ってゴールへ迫り、フェイントを用いた巧みなシュートを決め3ー1とする。さらに、藤岡凛大(政2・慶應)や小川司(商4・慶應NY)がシュートを放つも、明大ゴーリーのビッグセーブで得点とはならない。慶大は、その後も積極的にシュートを放ち、攻撃の手を緩めない。明大のチームタイムアウト直後、慶大のDFはダブルチームを組んでボールを奪うと、DF小川健(政2・慶應)が一気にゴール前まで駆け上がり、相手DFに囲まれ体勢を崩しながらもロングクロスでシュートを決め4ー1。終盤は、明大ポゼッションが続くなど苦しい時間帯を迎えたが、鉄壁の守りで追加点を許さず、3点リードで前半を終えた。

攻守で活躍の小川健

第3Q開始早々、入谷が正面から強烈なシュートを浴びせるが、これは惜しくも相手ゴーリーに防がれる。5分にはパスをつながれて、ゴーリーと一対一の状況を作られると冷静に左上に決められる。追加点が欲しい慶大だったが、パスミスなどもありシュートまで持って行けない展開が続いた。一進一退の攻防が続く中、小川健がボールを拾い攻撃に転じると、明大のオフサイドで慶大が数的有利になる。ここで点を奪いたかったがパスをカットされボールを失うとシュートを決められ1点差に詰め寄られる。慶大は貝柄がシュートまくりシュートを放つなどゴールを狙い続けたが得点は生まれず、最終第4Qに臨んだ。

何度もシュートを打った入谷

第4Qも慶大が誇る強力オフェンス陣がパスを回し、入谷がシュートを放つなど良い形は作るものの相手ゴーリーに阻まれる。守備時にはアタックエリアにいる小川司から「耐えろ」という声が飛び、チーム一丸で戦っていた。中盤、カウンター攻撃をくらう場面もあったが、ここはG中西宙(経4・海城)が慶大ゴールを守る。その後も関東ファイナルのリベンジに燃える明大と王者慶大、双方の思いがぶつかる激しい展開が続いた。残り2分で明大はタイムアウトを取り、そこから猛攻を見せるが、慶大ディフェンス陣は一切集中力を切らすことなく最後までゴールを守り抜いた。そして試合終了の笛と共に、ピッチ中央で選手たちは喜びを分かち合った。

優勝の瞬間

慶大は相手への敬意も忘れていなかった。歓喜に包まれる中、うなだれる明大選手に藤岡が駆け寄り声を掛けていた。プレー外でも王者としての姿勢を見せた慶大は、次戦の全日本選手権大会決勝で社会人王者と対戦する。全日連覇という慶大にしか成し遂げられない目標に向かって万全の準備をして臨む。

 

(記事、撮影:長掛真依、長沢美伸)

 

 ♢選手コメント♢

主将・貝柄海大選手

インタビューに応じる貝柄

――全学2連覇おめでとうございます

ありがとうございます。

――今のお気持ちは

日本一が目標とはいえ、学生で日本一を獲ることが出来て、しっかり日本一への挑戦権を得られたということが率直にうれしいです。

――4年生、主将という立場での全学決勝はいかがでしたか

特にプレッシャーや責任を追うことなく、いつも通りプレーできたと思います。

――関東ファイナルで勝った明大が相手でしたが

前回も勝てたとはいえ、向こうもしっかり対策してくると思っていたので、序盤からすごく難しい展開にはなりましたけれど、最後はしっかりと、結果としては勝ち切れたことがすごく良かったと思います。

――毎試合ゴールを決められて活躍されていますが、ご自身のプレーを振り返って

今日は味方に助けられたシーンもすごく多くて、結果として点が取れました。自分もそうですが、しっかりとチーム全員で勝ち切れたというところがすごくうれしいです。

――全日FINALへの意気込み

今シーズン、自分たちが目標にしてきたところなので、挑戦というよりは実力でしっかりと圧倒して最後まで勝ち切りたいという気持ちが強いです。これからあと3週間弱、しっかりと準備して勝ち切りたいと思います。

 

最優秀選手賞・石井ヴィクトール慶治選手

FOで活躍の石井

――本日の試合を振り返って

フェイスオフはオフェンスの流れを作り守備の時間も減らせるので、こういう大事な試合ではロースコアになることも多く、自分が確実にフェイスオフを取ってチームに流れを持ってきて、向こうに流れを渡さないということを意識してやりました。

――FOで最優秀選手賞を獲得

本当に取れたのはうれしいと思いますし、この賞は自分が勝っただけでなく、僕が取ったボールをチームのみんながつないで、ゴールに結び付けてくれたことが一番大きいので、本当にみんなのおかげで取れた賞だと思います。

――次戦への意気込み

社会人チームが相手で、今まで以上のパフォーマンスをしないと無理と思いますし、120%を出し切るつもりでやらないと勝てないと思います。それをやったら勝てる相手だと思うので、全力で最後まで頑張りたいと思います!

 

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