【注目選手特集⑤】バレーボール部・松本喜輝 ~常に魅せるエース~

バレー企画

慶大バレー部のエース、松本喜輝(環4・九州産業)選手。ポジションはこれまでOP(オポジット)であったが今季はMB(ミドルブロッカー)として出場する。冷静なプレーでクールな印象もある一方、周囲の部員からは「めちゃくちゃ喋るのが好き」という声も聞かれる。今回は、様々な魅力を持つ松本選手に迫る。

※記事の掲載が遅くなり、申し訳ありません。

 

会場沸かせるプレー

昨年の試合でも、松本はエースの名にふさわしいプレーを数多く見せた。第一に挙げられるのはやはり正確無比なスパイクだろう。セッター・高倉真古都(R5商卒)のトスを確実に得点につなげていき、リードしている時は相手を一気に引き離しに、苦しい時も相手に流れを譲らない。昨年の秋季リーグでは、松本が鮮やかなスパイクを決め、会場の観客は迫力に呑まれるだけでなく相手選手も思わず拍手を送る場面が複数回あった。また、フルセットの末に僅差で勝利した国際武道大との入替戦では、最終セット中盤で相手ブロックの腕の間を通したスパイクを見事決め、会場を大いに盛り上げた。

鮮やかなプレーで観る者を惹きつける

エースを貫く

それほどの実力を持つ松本を、相手はもちろん警戒している。守備を固められ、第2・3セットで相手ブロックに阻まれる場面が多くなることもある。それでも松本は逆にそれを利用し、今度はワンタッチで得点につなげる。逆境を利用しきれるほどの実力の持ち主、これも松本が絶対的エースと呼ばれる所以(ゆえん)だろう。さらに松本はスパイクだけでなく、サーブでも魅せる。相手コートにささるように飛ぶジャンプサーブで連続サービスエースを取る場面も少なくない。

会場の観客はこのようなエース・松本の姿を目にし、苦しい場面でこそ絶対的エースの得点力に期待を懸ける。これが昨年のリーグの流れであった。

それでも自身は「サーブ然りスパイク然り大事なところでミスが目立った部分が多かった」と振り返り、さらなる高みへ余念がない。

攻守・サーブと多彩に活躍する(右:松本選手)

今年注目のプレー

今年特に注目してほしいのはバックアタックだと話す。コート後方から華麗に跳躍し、力強いスパイクを放つ姿はこれまでも相手選手だけでなく観る者をも圧倒してきたが、今年はさらにこの姿を見られそうだ。また松本選手は部全体にも目を配っており、「キャプテンでも副キャプテンでもないからこそ部の細かなことに自分が力を注げたらいい」、さらに最上級生である以上「自分たちを中心に少しずつ(上の代がしていたような)声掛けをできていけたら」と意気込む。

最上級生としての姿にも注目だ

最後に松本選手から応援している方へ一言いただいた。

「去年に引き続き今年も有観客の試合が増えてくると思うので、そういった方々であったりOBであったり、自分たちを応援してくれる方々に感謝の気持ちを持って一試合一試合取り組んでいきたいと思います。」

 

どれほど相手に警戒されようとも試合では仲間が紡いだボールを得点につなげ、エースであり続ける松本選手。その裏には膨大な努力があることだろう。ケイスポは今後も彼の活躍を追っていきたい。

(記事:五関優太)

タイトルとURLをコピーしました