【バレーボール】春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 第4戦vs東海大

バレー戦評

春季リーグ3戦を終え、あと一歩の試合も多いなかで勝利がなかった慶大。ホーム・日吉記念館で昨年の春季リーグで優勝を果たした東海大との一戦に臨んだ。第1セットスパイクだけでなく守備の面でも好プレーが多く見られ序盤から流れをつかんだ。接戦となった第2セットを奪取すると、第3セットは1・2年生のプレーがチームに活気を与えて勢いのまま逃げ切った。試合後多くの選手からホームでのプレーという点が勝因の一つとして挙げられ、同地で開催される次戦では連勝を狙う。

 

2023年4月22日(土)

春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

第4戦 慶大×東海大

 

得点

慶大

セット

東海大

25

22

25

23

25

20

 

出場選手(サーブ順)

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

 

 

 

 

 

 

MB

松本喜輝(環4・九州産業)

S

10

大槻晟己(総4・清風)

OH

山口快人(経1・慶應)

MB

芳賀祐介(環3・札幌北)

OP

3

渡邊大昭(商3・慶應)

OH

1

島田航希(経4・慶應)

L

7

山元康生(法2・慶應)

 

 

 

途中出場

 

 

MB

松山鼓太郎(商1・慶應)

OP

11

入来晃徳(環1・佐世保南)

 

松本のスパイク・サーブで点差を広げた

第1セット、渡邊大昭(商3・慶應)と芳賀祐介(環3・札幌北)がスパイクを決め、さらに両選手の2枚ブロックが相手のスパイクを阻み点を奪う。東海大のタイムアウトを挟みセット中盤、松本喜輝(環4・九州産業)が相手コートの空きを狙った鋭いボールで点を決めると直後にはサービスエースを見せ14―7と大きくリードした展開をつくる。リードした状態ながらもその後も慶大は1点にこだわるバレーを続けて相手の鋭いスパイクを拾い続ける。終盤は相手に追随を許すも、セッター・大槻晟己(総4・清風)が第3戦後に課題として挙げていた芳賀との速攻が決まるとそのまま逃げ切り、25―22でこのセットを終えた。

 

第2セット、序盤からつなぐバレーを見せ、相手のミスもあり慶大が一歩リードした展開が続く。ここで点差を広げたのはまたしても渡邊だった。サービスエースで2連続得点するとその後にスパイクも決めて11―7とする。その後慶大は緩急をつけた攻撃で相手をつきはなしにかかるもここはブロックに阻まれ、さらに相手のスパイクが決まりだし16―16と並ぶ。慶大のタイムアウトを挟み両者一歩も譲らない展開がつづき、ここで活躍したのが松本選手だった。相手ブロックを引き寄せない素早いスパイクで点を奪うと直後にはサービスエース。2点リードすると流れは慶大に傾き、そのまま25―23で終えた。

 

取り切りたい第3セットは芳賀のブロックで幸先よく先制する。またこれまで力強いスパイクで得点してきた渡邊は相手ブロックの上を通す緩いボールで点を奪い4-2とリードする。さらにここで松本が追い打ちをかける。ブロック・スパイク・サーブと多様なプレーでチームに貢献して17―10と点差を大きく広げる。ここでピンチサーバーとして松山鼓太郎(商1・慶應)がコートに入り、この得点も奪うとすかさず相手のタイムアウト。さらに終盤には入来晃徳(環2・佐世保南)が出場。こちらも見事なサーブで相手を崩すと芳賀がブロックで点につなげる。最後は主将・島田航希(経4・慶應)の正確なスパイクが決まり、25―20で勝利した。

 

(記事:五関優太、写真:長掛真依、岡里佳)

以下、コメント

 

星谷健太朗監督

――今日の試合を振り返って

ホームで初めて今シーズンやらせていただいて、本当ありがたかったですしその中で勝利という形で終えられたことを嬉しく思います。選手の皆んなも本当素晴らしかったと思います。

 

――ストレートでの初勝利です。今までの試合と違う点は何か感じていますか

まず皆んなのモチベーションとしてもホームで絶対勝つぞという意気込みがこれまでと比較しても高かったですし、作戦面についても非常にアナリストを中心に対策を練ってくれてそれを実行した結果うまくはめられたところも多く、というのが大きかったんじゃないかなと思います。

 

――1年生もピンチサーバーで起用していましたが狙いは

本当意気込みが素晴らしい選手なのでどこかのタイミングで出せるのであればぜひ経験をしてもらいたいというので、その場面が巡ってきたので出場してもらいました。

 

――第2セット終盤に追いつかれそうになりましたが、その際のタイムアウトで監督から何か声掛けはしましたか

私からは特に掛けず、学生の中で何が問題かということは冷静に分かっていたので、私からは特に伝えなかったです。何かあれば伝えますが、基本的にはしなきゃいけないことができてないからやっぱりそういうことになっているという中で、何が修正すべきかということは学生それぞれが理解しているので、私はそこまで口を挟まずに学生の中でやってもらってたという感じです。

 

――明日の試合に向けて

自分たちのベストパフォーマンスを出させていただけるような素晴らしい環境だと思うので、ありきたりですけれども本当に精一杯チーム一丸となって筑波大学さんにぶつかっていきたいなと思います。

 

島田航希主将(経4・慶應)

――今日の試合を振り返って

終始自分たちのバレーができて、良いムードで試合をしっかりと3セットで勝ち切れてすごい自信に繋がる試合でした。

――プレーの面で今までと違った点はありますか

今週はホームゲームということで、いつも練習している環境で試合ができるということで皆んなサーブがすごい走っていて、そうですね1番サーブが良かったのかなと思います。

 

――ご自身の1番良かったプレーは?

ディグですかね。足がすごい動いていたということもあり、相手のスパイカーが打ったところに入れたり仲間がかじったボールとかをカバーできたのかなと思います。

――次に主将として、リーグ中盤に差しかかりましたがチームを見ていてどうですか

徐々に自分たちの勝ち方とか連携とかはできてきていて、勝つ意識も芽生えてきてるので勝利できているのかなと思うので、もっとコミュニケーションを取ろうと思います。

 

――明日の試合に向けて

筑波大は早い高速分離バレーをやってくるチームなので、今日とかのクイックやブロックすることというのはあまりできないとは思います。そこでやっぱり普段のサーブで崩して2段トスで相手を戸惑わせてラリーに持ち込むというのを大事にしないと勝てないと思っていて、サーブを入れてブロック・レシーブで切り返すということを守りたいと思います。

 

大槻晟己副将(総4・清風)

――今日の試合を振り返って

今日はホームだったのですが僕はすごく調子が悪くて、そこをみんながカバーしてくれたというところでほんとに感謝しています。

 

――ホームでの試合でしたが、これまでの試合とのプレー面での違いは

前の試合の時にもう少しレフト側を使う、航希(=島田航希・経4)とあとは快人(=山口快人・経1)を使っていくというところで課題を監督からいただいていたので、そこは意識してトスをある程度散らせたというところも改善できたかなと。

 

――前回課題として挙げた芳賀選手とのクイックについてはいかがでしたか

重要な場面で、結構終盤でも決めてくれたので、そこはやっぱり自信を持って今後も使っていこうかなと思います。

 

――次に副将として、リーグ中盤に差しかかりましたがチームを見ていてどうですか

やっぱり3つとはいえ負けが続いていたなかで、ここで一旦勝ち星をつけることでチームにいい風を吹かせることができるんじゃないかと思います。練習を今日に向けて上げていったので、今後も明日の筑波大戦を含めてより右肩上がりでチームを作っていけるようにしたいと思います。

 

――明日の試合に向けて

(筑波大には)去年ちょうどホームで勝っているということで、それを再び起こしたいと思います。

 

松本喜輝選手(環4・九州産業)

――今日の試合を振り返って

やっぱりホームゲームということでまずは一勝したい試合で、しっかり一勝できたのでよかったかなと思います。

 

――スパイクだけでなくブロックやサービスエースでの得点も多くみられましたが

自分自身、ミドルブロッカーに転身したこともあって、ブロックはこの2、3ヶ月しっかり練習してきたので、それがしっかり出たのでよかったなと思います。

 

――今季初勝利ですが、今までの試合との違いは

やっぱりさっきも言ったのですが、ホームゲームでここ一つ勝ちたいというところでチーム一つになって盛り上がってやれたのかなと思います。

 

――明日の試合に向けて

明日もホームゲームということで、ここで2試合勝ってあとの試合を楽に進めたいと思います。

 

渡邊大昭選手(商3・慶應)

――今日の試合を振り返ってチームとしてはいかがですか

やっぱりホームゲームということと、有観客ということで応援の力もありました。負けが続いていてチーム一丸となって勝利を目指してやっていたので、それで結果として作戦もはまって勝利という結果につながってすごく嬉しいです。

 

――ご自身のプレーを振り返って

個人として良かった点は自分の持ち味であるサーブです。逆にやっぱり課題だなという部分は、ハイセット、高いトスが打ちきれなかったので、4年生の松本さん(=環4・松本喜輝)だったり島田さん(=経4・島田航希)に負担をかけてしまっていたので、自分がもう少し決め切れば楽な展開になったのかなと思います。

 

――主力であった昨年の4年生がご卒業されましたが意識などに変化はありましたか

やっぱり去年の4年生の多くが主力だったので今年は全員で自主性を持ってやろうということで、みんな中で喋ることを絶やさずにという部分では自主性がすごく高くなったなと、キャプテンを中心にまとまりがでてきたのかなと思います。

 

――明日の試合に向けて

まずは今日勝ちきれたことはすごく良かったと思うので、また明日切り替えてしっかり戦っていきたいなと思います。

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