開幕戦は黒星スタートとなった慶大。上位進出をかけた大事な一戦、ライバル・早大と対戦した。試合の主導権を握りたい慶大であったが、第1Qから早大がPCをきっかけに得点を奪う。追いかける展開となった慶大は、齋木壮之介(経4・慶應)が中心となりボールを回し、前田海(経3・慶應)がゴール前で得点を狙うも早大の堅い守りの前にゴールネットを揺らせず。すると慶大は第3Q終盤にPSから失点。この1点が大きくのしかかり結果は0―3の完封負けとなった。
令和5年関東学生ホッケー春季リーグ
4/30(日) 17:20試合開始 @大井ホッケー場サブ
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
早大 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 |
スタメン
GK 澁谷友輝(経4・慶應)
DF 小川隼弥(経4・慶應)、福島諒太(政3・慶應)、竹之内慧(経4・慶應志木)、坂上開道(経3・慶應)
MF 新井渓太(経4・慶應志木)、小林翼(経4・慶應志木)、南龍之介(法3・慶應志木)
FW 齋木壮之介(経4・慶應)、前田海(経3・慶應)、中川諒(経1・慶應)
開幕戦を黒星でスタートした慶大は、今季初勝利をかけ早大との試合に臨んだ。上位進出へ向け勝ち点が欲しい慶大にとって絶対に負けられない一戦となった。
第1Qは序盤から早大に攻め込まれる展開となるが、新井渓太(経4・慶應志木)をはじめ慶大の守備陣が体を張ってゴールを阻止。しかし開始1分、PCからゴール右を貫くシュートを放たれ先制点を許す。5分、左サイドから再び早大がゴールに迫るも、ここはGK澁谷友輝(経4・慶應)の守備範囲。そして7分には、更なる追加点を許し0−2。第1Q中盤で2点を追う苦しい展開に。慶大は、コートを広く使って鋭いパスを回し、攻撃の機会を伺う。13分、縦パスを受けた小林翼(経4・慶應志木)が敵陣まで迫るも得点には繋がらない。さらに、中川諒(経1・慶應)からパスを受けた北村玲(経3・慶應)が一気にゴールへ迫るも1点を返せず、ここで第1Qが終了。0−2で第2Qへ。
得点が欲しい慶大とリードを広げたい早大、第2Qは両者譲らぬ展開となる。4分、小川隼弥(経4・慶應)が突破に成功、左サイドの坂上開道(経3・慶應)にパスを出す。坂上からパスを受けた齋木がシュートを放つも、ボールは惜しくも右に外れる。その後も、全員で積極的にゴールに迫る。10分には、新井がゴール正面からシュートを放つも、相手DFに弾かれてしまう。何度もゴールに迫るが、うまく合わせることができない。直後、カウンターで一気に攻め込まれるが、小川のファインプレーで追加点を許さない。第2Q終了間際にも、南龍之介(法3・慶應志木)がシュートを放つもわずかにゴール右。慶大は、点差を縮められないまま前半を終える。
前半を2点ビハインドで終了し迎えた第3Q。このQは中盤まで慶大のペースとなる。3分、齋木がサークル付近でボールを収め得点を狙うものの早大DF陣に阻まれる。さらに慶大は連続攻撃で果敢に早大ゴールを狙うも、あと1歩のところで守られてしまう。さらに8分、早大の選手が退場となり慶大に数的有利な時間が生まれる。この時間を好機と見た慶大は齋木、前田の両FWが中心となって相手サークル内へ何度も侵入。しかしここも早大DF陣が立ちはだかり得点とはならず、慶大にとってもどかしい時間帯が続く。すると11分、早大がPSから試合の流れを大きく引き寄せる3点目を奪う。これでリードは3点に広がり、0―3で試合は運命の最終Qへ。
何としても点を取りたい慶大は第4Q、左右のサイドを大きく使い得点の機会をうかがう。サイドから攻め上がりサークル内へ鋭いクロスを送り、シュートを放つも三度早大のDF陣が立ちはだかる。チャンスを作りながらも得点を奪えずにいると4分、早大がPCを獲得。しかしここは慶大の守護神・澁谷がファインセーブを見せ追加点を許さず。その後もサイド攻撃から得点のきっかけを探るものの早大ゴールネットは揺れることなく無念のホイッスル。慶大は早大の前に0―3の完封負けとなった。
上位進出(4位以上)のためにも絶対に落とせない一戦となったが、0―3で早大の前に完敗。開幕戦からいまだ慶大のゴールは生まれず2試合連続無得点となり、得点力不足が課題となった。春季リーグ2戦を終え0勝2敗とした慶大。しかし次の試合に大差で勝利することで、上位進出の可能性も十分にあり得る。この2試合で課題となった得点力がどう改善されるのか、次戦は見どころだ。
(取材:長掛真依、金子拓登)
次戦 春季リーグBプール第3戦 5/5(金) 15:30~ vs駿河台大 @大井ホッケー場
以下、コメント
FW 前田海(経3・慶應)選手
——前回の試合を経てチーム全体で改善したことは
対人を練習でも集中的に強化しており、試合でも対人の部分では早大と同等かそれ以上のレベルだと感じました。
—— 個人として取り組んだことは
自分の武器であるスピードとパワーを活かすために大きく動いて自分の得意な形に持っていくという事を意識していました。
——どんな思いで試合に臨んだか
FWは点を取ることが仕事なので、とにかく結果を残すという気持ちで挑みました。
——試合を振り返って反省点は
チームメイトが繋げてきたチャンスをモノに出来なかったのが反省点です。
——良かった点は
チームとして上手く機能したなと感じたのは、MFの南が相手のエースのマークについて自由にさせなかったという点です。次の試合も彼の仕事に期待しています。
——次戦へ向けて意気込みをお願いします
リーグ上位に残るのはチャレンジとなりますが、FWとして難しいボールも全て残して今度こそ得点のチャンスを逃さないようにします。