連投となった竹内大
１２３４５６７８９
明大 ００００２０１００ ３慶大 ００２００２００× ４
慶大：○竹内大、福谷－長﨑
１ ［７］ 山口(商４・慶應)
２ ［４］ 湯本(商４・野沢北)３ ［６］ 渕上(法４・慶應)
４ ［９］ 伊藤(環３・中京大中京)
５ ［３］ 高尾康(商４・慶應)
６ ［５］ 松尾(商４・鳥栖)
［１］ 福谷(理２・横須賀)
７ ［８］ 青山(環４・関西学院)
８ ［２］ 長﨑(商４・高志)
９ ［１］ 竹内大(環２・中京大中京)
［５］ 山﨑錬 (商２・慶應)
一試合目の逆転勝利の勢いで連勝を狙う慶大は３回、２死ながらも竹内大(環２)がヒットで出塁すると、続く山口(商４)が直球をレフトスタンドへ運び２点を先制する。
しかし、４回まで疲れを見せることなく、安定した投球を続けていた連投の竹内大は５回、先頭打者にヒットを許すと制球を乱し、味方の守備のミスで１点を失うと、さらにタイムリーヒットを浴び、同点とされてしまう。
今日のヒーロー松尾
竹内大を援護したい打線は６回、明大の難波から相手のエラーで出塁した高尾(商４)を一塁に置いて、一試合目で２打点を挙げる活躍をした松尾(商４)が変化球をレフトスタンドへたたきこみ、再び２点のリードを奪うことに成功する。
このリードを守り切りたい慶大は７回に福谷(理２)をマウンドに送るが、福谷は先頭打者に四球を与え、明大の中村に痛恨の二塁打を許し１死２、３塁と１打同点のピンチを招く。ここで３番荒木都の内野ゴロの間に１点を許すものの、明大に同点のホームは踏ませることなく明大打線を抑え込む。
慶大が１点のリードで迎えた９回、福谷は先頭打者にヒットを浴び１死２塁とされるが、後続を見事打ち取り慶大が一試合目と同様に接戦を制し、勝ち点３を手に入れた。
さて、第５週終了時には、勝ち点２で５大学が並ぶという史上まれにみる大混戦の様相を呈した六大学野球だったが、第６週が終了し、慶大が明大を、早大が法大をそれぞれ下したことで優勝争いは慶大と早大の２校に絞られた。春季リーグの制覇となると、慶大は高橋由伸(現巨人)が主将として野球部を率いた１９９７年から遠ざかっている。１２年ぶり１６回目の春季リーグ制覇と江藤監督の胴上げをかけて、慶大ナインは２９、３０日に宿敵早大との最後の戦い、早慶戦へ臨むこととなる。
By Shun Sugita
コメント江藤監督
(今日の試合は）熱かった。（今日竹内大選手を連投させたのは）竹内は昨日の試合じゃ欲求不満でしょ。満足してないだろうと。（実際に今日の竹内投手は）昨日88球投げているから疲れはあった。だけど気力っていうのは大事。よく頑張ったと思う。（本塁打２本４打点の打線は）勝敗で勝つのはああいうのは大きい。２アウトから竹内がヒット打ってホームラン、エラーからホームランだからね。勝つときはそんなもん。本当はもっと打たないといけない。（昨日終盤で逆転した勢いは）今日もあった。昨日負けていたら今日負けている。（早慶戦が優勝決定戦になるが）嬉しい。それを願っていただけに。どっちのチームが勝っても優勝っていうのは嬉しい。（早慶戦に向けて）頑張る。ここまで来たら勝つしかない。
湯本主将
(今日の試合を振り返って）今日はみんなに助けられた。本当に勝ててよかった。（2試合連続で1点差ゲームでしたが）接戦をものにできたのは大きいこと。ここまでピッチャーががんばってくれているので、早慶戦ではバッターが奮起したい。（早慶戦で優勝が決まるがプレッシャーはあるか）ぼくたちが入って早慶戦で優勝が決定するのは初めてだがプレッシャーはない。やらなきゃいけないという気負いはないので。（早慶戦に向けて個人、チームで何か修正点はあるか）個人では今日は大事なところでエラーをしてしまったので、練習でやれることを残さずやっていきたい。チームではここまでかかさずやってきた振こみを続けて早慶戦に臨みたい。
青山
（今日の試合を振り返って）昨日同様しんどかった。守りのミスも出たけど投手中心に守り勝つことができた。（2試合戦って明治の印象について）個々の能力が高い。新チームで力が分からなかったが勝ててよかった。小さな差だったけど慶大の方がピッチャーを中心に守り勝つことができた。(1点差だったが）1点差でランナーを背負うのは緊張した。だが、しっかり準備してグランドに立っていたので守備には自信があった。（早慶戦に向け早稲田の印象は）投手がいい。そこをどうやって責めるか。（早慶戦に向けて）ここまで来たら優勝を目指す。久しぶりの優勝のかかった早慶戦なので楽しみたい。高尾康
（今日の試合を振り返って)点を取って取られての試合だったが、昨日と同様粘りを発揮して要所で守り切ることができた。精神的にも、慶早戦に向けてプラスになる試合だったと思う。(明大・西嶋投手について)球自体にそれほど力があるわけではないが、打たせて取るタイプの投手。ホームランでいい形で点が取れたと思う。(ファーストストライクを積極的に振っていったことについて)自分の打席のときにランナーがいなかったので、ロングヒットでチャンスを作ろうと思って振っていった。結果的には少し力んでしまったかもかもしれない。(８回表二死の場面で福谷投手に何と声を掛けたか)明治にはホームランを打てる選手が多く、点差が一点しかなかったので、単打は良いから長打を警戒するようにと声を掛けた。(優勝のかかった慶早戦に向けて)プレッシャーはかかるが、練習も楽しくできるし何より勢いがある。二週間を有効に活用して、湿り気味の打撃の調子を上げていきたい。優勝をかけて慶早戦に臨めること自体久しぶりのことなので、楽しんで慶應らしい試合をしたいと思う。長崎
(今日の試合を振り返って）しんどい試合だった。チーム全員で勝ったと思える。（竹内投手が２連投となったが、気をつけた点は）疲れもあるかなと思った。ていねいに低めをついた。（変化球が多かったのは）その影響もある。明治打線はまっすぐに強いので、変化球を主体に、まっすぐは見せ球とここ１番の勝負の時に使った。（福谷投手については）力んでしまうところがあるので変化球から入った。福谷というとまっすぐが狙われるので、（打者のまとを）絞らせないようにした。最近は変化球でもきっちりストライクがとれるようになったので、勝負どころで、（打者の）まっすぐ待ちの裏をかいた。（明大の打順が大きく入れ代わったことについて）福谷を先発と予想して、（上位打線に）左打者を並べてきたので、やりやすかった。（竹内投手の先発は）今朝聞いた。（首位打者の可能性もあることについて）チームが勝ったらどうでもいいと思う。（優勝のかかる早慶戦に向けて）１番盛り上がる試合。お客さんも入る。自分たちのやってきたことを出し切る。
渕上
(試合を振り返って）若いピッチャー2人が本当に良くがんばってくれた。（終盤のピンチでの心境は？）1つ1つきっちりアウトを取って行こうと決めていたが、足を引っ張ってしまった。周りがカバーしてくれて本当に助かった。（ここまでのチーム好調の要因は）たくさん練習してきたんだっていう自信がこれまでの結果に繋がっている のだと思う。（早慶戦までどういう調整を？）調整というよりも、もっとうまくならないといけないと思うので、2 週間しっかり練習して挑みたい。（塾生にメッセージを）早慶戦に勝って絶対に優勝するんで、みなさん神宮に来て応援してください！頑張ります！松尾
(今日の試合を振り返って)勝ち点を取れてよかった 。(ホームランを振り返って)打った球は内よりのスライダー。変化球を頭においていたがちょっとつまった。(打った瞬間は)入るとは思わなかった。(早慶戦までに取り組みたいことは)先週少し調子を崩していたので、練習でバッティングフォームなどをもう一度確認して試合に望みたい。(早稲田の投手陣で意識するのは)早稲田の投手陣、特に斎藤、福井、大石は３人とも良いので、特別誰を意識することはない。(早慶戦が優勝決定戦となりましたが)勝てば優勝と決まったので、何が何でも勝ちたい。山口選手
(今日の試合を振り返って)勝てて良かった。(明大戦、連勝しましたが)連勝と言うより、明治に勝たないと、優勝がなくなるので、結果連勝することができてよかった。(３回の先制ホームランについて、どんな球だったか)まっすぐでした。(打席に立った時どんな気持ちだったか)ツーアウトでランナーがピッチャーの竹内だったので、狙ったというか、長打で返したいと思って一発を打とうとした。(次の斎藤投手について)対策ですか？やはりピッチングがうまいので、再来週まで時間があるのでそれまでに、どうにかしたい。(優勝が見えてきましたが、慶早戦に向けて何か一言)僕が入学して以来、良い条件で早慶戦を迎えたことがなかったので、なんとか勝って優勝をしたい。早稲田の前で胴上げをしたいですね。伊藤
(今日の試合を振り返って）最高。（２日続けて強豪明大に１点差勝利と熱い試合）その通り。熱い。最高。（今日の自身の打撃について）ノーヒットだが、感じは悪くない。とにかく勝ったので良い。（早大も勝利し、早慶戦の勝者が優勝だが）自分が入ってから（そういう早慶戦は）初。斎藤佑のお膳立てにはならない。（今後の２週間はどう過ごすか）調子を維持する。しかし、維持だけでは守りに入ってしまいがちなので、とにかく明治戦での成長を止めないようにしたい。（早慶戦への意気込みを）勝ち点を取って、１１季ぶりの優勝をしたい。竹内大
(今日のピッチングを振り返って）なんとか勝てて…（笑）でも、本当に嬉しいという言葉しかでてこない。（連投だったが）今日の朝（連投である事を）言われたので、特別変な意識はなかった。（疲れは）疲れもそんなになかった。（１回にガッツポーズがでたことは）嬉しかった（笑）絶対に先制点を与えたくないなって思っていたので、本当に嬉しくて。(今日の試合で４勝目だが）転がってきた勝ちなので、それも本当に嬉しい（笑）（早慶戦が優勝決定戦となったが）気負わずに楽しみたい。
福谷
(今日の試合は)勝てて良かった。その一言。(いつもは日曜先発で、今日は七回からだったが)昨日竹内大投手が早く交代し、今日の先発は昨日から竹内大投手と決まっていたので、途中から行けるよう準備していた。理想の形で継投できたと思う。(７回は)緊張して力んだ結果ああいう形で点をとられてしまった。しかし１点で抑えられたのでそれは良かったと思う。(９回表、ランナーを出したときは)７回表にバタバタしてしまったが、８回はスーっといけたし、相手の野村投手が既に交代していたことと、１点差があることもあって落ち着いていけた。(早慶戦が優勝決定戦となるが）ここまでこられたのは竹内大投手や野手のおかげ。早慶戦は斎藤祐樹投手の春シーズンのラストということで盛り上がっているが、空気を読まずに勝ちにいきたい。
コメント