【庭球】充実のインカレを振り返る~藤原V、林・大橋・中島準V~

庭球男子

四日市で行われた全日本学生テニス選手権大会(インカレ)。慶大からも多くの選手が出場した。男子シングルスでは藤原智也(環4・東山)が慶大副将・林航平(理4・名古屋)を破り2年ぶりの頂点に立った。女子シングルスでは大橋麗美華(総2・光明学園相模原)がダブルスでは大橋・中島玲亜(総2・岡山学芸館)組が準優勝を果たすなど昨年を上回る成績を残した。

(写真はすべて全日本学生テニス連盟撮影)

全日本学生テニス選手権大会

本戦8月14日~8月21日@四日市テニスセンター

 

慶大の絶対的エースである主将の藤原はワイルドカードでインカレに出場し2年ぶりの優勝を目指した。2回戦から3試合連続ストレート勝利で勝ち進むなど実力を見せつける。準々決勝では日大の石垣秀悟と対戦。第1セットを6-1と圧倒するが続く第2セットは取られ、今大会シングルスでは初めてセットを失う。しかしそこで崩れない強さと経験を持ち合わせているのが藤原。第3セットを6-1と再び圧倒し準決勝へ進む。準決勝でも第1セットはタイブレークにもつれ込む接戦を取ると、その勢いのまま第2セットも奪い勝利。

決勝の相手は慶大の同期で副将を務める林。林は今大会のノーシードの位置から勝ち進み、4回戦では同じく慶大の下村亮太朗(法3・慶應)を倒した。さらに準決勝では日大の高悠亜の相手に、2セット連続タイブレークを制するなど粘り強さを発揮し決勝の舞台に勝ち進んできた。

藤原と林の対決。第1セットは主導権を握った藤原が奪う。第2セットも藤原にはミスが出ない。5連続ゲームを奪い優勝まであと1ゲームに迫る。副将・林も意地を見せ1セットを奪い返すも6-1で第2セットも藤原が奪い、2年ぶりのインカレ優勝を果たした。

決勝まで勝ち進み藤原と対戦した林

ダブルスでの注目はワイルドカードで出場の藤原・下村組と林・高木翼(総3・関西)組。両者は3回戦で激突した。第1セットを6-2で林・高木組が取るとそのまま第2セットも連取し部内対決を制した。その後準決勝まで勝ち上がったが、関学大ペアに敗れ、ベスト4という結果で終えた。

 

シングルスで結果を残したのが大橋だ。大橋は準々決勝で筑波大の照井妃奈、準決勝で亜大の山﨑郁美と実力者を倒し決勝まで駒を進める。決勝の相手は筑波大の吉本菜月。第1セットは互角の展開を見せたが惜しくも5-7で奪われると、第2セットは相手ペースで進み0-2で敗北。しかし、昨年のベスト8を超える準優勝に輝いた。

ダブルスではその大橋と中島がペアを組み出場。4回戦では慶大の堤華蓮(環4・四日市)・大川美佐(環4・法政二)組をタイブレーク10-8の激闘の末に破ると決勝まで勝ち進む。早大の神鳥舞・齋藤優寧組と対戦したが0-2で優勝へは届かなかった。

単複準Vの大橋、バックハンドも武器である

 

慶大は男女、単複全てで好成績を残し今日から始まる関東学生テニスリーグ戦へ大きな収穫を得た。全国の舞台でも早大や亜大、筑波大など関東の大学の選手の活躍が目立った。リーグ戦ではその実力者たちと対戦し、勝たなくてはならない。王座アベック優勝へ向けた戦いがついに幕を開ける。

 

(記事・長沢美伸)

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