【ホッケー(男子)】強豪・山学大に善戦するも、後半に突き放され力尽きる/関東学生ホッケー秋季リーグ Bプール第1戦vs山梨学院大

男子ホッケー

秋季リーグの行方を占う大事な初戦は、強豪・山学大との一戦となった。慶大は試合序盤、互角の展開を見せるも第1Q13分、左サイドからの攻撃を許すと、ピンポイントクロスから失点を喫する。さらに追加点を奪われリードを広げられるも第2Q14分、小林翼(経4・慶應志木)がフィールドゴールを決め、点差を1点とする。勢いそのまま逆転を狙いたい慶大だったが、ここは山学大が一枚上手。PCやフィールドゴールで追加点を許し、結果的に1-4で敗戦。慶大の秋季リーグ開幕戦は黒星スタートとなった。

 

令和5年関東学生ホッケー秋季リーグ

 

9/9(土) 15:30試合開始 @大井ホッケー場サブ

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

山学大

 

スタメン

 

GK 澁谷友輝(経4・慶應)

 

DF 小川隼弥(経4・慶應)、福島諒太(政3・慶應)、竹之内慧(経4・慶應志木)、坂上開道(経3・慶應)

 

MF 安倍優志(経4・慶應)、島田風或(法1・慶應)、南龍之介(法3・慶應志木)

 

FW 齋木壮之介(経4・慶應)、小林翼(経4・慶應志木)、北村玲(経3・慶應)

 

 

春季リーグ戦、慶大は5試合を戦い抜き1勝4敗で6位の成績。決して納得のいくような結果ではなかった。だからこそ、この夏はウィークポイントの克服、戦術の再確認、オフェンスの強化とチームだけでなく、選手個人にとっても大きく成長するための有意義な時間となったことだろう。その成長した姿を体現するためにも、何とか結果を残したいところ。秋季リーグは東京農業大(春2位)、山梨学院大(春3位)、法政大(春7位)と同じプールとなった。強豪ぞろいだが、この夏で一皮剥けた慶大の快進撃に期待したい。秋季リーグの行方を占う大事な初戦は、強豪・山学大との一戦となった。

 

山学大ボールで試合開始。慶大は試合序盤、強豪・山学大に対して互角の展開を見せる。まずチャンスを作ったのは慶大だった。3分、竹之内慧(経4・慶應志木)が右サイドを素早いドリブルで駆け上がり相手陣内の深い位置まで侵入。そのまま中へ鋭いパスを送るもタイミングが合わず、ここは無得点に終わる。さらに9分には、前田海(経3・慶應)がパスカットから攻め上がるも、山学大の守備陣に素早く囲まれ、シュートまで運ぶことができず。慶大がチャンスを生かせずにいると徐々に流れは山学大へと移る。山学大にサークル内への侵入を度々許しながら13分、慶大は左サイドからサークル付近へ攻め込まれる。そのまま中へのクロスを上げられると、フリーの選手にうまく合わせられ失点。第1Q終了間際に先制点を許す形となった。

竹之内が素早いドリブルを見せる

さらに、第2Qも第1Q終盤の勢いそのまま山学大が主導権を握り続ける。9分、山学大攻撃陣に人数をかけられサークル内で混戦に持ち込まれると、そのままゴールを許し2失点目。なんとか点差を詰めたい慶大は14分、山学大に対して猛攻を見せる。相手陣内の深い位置でファールをもらうと、福島涼太(政3・慶應)からサークル内へピンポイントクロスが送られ、小林が上手くトラップ。そのまま角度のない場所からシュートを放つと、ボールは相手ゴールへ。慶大は小林の秋季リーグチーム初ゴールで、強豪・山学大に対して1点差に詰め寄る。

小林が1点差に詰まるゴール

前半終了間際に1点を返し、押せ押せムードの慶大は第3Q、守備の時間が続くもGK澁谷友輝(経4・慶應)を中心に声を掛け合い、山学大に追加点を与えない。点差は1点のまま試合は進み15分、慶大はこのまま第3Qを終え、最終Qに勝負をかけたいところだったが、PCから痛恨の失点。点差は2点に広がり、試合は運命の最終Qへと進む。

PCから3失点目

強豪・山学大に対して勝ち点を奪いたい慶大は意地を見せ4分、この試合初のPCを獲得する。小川隼弥(経4・慶應)が力強いフリックシュート放つも、ここは惜しくも枠外へ飛び、2点目とはならず。さらに12分にも山学大ゴールへ迫るも、シュートでプレーを終えることができず。すると慶大に隙が生じたか、手薄となったサイドから攻撃を展開されると、サークル内でフリーとなった選手にボールを送られる。慶大守備陣も果敢に守りに行くも一足遅く、強烈なシュートを放たれ4失点目を喫した。その後も慶大は諦めることなく、坂上開道(経3・慶應)がシュートを放つも相手GKの前に得点を奪うことができず。そのまま無念のホイッスルが吹かれ、慶大の秋季リーグ開幕戦は山学大に1-4で敗戦となった。

後半に力尽きた

慶大は、前半終了時点で1-2と勝ち点獲得のチャンスがあっただけに、悔いが残る試合となった。秋季リーグ開幕戦は敗戦となったものの、強豪・山学大に善戦したと言える。しかし、第1Q、第3Q、第4Qの失点は、Q終盤や終了間際の失点。疲労が溜まってきた中で相手に一瞬の隙をつかれた失点であり、あと1歩相手に詰めていれば防げた失点もあった。来週の第2戦・東農大との一戦では、この試合での反省点を生かし、秋季リーグ初勝利を見せて欲しい。

 

次戦 秋季リーグBプール第2戦 9/16(土)15 :00~ vs東京農業大 @慶應日吉グラウンド

 

▽以下、コメント

FW小林翼(経4・慶應志木)選手

 

——開幕戦、どんな気持ちで臨みましたか?

私たち4年生にとっては最後のリーグ戦となるので、悔いが残らないように、そして絶対に勝てると信じて試合に挑みました。

 

——相手は強豪・山学大ということでどんな意識で試合に臨みましたか?

この夏を通して取り組んできたこと、チームで決めたやるべきことを当たり前にピッチで表現することを強く意識して試合に望みました。

 

——1点目のシーンを振り返っていかがですか?

既に2失点をしてしまっていた厳しい流れの中での得点だったので、スコア的にも、チームの雰囲気的にも大きな一点だったと思います。ただ、正直なところあまり得点シーンは覚えていません。

 

——この試合での良かった点と悪かった点を教えてください。

チーム全体でプレスを通して相手にプレッシャーを60分間与え続けられたことは非常に良かったと思います。一方で自分を含め、山梨学院のスピードや個人技にやられすぎてしまっているシーンはチーム全体として多くあったのでそこが反省点です。

 

——次戦に向けて意気込みをお願いします。

この秋の慶應は強いです。その強さを結果で示します。引き続き応援宜しくお願いします!

 

(取材:金子拓登)

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