第6回は、慶大蹴球部の青貫浩之監督。今季から監督に就任した青貫監督に、ここまでの対抗戦の振り返りや劇的勝利の立大戦、早慶戦の見どころなどを伺った。
一戦一戦確実に成長、早慶戦では攻守に注目
――ここまで4戦(取材時)を振り返って
一戦一戦チャレンジして成長も見られて確実にステップアップしているなという感じです。一番最初の筑波戦は負けはしましたがいい教訓をもらったなと。あれは一番最後での段階での勝ち方が準備できていなかったと思っていて、全てが早慶戦につながるなと。立教戦では逆にそれを活かして勝てたなという感じで、青山学院戦ではあらかじめビハインドを想定していたため、着実にスコアをつなげられたなと、成蹊に関してはフォワードが仕事してエリアを取るプラン通り行ったなと、一戦一戦着実に成長しているなと言ったところです。
――ディフェンスに関してはどうですか
成長しているところがあるとは思いますがまだまだ完成には遠いなと思っています。前回の成蹊戦からは少しディフェンスのやり方を変えましたがそこもまだ完成には至ってなくそこは早慶戦に向けて仕上げていきたいなという感じです。
――モールの出来はどうでしょうか
まだまだです。点を取れはしてますが目指しているところにはまだまだだなと思っていて現在のままではモールは取り切れないのではと思っています。
――中山大暉選手(環3・桐蔭学園)が活躍しています
3年生で一番成長しているのではないでしょうか。スクラムリーダをやらせていて、その役職に対しても役割を全うしようとしていることがわかりますし、役職で自分自身もうまく成長している良い例なのではないかと思います。
――ディフェンスでの失点について
まだまだ足りないといった点はまさに失点のところで、ここはまだ完成にはいったてないと思います。やはりワントライ、せめて数トライ以内で試合をつかまなくては勝てないと思うのでディフェンスはまだまだ発展途上なのかなと
――試合中での修正力をどう見ていますか
キャプテンの岡(広将、総4・桐蔭学園)とスクラムリーダーの中山の二人がよく審判とコミュニケーションをとってレフェリーがどういうところに気をつけているのかということを試合中に修正できているのはとても良いことかなと感じます。
――ディフェンスを軸に少ないチャンスをものにするという形がうまく行っています
捉え方ですが、チャンスをさらにたくさん作っていかなくてはいけないなとは考えています。
――立教戦での勝利に関してはいかがですか
立教戦でのスコアの縮め方に関してはうまく行ったかという感じです。ただ、前半のショットをする場面、見ている方とやっている選手の意識が違ったのでそこは試合後に話をして、確認できたので、いずれにせよ我々と選手に意識の差はあまり生まれていないのかなと思っています。
――早慶戦での見どころ
ディフェンスもそうですがアタックしている慶應も注目してもらいたいなと思います。もちろん慶應はディフェンスからというのは変わらないですが、ディフェンスをした上で相手からボールを奪ってからというのも注目していただきたいです。
――あなたにとって早慶戦とは?一言お願いします!
「練習ハ不可能ヲ可能ニス」を体現する場です。
――意気込みをお願いします
早慶戦に関しては準備をしてきましたので競技場で多くの方にご覧いただけるとありがたいです。ぜひ応援のほどよろしくお願いします。
(取材:野上 賢太郎)